2回目の化学治療と副作用と

白血球数の回復の遅れ、網膜裂孔とその治療と紆余曲折があったが、白血病の治療の基本は抗がん剤を投与する化学療法の繰り返しだ。
自分の2回目の治療スケジュールは7月10日から5日間が予定されていた。中心静脈カテーテルから今回投与されたのは、キロサイドとノバントロン。後者は見るからに身体に悪そうな青い薬剤だ。
前回、東京での1クール目の治療では、発熱と脱毛程度しか副作用が起きなかった。今回もそのぐらいだろうと思っていたのだが……。結果的に全然甘かった。


投与後から嘔吐を繰り返し、7月12日夜半からは発熱、痙攣、麻痺、過呼吸と明らかな身体の異常が続く。抗がん剤投与も中止され、症状に対応するため、病室もナースステーション近くに移動になった。食事も止まり、高カロリー点滴による栄養補給が行われる。ようやく小康状態になったのは15日ごろだっただろうか。
その後も落ち着きがなくなったり、寝付きが悪くなったりと精神的にもやや不安定になり、眠剤と安定剤が処方された。
いったい何が原因だったのか、CTやMRIによる検査も行われたが、特に異常はなかったようだ。となると、抗がん剤の副作用ということだろうか。
今回の症状はかなりきつかったが、その中で両親が泊まり込みで看病してくれたのは本当に助かった。なにせ、水ひとつも一人では満足に飲めなかったのだから……。