Hatena::ブログ(Diary)

日々の色々・The colour of the sun

2009-11-15 暴力団体の美学:やくざvs MAFIA このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

By しらふ

イタリアの娘である私は日本とイタリアが共通している問題、つまりについて書いてみたいと思う。

最近『Tokyo Vice*1という本を読んだからか、そのテーマにすごく関心を持つようになっていろいろ考えてきた。

そもそも、タイトルの暴力団体の美学ってどういう意味なのか。

それが日本の漫画、ドラマや映画で登場するヤクザ者の描き方と関連している。で、今回のポストに特に注目を当てたいのは主人公がやくざであるドラマだ。例えば、『My Boss My Hero』と『ごくせん』。

国にいた時は日本語の聞き取り練習としてよくドラマを観てた私にとって両方の作品は面白かったけど、やっぱりちょっと考えてみると違和感を覚えてしようがない。

(両方がドラマになる前に、韓国映画だったり漫画だったりするという話はおいといて)主人公が伝えている価値観はどういうものなのかみてみよう。

前者の主人公は長瀬智也が演じる、ある親分のバカ息子だ。名前が榊真喜男。

後者の主人公は仲間由紀恵が演じる「大江戸一家」の親分の(馬鹿強い)孫だ。名前が山口久美子。うん、ヤマグチ・クミ(こ)。アレとただの類似音かな?!

とにかく、真喜男と久美子がいろんな面で似ている:暴力団体の後継者だが、心はやさしい、弱い者を助けようとする、モラルに溢れている。そして、チョイおっちょこちょくて、なんか可愛い。

つまり二人ともカリカチュア的なキャラクターであるものの、いわゆる良い者の質性が全部しっかり身についている。

ところが、なんだ!

しかも自分の身分や家族のことを誇りに思っている!

f:id:colourofthesun:20091115123239j:image

The Hatena-gumi by Flickr id: Dunechaser

両方のドラマは性善説まみれのヤクザ話なんだし「ごくせん」1か2(よく覚えていない)には久美子先生は自分の学生を「悪い」やくざから庇うという話もあったような記憶する。。。

悪いやくざ 良いやくざ が存在するってこと?だったら、塩辛い塩と塩甘い塩もありと言えるでしょう!?!

ナメンナ

もちろん、大人達がそのドラマをみれば、「こりゃ〜あくまでフィクションだから、話しても意味ないっつうの」という反論はしてくるかもしれない。しかし、ドラマを見る人はほとんど中高生だから、かれらに「21世紀にやくざは義理人情の世界に生きている者ではない」と、誰か説明してほしいね。。。

メディアは、特にテレビ、暴力団体が絡んでいるニュースはあんま報道しない気がするし。

じゃイタでどうなんだと気になる人もいるでしょう?!

イタリアマフィアはさ義理人情なんて知らないわけってだれでも分かっている。日本の文化から生まれた概念だからじゃなくって、マフィアはお金を欲するもんだと子供も把握しているからだ。(なのに、そんな世界を憧れている人はいるということは別の問題。。。)

私の国にマフィアって政治界、経済界、そしてひどいところではもっと日常的なレベルでも広がっているということは一般常識のようなことだ。

ちょうど去年『Gomorra』という本に基づいた映画は出たけど、日本人に観てほしい。それは、「イタリアマフィアはこんな酷いなんだ」って言わせるためじゃなく。。。むしろ、「日本のやくざについてもこんな深見のあるドキュメンタリはプロデュースされたらいいな」と思ってほしいため。

もちろん、日本でも勇気のある記者や監督などいらっしゃるけれど残念なことにその人々が書いた、又は作った作品はあまり知られていないと思う。だからか、一般の人は「まーお金持ちじゃないから、ヤクザなんて僕/私と関係ないもんだ」って信じちゃうようになった。

それじゃ危ないと思う。

「みんなよ、怖がれって」いっているんじゃないけど、せめて「危うい者が日本にもいます」と。。。日本が平和主義だって誰かが作った単なる神話ですと。

そして、さっきのドラマの話に戻るとけど、イタリアには同じように可愛くて、おっちょこちょいマフィアの娘のようなキャラクターがドラマの主人公にされたとしたら。。。大騒ぎになると思う。

