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第15回あいオフ優勝 ちくはエルテラ

ご無沙汰してます。
先日の第15回あいオフで優勝できたので、パーティ記事を書き残しておくことにします。
とはいえ今回が第7世代の全国ダブルをやる初めての機会だったこともあり、パーティの原案としてはちくはさんから頂いたものになりますが・・・。

基本的なパーティ概要や構築経緯はちくはさんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/bocci9ha/20170729/)で詳しく説明されているので、そちらをご覧ください。こちらでは使ってみた感想や、変更後の各ポケモンの調整などについて主に触れていきたいと思います。

このパーティを使うことになったきっかけは、あいオフで使うパーティを探していた時にちくはさんから第32回がにゅーオフで3位の結果を残したエルテラを使ってみないかと声をかけてもらったことでした。複数の高火力エースを順番に通していく攻撃的なパーティコンセプトが気に入り、これを原案として2週間ほど調整してオフに持ち込むことに。パーティの基本要素の強さはかなり感じたものの自分のプレイングに合わない要素がいくつかあったため、変更案を提示してちくはさんに相談する形で、自分が使いやすい形へと丸めていきました。



個別解説
ちくはさんの解説記事の内容を前提としているため、そちらと併せてご覧ください。原案からの変更点は青字で示しています。


エルフーンきあいのタスキ
ふくろだたき/うそなき/おいかぜ/にほんばれ
149-64-105-x-125-172
(108-0↓-0-0-236-164↑)
元の形ではテラキオン以外のポケモンを横に置いた際のエルフーンの腐りやすさとvs雨パ・砂パへの立ち回りのシビアさが気になったため、必須では無かった「アンコール」「トリックルーム」の2つを「うそなき」「にほんばれ」に変更しました。これにより天候パーティを含む広範囲の相手にエルフーンテラキオン・カプコケコ・リザードン(順不同)の選出が安定するようになり、試合を自分のペースで進めやすくなりました。その一方でトリパに対して単体で出来る仕事が無くなってしまったため、パーティ全体としてトリパに強い補完を組みなおす必要が生じました。
なお、「アンコール」を切ったこともありSを味方のテラキオン抜き以上に上げる必要が無くなったため、配分をより特殊耐久を高めたものに変更しています(耐久面の調整先は無し)。



テラキオンイワZ
いわなだれインファイト/じしん/まもる
167-164-131-x-111-171
(4-116-164-0↓-4-220↑)
A +3「ワールズエンドフォール」で227-142までのクレセリアを確定1発
B 味方エルフーンの「ふくろだたき」(4発)+A216霊獣ランドロスの「じしん」を最高乱数切り耐え
S 最速ウツロイド抜き
ジメンZを撃つ対象のポケモンは他の技でも対応出来ることが多く、その一方でクレセリアランドロス等を一撃で落とす手段が欲しいと感じたためイワZを持たせました。エルテラへの対抗手段を「硬いポケモンで耐えて返しの攻撃で落とす」ことに頼っているパーティも多いため、これをZ技のゴリ押しで倒して一気に試合のペースを掴める点で非常に強いと感じました。現環境に多いトリル型クレセリアはあまりBに振っていないことから「いわなだれ」ベースのZ技で足りていたものの、今後B振りが増えた場合は「ストーンエッジ」の採用も検討したほうが良いでしょう。
配分面ではランドロスの前で強気に動かせるようにBに多く割いた原案通りのものが非常に強いと思います。ただし、アイテムをイワZに変更したことでB無振り付近のクレセリアは確実に倒したいと考えたため、Sを少し落として火力を上げました。



リザードンリザードナイトY
ねっぷう/かえんほうしゃソーラービーム/まもる
175-x-113-129-105-162
(172-0↓-116-0-0-220↑)
技・配分共に原案時点で完成されていると感じたため、変更なし。パーティ全体としてカプテテフが苦手寄りであり、ランドロスとの対面で強気に動かしたい場面も多いため耐久・素早さ共に切れないと感じました。これにより通常より火力面では劣るものの、「うそなき」と合わせれば火力不足を感じることもあまり無いため、エルフーンの技変更ともかみ合っていると言えます。
かえんほうしゃ」の枠にヒードランを意識した「めざめるパワー(地)」や遅めのポケモンにゴリ押しが効く(カプテテフを一撃で落とす等)「ブラストバーン」を入れる案も検討したものの、これらを撃つ対象は他のポケモンで十分対応可能と判断したため、ノーリスクで撃てる「かえんほうしゃ」をそのまま残しました。



