Hatena::ブログ(Diary)

トーチカ

2017-02-17

ばら園

16時に仕事が終わってそれから友だちの家に行った。私の家の最寄駅から3駅離れたところにあるのだが、自転車で行った。友だちの家は駅からかなり離れた、ばら園の近くにある。

高校3年の時、友だちと同じクラスになった。ダウンタウンの話で仲良くなった気がする。『古賀』というビジュアルバムに入っているコントと、ガキの使い松っちゃんが受験してない大学の合格発表を見に行く回を教えた。友だちからは辻武司というごっつええ感じのコントを教えてもらった。
友だちは陸上部の選手で、学校で年1回行われるマラソン大会でいつも上位に入賞していた。友だちと廊下にいると陸上部の後輩が現れて、からかったりからかわれたりするのを見ることがあった。部活に入っていない自分には、まぶしいようなうざったいような感じがした。友だちと後輩との会話を観察してポイント化し、会話が終わってから「先輩風を〜回吹かせてたな、ポイントが累積してきてるで」などと勝手に言っていた。
私は昼休みに弁当を食べた後、図書室へ本を読みに行っていた。部活を引退すると友だちも一緒に来るようになった。Fというテニス部の幽霊部員とMという野球部の補欠の友人を連れて来、赤本を出してしゃべっていた。図書室でひとり本を読んでいるというのに憧れのあった私は、それを邪魔されているように感じていた。何回か「俺は一人で図書室に行きたい」と主張したが通らなかった。半年くらい行ったが、『間宮兄弟』と『変身』の2冊しか本を読み切らなかった。

技術の授業で、パワーポイントのスライドショーを使って発表をするという課題が出された。友だちと、クラスの人を笑わせるような面白いスライドを作ろうと言う話になった。私は宮本武蔵が実は卑怯者だったという話をもとにスライドを作ることにした。友だちは沖田総司が実は不細工でヒラメみたいな顔だったという説がテーマ。二人して放課後、ウィキペディアとか本とかで歴史上の人物の裏話を調べた。宮本武蔵が後ろから木刀で殴って勝ち星を稼いでいたことを記した資料が出てきてこれはいけそう、と思った。
当日は自分の発表が先だった。面白いと思ってるところで笑いが起こったが、思った量の半分ほどだった。人気のある生徒はAV女優とかクラスのからかいやすい生徒とかをスライドショーで使って笑いを取っていた。笑ったけど面白いってそういうことなのかなあ、と思った。
友だちの番が来た。発表が始まって1枚目のスライドで概要を説明している最中に、スライドが2枚目に行ってしまった。パワーポイントのスライドショーは一定時間が経過すると次のスライドに進む。自分のタイミングで次のスライドにいきたい場合は、マウスをクリックするかエンターキーを押すかで次に進む設定にしておかないといけない。友だちはそれを忘れていて、どんどんスライドが進んでいく。友だちは早口で説明して、面白い部分である「ヒラメ顔だったんです」のところに間に合った。「ヒラメ顔だったんです」と左からフェードインしてくるスライドに追いついて言ったのだが、そこまでの説明が早すぎて間に合ったこと以外何も分からなかった。帰ってくるときの不服そうな顔を見て面白いなと思った。

なにかの帰りに私と友だちとMとFともうひとり卓球部のFと、近づくとマッドタイプのヘアワックスの匂いがするKと六人で公園へ行った。そこで、クラスでかわいいと思う女子の名前を言い合うことになった。言い出したのはKだ。私は「みんなが言うなら言う」と言った。みんな言わないと踏んだのだと思う。しかし、Kが「〇〇さんかわいいと思う」とあっさり言った。クラスで人気がないくせに、ませていることを忘れていた。そこからみんながかわいいと思う女子の名前が飛び交った。友だちも誰かの名前を言っていた。私だけ言えなくて焦っていたらKが「じゃあギャル系が好きか清楚系が好きかだけでも言って」ときたので「清楚系ってなんやねん」と言って逃げるようにして帰った。Kは高校を卒業した後一浪して東京の大学に行って政治家の秘書のバイトをした。
翌日、好きな人言うのは分からんし無理と言うと、お前は勘違いしている、昨日は好きな人じゃなくてかわいい人の名前を出すだけでよかったのに、と言われた。私はよく分からなかった。かわいい人の名前を言うのは好きな人の名前を言うのと同じじゃないのか。好きな人とかわいい人の違いがよく分からない。加えてその場にいない人、特に異性の名前を出すのがうまくできなかった。聞かれているのに答えられなかったり、聞かれていないのに言ったりを今もする。クラスによく話す女の人がいた。キングクリムゾンの1stが入ったMDを借りてベックのオディレイが入ったMDを貸したことがある。ザ・フーを聴いたら元気になると言ったら笑っていた。その人の名前を出さなかった。その人は友だちと話しているときに多分私の名前を出していなくて、自分のことを話していない人の話をするのは私の中で恥ずかしいことだった。

あまり垢抜けない公立高校に通って楽しかったのだけど、少し垢抜けている人とか不良っぽい人とかが人気のある生徒になっていることが不満だった。不良だったら全校集会を開かせろよと思っていた。自分に人気がなかったから、せめて人気のある生徒より面白いと言われたかった。人気のある生徒に、自分は面白くないのに人気があるのだと引け目を持ってほしかった。高3の時は中学からの同級生が同じクラスで、たまに話した。同級生はクラスで人気があって、話している私にまで注目が集まっていると感じ、その時はつまらないことを言ってはいけないと力が入った。常に人から見られ聞かれている、面白くないと思われてはといけないと意気込んで生活していた。高校のとき書いていた日記には「この人にこう返したのは間違いだった。自分のこのつっこみは良かったと思う」などの書き込みがたくさんしてある。一緒にいる仲間もクラスの人から面白いと言われてほしくて、クラス全体で集まっているときにあまりしゃべないでいるのが歯がゆかった。当時は魔法のiらんどなどで作ったホームページに日記を載せるのが流行っていた。流行には乗らなかったが、その日一緒にいた人のページを見て何を書いているのかよく確認した。自分が面白かったなという日にそのことを書いている人がいないと落ち込んで「面白くない人が面白くない人から支持を得ていておもしろくない」と頭の中で話を締めくくって寝ていた。
何をそこまで執着していたのか。今考えると、自分がなかったことにされるのが怖かった。それで面白い人という印象だけでも記憶に残ろうとした。同じくらい、記憶を悪いものに変えるのが嫌だった。話しかけてくる人がいると、話しかけてきた理由、自分に対する期待みたいなものを考えた。その人が自分に持っている印象を判断したらそれに沿おうとした。これをしたら期待を裏切る、と推察したことは出来なかった。面白いという印象で話しかけられたと判断することが多くて、その場合は何とかして面白いことを言いたかった。笑いづらくなると思ったのでその人に深く干渉することを避けた。たまにそういうのが苦しくて嫌なことを言いたくなるのだが、クラスの人の見ている前ではできなくて、その人にメールで面白くない文を送ってしまうことがあった。よく覚えていないが、送った意図が読み取れなかったり暗い印象を持たれる内容だったと思う。反応は無かったり、有ったとしても否定的なものが多くて、次の日会った時に態度がよそよそしい気がする。後悔して、変なことはもうしないと思う。でも同じことを何回かやった。

f:id:columbia6421:20140118162727j:image:w360

高校を卒業してから大学へ行くまでの間、本屋でアルバイトをしたが1か月もたずに辞めてしまった。5000円の図書カードを、全額使い切る用のカードリーダーに通そうとしたのを直前に手で止められてその日の終わり、遠まわしに辞めてくれと言われた。MAJORという野球漫画が5冊万引きされているのに気づかなかった日もあった。怒られながら隣の携帯電話屋で青山テルマの曲が何回もかかっていた。

大学に入学して数日は中学の同級生と部活やサークルを見学して過ごした。その同級生とは高校は別だったがたまに遊んでいて、好きな音楽を教え合ったりしていた。リンキンパークとかリンプビズキットとかゼブラヘッドとかを教えてもらって、大学へ行ったら音楽やろうと盛り上がった。二人でいくつかあるバンドサークルの1つに入って、新入生のライブに出た。私はギター同級生はベースでバンドを組んでエルレガーデンの曲をやった。同級生はそのあと部活を辞めたが私は辞めなかった。自分と趣味が合いそうな人が数人いたし面白そうと思う先輩がいた。友だちは自分より少し偏差値の低い大学に入って、大学とは別のところがやっている、小学生の課外活動を引率するボランティアサークルに入った。そこでは初めに呼び名を付けるらしかった。変なの、と思った。

大学で友人ができなくて時間があり、よく友だちと映画を観に行った。松っちゃんの『しんぼる』と『さや侍』と三谷幸喜の『ザ・マジックアワー』を観た。『ザ・マジックアワー』の、佐藤浩市がナイフを何回も舐めるシーンで笑った。友だちは松っちゃんがやるみたいに腕を曲げて関節の部分で口を押えて笑う。

友だちはパチンコを始めた。私も一緒に行ったことがある。稲中卓球部の1円パチンコ(1円につき1つ玉を使えるので4円で1つ玉を使う4円パチンコよりも長く遊ぶことができる、ローリスクローリターンのパチンコ)を打っていたら確変大当たりが出て、主題歌である筋肉少女帯の「踊るダメ人間」が流れた。玉がたくさん出て止まらなかった。閉店の少し前に行ったので確変の途中で店員に店を出るよう言われた。その後エヴァンゲリオンの劇場版を観に行った。パチンコで勝っている時は奢ってくれることがあったが、当たりが終わらなくて約束の時間に遅れてくることもあった。私は時間が惜しいという意識があってその後はしなかった。
友だちはよく宝島社のミステリー小説に選ばれる本を読んでいて、貸してもらうことがあった。有名な文学作品を読むようになってからは宝島社のミステリー小説と、それを読む友だちを馬鹿にした。

友だちの家の玄関には浜田省吾のポスターが貼ってある。当時は私の最寄りから一駅のところに友だちの家があった。
2人で「バーチャルプロレスリング2」というニンテンドー64のプロレスゲームにはまって、私は「ニクソンブレイシー」というヒクソングレイシーをモデルにしたキャラを気に入って使った。コントローラーのBボタンを長く押すと出せる強パンチが当たると何回かに一回相手が失神する。そこだけリプレイが流れるのが面白かった。失神した状態で少しするとTKO勝ちになる。友だちは主にミルマスカラスをモデルにした覆面レスラーを使って、Aボタンで組み技をかけてくる。組み技で倒れた相手に近づいた状態でAボタンを押すと出せる絞め技で、ギブアップを狙う。やってるうちに熱くなってきて、組み技を掛けるときの手を掴んで肘をねじる動作を指して
「その、こねるみたいな技やめろおもんないから」と非難した。友だちは友だちで
「お前がやってるのはプロレスじゃない」と言ってきた。
1個白星が先行したら負けてるほうは正座しながらゲームしなければいけない、2個先行なら負けてる方は勝ってる方に敬語を使わないといけない、3個負けてる方は勝ってる方がつまらないこと言っても笑う「接待ゲーム」をしなければいけない、とか勝手にルールを付けたりもした。3個負けているときは「その服新しく買ったんですか、お似合いですね!」と言いながら画面上で相手を殴りまくったりロープで反動をつけた打撃を喰らわしたりしていた。
勝負がつくと、試合終了までにかかった時間と「〇〇、××に辛くも勝利!」みたいにスポーツ新聞の試合後の記事を模したものが表示される。一度、すごい速さで試合が終わったことがあった。試合開始直後私のニクソンブレイシーがタックル攻撃(Cボタンでダッシュ、ダッシュした状態でBボタンを押すとタックル攻撃。一度で相手を失神させることがある)を仕掛けたのに対し友だちがタイミングよくAボタンを押し、ミルマスカラスが掴んでカウンターで引き倒す。そのまま固め技を決め3カウント勝利した。自分たちでやっていながら何が起こったのかわからなかったのだが、試合後の画面で「試合時間4秒ニクソンブレイシー、瞬殺!」と出てやっと状況を理解し、しばらく笑った。

