Hatena::ブログ(Diary)

cocoatomo衝動日記

2011-01-10 高木貞治プロジェクト & 大学数学の第一歩

[][]高木貞治プロジェクト・代数整数論 21:48 高木貞治プロジェクト・代数的整数論を含むブックマーク

高木貞治プロジェクトとは

2011年1月1日をもって高木貞治先生の著作権が切れ, 著作物の内容を様々な形で利用できるようになりました.

そこで著作物の内容を Web 上で公開していくプロジェクトが開始されました.

ここがプロジェクト・ホームになると思います. http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/2574

事の起こりの流れは Togetter にまとめられています. http://togetter.com/li/86256


公開している場所としては Wikisource が適切だろうということで, Wikisource:高木貞治プロジェクトで公開されています.

私はちょうど所有していた「代数的整数論」という本の目次だけ書いたものをひとまず Wikisource に作ってみました.


ただ他の著作と同じく著者である高木貞治先生の没後に改訂が入っていて, 本の著作権の状態が不明になっています.

そのため出版社に問い合わせのメールを送ることになりました.

質問メール文面の公開

@jin_in さんが共立さんと岩波さんに送る著作権に関する質問メールの本文を参考に (というかほぼそのままですが) 私も文面を作成し公開したいと思います. まずい箇所などあればご指摘ください.

株式会社岩波書店御中


高木貞治先生の没後50年が経過したことにより、2011年で高木先生の著作物に対する著作権の保護期間が切れました。これに伴い、高木先生の著作をインターネット上に入力するプロジェクトが開始されています。


青空文庫

http://www.aozora.gr.jp/

http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1398.html


Wikisource

http://ja.wikisource.org/

http://ja.wikisource.org/wiki/Wikisource:高木貞治プロジェクト


三重大学奥村先生のブログ

http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/2574


本プロジェクトでは、「代数整数論」も対象になっており、入力に際しては第2版を利用する方針にしております。入力に際しては初版を利用すれば問題ないのですが、初版は第2版に比べ大学の図書館等でないと入手しにくいことや、読みやすさを考えますと、御社発行の「代数整数論第2版」を底本としたいと考えています。この本の補遺に「第2版 跋」という節が設けてあり、初版からの改訂箇所が列挙してあるのですが、署名部分が「(1971年3月,S. K. 記す)」となっていて、改訂が行われた部分の著作権の扱いがどうなっているか理解できておりません。


本プロジェクトを遂行していく上で、後日問題にならないように、御社の考えを頂戴できれば幸いです。


昨年「定本 解析概論」が出版され、高木先生の著作が電子化されることへの懸念はあるかもしれませんが、WikisourceにはPDF出力機能があるももの品質はあまりよくなく書籍の品質にはかないません。むしろ本プロジェクトによって、整数論に興味をもつ方が増えるのではないかと考えています。


なお、本質問内容はWeb上 ( http://d.hatena.ne.jp/cocoatomo/20110110/1294663688 ) に公開しており、できましたら御社からの回答内容も同ブログにて公開させていただきたいと考えております。

追記: @random_oracle さんの指摘を受け, 公開場所を明記しました.

追記 [2011/01/12]: メールを送信しました.

私的な話

私自身はここらへんの奥村先生の Tweet でプロジェクトの存在を知りました.

有名な解析概論はもちろんプロジェクトの対象になっていたし, 代数学講義と初等整数論講義もプロジェクトの対象になっていました.

しかし, 代数的整数論という本が対象に入っていなかったので, じゃあ作るかと自分で目次を作ってみました.


