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漫画研究所 所長のcomics blog

日本のマンガが文化として広く世界に認められるようになったのは周知の事実ですが、さらなるマンガ文化の発展を応援するブログです。 具体的な目標はマンガ制作者の文化勲章受章です。それも遠い日ではないと確信しています。

2010-02-04

表紙デザインとレイアウトの法則-01

先日のブログで表紙デザインに触れましたが、少しだけデザインとレイアウトについて解説を加えたいと思います。

まず、表紙の存在意義ですが、中身のページの保護と読者の購買意欲の向上であると考えると分かりやすいでしょう。一つ目の内容物保護は今触れる所ではありませんので、購買意欲の向上に付いて触れます。平たく言うと、書店で手に取って買って帰りたい、中を読んでみたいと思わせることが表紙の目的と言っても過言はないでしょう。

では、中身を読んでみたくなる表紙とはどの様なものでしょう。読者の興味を引く、共感を得る事が一番手っ取り早い手段です。有名人(グラビアアイドル等)の写真を使う。内容に関係する画像や絵柄を使用する。記事の内容項目を表示する。などです。全体をまとめると購入希望者の興味を引くインパクトの有る情報の提示です。

あまりに不必要なエロや、内容と無関係なインパクトは、最初受け入れられてもすぐに、読者は離れてしまいます。

次に、売れる雑誌の表紙デザインでもっとも重要な要素は、レイアウトです。レイアウトとは設計、配置の事ですが、ちらしやポスターと本のレイアウト目的は少し違います。冊子はページをめくる行為が伴うからです。早く次のページをめくらせたいページと、じっくり読み込ませたいページが混在し、それぞれのテクニックは違います。

どの様なレイアウトが効果的かと考えると、雑誌のデザインテクニックでは、視線誘導と階層構造の理解二つのキーワードが重要です。

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上の二つ、どちらの表紙が良いデザインでしょうか?好き嫌いはありますが、デザインには最低限の方程式のようなルールが存在し、二つに優劣を付けることが出来ます。デザインの優劣の見方をレイアウトテクニックに照らし合わせて解説します。まず、視線誘導ですが、日本語は古来縦書きの表記でした。文字の情報は上から下に右から左に移動します。そのため本文が縦書きの冊子は向かって右側が綴じてあります。それに対して欧文は左から右への視線の移行です。日本語を使用した書物は縦書きと横書きがある場合、視線誘導が右から左と、左から右の二つが混在してしまいます。

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面白い物がありました。アメリカで出版されている日本のマンガですが、欧米人には視線の誘導が逆で、この様な注意書きとコマの進み方が書いてあります。

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視線の誘導を簡単な図式にしてみました。右の雑誌では左が綴じていないと整合性がとれ無いことがお分かりでしょうか。

その前にタイトルは何故本の上部にあるのでしょう・・・(答え)棚に並んだ際にタイトルが見えなくなるからです。棚に並べない販売方式の冊子は何処にタイトルが入っていても良い様な所ですが、実際あまり実例はありません。

例としてタイトルロゴを人物の上と下にしてみました。最近の雑誌ではタイトルロゴを隠してしまうことも珍しくありませんが、全く誌名が読み取れない雑誌も多くその反省の時期に来ている事も確かなようです。

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A、Bどちらの表紙も縦書きのヘッドラインが入っています。これはマンガにおいてとても重要な方法です。グラビアアイドル?の顔でアイキャッチをしてからの視線の誘導を図にしています。これを見るとどちらの雑誌もその部分は工夫していることが分かりますが、問題は階層構造です。文字と人物が重なっている部分があります。Aは縦書きの見出しは人物の上にありますが、Bは人物の下にあります。これ自体は問題では無いのですが、横から見た深さを図にしてみました。この様に表紙を立体に置き換えてみました。奥行きと情報の関連性が理解できるでしょう。

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さらに視線の誘導を図式化して見るとBは、情報がバラバラで空間の構造が歪んでいることが理解いただけるでしょうか。結果、右側がほとんどデッドスペースになり、記憶に残らず、視線も右側へ誘導されています。これでは、ほしのあきファン以外の人に取っては不安定で印象に残りにくい結果になってしまいます。

同じように見えても作り方がデザインの方程式に乗っ取っている物とそうでない物、少しだけ説明をいたしましたが、再度この説明の後に見ると、Aは計算されたプロの仕事だとよく分かる良い例だと思います。



お待たせいたしました。表紙デザインとレイアウトの法則-02【続きを読む→


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