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コンサートスクウェア管理日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-09-28

ブラスカスミッシモ 第11回定期演奏会

コンサートスクウェア管理者が、勝手に演奏会に出かけ、勝手に感想を書くという「演奏会へ行って来ました」企画を開始いたします!今回は第1回。

9月21日(月祝)

ブラスカスミッシモ 第11回定期演奏会

鎌倉芸術館 17時開演

■1部

清水大輔:セレブレイト

J.ウィリアムズ:映画「プライベートライアン」より 「戦没者への讃歌」

和田薫吹奏楽のための交響的印象「海響」

■2部

河辺公一:高度な技術への指標

ヨハン・デ・メイ:エクストリーム・メイク・オーヴァー「チャイコフスキーの主題による変容」

■3部

真島俊夫:ベイ・ブリーズ

スーザ:森のくまさん、スーザに出会った

杉浦邦弘編:TOKYO物語

久石譲(後藤洋編):となりのトトロ〜コンサートバンドのためのセレクション〜

真島俊夫編:カーペンターズ・フォーエヴァー

鎌倉芸術館へ

シルバーウィークの中日に大船へ。駅ナカ店がたくさんあって、昔とだいぶ変わっていた。便利な駅になったものです。

そして鎌倉芸術館へ。開演10分前で1階席は7割ほど埋まっていたのではないだろうか。コンクールバンドでは無いにもかかわらず、ここまでお客さんを入れるというのは、何か魅力があるのだろう。毎回お客さんが多いと聞いてはいたが、実際目の当たりにすると期待が膨らむ。開演前、客席ではチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」の第2楽章が流れていた。吹奏楽の演奏会で悲愴とは珍しい。

1部

演奏者が出てくると、第一印象は「若い!」。平均年齢が23歳ほどらしい。もう私が忘れてしまった、若々しく少々こっ恥ずかしい感覚が蘇る。1曲目は「セレブレイト」。冒頭からサウンドが明るい。どこかのパートが無理に主張するのではなく、全体としてブラスの響きを聴かせてくれる。独りよがりな音がほとんど聞こえず、清々しい。技術的には、音程がいいところが大きいと思う。無理に鳴らさなくても音程がよければホールが勝手に鳴るのだ。これは自分自身も勉強になった。

2曲目は合唱付き。準備には相当な労力がかかってるのではないだろうか。それをプログラム前半の1曲で終わらせてしまうところが、このバンドの演奏会への並々ならぬ想いを垣間見ることができる。

2部

休憩後2部。吹奏楽のクラシックプログラム。「高度な技術への指標」は早いパッセージも多く、アンサンブルも難しい曲だと思うが、それをサウンドで聴かせるところがこのバンドの特徴だろう。各パートに技術レベルが高い人が数人ずついるようだ。このような曲をやっても特に減点がそれほど見当たらない。おそらく、コンクールに出ても先の大会に進めるのではないだろうか。

2曲目はメインの「エクストリーム・メイク・オーヴァー」。チャイコフスキーの主題を使った変奏曲。これを聴いて開演前に悲愴が流れていた理由がわかった。かなりの意気込みが伝わってきて、これまでの曲とは違ってかなり鳴っていた。技術的にも難しい曲であり、相当練習しただろうし、終盤のフォルテでもやはり音程が大きく崩れない。おかげでブラスのサウンドの醍醐味を充分味あわせてもらった。広いホールの後ろまでしっかり響いていたのではないか。

面白かったのが、カラカラに乾いた明るい冒頭のアンダンテ・カンタービレ(弦楽四重奏曲より)。春や秋の気持ちいい快晴のような音だった。おそらく、少々枯れた人が吹くと、もう少ししっとりと、またフレーズごとの音色の違いを出しそうだが、これはこれでいい。ここがこのバンドの特徴を最も表した部分だったのではないだろうか。

3部

3部のポップスステージ。これは理屈抜きに面白い。演劇のような要素も加わっていて、今回はお昼の長寿番組…だった。曲間にお客さんを巻き込んだ演出があったり、ステージでやっている人も手馴れたもの、本職では無いかと思うほど自然で上手い。私も吹奏楽をやっていたのでわかるのだが、このような演出は下手にやるとわざとらしくなったりして、お客さんの失笑をかってしまうのだが、ここまでやってくれると心から楽しめる。これはずーっと続けてもらいたい。

また指揮者がすばらしく、振ってるんだかなんだかわからない(失礼!)ときもあるのだが、とにかく音楽やお客さんに与える影響が大きく、このステージの指揮者としては最高の人選だったのではないだろうか。プロには絶対にいない、まさにここだけでしか聴けない音楽だったと思う。

演奏会を終えて

大変面白い演奏会だった。ここまでお客さんを楽しませてくれる演奏会は少ないのではないだろうか。クラシック音楽をやっている人たちも見習うところがあると思う。是非このまま続けて欲しい。演奏面は、もっと難しい曲ができると思う。難しいというのは、譜面が難しいという意味ではなく、音楽的に深い曲のことで、若いからこそそういう曲に挑戦することで、バンドがより成長していくように感じる。とにかくサウンドが明るいので、それにプラス別のサウンドも手に入れることができたとしたら、より音楽が面白くなっていくのではないだろうか。

今回の演奏会は、NPO法人のかものはしプロジェクトとの協賛だった。普段の生活では自分から行動しない限りこのような活動に触れることは少ないので、お客さんに何かを残してくれたのではないだろうか。このような活動は、他のアマチュア演奏会でもやったほうが良いと感じた。

ということで、こんな感じで突然演奏会にお邪魔して、リポートを書かせていただこうと思います。嫌がらないでね!次書くときは構成はだいぶ変わると思いますが、ちょくちょく見てやってくださいまし。

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