ここに来る理由・・・
犬と暮らすようになってから、
わざわざ行く場所のナンバーワンは原っぱになった。
それも、人気、犬気の少ない見晴らしのいい原っぱが好きだ。
何度も書いているが、ワタシの犬は人も犬も苦手なのでドッグランでは遊べない。
それでワタシはわざわざ犬のあまり来ない時間帯の原っぱを選ぶ。
ここでいったい何をして遊ぶのかというと、
ボールを投げてみる・・・ぽ〜〜〜〜ん。
犬はまったく興味を示さない。ワタシは仕方なく自分で歩いて拾いに行く。
ワタシが歩く・・・犬も一緒に歩く・・・
ワタシが走る・・・なぜか喜んで犬も一緒に走る。
ワタシが立ち止まる・・・犬も足元でいつまでも佇んでいる。
ワタシが座る・・・犬は当然のように敷物がなければワタシの膝に座る。
ワタシがボーっとする・・・犬もボーっとしている。何時間でも。
こんなに広い草原が広がっているのに、
自分の周りわずか1m四方の地面の匂いを嗅ぐのに夢中だ。
犬に聞いてみよう。原っぱに来て面白いですか?
「外の空気っていいわね。原っぱに来てボーっとしてる時間がすきなの」
ああ、そうですか。それまったくワタシと一緒ですね。
でも、たまには芝生の上をぱーっと走ったりしたくないです?
「あたちは運動はあまり好きじゃないの。
ゆっくり流れる時間を楽しんだり、空気の匂いを嗅いで空想してるほうが好き・・・」
・・・・・・・・・・・・・。
ワタシの犬は意外とロマンチストな繊細な心を持つ少女だったのだ!
それでも、わざわざ時間をかけて原っぱに来る必要はあるらしい。
それは、きっと頭の中にあふれてる偉大なるイマジネーションの為に・・・