2008-09-15, Mon.
CSS Nite in Osaka, Vol.11に行ったらロフトワーク林さんのセッションがすごくすてきだった件
行ってきた。わりとよく行ってるんだけどいつも諸般の事情でアウトプットをなおざりにしがちなじぶんを反省してちょっとだらだら書いてみる。メモ取らなかったのでほんとにインプレッションのみで、おっしゃっていたのとは表現がちがっているはず(大きくはずしてはいないはずだけど、ちがったらだれかツッコミをプリーズ、サー。)。スライドが公開されたらふりかえろうかなと。
Webプロジェクトマネジメント〜PMBOKでワンランク上のWebディレクションを目指す
今回たのしみにしてたロフトワーク林さんのセッション(のことだけ書く)。「プロジェクトとは?」→ルーティンでない独自の(個別の)[成果を生む|目標を達成する]、有期限のおしごと。「プロジェクトマネジメントとは?」→プロジェクトの成功可能性をあげるために行う管理と統括。的な前提を共有したうえで本題へ。
PMBOKは先人たちの知恵の集合、知識体系。インプット……与件やらなんやらからアウトプット……プロジェクト遂行→成果を創出するにあたって、知識・ツールとしてのPMBOKを通すと[よい成果が生み出しやすくなる|プロジェクトが火を噴きにくくなる]という向きのツール。セッションでは、林さんも共著者として参加した書籍『Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す』で挙げておられるらしい15のポイントから、特におすすめの(明日から使える的な)5つのポイントにしぼってプレゼンされてました。
あとふたつは失念……。個人的には後述の理由で上ふたつだけでもいいかなと思っていたこともあって*1……いやごめん。ほんとはおぼえていたかったけど、スライド待ち。
林さんの「プロジェクト計画書書いてるひと?」「WBS書いたりするひと?」という問いへの挙手はまばら。発注のありかた(グロスでおまかせ的なそれとか)や与件によっては、要点だけ押さえておまかせされたなりに*2進めたりで、出番がないってこともしばしばなのかなあと。あるいは、計画書のキモは目的・目標およびスコープの共有、WBSのキモはやるべきことの網羅と俯瞰のはずなので、リスク感覚に富んだ(鼻のきく)ひとや誠実なひとなら、これに類することは自前でやってらっしゃるとか。WBSの説明らへんで林さんも「バジェットによってWBSのボリューム(細かさ)や体裁(成果ベースで書くか分掌ベースで書くか)がちがう」的なことをおっしゃってましたが、まああくまでツールなので、プロジェクトが成功すれば(=目的を達成すれば、もしくは、目的を達成させうるものがつくれれば)おk。どこまでどうブレイクダウンするか(その必要がどこまであるか)によって、つかったりおいしいとこだけパクったりすればよいのかなと。
そういえば「スコープって言葉を使ってるひとは?(知ってるひとは、だったかも*3)」って質問も林さんから出てた。作業範囲(そのプロジェクトでやるべきこと)としてのスコープと成果物として提出すべきモノという意味でのスコープ=成果物スコープの区別重要、とお話は続きましたが、スコープをタスク化したもの*4がWBSだと思えば、どんなときでもつくってるほうがほんとはいいですね。可視化することで伝達・共有・理解しあうことが重要なので。
2、3年前にPMBOKの存在とあらましは聞きつけていて、現在に至るまできちんと勉強しないままではありますが、いくつかの仕事で(見よう見まねながら)計画書とWBSはつくったことがありました。帰るべき場所があるってのは、作業者視点でいえば特に経験が浅いうち、作業視点でいえば規模が大きければ大きいほど心強いものだったので、つまづかないために学ぶ基礎的な体系として、ワンランク上とはいわずゼロのひとが学んでもよいものかもと思いました。
実際、学んでもよくね? 要点だけならそうむずかしいものでもないし、なんのためにやるのか忘れなければよくね?ということで、ぼくだったらゼロのときにほしい。どのみち、なにをつかおうがつくろうが、注意すべきはそれをきちんと共有・理解してもらえるか(それが相手にとってよいものだと思ってもらえるか)どうかであって、けっきょくコミュニケーションがいちばんだいじってことは変わらないし。(そしてそれがいちばんむずかしい。)
とまあ具体性に欠けるエントリですが、スライドさえあれば具体性はフォローできるのでこのへんで。スライド公開……されるのかしらといまさら不安になってきた。気になるひとは本を買えばいい。ぼくは買います。来月(いま言わなくていいことを言った)。
林さんのプレゼンテーションについて
きょういちばんすてきだと思ったのは、「わたしは話をしてアウトプット、みなさんはそれをインプット。そして、そのインプットの様子にフィードバックを受けて、わたしもインプット」という一節でした。簡潔な言葉を明瞭に発声し、ひとりひとりに語りかけるようにお話しされる姿が、その言葉をしっかり裏づけてました。一対多を無数の一対一にする、それがプレゼンの基本であり理想形なのかもしれないなあ。
