スイッチオンプロジェクト | 00:47 |
スイッチオンプロジェクトでは11月28日に仙台へいきイベントを行いました。その準備で、ぼくが主にやったのは「ファシリテーション班のリーディング」です。振り返っておきます。
目次
仙台キャラバンに向けて、ファシリテーター研修を受講しました! - 日本ジャーナリスト教育センター学生運営ブログ(旧ブログ)
仙台キャラバンの開催が決まり、そこで行われる3時間のワークショップを学生運営委員が担当することになりました。そうして始まったファシリテーション講座。10月18日に行われたこの講座で初めて「ファシリテーション」という言葉を知りました。
この講座で分かったのが、自分はワークショップをあまり楽しめないタイプだけれど、ワークショップを行う側としてなら楽しめるかもしれない、ということです。ファシリテーションに興味を持ちました。
<読んだ本>
濃密でスリリングで幸せな時間 〜 川上デスクの「虎の穴」 - 日本ジャーナリスト教育センター学生運営ブログ(旧ブログ)
ファシリテーション講座で選ばれた学生が進んだのが、実践編。実際にデスクの前で実演して、アドバイスを受けるというもの。「どんな答えが知りたくて、どんな質問をするのかを、徹底的に考える」「質問の言葉を鍛える」などのその後何度もここへ立ち返ってくる重要なtipsを学びました。
この講座を経て結成されたのが「ファシリテーション班」です。構成員は3名。
3.がcomajojoですね。ぼくはファシリ班のリーダーになりました。リーダーになるのははじめてです。ミッションは「ふたりのファシリテーターをファシリテートして最高レベルにまで持っていく」というもの。
ファシリ班が結成されてすぐにメーリスをつくり、本番までに何をするかを考え、会う日を決めました。
徹夜続きでワークショップの設計書を眺め、「どう自分たちなりにファシリテーションをするか」を考えました。具体的な例を自分たちでつくって、設計書を考えるのは楽しかったです。(しかし、これらが為に、次の中間発表1でボコボコにされます)
徹夜をして分かったのですが、人それぞれに頭が動かなくなる時間があります。観察していると、例えば、口が開くスピードが遅くなる時間帯があるんです。ぼくらは、遅くとも23時には解散する、という方針を取ることにしました(というか、ぼくが睡眠が必要なタイプなので早く寝たい、という理由もあったのですが……)。
<読んだ本>
高橋源一郎が「自己紹介」と「ラブレター」を例に、文章について学生とともに考える
大学生からの「取材学」-他人とつながるコミュニケーション力の育て方
神山健治の映画は撮ったことがない~映画を撮る方法・試論 (STUDIO VOICE BOOKS)
つい肝心なことを忘れがち 〜 広報講座と模擬ファシリテーション - 日本ジャーナリスト教育センター学生運営ブログ(旧ブログ)
で、ボコボコにされて撃沈した中間発表1。
「どうやってやるか」という方法ばかりに気が行き、自分たちの自己満足な具体例を考えていたことを指摘されました。「操られているようなファシリテーションで気持ちが悪い」と。
デスクからメールでこんなフィードバックを受けました。
概念の本質的な部分(whatとwhy)が理解できていれば、実は的確な打ち手(how)をそれほど造作なく考えつくことができます。
本質を押さえずに打ち手ばかり考える人は、思いつきばかり多くて的確な打ち手を取ることができません。
設計書の理解に力を入れることにしました。無我夢中だったのですが、このアドバイスで光が見え、落ち着いてきました。
ひとりの女性がワークショップ3時間の最初の1時間を担当、もうひとりの女性が残りの2時間を担当することに。
毎日3人で会いました。最初の3日間は、目的を明確にし、ゆっくりじっくりと設計書をながめ、概念理解に努める。で、残りの3日間で、ファシリテーターそれぞれの経験を振り返り、設計書を書きなおしました。
