ワンダーウーマン

超人の女性ばかりの島で生まれ育ったダイアナは、不可侵とされてきた島に不時着したスティーヴと共に戦争を終わらせるため島の外の世界へと飛び出す。

びっくりしました。ダイアナが颯爽と戦場に現れるシーンで、なぜか泣いてしまった。なんだろうね、個人的にヒーローっていうのは危機に必ず間に合うものなんだっていう定義があって、まさにそれだと思ったからなのかもしれない。本当に助けが必要な時にとびっきり強いヒーローが現れて、状況を打開していく。他のヒーローになくてこのダイアナに特別に感じたのは、圧倒的な安心感だったと思うんですよね。彼女がいてくれたらもう安全だというような。
それと同時にこんなに美しいヒーローを観たことがないというのもある。彼女にとっては初陣となる戦場で、状況に驚きつつも揺るぎない自信を持ってそこに女神然として立つ姿が素晴らしいだけでは言葉が足りない。ほんとね、すごいんだよ。スティーヴが出会い頭に「ワオ!」って思わず呟いてしまうの、めっちゃわかる。
その超絶美人なヒーローを観れただけでも最高の映画でした。


この映画ではダイアナの他に敵も味方も女性が活躍する(って書くとなんだかあれだけど)シーンが多いのですが、とても丁寧に性差を出さないようにしているなあと感じました。ダイアナは女性であるけど同時にめっちゃ強い戦士でもあり、女性とだけ戦うわけにもいかない戦場で果敢に戦います。それは戦士として戦場で立ち回る術を身につけているから。マル博士は天才的な化学の知識と技術を持ち、軍に重用されています。女性だからとかそういう理由じゃなく、単純に「それができる人、それを遂行しようとする人」がどんどん状況を引っ張っていく、そこがすごくいいなと思うんですよね。で、単に超人やエリートだけが世界を動かしているんじゃなくて、スティーヴやその仲間たちのように(彼女たちからみたら)微力ながらもなにかを成そうとする人たちがいる。スティーヴたちが力を合わせてダイアナの足場を作るシーンがすごく好きでした。