百珈苑BLOG

2018-11-10

はてなブログ版への移行 09:51

はてなダイアリーからはてなブログへの移行に伴い、下記URLに移行します。

https://coffeetambe.hatenablog.com/

2018-05-23

[]『珈琲世界史』正誤 23:40

3刷までの正誤です。

2018-02-07

[]楽工社『スペシャルティコーヒー物語』(監修・解説)発売のお知らせ 20:01

今日2/7に楽工社から、『スペシャルティコーヒー物語』(マイケル・ワイスマン著)という書籍が発売されます。私も監修というかたちで参加し、巻末解説を執筆しました。以前、このブログhttp://d.hatena.ne.jp/coffee_tambe/edit?date=20120528)でも紹介した『God in a cup』の完全版日本語翻訳です。


最初にこの依頼が来たのは昨年8月の終わり頃でした。ちょうどその頃、本業の学会発表と『珈琲世界史』の校正等を控えていて、そこそこ忙しい時期だったのですが、手紙を読み進めたところ、「あの」God in a cupの監修という話。こればかりは、万が一変な人に話が回って下手な出来映えになったなら、後々困ったことになりかねないと、一も二もなく引き受けました。

アメリカコーヒー史を語る上で、マーク・ペンダーグラフトの『Uncommon ground』(邦題コーヒーの歴史』)と、この『God in a cup』は外すことができない……というより、前者がサードウェーブ以前、後者がサードウェーブ以降の優れた史料になっており、この2冊で現代までのアメリカコーヒー史が「完成」すると言っても過言ではないでしょう。日本では、ブルーボトルばかりがクローズアップされるサードウェーブコーヒーですが、実際にアメリカで衆目を集めたのは、この本がきっかけと言ってもいい……そんな、現代のコーヒーカフェの歴史を知る上で、必須の一冊とも言えます。

僕も、もちろん原書は持っているのですが、訳者の久保尚子さんによる素晴らしい翻訳のおかげで非常に読みやすく、「あれ? God in a cupって、こんなに良い本だったっけ?」と認識を改めた次第です。


上述したブログ記事(http://d.hatena.ne.jp/coffee_tambe/edit?date=20120528)でツッコんだ部分に補足や脚注を入れたり、ちょっとだけ(『珈琲世界史』では、かなりオブラートに包んでた)業界ウラ事情に踏み込んだり本書に登場したコーヒー人たちのその後を追った、巻末解説を書いたりしてます。興味のある方は是非。

2017-10-25

[]『珈琲世界史増刷決定&正誤 19:11

珈琲の世界史 (講談社現代新書)

珈琲の世界史 (講談社現代新書)

珈琲世界史』発売から一週間が経ち、早くも増刷が決定したとの連絡がありました。これも買っていただいた皆様のおかげです。


それに伴い、修正箇所が見つかっています m(_ _)m

  • p.63 3行目、8行目
    • 娘 → 妹
  • p.79 9行目
    • 「粛正」 → 「粛清
  • p.187 8行目
    • 失われる成分だけ重量が → 失われる物質分の重量が

引き続き、修正等についてはこのブログでも報告する予定です。

2017-10-16

[]『珈琲世界史』紹介(5) 19:34

珈琲の世界史 (講談社現代新書)

珈琲の世界史 (講談社現代新書)

今回の『珈琲世界史』には、ある意味で『コーヒーの科学』のリベンジ、とでもいうか、前著で削らざるをえなかった*1「歴史」の部分を世に出したい、という著者の意図も籠っています。

そのときの紹介記事でも触れたように、じつは前著の草稿段階で「歴史」の章に、8万字以上を費やしていました。概ね、新書一冊分に相当します。

正直、その書き溜めがあるから、前よりも軽く書けるかな……という計算もあったのですが、書き終わってみるとほとんど草稿とは別物になったというのは、きっとよくある話だと……。ただ、一冊まるまる歴史の本にするということで、却って、政治・経済との絡みや、近年の動向などについて、思い切って書き直せたのも事実です。


また「歴史」を書くのに伴って、もう一つ、前著では軽くコラムとして触れるに留めた話題に踏み込むことになりました。それは「情報のおいしさ」という概念です。

前著4章で触れたように、コーヒーは生理的に捉えると「苦くて酸っぱくて焦げ臭い」という、こんなものの一体どこに「おいしさ」があるのか判らない、不思議な飲み物です。そんな飲み物がヒトに受容され、さらには「おいしさ」を感じるためには、生理的感覚とは別の「意味情報から生まれるおいしさ」の存在が不可欠だと考えられます。例えば、イギリスフランスコーヒーハウスやカフェが流行った17-18世紀には、「これこそ近代市民の飲み物である」という、社会的にコーヒーを受け入れる風潮がその一つだったわけです。コーヒーの歴史を辿ることは「人類が、いかにしてコーヒーをおいしく感じるようになったか」を解き明かすことにもつながるのです。


また「コーヒーの歴史物語」そのものを知ること、それ自体もまた「情報のおいしさ」を生み出し得ます。例えば、ナポレオンベートーヴェンバルザックなど、過去の著名人たちが、どんなコーヒーを飲んだのか想像しながら飲むだけでも、その「味わい」はきっと変わってくるのですから*2

*1:文章量を考えずに書きまくったから、という本当の原因は置いておいて。

*2:……もちろん、おいしくなるばかりでなく、まずく感じるようになる可能性もあるわけですが