大学に慣れてくると、家で遊ぶというよりは空いた時間に喋るぐらいで済ませることが多くなった。場所は友だちの家と私の家のだいたい中間に位置する公園で、真ん中に池があった。帰りは話を伸ばしたり切り上げたりしてお互い自分の家の近くで解散しようと画策した。友だちは引率する子供たちがいかにかわいいか語った。羨ましいとは思わなかったけれど、楽しくやっているなと思った。自分は軽音の話をよくした。2回生の終わりに部活を選んだきっかけである先輩とバンドをやることになった。先輩と遊んだり知らないバンドを教えてもらったりしていると自分も面白い人になった気がして得意だった。
大学に入って変わったのが、友だちとは女の人の話をするようになったことだ。アルバイト先で知り合った人と心斎橋にバンドのライブを観に行って物販のTシャツをおそろいで買ったとか、マクドナルドヨーグルトシェイクを飲んだとか、楽しかったことを話した。でも、その人が伏見稲荷で狐の煎餅を売っている店に入った時に「これ会社の同期に買おう」と言っていて、ああこの人は違う集団の人なんだと思って落ち込んだこととか、喋りたいからお腹が空いたと嘘を言ってレストランに行ったけど話題がなくてドリアを無理やり食べながら就職活動の相談をしたこととか、その楽しさや面白さを伝えるのに邪魔になるようなことは迷った結果、言わなかった。友だちは、サークルで知り合った女の人とUSJに行った話をした。私は、聞きながら自分の話している人の方が素敵だと思っていた。友だちの方も同じで、聞くというより自分の話すタイミングを窺っていたんじゃないかと思う。女の人の話ができたのは、もう違う集団の人だったからかもしれない。

ぼんやりしていた友だちの嫌な部分が明確になってきて、卓球部のFと三人で会った時に友だちがFからよく金を借りていてその日も5万円借りようとしているのを知った。友だちとFはよくパチンコを一緒にしていて困った時は貸し合っているらしい。二人のお金の貸し借りを見たくなかった。
「俺のいるときには借りないでくれ、それにお前も貸すなよ」
「うーん、はは」
「お前には関係ないやろ」
「人から借りた金でボランティアするな」
「お前には関係ないやろ」
と、3人で居たイオンのゲームコーナーで友だちと言い合いになった。
ついにはメダルゲームの機械のところで
「お前は悪いやつじゃないけど金に汚いな」と言った。
「は?」
Fが笑った。
「悪いやつじゃないって付けてるだけでものすごい否定をしてるやんな」とFは言った。
その時の友だちの顔を思い出すことが出来ない。結局Fはイオン銀行でお金を下ろして友だちに貸した。

大学を卒業してから、週5日で働けるアルバイトを始めた。地元のスーパーの鮮魚部門の塩干という、塩鯖とかいかなごのくぎ煮とか数の子とかを扱うところで、商品をパックに詰めて並べたり客の質問に答えたりするのが仕事だった。アルバイトを始めてから少しして、土曜日にやっている構成作家の養成講座へ行き始めた。お笑いとかお笑い番組をやりたいと思ってネットで検索した。事務所にもよるがお笑い芸人の養成所に通うためには40万円とか60万円を一括で払わないといけない。私の見つけたところは6か月10万円、それも分割で払うことが出来たので、そこならば通うことができた。大喜利を作家の先生に見られながらやったり自主公演をやっているプロレス団体の試合を見学したり新世界でやるキン肉マンのイベントを手伝ったりした。通っていたのは私を入れて三人。
このことを牛丼屋で友だちに言った。
「前からお笑い好きやったもんなあ。でも、自分が一番面白いっていうのは、大阪の人やったら誰でも一回は思うことなんちゃう」
「そうかなあ」
店を出て自転車に乗って互いの家の中間地点まで帰った。友だちは引っ越して家が前より2駅分遠くなったので中間地点をどこにするか迷った。途中友だちが、「あいうえお作文やろか」と言い出した。モノレールとか、大阪大学とか、目に付いたもので延々あいうえお作文をした。

友だちは欠席を繰り返して大学を留年になり、親に休学させられた。

f:id:columbia6421:20140419195149j:image:w360

秋ごろ、友だちに呼ばれて公園へ行った。いつもはふざけたやりとりをしているのにその日は「お疲れ、今日公園来れる?」と用件だけで、変だなと思った。アルバイトが終わって公園に向かった。空が曇っていた。そわそわしていて私にもそれが伝染する。友だちは立ち上がって、「走ってくる」と言った。池の周りはランニングコースになっている。うんと言ってベンチから友だちが走っているのを見た。帰りたいと思いながらも動けなかった。池の周りを一周して帰ってきた友だちはちょっと休憩して、「2万貸してくれ」と頭を下げた。なんとなく分かっていたけどやっぱりそうか、と思った。なんとなく私が分かっていたことに気づいてくれているかな、とも思った。友だちは何を思って走っていたのだろう。私の反応を考えていたのか、金の使いみちのことを考えていたのか。どれとも違うことか。何も考えていなかったのか。貸してやることにした。自転車で移動して金を下ろし友だちに渡した。そのあと近くにあるラーメン屋に入った。私はとんこつラーメン、友だちはとんこつラーメンとライスを頼んだ。ラーメンを食べながら私にも話すタイミングを窺っていることがあった。

夏ごろに付き合う人ができた。私は社員に誘われた飲み会へ行き、そこにいた、別の店舗で働いている女の人と話した。何回かメールをしたり食事をしたりした。このことは既に言っていて、友だちは、3回会って告白しなかったらその次はない、とボランティアサークルの先輩から得たと思われる情報を教えてきた。ばかかとその場では笑っていたが、私は焦り実行に移した。それで夏から秋にかけて自転車や電車でどこかへ行ったり彼女の家に居たりした。
友だちに金を貸す数日前のことだが、彼女が私と付き合っているということを職場で言ったらしい。それが私を飲み会に誘った社員を経由して広まっていた。鮮魚部門の社員には、もともと会社員として雇用されて配属された人と、魚屋で働いていたが何らかの事情でここにきた人がいた。雰囲気や話し方でなんとなくそれが分かった。嬉しそうな人の多くは前者で、きたないと思った。彼女に対しては思い出とか職場の話題とか、付き合ってると言いたいがために付き合っているんじゃないか、という気持ちが生じた。それは自分の中にある考えだった。私は広まるのがいやだと思っていて、ということは自分にはこの人と付き合う気が本当はないのかな、とも思った。彼女にこのことは言えなかった。
これを聞いた友だちは、彼女がおるだけええやんか贅沢やで、と言った。家に帰って友だちがボランティアの人とフォローし合っているツイッターを見たら「友だちがこういう話をしていた、甘えるな彼女がおるだけで幸せやっちゅうねん」と書き込みをしてボランティアの女が共感する旨をリプライしていた。投稿された時間はだいたい自分と一緒にいる時間だった。私は面白くもないのに笑った。後日彼女に会った時「2万円を貸した友だちに説教されてネットに悪口を書かれた」と良いように改変し彼女に不信感を持ったことを伏せて話した。彼女は憤慨してくれた。友だちにツイッターのことは言わなかった。

2万円を返してもらう日、ついでに風呂に行こうかという話になってスーパー銭湯で待ち合わせをした。夜、待ち合わせの時間を過ぎても友だちが現れない。電話すると互いに自分の家に近い銭湯に行っていることが分かった。どこの銭湯に行くかちゃんとは決めていなかったが、メールを見返すと、友だちの待っている銭湯の方が待ち合わせ場所として正しいことに気づいた。ただ私は友だちの方に行くのが嫌で、借りたんだからおまえが来いと言った。友だちは不服な顔で自分のいる銭湯に現れた。金を受け取って風呂に入って帰った。

11月に講座に行くのをやめた。読者モデルのファッションショーの手伝いをする予定があって、どうしても参加したくなかった。12月に修了するまでは土曜日の19時から講座があったのだが、親にやめたと言えなくて普段と同じ18時ぐらいに家を出て22時ぐらいまで時間を潰していた。最後の日も家から歩いて1時間ほど離れたところにある川の堤防に座っていた。作家の先生がメールをくれたが返さなかった。アルバイトもやめることにした。お金が貯まったから職業訓練に行ってパソコンの資格を取る、と親に言った。社員にも同じことを言った。職場の人が今後について質問をしたり食事に誘ったりしてくる。話しかけてこないでくれ嫌な気をしたくないしさせたくないからと思っていると、人と話すのが脅威になった。その人に悪意があるかどうか、会話の最後になってみないとわからない。今後のことを決めていない私が何を答えても嘘になる。それでも気にかけてくれている人がいるかもしれないと思って喋った。

12月に1週間かけて北海道を旅行した。帰ったあと付き合っている人と会い、旅行のお土産を渡した。出発の前日まで旅行に行くことを言っていなかった。その日の晩にメールが来て今後は会わないことになった。1月から職業訓練へ行ってパソコンの資格を取ったあとそこで雇われた。翌日の準備を終えて職場を出ると帰宅が夜10時を過ぎることもあった。その分、私にとって高い給料が毎月振り込まれた。春になって友だちに6000円貸した。貸すことへの葛藤があまりなくなっていた。友だちが池の周りをマラソンをすることもなかった。興味を持っていたハンターハンターを全巻貸してやる。このころiPhoneを買って友だちと話す手段がLINEになった。
友だちから、健康診断で必要だから金を貸してくれとLINEが来た。私は6000円が返っていないことを理由に断った。以来友だちとは会っていない。卓球部のFに聞いても連絡がないという。8月だった。

私は自分のことを裏切られた、金以外に用の無い人間と思いたくなかった。それで友だちに金を貸して逃げられたという冗談として人に話そうとしたのだがうまくできない。友だちは保育園で働いていて6000円は給料の1日分にも満たない金だから、返せないわけではなかったと思う。金のことはただのきっかけで友だちは私とのかかわりを断ちたかった、これが可能性の高い事実だった。金以外にも頼りになるほど私が友だちとの関係を大事にしていたかというと違った。喋っていてなんのために俺はこいつと会っているんだ、時間を引き伸ばすために喋ってるだろという気持ちで話を聞いていることがあった。
それでも自分の価値みたいなものを諦めきれなくて経済的な理由、もしくは友だちのどうしようもない事情とかであればいいなと思った。6000円返せないほど困っていてほしい。友だちが心配という気持ちはあってこれも嘘ではない。友だちの家に行ってみることにした。2月になっていた。

仕事が終わって自宅の最寄り駅から、引っ越して3駅離れたところになった友だちの家に自転車で行った。電車で行かないのは家が駅から離れたところにあって行き方がよく分からなかったから。スマートフォンの地図アプリで見ると20〜30分の距離だが1時間以上かかった。これまで自分の家の近くで待ち合わせてもらっていたから困ることはなかったが、一人で行くと道を覚えていなくて何回も引き返した。途中にあるココスや公園は覚えているので何とかたどり着いた。ばら園が見えて友だちの家に来たという感じがする。
家の前に着いたものの、どうしたらいいか分からない。そういえばチャイムを鳴らしたことがなかった。ドアの前を通ると一回一回防犯の電気が灯く。安心したのは家が無くなっていなかったことだ。けっこう最悪のことを考えていて、家庭の問題で友だちがどこかに消えてしまったんじゃないか、とまで思っていたので家と家の表札を見て安心した。近くの公園の遊具のところに座って再度家の前まで行き、自販機で買った100円のコーヒーを飲んでからチャイムを押そうと思って畑の前に立っていた。
ジョギング中の男が自分の姿を見てUターンして別の方向に走って行った。私は、友だちだ、と思って自転車に乗った。男は歩いていたため追い付くのは容易だった。追い越して「オ」と言いながら顔を見たらマスクで顔の下半分が隠れていたが、多分違う人だった。オイって言わなくてよかった。家の前に戻ったが、決意が揺らいでしまって腕を組んだままウロウロしているとドアが開いて友だちの父親が出てきた。
「すいません、」
「はい」
友だちは元気で今は夜勤に行っているらしい。また連絡するよう言うときますわ、と言っていた。何しに来たのかは言えなかった。

