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2016-06-29

6/29

体調が悪い気がする。

これが学生の時なら、申し分なく休みになるくらい体調が悪くなっているけれど、僕はもう税金を納める側の人間。無職とは違い、国民の三大義務を全うする存在なので、意識を朦朧とさせてつつ満員電車に乗る。手すりを握る僕の手は高く伸びて、まるでファンキー加藤のようだった。

いくつもの勇気を使って、満員電車を克服。これから歩いて会社へ向かうのだけれど、休もうぜってJPOPが僕の耳元でささやく。

でも休めない。今日は美少女と夜にご飯を食べるのだ。

だるいくらいの体調で、この約束はやめてはいけない。でも美少女とごはんに行くと嫁にばれたら八つ裂きになりそうな気がする。八つ裂きにあった僕は川に捨てられ 海になるだろう。

わたしのお墓の前で泣かないでください。僕には嫁はいない。思考の連鎖は体の不調のせい。たぶん仕事がなくなれば、今すぐに帰ってよいと言われればよくなる。なので、もう帰ったらと言われるように、体調悪そうにふるまっていると、少しずつ平気になっていく。あれ、俺の体調よ、どうした。

どんどん調子がよくなって、電話をかけると、保留音がカーペンターズで気持ちが、TBS金曜ドラマ枠のドラマに思いをはせる。はせすぎて、保留音が終わったあとも、僕の頭の中にはいしだ壱成がいる。

僕の頭の中のいしだ壱成と会話している内に、終業して僕はダッシュで地下鉄渋谷へたどり着いて人の多さにおおおと唸る。

体調悪いのを忘れる。

待ち合わせて会って1年ぶりに話す。1年ぶりに会う前は月日の長さに気まずくなるだろうなと思うけれど、声を聞いた途端にタイムトラベル、一言で時間を超える。昨日会ったかのように話し始める。久々に東京に帰ってきて、どうよ的な話をして、なんかできたらいいねと中身のない話をする。何かを探し続けているだけで、具体的な言葉はなく衝動だけで突き進もうと隣のカップルはしていた。だから僕は少し具体的な話をする。

帰りに本屋で自分の名前が小さく載った冊子を買おうとするけれど見つからなくて店員を呼んだらすぐ見つけてもらえる。

だいぶ疲れてみたい。

でも楽しかったなという日記。

2016-06-27

泥酔で書く映画の感想(サマータイムマシンブルース)


サマータイムマシンブルースという映画があって、僕はそれを見ると号泣してしまって、もう内容とかどうでもよくはないのだけど、もうどうでもよくなって(何回も見てるから)号泣してしまう。

舞台が2005年の大学で、僕もその時大学生で、童貞で、学生という免罪符無職でも特に大丈夫で、でももう今見ると号泣してしまって、あー生きている今をぶっつぶしたいなって思ってしまう。なんで泣くのかはただ懐かしくて、大学生だった過去の自分と今の自分の違いに懐かしさと悲しさがまざる。映画の内容と違うかもしれない。

内容はクーラーのリモコンが壊れたから突然現れたタイムマシンで昨日へ行って、クーラーのリモコン取ってこようみたいな話で、大学生の何も見てなさと夏の暑さで、僕は今何してるんだろうと思ってしまう。

大学生ってなんであんなに楽しそうなんだろう。僕もあんなに楽しかったのか。今の僕よりは楽しいのかもしれない。

僕は住んでいる場所は学生街で、昼は老人しかいなくて、夜になると昼には学校という閉鎖空間にいたわかものたちがお酒を飲みに街に繰り出している。いえーいとか声が聞こえるので、僕は平成の二宮金次郎のように鞄を背負って早歩きで街から逃げる。