この本は高校の図書館に, ある夭折した卒業生から寄贈された本で構成された文庫があり, そこで出会ったのが最初の出会いでした. そしてその文庫にはあの加藤和也先生の解決!フェルマーの最終定理―現代数論の軌跡もあり, その2つの書籍のおかげですっかり数論に魅せられてしまいました. (内容なんてこれっぽちも分かってなかったのに^-^;)


そんなことがあり大学では整数論を選んで進んでいくのですが, その後挫折した話はまた別の機会にでも話せたら話します. まぁ人生色々ありますね.

siodgpsiodgp 2013/08/01 11:08 せっかく無料公開された高木貞治プロジェクトもTPPで全て公開停止にされる。著作権延長で70年に保護期間が延長されれば数十年公開できなくなり、今絶版の欧文論文集や初等幾何の教科書なども全て読めなくなるだろう。

著作権 《死後50年経っている数学者(没年順)》
高橋卯之助 (1833-1902)
菊池大麓 (1855-1917)
佐原純一 (1841-1920)
樺正董 (1863-1925)
北条時敬 (1858-1929)
藤沢利喜太郎 (1861-1933)
林鶴一 (1873-1935)
70年の壁
隈本有尚 (1860-1943)
竹内端三 (1887-1945)
藤原松三郎 (1881-1946)
吉江琢児 (1874-1947)
掛谷宗一 (1886-1947)
岡村博 (1905-1948)
秋山武太郎 (1884-1949)
窪田忠彦 (1885-1952)
谷山豊 (1927-1958)
高木貞治 (1875-1960)
辻正次 (1894-1960)
小倉金之助 (1885-1962)

これだけの数学者の著作権が切れているのに、70年にされれば高木貞治や竹内端三のような大物が全て弾圧される。竹内端三の楕円函数論は有志がTeXで組んでPDFとして無料公開しているのに、違法ダウンロードということで検挙されるだろう。すでにepubによる数式の表示は実用レベルに達し、このような著作権切れの文献を公開するにはうってつけのフォーマットであるのに、どこの電子書籍屋も対応しない。Kindleですら数式表示を一切やる気がない。1年以上数式に対応するようにアマゾンに抗議しているのに未だ数式表示に対応しない。みんなもっとアマゾンに電凸し、Kindleは数式に早く対応しろと抗議しないといけない。唯一対応しているのはアップルのiBooksだが、竹内端三の楕円函数論は未だ公開されない。すでに有名なアイザック・ニュートンのプリンキピアのラテン語版は無料公開されているのに、日本語の理工書や科学雑誌が一切存在しない!青空文庫のような著作権切れの文献を積極的に公開しようとするプロジェクトですら数式に対応しない。彼らは数式表示をやらずに、数式一つが1ページを占めるようなアプリを未だ公開し続けている。数式を含む文章は横書きのが読みやすいのに対応しない。html5ではMathMLのようば数式表示技術が完成しているのに、未だにepubのような技術が普及しない。著作権切れの数学書を宣伝媒体とし、epub技術の優位性を証明せねばならない。未だに数式表示が対応しているという事実が未だに普及していない。寺田寅彦の著作も、欧文論文集のみはなぜか全く公開されない。岩波は欧文論文集をずっと絶版のままにし続けている、高木貞治の欧文論文集も同様だ。小平邦彦の論文集も絶版のままだ。著作権が切れている理工書は全く公開されない。考へ方とかの参考書も同様だ。全く復刊されない。このままでは竹内端三の新撰解析幾何学や高等微分学といった名著が全て読めなくされる。高木貞治の欧文論文集や初等幾何の教科書なども潰されるだろう。日本の出版社や東京図書のような悪魔のブラック企業が跋扈しており、崇高な古典的名著を全て絶版にして下らない高校レベルの大学の教科書を氾濫させている。本来こういう下らない低レベルな参考書を読まなければついていけない学生は全員留年・退学処分にせねばならないのに、連中を生かして、もっと高度なことを勉強したいという意欲ある学生を迫害する出版社。有能な人間は弾圧されて勉強したいといっただけで潰される異常な社会を変えなければいけない。そのためにも著作権切れの古典的名著を最新epub技術で全て無料公開していくという活動がリフローepubの宣伝を含め非常に有益であるのに、著作権が延長されればこのような試みも潰され、うきこぼれは完全に殲滅され尽くされるだろう。