国道に出たら迷わず帰ることが出来た。

2016-05-20

戦大喜利


2016年3月26日土曜日に「戦-大喜利団体対抗戦2016-」という茨木クリエイトセンターで行われた大喜利のチーム戦にパンケーキ大喜利という団体(fromyoh、まな!、田んぼマン、卵焼兄妹[私])で参加しました。
結成というか自分が参加することになったのは10月にツイッターのDMで田んぼマンさんから誘われたのがきっかけ。以前鴨川タッグマッチというイベントに誘われていたのだけど、その年は開催されなかったのでやっと組めるなあ、と思った。ただ、戦大喜利に出る資格の一つである「共通して参加している企画、ライブ、イベント」が思い浮かばない。もう一つの応募資格「大きな大喜利大会に一緒に参加した経験」も。まあいいや、と思って1か月ほどそのままにしていた。11月ふたたびDMがあってパンケーキ大喜利で出ましょうと言われた。一緒のタイミングではなかったが、自分も田んぼマンさんも参加したことがある。田んぼマンさんは主催のfromyohさんを誘って許可を取っていた。同じく参加したことのある、まな!さんも誘っていて予定が合えば出られるという。なんかこのメンバー良いなと思って出ることに決めた。多くのチームがすでに団体として認識されているので人を集めるのは大変だったろうと思う。波紋というか色の違うというかとにかく変な存在になれたらなと思った。

fromyohさんは大喜利に参加する人の中でも1、2番目ぐらいに一緒に遊んでいる友人。以前神戸に行って海が見える喫茶店でケーキを食べ喋っていたら店員が近づいてきてテーブルの真ん中に火の灯った蝋燭を置かれた。大喜利の印象を言うと他がしない方法でおもしろみを出せる人だと思う。もちろん皆が皆独自にやってるのだが、その中にも共通項みたいなものが見えてくる。yohさんは意図的か自然にかそこに左右されずに出来ているところが有って羨ましいなと感じる。その分思った反応との間にズレが生じることは当然あって苦しんでいるのを何度か見た。バランスが取れたのかこちらが追いついたのか最近は喜ぶ姿を見ることが増えた気がする。まな!さんと組むことになって、大袈裟ですが、この人と大喜利出来るありがたみを噛み締めなければ、と思った。以前永久保存さんがまな!さんの似顔絵をツイッターに載せていたことがあり、3人で喋っていた時にその話をした。まな!さんは気に入って画像を保存したらしいのだが見せてもらうと永久保存さんの描いた絵とどこか違う。聞くと髪の毛は画像編集アプリを使って自分で塗った、と言うので笑った。優しさが次のステージに進んでいる感じがする。大喜利は自分に対して容赦ない・熟考するという印象で回答に納得いかなければ0答も辞さない人というイメージがあった。頭に残る回答が多くて初めて大喜利イベントに参加した時のまな!さんの回答は今でも覚えている。田んぼマンさんと初めて会ったのは第二回未来杯の時で休憩中に「クイズヘキサゴン2で自信を持って答えたのに不正解で納得がいかない時の、つるの剛士の顔」をモノマネしていた。穏やかな印象で不安なときに話すと落ち着きを取り戻すことができる。自分にとって良い(と思っている)時も悪い(と思っている)時も一貫して支持してくれた人でがっかりさせたくない。たぶんチームでは一番安定して票を得る大喜利ができる人で笑いを取る早さでも笑いの大きさでもどのようなルールにおいても簡単に負ける姿が想像できない。面白いのに加えて優しい・かわいい印象を示せるところが稀有でイメージに残りやすいと思うのだが、時々出すそれを裏切るような狂気が滲む回答も魅力。

昼の本番に備えてお粥さん主催で練習会が行われた。希望者はテーマを伝えるとお粥さんがそれに合わせたお題を考えてくれる。自分は「映画お題」をお願いした。朝5時前に目が覚めたが、出るころには8時を過ぎていた。水筒に熱いお茶を入れて前日平和堂で買っておいたファミリーサイズのチョコレートあまおう苺の味が半分入っている)をカバンに入れ家を出た。飲み物や食べ物を気にしてしまう。ファミリーマートで季節限定クエン酸入り野菜生活と大きいサイズのポカリスエット岸辺駅に着くまでに野菜生活を飲み干す。JR岸辺から茨木駅は二駅だから近いのだが、かなり時間が迫っていて間に合わない。連絡を入れる。岸辺駅セブンイレブンいろはす炭酸レモンを買う。

約6人ずつ3つのテーブルで合計20人ほどが参加。別のテーブルだったが田んぼマンさん、fromyohさんも参加していた。まな!さんが後から見に来た。同席は宇多川ぱるるさん、星野流人さん、お粥さん、アスワンハイダムさん、自分、タミフルロケットさん。練習会の前半は、6人でそれぞれに作ってもらったお題に回答しながら本番の形式に頭を慣らす。時間は戦大喜利と同じで1題につき3分。最初にやったお題は「MGM社のライオンの咆哮、東映荒磯に波、とはひと味違う映画会社のオープニング。」これがお願いしていた「映画お題」。ライオンの咆哮、東映荒磯に波、の画像も印刷してくれていた。「面白さのグラフ」「OLがえびの天ぷらを揚げている(絵回答)」等出す。スポーツライターが「何て配置だ」と言った。どのスポーツで、どんな?というお題もあったな。「野球王貞治軸足をみんなで蹴っている」という回答を出した。動物園の飼育員が〇〇に〇〇ていました、というお題に「(昼)に(ステーキを食べ)ていました」と答える。宇多川さんが「(フラミンゴ)に(ローキックし)ていました」と言うのに笑う。後半は同じテーブル練習していた6人で前に出て3分×2題の大会形式の大喜利をする。残りの2テーブルの人たちが審査し6人のうち得票の多かった2人が決勝に進出。1題目はつるかめ算、たびびと算、みたいな〇〇を求める○○算、というお題。「宇宙人にさらわれる人と言葉の訛りの関連を求めるUFO算」の1答しかできなかった。3分で1答というのは少ない。多く答えている人を1答で上回るにはかなり大きな笑いが求められる。2題目は2人の男が万歳をしている画像。手の重なるところに何か紙がある。画像を記憶で描いた。「ダブルユーです」「直後に狙撃で死んだが良い写真だったのでそのまま遺影にした」と答える。タミフルロケットさんの「元気玉のトロ(手が重なっている部分を指して)」という回答がすごかった。宇多川ぱるるさんとタミフルロケットさんが決勝進出。個人的には本番に向け不安だった。優勝はネイノーさん。終わってスパムちゃんさんと喋った。

f:id:columbia6421:20160409223009j:image:w360


多目的ホールに移動し受付を済ませ席を取る。開始の12時まで少し時間があった。コカコーラが飲みたい、と言ってfromyohさんとまな!さんについてきてもらう。施設内の自動販売機にペットボトルのコカコーラがなく外に出る。外の自販機でfromyohさんがペプシコーラを見つけてくれたが、コカコーラじゃないとだめと言って買わずに席に戻る。近くのファミリーマートへ行くことにした。「風邪で寝ていてポカリスエットが欲しいと言っているのに母親がアクエリアスを買ってきたらいやじゃないですか。それと同じですよ。」と言った。1階に田んぼマンさんがいて同行する。コカコーラとおにぎり2つを購入。前に海苔が歯に挟まって困ったことがあって炒飯、オムライスという海苔の巻かれていないおにぎりを選んだ。食べながらクリエイトセンターに戻る。途中で宇多川ぱるるさんと3人になる。東京大喜利に参加した話を聞いた。165席ある多目的ホールのほとんどが埋まっている。席に着いた時さっきの自分の言葉で心配をかけたな、と思った。まな!さんが作ったバッヂをTシャツに付ける。

f:id:columbia6421:20160409175620j:image:w360


サイトから戦-大喜利団体対抗戦2016-のルールを転記します。赤い字は自分のコメント。
(総勢24団体を「い」「ろ」「は」「に」の4ブロックに分け、1ブロック最大6団体で対戦する。
ブロックの座順はランダムで決める。
※席順は前日までに行う配信内で決定する予定
「い」ブロックが試合中は「に」ブロックが審査。
「ろ」ブロックが試合中は「い」ブロックが審査。
「は」ブロックが試合中は「ろ」ブロックが審査。
「に」ブロックが試合中は「は」ブロックが審査。
自分たちの出番は2番目「ろ」グループ。その後で3番目「は」グループを審査。
お題は全8問で回答時間は3分間。最終的に得点の合計数が多い順から各ブロック2団体が勝ち上がり、8団体が本戦に進む。予戦は前半と後半に分かれ、前半の6問はそれぞれの団体が順にお題を選択し得点を奪い合う「点取り合戦」
後半の2問は全団体共通で高得点お題に挑む「下剋上好機(チャンス)!」 となる。

点取り合戦
各団体が順にお題の選択権がある「親」となり、それ以外の団体は「子」となる。 ※客席から見て左から順
お題選択パネルには「得点」と「ノルマ人数」が記してある。
得点を獲得するには、6名の審査員が上げた自団体の色札の数が、ノルマ人数(★で表され、★★=2人)に達する必要がある。
獲得する得点は、「親」がパネルに記された得点そのままで、「子」はその半分となる。
※記された得点が「30」の時、子は「15」
どの団体もノルマに達しなかった場合は、得点の変動はない。これを6問(6団体)繰り返す。
下剋上好機(チャンス)!
 各団体共通で大逆転が可能な得点のお題を2問続けて行う。このお題では「親」「子」の区別は無く、ノルマを達成すれば全ての団体が同じ得点を獲得することが出来る。
通常100点を取るためには「親」の時に100点のお題を選択し、「6人中5人の票」が必要になる。これに対して下剋上チャンスでは「親子を問わず」「6人中4人の票」の達成で100点が入る。難しいことに変わらないが、通常より得点へのハードルがかなり下がる。

回答者について
親がお題パネルを選択した時点で全団体は選手を1人だけ回答者として選出する。
※お題が出る前に決める
各選手は全8問中、1問〜3問答える事が出来る。
1人が4問以上答える事や1問も答えない事は不可とする。
また同一選手が2問連続で答える事は出来ない。
調子の良い人、安定した受けを取って確実に得票が期待できる人を沢山選出する。当たれば爆笑が期待できる人を下剋上チャンスで大量得点するために温存する。逆に安定して面白い人を下剋上チャンスに出して他チームのノルマ達成を防ぐ。など、様々な作戦を取ることができる。
同点の場合
得点の合計数が1番多かった団体が3団体以上、もしくは2番目に多かった団体が2団体以上の場合は
「多くノルマを達成した方」が勝ち上がる。ノルマ達成数も同じ場合は「達成したノルマの合計人数が
多い方」が勝ち上がる。ノルマの合計人数も同じ場合は「サドンデス」となる。
サドンデスの審査は審査員全員の合計票数

