日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

Be Taro! / フジロック04 感想


フジロック恒例のタワレコの資源回収運動のゴミ袋。今年のテーマは「Be Taro!」、そう岡本太郎です。フェス期間中、Tシャツに資源回収袋に、岡本太郎が熱く僕らを見つめていました(画像参照)。太郎先生のお陰で、今年は例年よりも格段にマナーよく、また混雑具合も適正で、フードやドリンクが絶滅することもなく、とてもリラックスして楽しめました、感謝感謝です。


また、今年は基本的に Field of Heaven を中心に、White Stage か Orange Court にちょこちょこ移動する感じで、殆ど Green Stage や Red Marquee には近寄らない具合でした。で、その理由は、Field of Heaven の出演アーティストの傾向(海外だとジャック・ジョンソンとかベルセバ、国内だとハナレグミポラリスとか)、出店の方向性(エスニックでオーガニックな食物や小物)、集まっている人のキャラ(ナチュラルな衣装と髪型、ゆる〜くて楽しげな性格というか雰囲気)とかってのに加えて、そもそも Heaven のコンセプトと思われる「ゆる〜くて、リラックスして、意識を解放」な具合が、ゆるゆると心地よいから、なのですな、多分*1


で、3日間で何を見たかは下記のモブログに別途ログ残してますので、詳細は割愛しますが、印象に残ったポイントのみピックアップしてみます。
http://blog.livedoor.jp/test_tone_40hz/


初日のリトルテンポ(WS)〜バンバンバザール(FH)〜マイスティース(FH)〜ビギン(FH)〜ポラリス(FH)の流れ=カリブ海の音楽(ダブ、レゲエ、カリプソ)、スイング、昭和歌謡島唄等など、とにかく世界の心地よい音楽への敬愛とその昇華(消化)具合が素晴らしい国内アーティストによる、非常に質の高い演奏と楽曲にホレボレ。ほんとに、このバンドのセレクトは、音楽を「本当にわかって」いらっしゃる方のセレクションですな、とこれまた感謝感謝。轟音と静寂、美しいメロディ、楽しそうなオデブさん(二名)なピクシーズ(GS)、これも素晴らしかった。反対にルー・リードは全てが「ストイック」に何もかもがカチットまとまりすぎてて、どうにもライブ向きじゃない感じでガックシ。この辺りのトホホ感で、今年はがっちり Field of Heaven に腰を据え、Green には行かない方針に変換。


二日目は、やっぱりジャック・ジョンソン(FH)。ベン・ハーパー等のゲストを交え繰り広げられるリラックスサウンドに酔いどれる(ジャマイカ、ハワイ、米国SSW、波の音の気持ちいいとこ総結集で、スピリチャル)。他にも最前列で見たベルセバ1回目(FH)も、彼等の表情や互いの楽器交換の様子等の詳細を眼前で見れてよかった(演奏は三日目のWSがとにかく最高でした)。


三日目は、ハナレグミ(FH)やベルセバ(WS)も本当によかったけど、超意外な驚き&感動が元ブラーのグレアム・コクソン(WS)。まじで二日目同時間帯+同会場の「ゆらゆら帝国」以上に、強烈に轟音骨骨なライブでした。ステージ上で跳ね回り転げまわり、轟音ギターを掻き鳴らすところも坂本慎太郎と双璧をなす感じ。しかも、テレキャスターであんなに轟音を出すとはスゲーぞグレアム。テレキャスだけあって、カッティングのキレの良さは抜群、そこに超轟音スからね。そして、ドラム+ベースのリズム隊もこれまた「ゆらゆら」と同等かそれ以上のド迫力で、ドカドカでラウドなドラムにラウンド&ラウンドに転がり+ハネまくりなベースで、全身なによりココロが痺れた。もうソロCDの独り録音な「盛り上がらない」感じとはまさに正反対、というかその鬱憤をはらすかのように、轟音バンドで轟音ライブという、会心の一打、一発逆転サヨナラ満塁ホームランみたいなライブでした。コレ見なかった人残念でしたね、ホントに(コレはそうそう見れる類のパフォーマンスじゃない、です経験から判断するに)


ということで、目指せ「Be TARO!」で、来年までの長い一年を乗りきりますか。
 

*1:実際、Green とかの「ロックだぜ」ってノリの人達と会場の雰囲気には、「あ〜全然ついていけないっス」って具合で無理無理でしたって、拙者もはや34歳、即ちカテゴリ=オッサンだもんね、しょうがないか。。