ニューイングランド生活 第19週・第20週

 長らくご無沙汰してすみません。少しずつ記録が抜けているうちに、書き足せなくなってしまいました・・・。三日坊主とはこういうことをいうのかな。一部記録が抜けているところもありますが、家計簿やノートを見ながら可能な範囲でフォローしていきたいと思います。面白い読み物になっている自信はありませんが、よろしければまたお付き合い下さい。

                            • -

1/1 (Mon)
 新年明けましておめでとうございます。夜に12時を過ぎて新年に入ったことを確認してから就寝し、ゆっくり寝て朝を迎える。
 前日まで連日よく食べていたので、朝も空腹感はなく、片づけしてチェックアウト。外は相変わらず摂氏−10度以下で寒い。雪が片づけられた道をナビに沿って進み、住まいがある大学街まで戻る。ボストンから車で1時間40分ぐらい、だいぶ慣れてきた。
 例年、アメリカの年末年始と言えばNFLの最終戦や大学フットボールのボウルゲームの日。今回は帰宅して昼から呑みながら大学フットボールのTV観戦三昧。オクラホマ大とジョージア大が初めて対戦したオレンジボウルは延長まで進んだ末にジョージア大が勝利。どちらかといえば、オフェンスのリズムが良かったオクラホマ大に勝ってほしかったなぁ。去年の大学選手権決勝の再来となったシュガーボウルのクレムソン大対アラバマ大は、シーズンの大半で全米一位の評価を得ていたアラバマ大が実力通りの強さでクレムソン大を粉砕。翌週の全米選手権決勝はジョージア大とアラバマ大、まさに隣同士の州が戦うことになった。

                            • -

1/2 (Tue)
 派遣先の大学は1月2日から3週間、Intertermといわれる冬学期の時期に入った。この時期は単位制でない実習系の様々な科目が開講されており、私は地理情報システム(GIS)の科目を聴講させてもらう。日本でも関西のGISデーなどに行ったことはあるが、数時間少し使うだけでなかなか身につかず、学ぶ機会もなかった。今回は3時間のクラスが6日行われるため、全部で18時間。日本の一コマ90分で換算しても12週分あるので、そこそこ学べるだろうと期待した次第。初日はArcMapを利用してShapeファイルをあれこれ使う作業が中心。朝9時〜12時という時間も丁度良い。残る日々にも期待したい。
 午後はメール対応を済ませた後、一度家に帰ってから車のメンテのため近くの修理屋へ。9月上旬に車を買ってから4カ月弱で6000マイル(約9600km)走ったが、オイル交換以外は特に問題もないと言われる。このまま無事故・無故障で終わりたい。その後は家で読書。しばらくは休肝日。

                            • -

1/3 (Wed)
 朝、前日に引き続きGISの講習。センサスのデータを地図化する作業など。レイヤーとデータの組み合わせやその操作手順を身につけるため、しばらく練習する必要がある。
 日中は図書館のオフィスへ。久しぶりに自室で作業。来年度担当するクラスのシラバスを提出せねばならず、そのうち2つは新しい科目であり、このうちの1共同で科目を担当する先生とメールでやりとりしながら計画を練る。

                            • -

1/4 (Thu)
 前夜から降り始めた雪が続き、結構な積雪量となったため、大学が閉校となる。仕方ないので、一日家でいろいろ読む日。その他、記録なし。

                            • -

1/5 (Fri)
 朝、一日休みが入ってからのGISの講習。午前9時〜12時までだが、初日に比べると履修者は減った気がする。単位制でないため、皆それぞれの予定が中心となるから仕方ないだろう。昼以降はいろいろ読んだり来年度のシラバスを考えたり。

                            • -

1/6 (Sat)
 主な記録なし。住まいの大学街から5マイルほど南西に向かったHadleyにもうアジア系スーパーがあることを知り、そこへ買い物に行く。住まいのそばにある台湾系の店よりもずっと大きく、ベトナム系の店長が気さくにいろいろ話してくれた。私はここが気に入ったので、また来るだろうと思った。

                            • -

1/7 (Sun)
 主な記録なし。昼食をハドレーの街道沿いにあるPulse Cafeという店で食べたが、気になって行ってみた当店はベジタリアンの店だった。帰りにWhole Foodsでいろいろ買いこんで帰る。

                            • -

1/8 (Mon)
 朝、前週に続きGISの講習。内容は失念・・・。
 午後、仕事中にメールがあり、鍵が出来たとのこと。今学期はサバティカルに出た日本文学研究の先生のオフィスを使わせてもらうことになったので、そこの鍵を受け取る。以前は作ってもらった鍵が機能せずやり直してもらったが、今回は一発で問題なく使えて安心。"