学生の時になんでもっといろいろしていなかったんだろう。

コンビニのアイスのケースの中に入って炎上するとか、女の子に告白するとか、告白したことないや。太っちょだし。生きている価値が今ないし。

ちょっとだけ小説が書ける人間を誰が好きになるのだろうか。夜道にビールを飲んで帰宅中悲しくなる。

わたしだよ。

声が聞こえた。酔っているせいかもしれない。でも僕は顔を上げる。女の人がいた。

未来のあなただよ。

と彼女が言う。僕は未来には性別を変えてしまうのか。冷静を装って缶ビールを一口飲んで喉を鳴らす。

未来のわたしは過去のわたしを愛しています。

あだち充でも書かない言葉を言われて、僕は近くにあったタイムマシンで、今日の朝へタイムスリップする。

僕は僕を推し量っている。たぶんそれは過大評価で本当は全然だめなこともわかっているというふりをする。

生きていることだけで褒められたいと思っているから、今日の満員電車の中で目の前の席は空かない。死んだように座っている人の前に立っているのに、前の席は空かない。

もしかしたら息をしていないのかもと思った。死んでた。死んでも席は空かない。

空いてほしいのに。

大学生だったら、ずっと立ってられるのに。

って思った。サマータイムマシンブルースを見たのだ。

大学生が走っていた。考えていた。そして汗をかいていた。

汗をかく大学生は思考し、あがく。今を変えるために。

僕は立ち止ったまま、目の前の席が空くのを待っている。

僕は今何しているのだろう。

駅に着く。降りると反対のホームにタイムマシンがやってきて、僕はそれに乗って、明日へ行く。

明日には未来があって、きっと、たぶん、良いことがあるって。

思っていたのに。明日は今日と同じで僕は電車に揺られて、働いて帰宅して、帰宅中にビールを飲んで酔って、小説を書いている。

駅前には大学生が多い。

僕は酔いながら小説を書き、帰宅していると目の前に僕に似ている女性が現れる。

私は未来のあなたよ。

僕が二人いるようで一人なのに、目の前にいる彼女の思考が僕にはわからない。でもたぶん道筋はあって、いくら右往左往してももう決まっていることなのかもしれない。

恋することも未来も過去も全て同じ。今。

そんな映画でした。サマータイムマシンブルース。いつの間にか僕の青春は終わっていた。また始めるにはなにが足りないのだろう。

2016-06-23

これは小説 その4

普通ってなんだ。不通か。苦痛か。無痛の毎日に夢中になることか。空中に浮かんでいた元カノの声が遠くから聞こえる。

普 通 に な れ た ね 。

僕はツクダオリジナルのおもちゃの商品名を言うような彼女の声を聞くと、電車が急停止をして隣にいる背の小さなおばさんが僕にタックルしてきた。

普通に痛かった。これが普通か。

アナウンスが流れる。人身事故が起きたらしい。ため息が聞こえる。急いでスマホを出す人々。電車の中で通話する人。冷房が急に強くなった。

僕はまとめサイトで微妙にかわいい人の水着の画像を見ていた。

LINEが来た。

おはよ。

彼女からだった。僕はLINEでおはよと返信。もうずっと起きているけれど、起きている間に人が死んだかもしれないけれど。

するとすぐに既読がついて、今度の休みに会えないと言われた。

少しずつ距離ができているような気がした。

それは僕が今まで無職だったから、いつでもどこでも会うことができたのに、僕に時間はなくなりLINEの返事もしなくなって、あ、これは終わる前兆かもしれないとお互いに察しているけれど、踏み込めず、曖昧な言葉を交わすだけ。

僕は嫌われるのが怖くて、好き以上に好きになる。

それが普通だと思って、過ごして異常に過剰だと気付く。

僕は彼女の言葉を見て、返事はせず窓を見つめた。動かない風景は眠気を誘う。でも立ったままだから眠れなくて、もう生きているのか死んでいるのかわからなくなる。

よ か っ た じ ゃ ん

聞こえた。元カノの声が聞こえた。ゆっくり動き出した電車は近くの駅に停まり、また沈黙をする。元カノを見かけた僕は電車を降りる。もう僕も電車の遅延のための遅刻メールを送っていた。何時間でも遅刻しても大丈夫だと判断人身事故です。遅刻します。もう行きませんが平気ですか、の報告連絡相談をして、僕は駅のホームから元カノを見る。元カノは浮いていた。

