Hatena::ブログ(Diary)

昆虫亀 このページをアンテナに追加 RSSフィード

昆虫亀

2018-10-02

【発表タイトル追記】公開ワークショップネタバレ美学」を開催します。11/23(金・祝)@大妻女子大学 【発表タイトル追記】公開ワークショップ「ネタバレの美学」を開催します。11/23(金・祝)@大妻女子大学を含むブックマーク 【発表タイトル追記】公開ワークショップ「ネタバレの美学」を開催します。11/23(金・祝)@大妻女子大学のブックマークコメント

ネタバレ現象について考える公開ワークショップネタバレ美学」を開催します。

11月23日(金・祝)@大妻女子大学です。

※11/08 各提題者の発表タイトルを追記しました。発表要旨も随時追記していく予定です。



趣意文

楽しみにしていた映画を見る直前、友人が物語の肝心な部分をバラしてきたら、、、あなたは怒っていい。

「何すんだよ! これから見ようとしていたのに!」

この怒りはごくまっとうなものだと思われるし、このように怒っている人を見ても私たちは何も驚かないだろう。

批評ブログや作品紹介記事などの冒頭に「ネタバレ注意(spoiler alert!)」の文字が書いてあることはよくある。


とはいえ、現代のポピュラーカルチャーの宣伝・公開の仕方をよく見ると、「おいおい、これネタバレじゃないのか!?」と文句を言いたくなるようなケースは多々ある。

そして驚くべきことに「ネタバレはそこまで悪いものではない」「別に物語の筋をバラしてもらっても構わない」というネタバレ擁護派も一定数いる。ネタバレされてから見たほうが、作品をよく観賞できるし、作り手の工夫をよりしっかり見ることができる、というのだ。

これは、ネタバレ批判からしてみれば驚くべき(事によっては許しがたい)ことだ。


ネタバレ擁護派も(よほど思いやりにかける人でないかぎり)ふつうは嫌がる人に無理やりネタをバラしたりしないので、ネタバレ批判派とネタバレ擁護派との間に深刻な喧嘩が起こることはあまりない。

だが擁護派と批判派では、その倫理観や芸術観が大きく異なっている。


そしてこの対立は、きちんと考えようとすると、数々の謎を呼び込むことになる。

  • ネタバレの「ネタ」とは結局何なのか?
  • ネタバレという現象はいかなる文化的前提の上に成立しているのだろうか?
  • ネタバレは本当に悪いことなのか? 悪いとしたら、それはどのような種類の悪さなのか?
  • ネタバレ擁護派は何を守ろうとしているのか?
  • ネタバレ批判派は何に怒っているのか?

ネタバレとは、ごく日常的で誰もが知っている事柄でありながらも、さまざまな視点から考察を要求する、非常にハイコンテクストな現象なのだ。



ネタバレとはこのように非常に興味ぶかい現象であるのだが、ネタバレに関する研究はあまり多くない。とりわけ、哲学美学倫理学の分野では、ネタバレに関する研究はほとんどない。

ワークショップでは、まず哲学美学を専門とする若手研究者に話題提供をしていただいた上で、このネタバレという非常に興味深い現象について、来場者を含むフロア全体で多面的に検討してみたい。

この現象を解きほぐしていく中で、私たちのそれぞれが暗に採用していた価値観がしだいに浮かび上がってくるだろう。




ワークショップネタバレ美学

2018年11月23日(金・祝)13:30より 

於:大妻女子大学 千代田キャンパス 本館F棟632 

キャンパスマップ http://www.otsuma.ac.jp/about/facilities/chiyodacampus


登壇者

高田敦史「謎の現象学: ミステリの鑑賞経験からネタバレを考える」  https://researchmap.jp/at_akada/

渡辺一暁「なぜネタバレに反応するのか」  https://researchmap.jp/pubkugyo/

森功次 「観賞前にネタバレを読みに行くことの倫理的な悪さ、そしてネタバレ許容派の欺瞞」  https://researchmap.jp/morinorihide/

松永伸司「ネタバレは悪くて悪くない:ネタバレ論争折衷派」  https://researchmap.jp/zmz/

※後日、発表要旨も追記していきます。


コメンテーター

稲岡大志 https://researchmap.jp/hiroyuki.inaoka/



主催:現代美学研究会

共催:フィルカル  http://philcul.net/



※本ワークショップ大妻女子大学 戦略的個人研究費(S3035)「理想的観賞者説の拡張をつうじた日常的美的経験論の構築」(代表研究者森功次)の助成を受けたものです。

問い合わせ先:森功次 morinorihideあっとotsuma.ac.jp


登壇者、コメンテーターともに哲学美学系の研究者になってしまいましたが、ほんとうは文学研究者とか、観賞者研究とかやってる人とかにもコメントいただけるとありがたいなーと思ってます。あと作品の作り手、制作会社側の人とかにも、コメントや実践紹介などしていただけるととてもありがたいですね。「一言言いたい!」という方がおられましたら、ぜひご連絡ください。

多くの人が何かしら意見を言いたくなる問題だと思いますので、当日はディスカッション時間を多く取りたいと思ってます。

専門家、非専門家を問わず、多くの方のご来場、コメントを歓迎します。もちろん無料です。






ちなみに私自身は以下のような立場です。

おそらくかなり極端な立場なので、当日は多くの反論が寄せられるだろうと覚悟してます。




なお、ネタバレWSにつながるトークイベントの記録が『フィルカル』最新号に載ってます(宣伝)。

トークイベントのディスカッション部分の記録はフィルカルのHPに掲載されてます。



トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/conchucame/20181002/p1