                            • -

1/9 (Tue)
 午前はGISの講習。たしかこの日は途中で全然分からなくなってしまった気がする・・・。
 午後、図書館の片隅にあったオフィスを片づけて、新しいオフィスへ移る。広くなったし、机も解放感があって有難い。

                            • -

1/10 (Wed)
 記録なし。おそらく前日にオフィスの引越しを終えて、朝からWebster Hallにて仕事ができるようになり、気分一新で取り組んでいたと思う。

                            • -

1/11 (Thu)
 主な記録なし。

                            • -

1/12 (Fri)
 主な記録なし。昼食を妻とハドレーの韓国料理店へ初めて行ってみる。まぁまぁだったかな。小さな食材店が併設されていたので、そこでチジミの粉を買って帰る。

                            • -

1/13 (Sat)
 主な記録なし。

                            • -

1/14 (Sun)
 朝、前日に続いてランニング。冬至を過ぎてから、朝の日の出が早くなってきていることを実感する。往復3マイル弱と大した距離ではなかったが、良い運動の機会。
 朝食後、用意を済ませて妻とともに車でボストンへ。明日15日が祝日で大学が休みと知り、せっかくなのでボストン市内・近辺の麦酒醸造所巡りをすることにした。
 チャールス川を隔ててボストンの北側にあるCambridgeの宿でチェックインした後、地下鉄を乗り継ぎ、古くからのボストンの地ビールの1つとして知られるHarpoon醸造所へ。思ったよりもずっと大きな施設で、micro breweryというよりはregional breweryなのかなという印象を受ける。ここに併設されたブリュワリーパブは満席!相席や立ち飲みも含めて150人以上はいたのでは。妻と二人で座れる席を探し、空いているところで入れてもらう。ここではSamplerと呼ばれる4杯お試しセットを2つ頼み、いろいろ飲み比べする。Samplerだけでも4種類のメニューがあり、16種類のビールを作っていることがわかる。このうち主力商品はHarpoon IPAだったが、白・小麦ビール系はUFOという新たなブランド名で売り出しはじめており、規模拡大を着々と進めていることが読みとれた。どれも美味しかったが、私はやはり主力のIPAが一番好きかなー。隣席の人たちと何気ない会話から話が進み、ボストン近郊でお勧めの地ビール醸造所を教えてもらう。こういうやりとりはアメリカの方がやりやすくて、私は好きだ(^^)。今回はマサチューセッツ地ビール醸造協会が作成した「パスポート」なるリストに載っている先をいろいろ回って飲む予定だったので、全種類制覇は諦め、ひとまず8種類で終えておく。ここを出る頃には寒いにもかかわらず外に行列ができていてビックリ。
 Harpoon Breweryから海岸付近の再開発地域を少し歩き、二軒目のTrillium Breweryへ行く。ここは醸造・販売ライセンスはあるものの、飲食店としての営業許可を持っていないようで、缶やgrowler(蓋つき大瓶)のみの販売がなされており、試飲もできず。ただ、客の出入りが絶えなかったので、人気の店なのだろう。我々はここでPale AleとIPAをそれぞれ4本缶セットで購入した。
 Seaport地区からダウンタウン方面に向かい、ボストンティーパーティー(茶会事件)の記念跡地を通過して、サウスステーションへ。ここからバスに乗り、南へ。妻が目星をつけていたアジア系創作料理店へ行き、そこでディナー。大皿でない料理をつまみながら、美味しく飲む。胡麻が濃い坦々麺(スープ無)と豚肉のリブローストが美味しかった。ここでも隣の席の夫婦と何気ない会話から意気投合、面白かった。
 程よく呑み・食べて、店を出る。近くにWhole Foodsがあるのを妻がグーグルマップで見つけて、そこへ立ち寄り少々買い物。酔っていた私はオリーブとビールを更に追加購入(苦笑)。夜になり気温が低く、公共交通で帰るのがやや面倒だったため、人生2回目のUber利用。モーリタニア出身の大学院生が運転手で、いろいろ話す。Uberで働く(運転する)人の視点がいろいろ聞けて、労働条件としてはタクシーとほぼ変わらないことがよくわかった。距離的には宿まで近く、料金は12ドル程度とお得だったが、何より彼からいろいろ話が聞けたのが良かったと思う。着いてから手元の現金をチップとして渡し、部屋に戻ってからは二人ともバタンキュー・・・。