にこ繭。(cocoonPのBlog)

はてなダイヤリーからインポートしたかつてのBlogの跡地です。

iM@S KAKU-tail Party 2

iM@S KAKU-tail Party 2が盛況のうちに幕を閉じました。盛り上がりましたねえ。

自分の動画は First night - side C に入っています。指定アイドルとテーマは、千早で「∞」。

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きつねさん、kakaoさん、参加P、視聴者さんたち、おつかれさまでした。
(未見の方はこちらからどうぞ http://www.nicovideo.jp/mylist/4846374

さて、自分の動画ですが、ライブ感があってよい、というコメントをたくさんいただきました。ありがとうございます。
ということで、ここでは「実はそのためにこんな事してるんだぜ」という話をちょっと書こうかと思います。動画内のことは動画内で語るべきだとは思っていますが、多分言わないとだれも気づかないと思うので。

まず、冒頭部分。ライブだけでなくCDTVの紹介部分もつけたのは、意図としては千早CDTVスペシャルライブに出ているという具体性を持たせて臨場感を高めるということ、そして、ほかの方の動画と連続で紹介されることを念頭において、いったん見ている方の意識を小休止させようという狙いがありました。実際、直前のせりざわPのネタ動画が大変インパクトがあったので、これは正解だったと思います。で、ここは一見ただCDTVをはりつけてモニター部だけ差し替えたように見えると思いますが、実はこの部分もかなり激しく編集されています。
CDTVのキャラクターたちの台詞、これは元は紹介しているアーティスト名とかその薀蓄とか曲名とかいろいろ入っているので切り貼りして意味が通るようにしています。声の調子が合わないところはピッチを変えたりも。しかし、ただそれだけだと元のCDTVに入っているBGMが飛び飛びになるので、いったん周波数帯で音声部だけを拾って、それでもBGMが消しきれなかったので、そのBGMとアイマスのゲーム内BGMの中から合わせやすそうなものをチョイスしてリミックス風にし、曲のつながりを自然にしています。
そうやってできた音声部分に対し、CDTVの映像を合わせてフレーム単位で編集しています。CDTVのキャラクターは喋るのに合わせてのべつ動いているので、けっこうタイミングを合わせるのが難しいんですよね。よーく見ると後ろを通っている自動車がワープしているのに気づくと思います。

曲について。これ、音源もMISIAのライブ盤です。最後に小さく「ありがとうございました」と入っているのもMISIAだったり。声を千早に近づけるため、いつものようにピッチを上げ、また、2分枠に収めるため、速度も少し上げています。実はこの曲はアイマスレディオでミンゴスチアキングが歌っているのですが、歌が微妙だったのでMISIA版を使うことにしました。切り取った部分は歌詞優先です。全曲を通すと実は道をまっすぐ進むのは「あなた」なんですが、千早のゲーム内の心情にあわせるような歌詞にするように2番を。また、この曲は途中で転調を2回するので、前と後ろをうまくあわせるのがちょっと大変でした。

そしてメインの動画部分ですが、ここで使っているタイトル表示とか生放送表示、右下の番組ロゴは本物を抜きました。そして千早のイメージカラーに合わせタイトル色を青にしています。歌詞表示の位置や大きさ、フォントなども本物のCDTV準拠。生放送の現場が苗場スキー場なのは、アイマスの夏の祭典はいろいろなコミュを見ればわかるように富士ロックフェスティバルを想定しているからです。左上の曲名表示については、CDTVと同じようなものをスクラッチで描いて、これも出すタイミングなどを本物と同じようにしています。
ダンスのシンクロについては、サビのところのアップから作りはじめました。というか、この動画はそのカットのみのために作られているといっても過言ではありません。自分でも、このカットをタイムラインに載せた瞬間、鳥肌が立ちました。そして基本的には歌詞と動作のシンクロに重きを置いています。
カメラワークをほめていただいているコメントが多いのですが、こういうカメラワークになったのは当然ながらソースが夏の祭典だからです。ゲームをやっている方には常識ですが、この屋外ステージは夏の祭典でしかでて来ず、またTV出演動画を保存することができません。つまり、常に観客ゲージや思い出ルーレットの出ているソースしかないので、画面の上半分しか有効でないわけです。そこで「ゲージやルーレットを避けつつ、見た目に違和感のないように動画をクリッピングしていく」と、あのようになるわけです。違和感がないフレーミングということは、実際のライブでカメラマンが障害物などの制限を避けながらもよい絵を撮ろうとする動きに近くなるわけで、ライブ感のあるカメラワークになるのでしょう。
そして、ソースにできる範囲が狭いので、無理やり拡大している部分では、当然ジャギが出てしまいます。しかしこれは「ライブ」なので、そういった部分にブラーをかけ、ピントが甘いようにすることで、実際のライブカメラでも必ずしもピントが合っているとは限らないためにまあいいかな、と思ってぼやけた部分を配置しました。製作段階の最初のほうでは、ぼけている部分はもう少し少なかったのですが、アップの直前までぼやけていたほうがアップのカット(繰り返しますがここが核です)が際立つと考えたため、「映像的にははっきりしているけれども振りが歌詞と今ひとつあっていない」と感じた部分と差し替え、わざわざぼけた部分を増やしています。

そして、歓声に応える部分にはアイマスの音声だけではなく、フリー素材の歓声なども足してライブ会場のオーディエンスのような感じにしてみつつ、最後にCM入りのような感じでCDTVアイキャッチで締めました。こうすることで短い時間での1本として完結するとともに、次に配置される動画へのつなぎにもなると考えたからです(実際は1st Night-Cの最後だったので後ろにはありませんでしたが)。

そういえば、単体で上げてくれというコメントがありましたけれども、その予定はありません。いずれこういった自分の企画参加動画などをまとめたものでも作ろうとは考えていますが、現在はボーカロイドのオリジナル曲をまた性懲りもなく作っているので、しばらく先になると思います。

とまあこんな感じに、長々と書いてみましたが、普段どんなことを意図して自分がアイマスMADを作っているのかが少しでも伝われば幸いです。あらためて、きつねさん、kakaoさんをはじめとして、KAU-tail party2にかかわった皆様、ありがとうございました。大変楽しいパーティーでした。
では、ジューシーカクテルポーリーバーイ!