ここでふたりに出てきた悩みが「なんで私たちがやるんだろう?」という問題です。この悩みは最後までつきなかったようです。彼女たちがやる必然性はあるのですが、ただその必然に彼女たち自身で向き合えるかどうかがポイントです。ぼくは言葉を引き出すことに徹しました。
<読んだ本>
練習2で概念理解に努めたおかげで、設計書の本質的な部分には問題がなくなりました。が、続いて顕在化したのが、概念理解を自分の言葉で話せない、という問題です。
中間発表2では参加学生役の運営委員とデスクがわざと厳しい態度で接してくれました。これによって、設計書には見えないアラが出てきました。自分で具体的に考え抜いていないことで出てくるアラです。
このアラはぼくが2人と練習しているときには分からなかったものです。みんなの前で練習することの重要性を知ると同時に、かなりのレベルまで来たと確信しました。
本番まであと5日間。最初の日に、3人でスイッチオンプロジェクト第1期を丁寧に振り返り、残りの4日間は、2人が「自分で考えられる場」をつくるように努めました。
彼女たちの悩みは、主にふたつ
これらを解決する武器はすでに持っていて、あとは自分で向き合うだけ。
この5日間は、デスクに大きく頼ってしまったのが反省点です。いい質問を立てられるようにならなければ。
<読んだ本>
いよいよ明日は仙台キャラバン!運営委員は準備大詰め - 日本ジャーナリスト教育センター学生運営ブログ(旧ブログ)
最初の1時間のパートはほぼ完成。しかし、大事なところが抜けている。それが「ラーニングポイント」。「これだけは参加者に持って帰ってほしいーー」という絶対に伝えたいことです。これを意識しているかどうかで立ち居振る舞い・言葉が全く違うものとなります。いずれにせよ前半部分はかなりのレベルまで到達。
ただ、残りの2時間のパートがまだまだでした。担当する女性が頑張りすぎて情報で頭がいっぱいになってしまい、散々なものとなってしまっていたのです。もっと練習3のときに、ぼくがじっくりと面と向かっていたら違ったはずだと悔やまれましたが仕方がない。夜遅くまで3人でもう一度目的を見直すところから考え、彼女の頭をすっきりさせることに注力しました。
伝わるうれしさ再確認。仙台キャラバンレポート【ライティングワークショップ編】 - 日本ジャーナリスト教育センター学生運営ブログ(旧ブログ)
当日の朝、5時に起きて会場へ。残り2時間を担当する女性の最終確認をデスクとともに行い、やはり最後は「ラーニングポイント」。ここを最後に詰めて、いざ本番へ。
結果、参加学生の前に出ても大丈夫なレベルのファシリテーションとなりました。ぼくはそばで見ていて感動しました。まだまだ頼りない部分はありますが、ひとまず満足。
終わった後、ふたりにやっているときの感想を聞いてみると、「参加者が楽しそうな顔をしていると嬉しかった。そうでないと不安になった」と。これは参加者を冷静にみて、できていたことの証左で、これが成功した要因かな、と思いました。
「伝えるって楽しい!みんなでワクワクを共有したい!」という彼女たちの(そして、スイッチオンプロジェクトに関わるみんなの)ラーニングポイントを意識しながらできたようで、傍でみていたぼくはびんびんそれを感じました。ひいき目かもしれないので、初めて彼女たちのファシリテーションをみたデスクの意見が楽しみです。
以上、具体的にやってきた過程を振り返りました。これからは、実際にどんなことを考えて、どこでつまづき、どんなアドバイスがあって、どう変わったのか、を3人で振り返りつつ文章化していこうと思います。で、満足せずにもっと高みを目指します。
ぼくのミッションは「ふたりのファシリテーターをファシリテートして最高レベルにまで持っていく」こと。最高ってのがどんなものか想像がつきませんが、また力を合わせて想像以上のものをつくっていきます。次は新しいファシリテーターも入るだろうし楽しみだ。
メールが戻ってきたのでここで改めて、
「1年越しですが、ユウキ君ご苦労さまでした。」
もとや