カプ・コケコ@いのちのたま
10まんボルト/マジカルシャインめざめるパワー(氷)/まもる
146-x-105-147-95-200
(4-0↓-0-252-0-252↑)
テラキオンにイワZを採用したことでカプコケコがZ技を撃てる場面が減るため、腐らない強化アイテムとしていのちのたまを持たせました。また、「にほんばれ」の採用によりvsラグラージを任せなくて良くなったため、ランドロスボーマンダを意識して「めざめるパワー(氷)」を採用しました。
以上の変更によりエルフーンの「うそなき」と合わせて1発で落とせる範囲が格段に広がり、スタン系のパーティに対するエルフーン+カプコケコの並びの圧力が非常に強くなっています。



ランドロス(霊獣)@とつげきチョッキ
じしん/がんせきふうじ/はたきおとす/ばかぢから
185-165-110-x-124-144
(164-0-0-0↓-188-156↑)
D C200カプ・テテフのサイコフィールド下「サイコキネシス」高乱数2発耐え(80.9%)
D C200カプ・テテフのサイコフィールド下「マキシマムサイブレイカー」最高乱数切り耐え
S 準速ランドロス+1
基本的には原案通りのチョッキランドロスですが配分だけ変更しています。元の配分に不満は無かったものの、意地っ張りランドロスの教え技を消してしまったため手元の陽気ランドロスで配分をこじつけました苦手寄りのカプテテフの前で強気に動けるように耐久を厚くしました。また、Aを下げたことで威嚇を受けた際に「ストーンエッジ」でもリザードンを倒しきれなくなったため、「がんせきふうじ」2発で倒すプランに変更しました。



ギルガルドもののけプレート
シャドーボールかげうちワイドガード/キングシールド
167-71-170-112-170-72
(252-4-0-252↑-0-0↓)
C D2段階下降198-127ヒードランを「シャドーボール」で高乱数1発(81.3%)
S 最遅ヒードラン−1
S おいかぜ下で準速ランドロス+1
他の変更要素によりパーティ全体のトリル耐性が落ちているため、ギルガルドは遅い個体に変更して「うそなき」と合わせて相手のトリルアタッカーを倒せるようにしました。また、スイッチトリパに対して「トリックルーム」を貼られない場合にギルガルドが腐りやすいことが気になったので、必要性の薄かった「ラスターカノン」を「かげうち」に変更して単体で勝てる範囲を広げました。



改善案
以上があいオフで使用した構成で、結果として優勝を果たせるほど強いパーティとなったものの、いくつか解決すべき点は残っているなと感じました。この時点で残ったパーティの弱点として
―スカーフカプテテフ入り
―純正トリパなど、ギルガルドでは対応できないアタッカーの入ったトリパ
―追い風ミラー
が挙げられます。上記の案の中でエルフーンテラキオンリザードン・カプコケコの基本選出は完成されていたものの霊獣ランドロスギルガルドの2体は選出機会が少なく、改善の余地があると考えました。
現時点での強みを損なわずに前述の3つの課題を改善する策として有効だと考えているのは「パーティにスイッチトリル要素を加える」ことです。そこで、この2枠には以下の型のクレセリアズルズキンを入れるのが最適かと考えています。僕はクレセリアの個体がなかなか用意できずちゃんと回せたわけではありませんが、改善案の一つとして参考にしてもらえればと思います。

クレセリア@イアのみorオボンのみ  控えめHC基調の配分
サイコキネシスシャドーボールつきのひかりトリックルーム

高耐久を生かして受け出しからのスイッチ展開やトリル返しができ、晴れや「うそなき」と合わせて広範囲に勝てるポケモンとして。「シャドーボール」はカプテテフ・サーナイトクレセリアメタグロスギルガルド等の本来は厳しい相手に刺さるため入れたい。



ズルズキンとつげきチョッキorロゼルのみ  生意気HA基調の配分
ドレインパンチ/はたきおとす/ストーンエッジねこだまし

バンギラスヒードランギルガルドなどに強く、威嚇を回しやすいポケモンとして。Dに少し割いてチョッキで眼鏡カプレヒレの「マジカルシャイン」を耐える配分などにして、フェアリーの前でも動ける配分など。



おわりに
僕自身7世代全国ダブルは今回のオフが初経験でしたが、頂いたパーティのコンセプトをしっかり理解して対戦に臨み、運良く優勝を勝ち取ることが出来ました。ちくはさんには強い原案を頂くだけでなく、変更案の相談にも何度も応じてもらい、感謝が尽きません。環境的に逆風と考えられあまりマークされていなかったエルテラですが、このようなパーティこそ上手く組めばむしろ環境に刺さるのだと再確認するいい機会になりました。

ここまでお読み頂きありがとうございました。