審査
 審査員は出場していない6団体が行う。審査員席は舞台前に用意される。
※審査員に選ばれたら席を移動
お題が終了した時点で最大24名全員が色札を上げ審査する。
その後、画面上の抽選で6名の審査員を選び、その6名が上げている色札が審査対象となる。
24名のなかから6名を選ぶので、審査対象によっては、全体では過半数の票を得ていたチームがノルマを達成できず得点を獲得できないことがある。
予戦、本戦共に同様の方法で審査を行う。)


f:id:columbia6421:20160410103537j:image:w360

 
得点をそのまま獲得できる「親」の回と下剋上チャンスは取りたいというのが共通の認識だった。自分は画像お題に立候補。一問一答お題(3分間考える時間が与えられ、出せる回答は1つだけ)は熟考が有利に働きそう、他の人と違った切り口で回答を出せる、まな!さんが良いと思った。穴埋めお題にはキャラクターが有って限られた条件でも他との差別化が図れそうな田んぼマンさん。リズムお題はノリノリで何かをやっているイメージのない自分か愛嬌を感じさせられる田んぼマンさん。文章お題はよくやるジャンルなので誰でもいけるよう空けておく。100点のお題は6人中5人の票が必要なのでハマった時に大きく票を獲得できる人が良い。fromyohさんが適任ではないか。2回ある下剋上チャンスのうち1回も同じくfromyohさん。戦のルールと過去のお題を使って行われた練習会でfromyohさんは下剋上チャンスに挑戦し「6人中4人の票獲得」ノルマを達成、100点を取った。下剋上チャンスのもう1人と「親」の時に回答者として出る人は当日の調子や場の雰囲気を見て決める。相談や参加費の連絡のために参加したLINEグループが楽しい。田んぼマンさんのネットスラング(「ニキ」「ネキ」「でつ」を付けて喋るなど)や内容のない話(覚せい剤をしている人にぷよぷよさせたらめちゃくちゃ連鎖ができるのか[これはチームのメンバーも覚えていないと思うけれど])、音楽の話もした。自分は「迫田カップ」というサイトに投稿したり左手で文字を書いたりして練習。目立つ回答を出したかった。予定の12時を過ぎて予選が始まる。


「い」ブロック
悪答(オフィユカス、星野流人、ネイノー、アスワンハイダム)
禁じられた遊び(はちごーZ、上浦侑、紅松人生、根本販売員)
純豆腐の会(ひらたい、あのころ、ごうわん、いっぺぃ)
崩解 生(俺ロック、すり身、ヒト)
「N」とミシマ会(ゴハ、麿knee、ぱとらっこ)
ホシノ企画(木曜屋、ベンチウォーマー、らーゆ、人呼んで議長)


予選第一試合。自分たちは審査席のすぐ後ろに陣取って見ていた。悪党チームのネイノーさんが開口一番(?)100点お題を選択したこと、それから、ぱとらっこさんのストレートな面白さを見たことに刺激された。悪党、崩解 生チームが本戦に進出

「ろ」ブロック
社会人大喜利集団 「ダイキリ」(Red、ノディ、まこと、Fuji)
大喜利鴨川杯(のりじゅ、かるあ、貯蓄アンドザシティ、Rice)
パンケーキ大喜利(fromyoh、まな!、田んぼマン、卵焼兄妹)
ペントヴォード(和壱郎、いしだ、橋本、キルヒホッフ)
オオギリクレイジー(不治ゲルゲ、ギャラ☆、村橋ステム)
解の会(ハッピーターン、二塁、店長)

自分の出番はリズムお題:(森進一のものまねで)こんな襟裳岬は岬じゃない。「灯台が8ある 7つは税金対策(襟裳岬のサビの節で)」「九州」「下がコンソメスープ(絵回答)」、画像の50:画像(甲子園の客席にいる球児のアップ。表情が固まっている。右下に作新学院の文字)。「リリーフカーの事故」「次の江川として耳の手術をしないといけない」の2回有って、その両方とも得点できなかった。6問が終了した時点で自チームは無得点。下剋上チャンスは誰が。黙っているとまな!さんが「1問目の気軽なうちに」と行ってくれた。お題は「こんなところに螺旋階段を置くな」。まな!さんは開始早々「富士山」「みんなが欲しがっている土地の真ん中」など会場を沸かせる回答を出す。チームの仲間がウケるのは気持ち良い。回答のおかしさと、その人がウケた嬉しさ。3答目?の「画家の前」は1日を通じてもっとも面白い回答と言う人も多かった。少し時間はあるがペンを置く。大丈夫だ、と思う。矛盾するようだが、味方ながら悔しくなるぐらい良かったので。審査対象6人のうち4人以上がまな!さんに票を入れた。ノルマ達成、100点が入り6チーム中1位に浮上。残りは下剋上チャンスが1問を残すのみ。仮に次の問題で抜かれても2位なのでこの段階で本選進出が決まった。チーム全員立ち上がって喜ぶ。シュッと声がして何かが当たるのを感じた。前に座るfromyohさんが振り上げた手が自分の顔に当たったのだった。興奮のせいか全然痛くない。気にせず手をたたき合った。泣いたり笑ったりといろんな反応が。後日聞くとまな!さんに下剋上チャンスで行くよう助言したのは田んぼマンさんで雰囲気が分からなくて躊躇した1問目も率先して出てくれた。fromyohさんもう回答者席に座っている。最終問題、2つ目の下剋上チャンスはペントヴォードチームが成功。パンケーキ大喜利とペントヴォードが本戦進出

「は」ブロック
たさゴー本舗(ステイゴールド、鞘、田中一、IkorihaYimiran)
シャイニングドラゴンズ(かとじゅう、ふじこ、SASORIちゃん)
大喜利未来杯(やまおとこ、脳髄筋肉、ヒロム、ヒゲ王子)
わいわいチーム大喜利(あふろだんぺ〜、宇多川ぱるる、きんしたまご、かわうそちゃん)
ひよこかけごはん(うっらい、スパムちゃん、いい、タミフルロケット
TEPPAN(番茶が飲みたい、ジャスティスK、コウショウ、ゆとり教育世代)


本戦進出の興奮冷めやらぬまま審査員席に座る。「中流家庭チップスに入っていたら嬉しいカード」というお題での「チーズはどこへ消えた?文庫本」「ポップが活躍するダイの大冒険」という回答が、ブックオフの棚が想起されて楽しかった。シャイニングドラゴンズチームかとじゅうさん。大喜利未来杯チームヒロムさんの「ロシア 政府 今宵の月」(「野球拳のリズム[アウト、セーフ、よよいのよい]で怖いことを言ってください」)も華麗。「ぎりぎり若い世代に伝わらなさそうな言葉」というお題でわいわいチーム大喜利のきんしたまごさんが出した「洗たく屋ケンちゃん」はボードを出しただけで会場が揺れるほどの爆笑。本当にぎりぎり伝わらない言葉だったな。ゆとり教育世代さんの「宝生舞」も面白かった。お題を思い出せないが、あふろだんぺ〜さんの「ダブルドリブル」も好きだった。シャイニングドラゴンズ、TEPPANが本戦進出

「に」ブロック
辺境会(仲人さんだー、蛇口捻流、オリーブ少女
少年っ!!!渋谷ネコ団!!(ストロボライト、波多野、そ〜れ取って、文)
ザンギリ怪喜利(ポンコツさん太郎、笛ガム、あなたと同じ、本塁MAX)
大喜利ロケットランチャー(ヨロ昆布、こばっち、sami、空九)
over40大喜利山田ジャック、縛りやトーマス、ハナゲのおばちゃん)
福岡地獄大喜利〜虎〜(博士の生い立ち、虎猫、白魔道士、警備員)


客席で観覧。初見のover40大喜利チームのハナゲのおばちゃんの回答や佇まいを見ていて酸欠を起こすほど笑ってしまう。名前から想像したよりずっとおしゃれ。ストロボライトさんの「コンビニ寄ってから来る」(あだ名が「コンビニ」の野球部員の特徴」)がおもしろかった。波多野さんの描いたホームレスの絵が上手いのに笑う。辺境会、ザンギリ怪喜利が本戦進出


悪答、崩解 生、ペントヴォード、パンケーキ大喜利、TEPPAN、シャイニングドラゴンズ、辺境会、ザンギリ怪喜利、の8チームが本戦に進出した。16:00頃〜17:00頃まで1時間休憩。ファミリーマートへ行った。カゴメトマトジュースファミチキを買って食べたが、まだおなかが空いている。中はもうおにぎりがない。少し離れたところにもう一店あるファミリーマートへ行って三ツ矢サイダーとおにぎりを2個購入、一服しクリエイトセンターに戻る。まな!さんが持って来たお菓子をいただく。5分ほど居眠り。17時20分頃に本戦が始まった。コカコーラをピロピロ飲みしてfromyohさんに突っ込みを入れられる。


(本戦 予戦を勝ち抜いた8団体を「東陣」と「西陣」の2ブロック、4団体に分け対戦する。
「い」ブロック1位、「ろ」ブロック2位、「は」ブロック1位、「に」ブロック2位が「東陣」ブロック。
悪答、パンケーキ大喜利、TEPPAN、ザンギリ怪喜利が「東陣」。
「い」ブロック2位、「ろ」ブロック1位、「は」ブロック2位、「に」ブロック1位が「西陣」ブロック。
崩解 生、ペントヴォード、シャイニングドラゴンズ、辺境会が「西陣」となる。
生き残り戦で各団体、「先鋒・次鋒・副将・大将」に分かれる。
※3人のところは誰か1人が2回兼任する
回答時間は3分間。
その後審査をし、投票で1番票の多かった団体が生き残り、他が次の選手に変わる。
以上を繰り返し、最終的に生き残った1団体が決勝へ進む。
本戦の審査員選出方法
本戦に出場していない16団体から運営がセレクトする。)



東陣:悪答、パンケーキ大喜利、TEPPAN、ザンギリ怪喜利
先鋒fromyoh・次鋒卵焼兄妹(私)・副将田んぼマン・大将まな!の順番に決めた。本戦のルール説明が終わって前に出て行くときに悪答チームのオフィユカスさんが転ぶ、何回も。多目的ホールの床は板張りでつるつるしているし、土足厳禁の上に靴下だから地面をうまく捉えられずキュキュキュキュキュキュと床が音を立てそのたびにおっおっおっおっおっおっと声を出す。なんか永遠みたい。ネイノーさんがそれを見て笑いながら突っ込みを入れている。
本戦ではお題選択なし。1つ目のお題は「ナルシストなラーメン屋の特徴」。先鋒のfromyohさんは「オレ専用募金箱」という回答などペースをつかんでいたように思う。ところが終了間際TEPPANチームのジャスティスKさん「よかれと思ってちんちんを丼ぶりにちょっと付ける」で勝負が分からなくなる。結果はTEPPANチームが勝ち残り。他チームの先鋒は下がり次鋒が出る。パンケーキ大喜利チームは自分。
2つ目のお題は「キリンが首が長くてよかった、と思った理由」。自分は「サイダーの喉ごしめっちゃ長く味わえる」「ビブラートがめっちゃ出る」「首が縦にいかないので嫌な提案を断りやすい」などと回答。過半数を獲得、自分が勝ち残る。1つ目のお題で勝ったTEPPANチームは次鋒のコウショウさんが出て他チームは副将。気づいたが、1回勝つことで他3チームの人を一気に減らすことができるのだ。あとで聞いた「大林素子パンチラが見えた」という回答がすごい。ザンギリ怪喜利チームの笛ガムさん。
3つ目は画像。消防士が座って(やる気なさそう)消火活動をしている。太いホースが目立つ。「ミミズ焼いてたら火事になりました」「署長の家」などと回答した。TEPPANチームのコウショウさんが過半数の票を獲得して勝ち残り。自チームは副将の田んぼマンさん、他チームは大将。負けるとその時点で敗退。
4つ目のお題は「はいチーズ!よりも笑顔にさせる掛け声」みたいなお題。多くのチームはこれ以上負けが許されない。各チーム、矢継ぎ早に回答して迫力ある展開。田んぼマンさんが「8時だJ!」と言う。隙間を縫うような間抜けな回答。ヒロミホイッスルを吹いてタッキーが跳び箱をする映像が頭に浮かんでしまった。結果はパンケーキ大喜利チームの勝利。パンケーキチームとTEPPANチーム以外は敗退。TEPPANチーム副将の番茶が飲みたいさんと田んぼマンさんとの1対1。
5つ目は「この人はヤリマンだなと思ったデートの待ち合わせ場所」。ハーフタイムショーみたいな展開。観戦するTEPPANチームのメンバーは番茶さんの回答が出るたびズコーッと倒れているし、パンケーキ大喜利チームも田んぼマンさんの回答が出るたび田んぼさんどうしたの?と困惑しつつ笑っている。回答を1つも思い出せない。混沌とした試合はTEPPANチームが勝利。パンケーキ大喜利チームは大将のまな!さん。
6つ目はお題「聴かなくなったCDでこんなことができる」。まな!さんテンポよく回答を重ねていく。それでいて1つ1つ面白い(「わらしべ長者式に交換して、最終的にエレカシのベストアルバムにする」が好きだった)。番茶さんさっきのお題に引きずられてというか、削られているように見えてくる。パンケーキ大喜利チームが勝ってTEPPAN大喜利チームの大将ゆとり教育世代さんとの最終戦。
画像お題(中年の男と若者)。まな!さんの「今から郵便局悪口言います」の回答が印象的。まな!さんの連勝でパンケーキ大喜利チームが決勝進出

