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漫画研究所 所長のcomics blog

日本のマンガが文化として広く世界に認められるようになったのは周知の事実ですが、さらなるマンガ文化の発展を応援するブログです。 具体的な目標はマンガ制作者の文化勲章受章です。それも遠い日ではないと確信しています。

2011-05-02

同窓生 スペルオールNo.10小学館

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同・級・生 (小学館文庫)

同・級・生 (小学館文庫)

本日は作画:柴門 ふみ「同窓生」からです。

本作品は今週から連載開始の作品ですが、作者には「同・級・生」とタイトル類似の作品があります。こちらは80年代、日本がバブル経済で湧いていた時代の作品で、作者最盛期の作品群の一つと呼んでも良いでしょう。緒形直人主演で月9枠でドラマ化されています。本ブログでは前作「はんなり!」について2009年5月14日と2010年3月18日の二回触れていますが、どちらもかなり厳しい意見で一杯です。最近の作者の作品は手抜きとも思える画力の低下と、取材不足のいい加減な展開で、残念な状態でしたが、本作品「P.S. 元気です、俊平」「あすなろ白書」の出だしの勢いを感じ、今回は「原点回帰」とも言えそうなスタートです。作者の得意分野80年代の回想シーンは見事ですが、その頃の中学生のファッションは眉は太く、前髪は「オンザ眉毛」でしたよねフーミン先生。風景や制服は時代考証しましたが、出演者に昔のメイクをしてくれと言えない演出の様です。

作中にスペースシャトルの爆発事故のシーンがありますが、そのページで何故か所長は監督: ラッセ・ハルストレム「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」を思い出していました。「スプートニクに積まれて宇宙を飛んだあのライカ犬、僕はそれよりマシだ。」と人生を悲観するスウェーデンに暮らす少年の物語で、とても好きな映画です。どこか本作品の主人公の心情と重なったのでしょうか。現段階の展開に好感は持てるのですが、作者に賞味期限切れの作風を感じる事も確かです。テレビなど頻繁に出演していて、マンガ以外に生きる道がある方ですので、原作の提供など他の方法が無いものでしょうか。