愛知県長久手町の発砲立てこもり事件に思う

cobayan2007-05-19


 指定暴力団山口組系の元組員大林久人容疑者(50)がが堂々と逮捕される映像は、たった一人の元暴力団の男に日本中が脅えてしまった様子を表わしている。なんという屈辱、それというのも、事件発生直後大林久人容疑者に撃たれた愛知署長久手交番の木本明史巡査部長(54)は6時間あまり現場に置かれた事と、SATが救出に向かいSAT隊員の一人である林一歩巡査部長(23)が亡くなった事からの大林久人容疑者に対する怯えではなかったのであろうか。大林久人容疑者の妻はDV被害でシェルター(避難所)生活を余儀なくされており、愛知県女性相談センター所長は妻が男に連絡を取ったとしか考えられないと行っているがその気になれば連絡は簡単に取れたのでは無いだろうか。妻と会わなければ、拳銃がなければこんな事件は起こらなかった。

 
 映画の「交渉人」のような感性豊かで経験豊富なプロが居るのだろう。方針をはっきり決め全員が同じ方向を向いて進まなければ解決なんぞにはほど遠い。ジャストインタイムのトヨタにほど近いところ、早く手を打って欲しかったと思うトヨタの影響は愛知県警にはないらしい。
 テレビでみる遠巻きの警官はその外側にいる野次馬と考えている事は同じように見えた。こんな事なら全国に出回っている5万丁といわれる拳銃を、一斉家宅捜査で見つけることは出来ないのであろうか。懸賞金で1台10万円で情報提供なんてもいいかもしれない。SAT隊員が死んでから本腰になるのではなく、気が付いたら動くような警視庁幹部はいないのであろうか・・・。



 日本中を震撼させたといってもいい元暴力団のこの男、1丁の拳銃でその道での英雄に代わってしまった。拳銃という凶器はこんなに危険で恐怖をもたらすものであるという認識は国民につたわったようだ。