冗談じゃないわぁと多くのイタリア人は言いそう

毎日どんだけの人殺されたり、脅かされたりしてるのに「ふぁいとおお。。っお」っていう場合じゃなかろう。

nagaku nacchatte sumimasen

*1:著者はアメリカ人のJake Adelstein氏である。彼が20年前くらい上智大学を卒業して、読売新聞の記者になった。長年社会部に勤めて、日本の闇の世界を報道してきた方だ。

yukichi99yukichi99 2009/11/16 16:45 ジョジョの奇妙な冒険の第五部はどうなんですかね。イタリアでもジョジョは読まれているし、それが問題になったとは聞いた事がありません。第五部は、マフィアに主人公が憧れるというストーリーです。悪質なマフィアも登場しますけど。

colourofthesuncolourofthesun 2009/11/17 16:47 > yukichi 99さん
確かにイタリアだもジョジョを読んでいる/読んだ人がいますが、数的には日テレみたいな大手民放が放送するドラマの視聴者と比べ物にならないと思います。やっぱり、私は内容が大事だと思いますけど、媒体によって影響も違うと思いますね。
しかも、ジョジョは日本の作者が作ったものなので、舞台はイタリアであってもイタリア人の読者が距離感を覚えて、それこそ現実と全然つながりのない話として簡単に認識できるんじゃないかと。。。

石川石川 2009/12/25 16:24 はてなには、知的な人はいないけど、笑、やくざそのものといったらいいか、ま、読めばわかるけど、「南無の日記」http://d.hatena.ne.jp/namgen/の人にコミットするといいかも。Gomorraは、翻訳本を読んだ。面白かった。日本には、義賊という観念があって、どんな悪いやつでも、支配者に迷惑をかけたりすれば、ヒーローになれる。それと一番最近の歴史でいうと、靖国神社に祭られているA級戦犯。彼等も一応英霊と呼ばれるんだよね。英霊の英は、英雄の英で、ヒーロー。なので、基本的には、日本のヤクザも悪い存在だけど、生きている間でも足を洗うといってやめることができるのもヤクザの面白いところかな。なので、南無の日記の人も、今はやくざではないと思うよ。そうそう、靖国神社にいったことがないなら、一度いってみるのもいいね。ビックリするほど小さい神社。明治神宮の方が大きい。日本の総理大臣がここにいくと、中国と韓国の人が毎回怒るようだけど、本当の靖国神社をみたら、どうでもよくなるかも。韓国の人が怒るのはよくわかるし、申し訳ないと思うけど、中国の人が怒るのは、現実を知らないからだと思ったりする。それと、当分、総理大臣が靖国神社にいくことはないから、結局、なんだかよくわからなくなって関心もなくなるのかもしれない。ただ、あそこは、A級戦犯もいるけど、多くは無名兵士であって、日本ほ酷いことに、大学生、画学生まで兵隊にして死なせたりしているから、反省の意味と感謝の意味でもなくなってほしくはないと思う。ま、まとめると、日本にある表面的な部分は、真実が歪んでいることは確か。知的な人がいないと書くのも、知的な人はいるけど、ほとんどは、頭が良いフリをしないと日本では生きづらい現実に押しつぶされている人という意味でもある。ま、やっかいな国だよね。メリークリスマス!

faye2071faye2071 2010/05/16 14:41 あ〜、それは何と言うか・・・。まず、子どもへの影響力という意味で言ったら9割方大丈夫です!日本の親御さんは、ああいうドラマを見てげらげら笑った後、「だけど、ヤクザの娘と結婚したらあかんよ」と絶対言っていますから!それがひとつ。もう、ひとつは、日本では「ヤクザ」は「本当に怖い」んです!真正面から、ドキュメンタリーを撮るのは、かなりの勇気がいると思いますし、つか、そんな事わざわざしなくても、例えば(の話ですが)中島哲也監督の、「下妻物語」とか、「嫌われ松子の一生」とか見てれば、十分ですから。・・・日本人が、「ヤクザ」をフィクションの世界で愛情込めて描くのは、一種のバランス感覚と言うか、「お約束」です。