西陣崩解 生、ペントヴォード、シャイニングドラゴンズ、辺境会
こたつを夏に売った」「腰の痛い人にマッサージチェアを担がせた」(伝説の家電店員カルタの「こ」)「[Alexandros](アレキサンドロス)みたいに[ゲートボール]に表記を変える」(ゲートボールを若者にも受けるようにしてください)「僕も同じ掃除機使ってます」(女の子が部屋でフラフープやってるYOUTUBE動画へのクソコメント)などの回答が印象的だった。ペントヴォードチームが決勝進出。ペントヴォードチームは3人なので決勝では大将として誰かが2回出る。


関西チーム(パンケーキ大喜利)と東京チーム(ペントヴォード)の決勝になった。決勝準備で再度休憩。白魔道士さんや、すかいどんさん、宇多川さんが声をかけてくれた。落ち着かず水を飲んだりトイレに行ったりした。ツイッターで話したことのある稚児大使佐伯眞魚さんを見つけたが、緊張してマラソン走者が沿道の人に挨拶するみたいになった。


(決勝は「東陣」と「西陣」から勝ち上がった2団体で行う。本戦と同じく生き残り戦。最終的に生き残った1団体が栄えある「最強大喜利団体」となる。


決勝:パンケーキ大喜利、ペントヴォード
パンケーキ大喜利チーム先鋒はfromyohさん。ペントヴォードチームは和壱郎さん。1問目お題「桃太郎の猿の、Twitterをフォローしたらこんな事をつぶやいていた」yohさんは「(水曜日のカンパネラの「桃太郎」の節で)モン キー ターン モンキー モンキー ターン」「キジに掴まって飛んでいる写真(絵回答)」など回答を出す。和壱郎さんは「きびだんごの袋に屁をこいた写真を載せて炎上した(絵回答)」で笑いを取っていた。和壱郎さんが取ってパンケーキ大喜利チームは次鋒の自分が出る。
2問目お題は「昔話『いいおっぱい 悪いおっぱい』の最後の一節」和壱郎さんの出した一答目「最後は手コキで抜きました」が受けていた。自分の方は「Hの語源になりました(絵回答)」「いいおっぱいはスジャータに、悪いおっぱいは奈美悦子になりました」「(めでたしめでたし、みたいなノリで)反ってら反ってら」「悪いおっぱいが乳がん検診施設に放火して、いいおっぱいが鎮火した(絵回答)」など。自チームが勝利してペントヴォードチームの次鋒いしださんが出てくる。
3問目は画像。チンパンジーがリードを持って犬を連れている。「ファインボーイズ」「(犬の台詞で)金属アレルギーやねん」「インコに雇われている」など出す。「リードを引っ張ると犬が開いて日傘になる」という回答を出していたのを後から知った。いしださんもっと見ておくべきだった。ペントヴォードチームが勝ち、パンケーキ大喜利チームの副将田んぼマンさんが登壇。
4問目「対戦相手の福山雅治より劣っているところをがんばって探してください」というお題。「いしださんはモンスターボール大の腫瘍がある」と田んぼマンさん。この回答を見て勝ちに行っているなと思った。パンケーキ大喜利チームが勝利して副将のキルヒホッフさんが出てくる。本戦でコウショウさん、決勝でいしださんに勝利した田んぼマンさん。
5問目が「こいつ、野球賭博をやってるんじゃないか」と思ったプロ野球選手の言動というお題。「グローブありがとう、2倍にして返すわ」というキルヒホッフさんの回答。田んぼマンさんの、野球賭博ゆるキャラ?みたいな回答も好きだった。キルヒホッフさんが勝利しパンケーキ大喜利チームは大将まな!さん。
6問目「あなたが街で桑田佳祐に間違えられた理由」。まな!さんが「そう願った」と1答目。キルヒホッフさんの「老人を3人食わせている」で会場が揺れた。キルヒホッフさんを初めて間近で見たのが純豆腐の会。「攻めすぎたananの企画」みたいなお題に「傾斜のあるホワイティ梅田でおしっこを流したらどこまで行くのか」と答えていてとんでもない人と記憶したのだけどそれを思い出す面白さだった。まな!さん「桑田佳祐はまな!に間違えられている」で応戦。自分の中は楽しさと無力感がごっちゃ。良い回答の応酬で票が割れたがキルヒホッフさんが勝利しペントヴォードチームの優勝が決まる。


100均のトイレに寄って打ち上げ会場に到着するのが遅れた。yohさんが席を取っておいてくれた。チームのメンバーとsamiさん白魔道士さん田中一さんたちと同席。ふじこさん(くら寿司のカラー辛いよ〜)アスワンハイダムさんひらたいさん脳髄筋肉さんが喋っているのを見る。村橋ステムさんと話す。後半、酔った白魔道士さんが膝にビールを注いでいるのを見、笑う。詰まっている小便器で用を足しかけたのをうっらいさんに止めてもらう。靴が無かった(店員が靴箱に入れていた)のをのりじゅさんに見つけてもらう。ポカリを飲もうとしたら田んぼマンさんに止められる(酔った状態でポカリを飲むのは危ない)という思い出。JR茨木駅から電車に乗るとSASORIちゃんさんがいて自分の降りる岸辺まで2駅話した。内容:『紳竜の研究』、銀杏BOYZ、南ワギナ(ワッギーナ)。


朝起きて体がだるい。お腹は空いていて昨日買って食べなかったおこわのおにぎりを寝ころんだままカバンから出して仰向けに食べたら鶏肉が胸に詰まって苦しい。椅子にポカリがあり急いで飲んだ。クエン酸入り野菜生活0.2リットル ポカリスエット0.9リットル いろはす炭酸レモン0.5リットル 熱いお茶(水筒)0.5リットル コカコーラ0.5リットル トマトジュース(紙パック)0.2リットル 三ツ矢サイダー0.5リットル ジョッキ4杯(ビールウーロン茶シークァーサーサワー×2)0.5リットル×4=2リットル。合計したら1日の間に5リットル強飲んでいる。Clipboxでandymoriを聴いていると涙が出てきて次はもっと出すぞと思ってブルーハーツ流したらダウンロード不十分のため途中で止まってしまった。
大きな1日でした。

f:id:columbia6421:20160501141509j:image:w360

2015-10-11

中国の留学生

 
 朝は8時頃に目覚めて出勤、弁当箱に蜜柑の載っていることが巾着袋の上から分かった。ウォークマンシャッフル再生にして聴き乍ら正雀駅まで歩いた。容量が2GBと少ないせいで、何がかかっても何かを思い出してしまう。
 
 上新庄駅で乗ってくる女の人を見ることは多分もうないと数日前から思っていたが、この日が来てしまった。リュックサックには天使の羽みたいのが付いている。それを背負って違和感のない女性が乗っていました。

 淡路駅で降りた。淡路ではフィリピン人か日本人か分からない女性とよくすれ違った。喋っているのを見たことがないのでどちらかわからないまま。今朝はすれ違わなかった。
 
 9時25分にタイムカードを押し掃除をする。普通にいつも通りに、と意識して動作をする。一人ひとりきちんと頭を下げて挨拶した。朝礼の時「礼が首だけになってない?」と言われてしまったが。

 昼休みにSさんからPARKERのペンを頂いて気が付いたが、お菓子とか言うこととか何も準備してきていない。

 午後からも大きい失敗はしなかったように思う。研修のSさんは16時頃に帰られた。17時になってタイムカードを押す。それから夙川・玉造・園田の人たちに電話を掛ける。園田は留守だった。届け出を3枚書いてから守口の人にも電話する、残念がってくれた。セロハンテープで貼った紙を剥がすと厚紙だったからか、バリバリバリバリと思った以上に音が出てしまって、誰の顔も見られなくなった。Aさんには、体に気を付けてくださいと言った。音楽の趣味が合って、以前BLURのコンサートに行かれた時はツアータオルを買ってきてくれた。パークライフかな、CD借りたこともあった。これからも音楽聴きますから、と言って階段を下りる。1階の紙も外す。押しピンで留めているので音は鳴らない。紙の四隅があった所に押しピンだけが残る。最後の出勤だった。

f:id:columbia6421:20151008125859j:image:w360

 駅へまっすぐ行かず何となく脇道に入った。東宝淡路で『バケモノの子』がやっていたが、17時20分で上映が終わっていて観られなかった。自販機で濃いペプシを買おうとしたがボタンを押しそこなったのでオランジーナを買うことにする。飲みながら下新庄の方へ少し歩いてブックランド本の森という書店に入った。前(とはいっても1年以上前だが)見かけて買わなかったミラン・クンデラの本探すが見つからなかった。ハードカバーの『モモ』を買った。時間泥棒のやつ。500円。淡路駅に戻って19時半頃の電車に乗る。

 南千里駅で降りて、北大阪急行桃山台駅へ向かう。開運丸ラーメンという店に入って開運丸ラーメンとミニ開運丼セットを注文する。950円。スープを最後まで飲むと丼の底に「大吉」とか「小吉」とか書いてある。「大吉」の「士」の部分が消えて「大ロ」になっていた。

f:id:columbia6421:20151007051811j:image:w360

 桃山台駅から千里中央駅までは90円で行くことができる。路線図に「90円」と2ケタの数字があるのが好きで、大した違いではないんだけど100円にならないでほしいな。喫茶店でメールの文面を考えようとしたのだがほとんど閉店しているか、開いていてもラストオーダーまでわずかな時間しかなかった。ベンチに座ってメールを送る。ポケットに携帯をしまいローソンに行く。水頭という名字の人がいて、「水頭さん」って呼ばれている光景を想像してしまった。水頭さんがechoとライターと携帯灰皿のレジを打つ。あとはどの店にも入らなかった。

 バス停で岸辺方面の時刻表を確認する。21時20分。道路を挟んで向こう側の自販機で水を買い、1000円札を崩した。バスの運賃が210円から240円になってから、乗車前に10円玉の数を確かめることが多くなった。「いま財布に40円入ってますか」って聞かれたら自信がない。40円。ベンチでたこ焼きを食べている女性がいて、ソースのいい匂いがする。食べてる時にだれか近づいてきたら嫌だろうなと思いつつ足がだるくて座る。端に、なるべく見ないようにする。