ま だ 小 説 書 い て る の

これは小説というか、なんというか。

ま た 言 い 訳 だ 。 小 説 書 い て い れ ば い い ん だ よ

誰にも求められていないのに、書いてていいのかわからないんだよって、僕は言うのだけど、自分でもどうしたらいいのかわからなくて、どうしようと思っているんだよ、って言うと誰もいなくなって、もう電車は動き出していた。

彼女からのLINEを無視する。

彼女は僕と結婚するだろうか。結婚か。僕は実家から出るつもりなんだよね。

昔、彼女に言ったことを思い出す。

そうか。引っ越すの?

うん、引っ越す。だからさ、君も僕の家の近くに住んだらいいんだよ。

そしたらさ、一緒に住みたいんだけど。

彼女の言葉に僕は何も言わない。

好き好きーって言葉で誤魔化す。

こ れ も 小 説 に す る の ?

小 説 を や め る っ て や め て ど う す る の。

そ ん な に 働 く の が 自 分 の 中 で し っ く り 来 た の

も う 聞 こ え な い か

僕は電車に乗って少し遅刻をして、会社へ着く。スカイツリーが見えた。遠くに元カノが見えるような気がした。

2016-06-22

これは小説 その3

ここまでやってきた理由や意味なんかはわからなくて、全然生きている理由や社内の立ち位置がわからなくて、あだ名で呼ばれる三十路の自分を少し俯瞰で見たりしているうちに雨が降って折りたたみ傘を出すのをやめて酸性雨に打たれて死のうかなって。

さんせいー

ルパンに心まで奪われてしまえば、僕だって彼女を諦められたと思うんだよね。好きって気持ちと執着が混ざって、大切なものがわからなくなって見ないふりをしてしまう。大事なことは言葉にしないと伝わらない。でも自分を知らないと大事なことには気づけない。

酸性雨は僕を溶かして、僕を消す。消えた僕は過去だけになる。

ゆうくんはいつも自分を知られるのを異常に嫌うよね。それはなんで?

そう言う元カノは浮いていた。重力から逃れて少し地面から浮いている元カノは死にたい気持ちになると、浮いていく。もう地面から10センチは浮いていて、僕と目線が近くて、見つめ合うと少し身長の高い女の子に思える。

自分をなくすとどんどん過去を思い出していく。

ゆうくんは知られたいくせにさ、知られたくないよね。外見だけというか、なんだろう。知られたくない場所は絶対に踏み込ませないよね。

そう言って別れた元カノに久々会うと、昔よりさらに浮いていて、僕の目線の先に膝が見えた。

最近、死にたいんだよね、

上の方から聞こえる彼女を声を見ると、パンツが見えた。薄い水色だった。

見えてもいいやつだから、と元カノが言うけれど、ジーンズでも穿けよと思ったけど言わず、元カノのパンツと会話する。

死にたいのは同じだよ、

ゆうくんの死にたいとは違うよ、ゆうくんは税金払ってないから人間じゃないし、水槽の中にいるだけで外の世界を知ったように見て、死にたいって思ってるんでしょ、それは違うよ、私はさ、なんかもう、違うんだよ、小説まだ書いてるの?それが唯一のアイデンティティだったんでしょ、形だけの死にたいや物語だけの死にたいじゃないの。

少しずつ上にあがる元カノ。

僕もう税金払ってるよ、

嘘!

見上げると、もう元カノのパンツは空の色と交じって彼女の表情が見えなくなる。

働き始めたし、小説もやめた。

僕は山に語り掛けるように大きく言う。

僕はもう普通になったんだよ、

元カノの返事は聞こえない。

元カノはもう見えない。

出勤前の電車の窓から遠くに浮いている元カノが見えたような気がしたけれど、無視をした。

浮いたら戻れない。

僕ももう浮きそうだけど、普通だからかろうじて普通を保っているけれど、踵が地面についていないことにさっき気づいた。

僕は小説をやめた。

つづく

2016-06-21

これは小説 その2

僕の言葉はセルフ禅門答のような言葉でしかなくて、日記でも小説でもなくて単純に記録なのかもしれなくて、生きていて、死ねと言われて頬でも殴れば我に返るのかと思いきや、何も思えない立ったままの自分がいて、まるで弁慶のように立ったまま死んでいるのかもしれないと思った。

でも生きてる。

弁慶ワンピースの白ひげは立ったまま死んで、僕は立ったまま死んでいるように生きていて、自分の世界に閉じこもってみんなあなたの登場人物だと思ってるんでしょう。生きているんだよ、と言われたことを思い出して、それを言葉にしてしまう。

誰が言ったのかもう思い出せないのに。

でもだって、ほら。

生きてるだけでどんどん記憶が蓄積されていき、無職だったのに社会人になってしまったから、無色透明なはずの世界に彩が増え、夢の中でも色があることを知ったんだよ、最近。昔の彼女が出てきて、夏でキャミソールみたいな薄い下着みたいなのを着て、一緒にの転がっていたんだけど、少しだけ彼女の胸が見えて、乳首がピンク色で、目覚めて、あ、今夢に色があったって気づいた。

起きて、夢に初めて色があった高揚感で、彼女のことを検索してしまった。すると、サウンドクラウドが引っかかって、まだ歌っていた。僕の名前を検索すると若い僕がずらっと並んで、僕は昔の僕をビンタしたくなる。

やめろ。

やめろ。

やめろ。

って。僕は何者にもなれない。才能はあるかと思ったけれど、なかった。ないんだよ。あるとおもったでしょ。

あるのはいらない真面目さだけ。でもその真面目って単純に臆病なだけの真面目。勤勉ではない。

やめろって。

自問自答で一番嫌いな言葉を投げつけられているのに死にたい気分にならない。僕の死にたい気持ちが忙殺する。塗りつぶされた現実には僕の色を見つけることは難しくて、僕は僕だからという理由で何かをやっていいわけではなくて、餅は餅屋で、適材適所がある。

じゃあ僕には?

たかが一次通過二次通過で選ばれしもの気分かよ。だめだな。客観的に見れない自分は他人しか見えなくて他人から見えている僕はいつしか老けて、なにもできなくて、目が醒めるまでは夢の中で、早く起きなきゃいけなくて、でも無職の時の感覚だとまだ眠っている時間だから、って人生を時間に例えて、ごまかすけれど、本当の気持ちは朝まで僕の近くにいてほしかった。

やめてよ。

昔に僕の小説を好きだと言ってくれた人が言った。なにをやめたらいいのだろう。

やめなよ。

どんととらすとーおーばーさーてー。

って笑う年齢を僕はもう過ぎてしまった。信じてもらえない。

やめるよって言葉も、死にたい気持ちも。

信じられないの。

やめてよ。

彼女は僕の小説を好きだったのは昔のことで、今はなにをしているのだろう。フェイスブックを見ると、結婚して子供もできて、子供の笑顔が画面越しに僕と目が合う。少しだけ彼女に似ている気がしたし、僕にも似てると思った。

でももう僕は彼女の声を忘れてしまっていて、彼女の言う「やめてよ」しか浮かばなくて、もう小説を書いている自分に安心していることをやめたいんだよね、ってフェイスブック上で連絡する。

変わらないね、

彼女からの返事に僕は言葉になれなかった。僕だけが変わっていない。僕の通っていたラーメン屋はいつの間にかパン屋に代わり、そしてテナント募集に代わった。

僕だけが、僕だけがここにいる。

どうしたらよいのだろう。

画面越しの彼女の赤ちゃんに問いかける。クリックしてすると泣いている写真に変わった。

泣けばいいのか。


つづく