「あの、山田市民体育館へ行くバスはいつ頃来ますか。」
人間がほかにいないので横を見た。話し方で判断するに日本人ではなさそうだった。さっきも見たがもう一回行って時刻表を確認する。自分が乗るのと同じバスだ。
「21時20分が一番近い時間です。いま何時か分かりますか。」
携帯を見たくなくて異国から来た女性に時間を尋ねてしまった。iPhoneの時計を見せてもらう、20時56分だった。あと25分くらい。
「いま20時56分なので、もう少し、もう、しばらくはかかると思います。」
分の概念がわかるかどうか分からなくて言葉を濁してしまった。
「ありがとうございます。日本のバスは、分かりにくいです。」
「そうですね、日本人でも分からないときがあります。」
「……。」
「……。」

f:id:columbia6421:20151007051758j:image:w360

「日本に来てから長いんですか。」
「1日前です。旅行では何回か来たのですが今は留学で来ました。」
「はあ(1日前という言葉をちゃんと聞き取れていない)。山田に住んでいるのですか。」
「はい今は。でも小野原に家を借りようと思って。」
小野原は知っている。小さい時同じマンションに住んでいた友達の、おばあちゃんの家が小野原だった。
「小野原というと、箕面市ですか。」
「はい!」
 
 ちがうバスが後ろを通った。行き先を確かめる。
「あ、あれはちがうバスです。」
「そうなんですか。」
箕面というと…どこの大学ですか。」
大阪大学です。」
「はあ!すごいですね。小野原にキャンパスがあるんですか。」
「いえ。大学の近くは、家賃が高いです。」
「……。」
 箕面市から吹田市にある大阪大学に通うには遠い気がする。交通費とかを考えると家賃が少しくらい高くても吹田市に住んだ方がよい気がするのだが。それとも留学生の寮とかがあるのだろうか。
「今日も小野原のほうに行ってきました。ミニミニは日本でいちばん有名ですか。礼金とかいれると高いですね。」
「はあ。」
中国では礼金はないんです。」
 中国から来た人だった。ミニミニとかアパマンショップとかホームメイトとか、名前だけは知っているが何がどのように違うのかは全然。敷金礼金のこともよく分かっていない。
「あと2〜3個あります。駅前とかに有名なところは大体あります。」
「ふうん。」
「あの……礼金とかは分からないです、一人暮らしをしたことがないから。」
「ふうん。」
「……。」
 知らないものになると笑うか黙るかになって役立たずが露呈するのを待つ。感情を見られなくて話し相手から顔を逸らしてしまう。嫌な時間が来たな、と思ったが女性は笑ってこちらを見ているだけだった。
「何の勉強をするんですか。言葉の勉強?」
「?」
文学部とかですか。」
「ちがう、医学部です。」
大阪大学医学部!すごいです。」
 医学部の知り合いはいない。間抜けな感想しか出てこなかった。
「留学の人はそんな難しくないです。」
「そうなんですか。何のお医者さんになるんですか。」

 女性は、ちがうちがう、と言うようにガソリンスタンドの店員がフロントガラスを拭くのと同じ動きをした。
「お医者さん、ならない。」
「そうなの!何になるのですか。」
「お医者さんじゃない、病気の研究。」
 
 ちがうバスが来た。次は顔だけでちがう感じを出す。
 医学部の人は医者になるものだと決めていたが、そうでもないらしい。患者の治療にあたるというより病気の治療法を研究したい。ガンの発生率を低下させたいって聞いた。そのためにガン研究の権威の研究室で大学院の勉強しながら研究生をしている。今日はがん細胞培養する手伝いをしたらしい。日本人は腸、中国人は胃や肝臓アメリカヨーロッパの人は心臓の病気になりやすいという話も聞かせてもらった。彼女の話す内容や身振り手振りにはあきらかに熱があって、言いたいことが湧き出してくるようにみえた。

 乗るバスが来てしまった。女性はさっさと行って整理券を取らずに席に掛ける。整理券を取ってやり彼女の後ろに座って渡した。女性は、それどこで取るんですか、と聞いたあとで何回かせき込んでいた。そのあともコンコンいってのどぬ〜るスプレーみたいのを吸っているので、持っていたクリスタルガイザーを前の席に突き出す。ぜんそく持ちだそうで、4月に症状が出やすいのを心配していた。少し黙った。

 LINEをしている。中国の大学を卒業してそのまま日本の大学院に入ったのだろうか。違う国に一人で暮らして、LINEをしている。

「失礼ですが、何歳ですか。」
「23歳です。」
 歳下だった。自分が23歳の時は、と思いかけてやめる。
「あ、ぼくは26歳です。日本に来て長いですか。」
「昨日。旅行では何回か来たんだけど。」
 同じことを聞いてしまった。会話に困らないくらい日本語がうまいのである。
「26歳、じゃあ学生じゃないですね、働いているんですね。」
「……。」
「日本の仕事はしんどいです。何時から何時までですか。」
「…日によりますけど9時半から5時くらい。」
「そうなんですか。」

 ……10分くらい乗っていると山田市民体育館が近づいてくる。一つ前の佃(つくだ)停留所でもかなり喋っている。乗り過ごさないか気になる。熱量を保ったまま話は日本のお店が同じ所に集中しすぎている、というところに差し掛かった。

「わたしが試験で茨木市に泊まった時、」
「あっ。」
「?」
「もう山田市民体育館前着く、と思います。」
 いま気付いたかのような物言いをする。
「本当だ。ありがとうございます。」
言って女は立った。
「このへんだったら、また会うかもしれないですね。」
「わたしは、明日、小野原に引っ越します。」
 これもすでに聞いた情報かもしれないが分かっていなかった。女は笑っていた。
「そうなの!」
 3拍くらいあった。
「じゃあね。」
「元気で。」
 阪急山田駅前で結構乗ってきたのでバスは混んでいたが、女性はずんずん降りて行った。10分くらい乗って山田南の、ライオンズマンションの前の停留所で降りた。

2015-08-05

ヨーロッパの予備校生

 何回も作り笑いをしたけれども、本当に面白かったのは人のあとに入ったトイレが臭いことだけだった。探究国語総合(現代文・表現編)で高校の授業では読まなかった文章を読んだ。
 
美しい言葉とか正しい言葉とかいわれるが、単独に取り出して美しい言葉とか正しい言葉とかいうものはどこにもありはしない。それは、言葉というものの本質が、口先だけのもの、語彙だけのものではなくて、それを発している人間全体の世界をいやおうなしにせおってしまうところにあるからである。人間全体が、ささやかな言葉の一つ一つに反映してしまうからである。(大岡信『言葉の力』)

言葉の使い方に関心が出てきて、最近は誤った使い方を避けるよう心掛けている。違う時に「ので」「から」を言っていたり「まあ」「ねえ」をポーズ・フィラーのように使いまくっていた。使い方のあいまいな言葉は辞書で引いたりしています。「身も蓋もない」を根拠のないという意味合いで使っていた(正しくはあからさま過ぎるという意味)ことに気付いた。こうしたことですぐ結果が出るのかというと難しいが、習慣になってきたのでそのうちに言葉の使い方は良くなるものと考えている。 
その分というか、そのせいというか、使い方とは関係のない部分、声に出さない自分の言葉が悪くなった。
というより使い方では隠すことのできない考え方の汚さが明確になってきた。「つまらないつまらないつまらないことを言うな思うな」と家族を心の中で罵ることがある。「おじいさん」が「くそじじい」に変わってしまうことがあった。
人前で使う言葉と考えている自分の言葉との間にギャップがある。話すとき使わない言葉は、表に出ない自分を示している。それはほかの人に伝わっているかもしれないし、いないかもしれない。声に出していないのだから伝わるわけがないと思うのが普通である。ただ、声にしなくても伝わるものがあるというのは昔からよくいわれていることだし、たとえ伝わっていないにしろ、口にする言葉と口にしない言葉とが無関係だと言い切ってしまうことは誰にもできない。私の中にある言葉にならない言葉は何かを発している。それが汚いことが気になる。
私の場合、言葉が汚いのは生活のせいだ。

7月14日くらいに思っていたことです


人を警戒して遠ざけたい。干渉されるのがこわいと感じる。人の提案や助言を受け入れない。表面上ははいはい言ってるんだけどそれを実行に移すことは少ない。性格が素直でないのと、自分のことを人に話さなかったり感情表現がはっきりしないので、アドバイス・提案がうまくできないことが関係していると思う。
 から芯を食わない。誰も悪くない。
 今の楽しみはジュース。なるべく健康に良さそうな奴 今日はウェルチを初めて飲んだ
 女の人の腕を見ている時「俺には性欲がある」って思う。その後、「それは置いといて」とやるのだけど置いた性欲はどうなるんだ。
女を不潔な目で見てしまったと考えるのを防いでいた。
 風呂に行こうと誘われたのを断った。裸の付き合いをしたくない。人から何か頼まれるのが怖い。人から何か与えられるのは嫌だ。その分何か求められそうな気がする。与えることで求めようとするなよこっちが求めていないときに
わたし夕飯はソースカツ丼を食べよう
意図が怖い、。流されてしまうことが。次の意図を聞かされる その次のその次の意図
意図を着るのが嫌で聞こえないようにしている 意図はずっと待っている手を品を替え おれの意図を前蹴り
女を
属したくない最終的には。
友だちの家で遊んでいたらそいつの友だちが来た。ごめん今別の友だちと遊んでるからといったらじゃあお茶だけちょうだいと言いやがった。今もそういう人はいる
TSUTAYAの独特な有線
ダイアナ埠頭
痛さをterritorial pissingのようにぶつける
人の指が6本にみえたのが最近

f:id:columbia6421:20150806012130j:image

今と別のところに行きたい。できるという思いと無理だという思いが闘っていて、そこに伝えるのが怖くて億劫という思いが加勢してきて結局のところしない。これ以上やることがないのでできるかもしれない。生活を良くしていきたい。

2015-06-27

祭祀絵(神戸3)




 
 元町駅より阪神梅田への特急に乗る。向かいの外国人親子(だと思う)の親、が本上まなみに似ていた。
うるさいやつ2人が尼崎で乗ってきた。降りる時、ミサンガが落ちているのを見たが、拾って届けない方が結局はよい気がして放っておいた。
JRへ向かう途中、スニーカーを後輩に持たせて裸足で歩く若い酔っ払いがいた。すれ違う女を触ろうとする。おばはんをも容赦なく触ろうとした。ばかの大半が自分よりも収入を得ている、という事実に心がやられてしまったことがあるが、今はどうにか落ち着いている。落ち込んでいてもばかはばかなのである。

  JR大阪から京都線に乗る。瞬間、古今東西怖いもの「男の性欲」という言葉が頭に浮かび消えなくなった。さっきの酔っ払いを見たせいか。5メートルくらい離れたところに女の集団が乗ってきて、ちらちらと見やってしまう。ぴちぴちしている。たぶん物心ついた時からずっとそんな感想を持ち続けている。新大阪、東淀川、ときて、吹田駅で降りる青いワイシャツを着た男の腕を眼鏡の女が掴んだ。
女「今、撮ってたでしょう」
「!」
男が降りる。ごたごたっときて私が見た時にはプラットホームで青いワイシャツの男を小男が捕まえていた。羽交い絞めにはできず後ろから抱きしめるという格好。
眼鏡女が撮られたのではなくて、男が客の女を撮るところを見たという感じだった。撮られた(とされる)女は私が見ていた女集団の一人で、一等身体を露出していた。面倒だからいい、降りたくない、と言っている。周りの説得でしぶしぶ車外へ出ていく。青シャツは見た感じ変態ではなかった。プラットホームでは酔っ払いがへらへらしている。ラインに興じる客がいるのを見た。撮られた女の友達が、明日どうすんの、と言っているのを見た。

 3分くらいして、女と青シャツと、小男を置いて電車は賑やかに発進した。駅員が来るまでの時間を計算に入れて6〜7分くらいで全部済んでしまった。あとは駅長室に行ったり警察に行ったりするんだろう。でも6〜7分あれば生活は簡単に変わってしまう。これを不幸と言って差し支えなければ、平然にしていられるのは幸せな気もするし視力が悪いなという気もする。岸辺駅で降りた。

 見るだけなら合法、ダウンロード(保存)したらアウト、ちゃんと得ようと思ったら手続きしてお金を払え、この日見た光景は違法アップロードされたアダルト動画と同じだな、と考えてから自分が嫌になった。嫌な言い回しとかたとえ方ばかりが発達していて、良いな素敵だな、と思うものを表すことばを持ち合わせていないと思った。


「きたならしい低能野郎さ。間抜けで低能なかたり野郎だ。あと二年もしてみろ、骨と皮ばかしになって、通りすがりの人からコーヒー代をめぐんでもらうようになってるから。きたねえどろどろのオーバーを洟だらけにして、おまけにー」

ライ麦』の、とある場面から引用した。ホテルで淫売とエレベーターボーイに騙されて金をぼったくられた上、去り際、男から性器を爪で弾いてからかわれた。涙を流しながら、エレベータボーイに右の言葉を叫んだ。最後まで言えないまま、ボーイに鳩尾をどつかれる。情けないが、ホールデンの考えがストレートに表れている場面だと思う。ホールデンは英語で言うとphonyという言い回しを多用していて(日本語ではインチキとかの意味)周りの人間のうそ臭いことにかなり敏感に反応するのだが、実際に口に出して主張することはほとんどない。頭の中で思っているだけである。言うとしたら上のようにみっともなく泣きながらであったり、髭剃りをしている寮の友達に殴り掛かって、逆にマウントを取られながらであったり。堂々、毅然とした態度で言うことができない。
情緒が不安定でないとというよりか、思うことを話すためには情緒が不安定であることを示さないといけない気がしている。

f:id:columbia6421:20150608172000j:image

胡麻という猫を撫ぜてから帰った。

祭祀絵(神戸2)


 
 十七時半頃に店を出て三宮センタープラザに向かう。JAMJAMで読む本を探そうと思って古書店に入る。ここは行くたびにほしい本が見つかるので重宝している。三宮・元町で遊ぶ時はたいてい覗く。あと、会計の際、手を添えてお釣りを渡してくれる店員がいる。マニュアルか無自覚かどうか知らないけれど、「お釣りを渡すときは手を添える」と仕事をするのは良いことだと思いませんか。私にその了見、了見が素敵に感じる。了見が。いや白状する、女です、店員は美しい女です。
先々週行ったときは、その店員がもうひとりいる女の店員と雑談をしていた。失礼な客のことをかなり辛辣な口調でけなしていた。全然いやじゃなくて、本を選びながら話の続きを聴いていた。もはや本は本屋にいる口実だった。客の悪口の次はチャゲアンド飛鳥の話題で盛り上がっているようすで、
アスカ」「シャブ」「あかんやろ」ということばが聞こえた。その時のことを思い出すと魘されたようになって夜なかなか寝付けなかった。悪口も人です。

 200円コーナーに『鳩よ!』という雑誌を見つける。すぐ買うことに決める。町田康特集だった。別の女性店員がいて件の店員はいなかった。

 
夕飯は元町の「一花」というラーメン屋に、と思っていた。インターネットで見る限りくさいとんこつラーメンが食べられそう。プロレス興行のチラシがガラスにある感じ(実際に貼ってあった)の店です。三宮駅元町駅、元町高架下の順に10分かけて歩く。到着して窓ガラスを見ると、営業時間変更のお知らせ、土曜日は14時まで、とあった。

 
行く迄の道すがら、帽子屋や服屋を見た。「無」「Taro」「インペリアル」などの名前を後学のためにメモした。帽子屋ではブルーハーツマーシーが被っていて気になった、からし色のキャスケットが売っている。
D
どんな顔型の方にも似合う形と書いてある。被ってみたが、良いのか悪いのか分からない。近づいて来てくれ、と祈りを込めて鏡越しに店員を窺うが、とても険しい顔をしている。似合わないを通り過ぎて、邪魔しにきたやつと思われたのかもしれない。
 

 高架下の本屋で戦メリ時のビートたけしのインタビューが載った『話の特集』という雑誌をみつける。200円。雑誌といっても小冊子くらいの厚さしかない。たぶんこのインタビュー記事しか読まないし、読み切れるはずだ。購入。


 

 本の自慢をひとつ。明石家さんまが「SEX」と発言する雑誌を所有しています。
f:id:columbia6421:20160103151229j:image
 

 
 JAMJAMのビルに美味しそうなとんかつ屋を見つけたが、2000円近くするのでまた今度にする。迷った挙句、泗香園という駅のすぐ近くにある中華料理屋に入る。750円の定食を注文する。白ご飯、薄い中華スープ、酢豚、えびと卵を炒めたもの。焼豚、野菜、とジャスミン茶。VAIOのパソコンで何かをするおばさんが接客した。安心するぐらいの美味しすぎない美味しさだった。
 ふつうの美味いで満足しろよ、と思うことがある。求道的なラーメン屋に行くのはいいが、客が求道者みたいな顔しているのを見るとお前は客だろうと思う。
こんな光景一回も見たことがない。食べログを見すぎて架空の、求道的な客に対する被害妄想を行っているのか。求道的な客なんて見たことないです。勝手なイメージを作って怒る時が自分にはあるのかもしれない。
 19時半頃JAMJAMへ行く。ブレンドコーヒーを初めて頼む。ウインナーコーヒーとか抹茶オレを好んで飲んだ。ブレンドは苦くておいしかった。アイス抹茶オレを頼もうと思っていたのだが、さっきの町田康の特集を見、今晩は苦いのを頼むぞ、と気合を入れた。以下引用。

すべてとすべてとすべてを剥奪されて私はラッキー

ぐずつく天気に
お前の最高の笑顔を

町田の詩を持った人々が街に立っている。詩が街に存在する。特集の多くのページを占めた。自身で企画したものらしい。インタビュー記事はなく代わりにひどい百問百答があった。特にありません、同右を連発しているやつ。町田が撮影したVAIOの写真を見つける。寸前に見たものや考えていたことを、また見てしまう時がありませんか。思い返すとやたらに今日はそういう日だった。
雑誌ではほかに、太田光代の連載が載っていた。太田光と光代夫婦が猫を飼うことになったいきさつが読めてうれしかった。ツイッターでその猫が最近亡くなったというのを見た。猫って何なんだろう。

 
つぎに『話の特集ビートたけしのインタビュー記事だけを読む。ちょっとだけ引用します。

矢崎 だけど悲しみは別にあるんだよね。
たけし 状況によって捨てちゃって、また拾えばいいんだから、そんなものを全部引きずっては動かない。それを背中にしょって動いてると勘違いするから困っちゃう。

中身も見ずに買った雑誌が自分のなんとなく考えを見事に言い表していることがたまにあって、本は読んだ方がいいと思う。コーヒーと水を空けて店を出る。特集とかインタビューとか、雑誌は喫茶店で読むにはちょうどいい分量だなと思った。だから置いてあるのか。
楽しかったという感情が押し寄せた。

祭祀絵(神戸1)


祭祀絵






 
f:id:columbia6421:20150226085035j:image:w640

 6時半に目を覚ます。ピザ焼きおにぎりピザトーストを朝食にする。カットメロンも食べる。深くまで切り込みが入っていて、実より皮の味が舌に残った。寝床で1回保身を行う。シューイチをちょっとだけ観る。放送時間延長して諄くなった。シャワーしてパピコを半分だけ食べる。ツイッターユーチューブに時間をかけて午前をつぶした。

 前日のカレーを食べる。さつまいもパンを口に入れて、おたま一杯分、結構多めに水を足して温めなおす。福神漬けをどっさり入れた。「ふくしんづけ」ではなく、「ふくじんづけ」と読むのを知らなかった。
家を出る気分にならない。ここでもう一つ保身を行った。流れで仮眠を図る。Aで失敗してKで成功。30分眠ることができた。

 丸刈りの子どもの頭に刺さっているシャーペンの芯を抜いてやった。泣き出して親がきた。汗を噴く。取り繕おうとしているところで目が覚める。
 
 部屋を出るとリビングに妹がいた。妹とミライモンスターを見ながら悪口を言うのが好きなのだが、きょうは機嫌が悪そう。
 パピコのもう半分を咥えてテレビを点ける。マルコポロリをやっていた。「虎上」をどうやって「まさる」と読めばいいんだよ。最近テレビの価値観との同期がうまくいかない。以前なら笑えていたところで笑えなくなった。刺激が欲しくなくて火曜サプライズが一番好きな番組だったことがあるが、自分の心情が関係していると思う。テレビに関しては、妹は自分の言うことを大体分かってくれると思うし、私も妹の言うことを分かる。つまらないの基準が似ているので一緒に観ていておもしろい。妹に好きな番組が何かと尋ねたら「ハピくるっ!」と言っていてなるほどなと思った。


 6月5日、母と妹と3人でミュージックステーションを観た。妹は帰宅するとすぐ部屋に入るのだが、この日は番組をみるべくリビング部屋にいた。
関ジャニ∞がバンド形式でライブをしている。

渋谷すばる君は歌がとてもうまい。主演映画のインタビューで態度が悪いとマスコミに叩かれていたが、それは間違っている。うまく人づきあいができないのは才能があって繊細だから仕方がないのだ」という言説をインターネットで見たことがあった。そういうのおれは絶対に認めないぞ、と私が唾飛ばし熱く語っていたのを覚えていて、妹は渋谷君がテレビに出る度に蒸し返してくる。間違ったことは言っていない。
 

 OKAMOTO'Sが出ている。若い人に人気のバンドがミュージックステーションに出演することが増えた。CDを聴いて良いと思ったのが嘘のように、多くのバンドがつまらない印象に変わってしまうというのが自分の感想だ。逆に、大していいと思わなかった歌手が、テレビで観ると案外良いと思えたりして不思議な気がする。落語をテレビで見ると寄席よりつまらなく感じるのと似ているかもしれない。テレビで映えるものが優れていて、そうでないものが劣っているという風には思わない。前提に作っているかいないかという違いがあるだけだ。
 おそらく、ファンの半分は好きなバンドがテレビに出演することに対し、なんでこんな番組に、セルアウトかよ、と拒否反応を示す。もう半分は、でも新しいファンを獲得するチャンスやないか、といってテレビ出演を肯定する。思いは様々だが反応としては大体この2つに分けられる。自分と妹は後者。
  
 ただ、たとえ物わかりの良い、テレビ肯定派のファンであっても、好きなバンドが出て、それがつまらないのを指咥えて眺めていることはできない、と思う。おとなしくしていても、バンドがすべっているとき、自分が否定されたような気になりませんか。たとえばバンドの演奏中に親が今日あったどうでもよい話をしているのは悔しくありませんか。
 自分と妹の場合はその場を何とかして盛り上げようとするので、好きなバンドが出る日は鬱陶しいくらい説明的になる。その日はOKAMOTO'Sが好きな妹が説明的になった。
 

 OKAMOTO'Sの演奏、エアロビダンサーみたいのが沢山いたりと、うすら寒い感じでよろしくない。
 察知した妹はオカモトズのライブの実況と解説を始める。オカモトレイジが白目向いてドラム叩いていておもしろいだとか、オカモトコウキの顔が犬っぽくて可愛いだとか、そういうことを言ったりする。気持ちはわかるので、私もギターの人はオカモト何だっけ?と聞いたり、ボーカルの人はJOYに似ているねと言ったりと、自分のできる範囲で興味を持つふりをしたり助け舟を出した。 


 演奏が終了した。母はなんと言うだろう。
 母は、息子なんだから浜ちゃんの話をすればいいのにね、とだけ言った。努力は、水泡に帰した。好きな嵐が出ているときは調子を合わせてやっているというのに。
 この日はユニゾンスクエアガーデンというバンドも演奏をしていた。若い人の支持を集める(フェスとかに出ている)バンドが2つ出ていたことになる。2つというのは珍しいが、最近のミュージックステーションは若手のバンドの枠を作って定期的に出演させていく方針のようだ。
 
にやけ犬

マルコポロリを最後まで見てしまって、家を出たのは14時前だった。アンディモリの1枚目を聴き乍らJR岸辺駅まで歩いて。


 去年の秋自転車を盗まれた。初めに、サドルがなくなった。厳密にいうと、サドルの尻が触れるカバー部分だけなくなって骨組みが残った。保体の教科書で見た子宮の形とよく似ていた。立ち漕ぎで何とか使おうとしたが挫折、自転車はオブジェになった。それから数週間経って気が付くと、自転車がなくなっている。何かのコレクターだろうか。私は小学校五年生のときに買ってもらったタウン&カントリーのTシャツを二〇歳過ぎて親に捨てられるまで着ていた。自分がさじを投げたようなジャンク品でもほしい人間がいるのか、と盗まれたことに怒るより先に、不思議だという感情が来た。
 以来、意地になったようにどこへ行くのも歩く。困ることはない。歩きすぎているのか、ふくらはぎの筋肉がかなり発達してきて数少ない自慢できる体の部位となってきた。 
岸辺に着いて三宮までJRで突っ切ろう、須磨海岸も行ってみよう、という気になるがすぐに理性が働いて止める。JRは遠くへ行く時高い。岸辺から三宮までJRだけで行くと片道700円以上する。阪神電車を使うとJR大阪駅までで180円、乗り換えて阪神梅田から神戸三宮駅へ行くと320円。合計500円で済む。
 

 道中、やることがなくなってツイッターを見ていた。講談社英語文庫の『ライ麦畑でつかまえて』を途中で閉じた。原書なのに野崎孝邦訳にだいぶ引っ張られてしまう。何だかもったいない気がするし、ちょっと時間を置いてから読んだらいいのかもしれない。

 サリンジャーの小説を3か月ずっと読んでいる。本国アメリカでは著者意向により初期短編が読めない。実は日本ならすべての作品を読むことができる。邦訳されたものではあるが。文庫化された作品より好きな話もいくつかあった。
サリンジャー選集』という名前で4冊、荒地出版社という会社から出ている。この会社は倒産してしまったが、図書館で借りられる。荒地出版社とはすごい社名を付けたな。
訳本はすべて読んでしまって、今は『ライ麦』の原書を購入して分からない単語や文法を、飛ばし飛ばし眺めている。地元の本屋に高校生の頃から棚に並んだままで売れていなかったので、買ったとき店主は驚いたんじゃないかな。
 大学入試赤本ジュンク堂書店に買いに行って、その時に『ライ麦』を見たのが最初。ジュンク堂は椅子に座って本を試し読みできる。赤本そっちのけで熱中していて、一緒に行った友達にどつかれたのを覚えている。なんだか照れてしまってその時は買えなかった。
過剰といっていいほど人のことをよく見ている。サリンジャー(作品の登場人物)の描写がしんどくなって思わず本を置いてしまうときがある。しばらくはその審美基準で生活する。旅行するとき何度も持って行った。
f:id:columbia6421:20150625224603j:image


 15時過ぎ、阪神三宮駅に到着。三宮まで来ると駅に入っているレストランも大阪では見たことないものが増えていて楽しい。地上に出る前にミント神戸に行ってみることにした。駅の案内に書いてあって気になった。6Fにあるタワーレコードに行ってみる。きのこ帝国の、ちょっと前に出た『ロンググッドバイ』というEPを探す。ユーチューブで何曲か視聴していたら頭から離れなくなってきた。忘れたとしても後からぶり返してくる。
D
 
上下黒で揃えた女がエレベーターを待っている。好きな衣服があってそれを買いに行って着るということが自分にはむずかしい。大きなお世話だけど、好きなものを着てください。女に続いてエレベーターに乗ろうとすると、おばはんが閉まるをスロットボタンのごとく押していて挟まれる。頼むそこから離れてくれ。

 
 タワーレコードではジャンル名を胸元に印字したTシャツが売り出されていた。「SKA」「INDIES」これのどこに需要があるのか。ジムオルークの新作が出ていた。1曲目を視聴して好きだった。アバンギャルドでないときのジムオルークだ。聴いてるときどこに視線を向けていればいいのか分からなくて、裏面をじっと見る。
Pヴァイン社40周年の企画で、対象CD2枚同時購入で特別LPがもらえるキャンペーンをやっていた。欲しいCDが対象に含まれていたし、ジムオルークとセットで買おうか、と思うも止める。新品を2枚買うと6千円を超す。お金は置いておこう、これから服屋に行く。タワーレコードを出て、9Fにエスカレータで行く。シネマコンプレックスは覗いただけ。
 

 1Fまで下りて外へ。エスカレータで前に立っていた髪の薄い男が、タワーレコード店員に何か聞いている。それから列に並んだ。麻美ゆまのイベントがあるみたい。確認してんじゃないよ。並んで待っている人の群れを見てみんなみんな業病という感想を持った。あの空間に瘴気が見えました。生理の犬みたい。

 
 マップアプリを頼りに生田を目指す。ハバダッシェリーという服屋に行こうとしていた。
 レインコートがほしかった私は、インターネットで雨具を購入できる店を探した。長い歴史を持つ洋傘店が元町にあった。なぜ交通費のかかる元町の店を探したのかは覚えていない。
あと数件探しておこうと検索を続けると、件の服屋のブログがあった。良いレインコートの写真が掲載されているし店も比較的入りやすそう。
その週、早速三宮に向かった。携帯を忘れて勘で近辺を歩いた挙句諦めて帰った。洋傘店は開いていたが、男性用のレインコートは取り扱っていなかった。


 

 その日はスイス時計の営業をする女に捕まってしまい、長時間話に付き合って自己嫌悪になった。
急いでいないとき、今急いでいるから、という断りができない。服屋に行くから、と言えば、そのあとで来てくれ。いける時間が分からない、と言えば電話をくれれば迎えに行けるから。ああ、ああ言えば上祐かよ(テレビに呪われている)。携帯を忘れて連絡が取れないと言うとかなり訝しげな顔をされたが解放された。はっきり断らないといけないことは分かっているがそれでもうまくできなくて嫌な思いをする。
ある種の人は、もう、ものを話すゴミのように見なければいけないのか。そのぐらいの意気でかからないと、人をさらりと流すことはできない。それ以外に道はないのか。キャッチセールス生計を立てる。その家族とその友人とその会話。
 もし「この人は足を止めて聞いているな。私の話す内容・商品に興味があるということだ」と自らに言い聞かせて仕事している人がいるとしたら、危険だ、ということを認識してほしい。「話しかけてきたということは俺のことを好きなんだな」と付きまとうばかが現れても文句を言えない気がする。原理は同じです。同じじゃあほ、と言わせてほしい。

 
 3週連続で休日は三宮近辺にいる。その前週も神戸に行っていて、セットを頼むと焼き鯖寿司を出してくれるうどん屋に行こうとしたら定休日だった。先延ばしになるうちにレインコートがいらなくなったが店への興味は残っていた。
 マップのおかげで店の場所がすぐ分かった。先週は店のすぐそばに来ていたようで、いい線いってたのかよ、と悔しかった。往来ではタトゥーの入った母親、ダイエーで寝る夫婦を見た。
店に入る前に無印良品のあるビルのトイレで用を足した。尿意は特になかったが、初対面の人と話す前にトイレを先に済ませておきたい。
 改めて店の前に立ちドアをこそっと開けた。手前には若い男女の店員。服盲(ふくもう)の私にもお洒落ということが分かる。


 服装を考えるとき、私は、たぶん文盲が本を読むような感覚に陥る。良い服を着たい。しかし、わからない。何が良いのか何が自分に合っているのか。価値基準が存在しないゆえ変な服を高価でつかまされたとしてもわからないと思う。陰で笑われているのではないかと疑心に苛まれる。総合すると、服は着たいけど服屋に行きたくない。しかし、いつまでもそんなことを言っているのか。


 若い店員のほかに、店主と思われるおじさん(おっちゃんと呼べる感じの人相)と客数名が目に入る。全てがきらきら輝いているわけではないのだ、と勇気を得、ハンガーを鳴らし服を探す。良い感じの服というのは高い。
ライ麦』のホールデン・コールフィールドが被ってそうな赤いハンチングも有った。他の客に紹介しているのを聞くと、30年代の帽子らしい。サリンジャーが1919年生まれらしいから、ちょうどか。
30年代の帽子のことを考えるのは変な感じだ。いまから80年以上前に発売されて実際に被られたものを売っているのか。こういうのを着用するのはどういう感じなんだ。


 名前だけ聞いたことのある、トミーフィルフィガーのズボンを見つける。好きな濃紺色である。きれいな顔をした男性店員に確かめて試着をする。履けたのを幸い買うことに。思案が足らなかった気もするが、「悩んでわかる種類のものではないのだ」と自分に言い聞かせる。ズボンを預け買い物を続ける。話しかけられても、安易に笑わないようにする。初めて訪れる場所の、自分の受け答えが好きではない。面白くもないのに笑ったり、迎合して後悔することがよくある。
 今度は店主が話しかけてくれ、リーヴァイスのジーンズを試着。これもサイズちょうどだった段階で購入を決める。ちょっと大きめのサイズも持っておいた方がいいのかな、という旨を話すと、フレアのズボンも持って来てくれた。入らなかった。柄のシャツは入ったけど買わなかった。

 
 段を踏んで絨毯の敷かれた高床に上がると鏡がある。周りから見えないようにカーテンを引いてから試着をする。この店のカーテンはインテリアみたく周りに馴染んでいて試着に使うものだと気付かなかった。勝手がわからず私は靴のまま段を上がっていた。その時若い店員が自然に指摘してくれてよかった。店員はそういうとき、慌てて店主や上司の顔を見たり、おいおい、とあきれた雰囲気を漂わしたりすることが多い。が、そういう不快はなかった。自分の裁量で働いている、働くことが許されている。
 

 自分の反省としては、たとえ試着室が分かりにくかったとしても、靴を履いたままズボンを試着をしようとするのはおかしい。

 ズボンを2本買って8千円くらいで済んだ。古着屋ってすごい。楽しむとはいかなかったが過ごしやすく買い物ができた。安くてよさそうなカバンがあって、次はそれを買いたい。自分が愛用しているカバンの肩掛けはざっくりいうと強めのゴム一つに支えられている。そして、最近はゴムが緩んでいるのか、前触れなく外れるようになった。服屋に行く途中も肩掛けが外れてカバンを落とした。
 ジーンズの股間に穴が開いたり、黒い綿パンが劣化して太ももの部分一帯が赤茶色になったりと、ズボンにはかなり事欠いていた。二本買ってかなり生活をまかなえそうだと思う。しかし、まだ安心ができない。カバンに靴とサンダルも要る。ある日画鋲を踏んだら、簡単に靴底を貫いて足の裏に刺さってびっくり。それが昨年の末で今も毎日履いているので靴は絶対にいる。サンタクロースぐらい。サンダルに関しては、もう中くらいの穴が空いている。まだ安心ができない。

 ジーンズを見た妹に、前のとどう違うの、と言われる。濃紺のズボンも、大きいねと評されてしまった。