街や森で思うことがある。心に残ることがある。訴えたいことがある。
日本各地の樹木や自然、風景を見て回りつつ、この記録をつけている。
2008-09-19 上関町で強行採決
■[電]上関町役場の密室で多数決される重大議案
民主主義の原則は多数決である。では、少数意見は無視してよいか。もしそうなら、多くの社会問題は簡単に解決するだろう。地域格差、情報格差、所得格差、健康格差・・・どれも少数派の意見は切り捨てればいいし、ゴミ処理場、火葬場、刑務所、屠畜場、軍事基地、原子力発電所などの迷惑施設はへき地に押しつければいい訳で、都会人や政治家にとってこれほど楽なことはない。だからこそ、真の民主主義には理性的で人間的な対話が求められるのである。
山口県の上関(かみのせき)原発計画で、事業者の中国電力が申請した予定地の埋め立て許可請願に対し、地元・上関町の判断が下される定例議会(13時半開始)が開かれた。柏原町長が提出した埋め立てに同意する意見書に対し、賛成議員8、反対議員4で可決される“予定”の議会である。
当日は、20席の傍聴券を求めて、11時過ぎから上関町役場前に行列ができた。その数251人。埋め立て予定地対岸の祝島(いわいしま)の反対派住民をはじめ、上関町内の推進派住民、町外から駆けつけた住民に加え、中国電力の関係者もいただろう。抽選の結果、推進派8、反対派12で傍聴席は埋まったようだ。抽選に外れた住民ら100人余り(ほぼ全てが反対派住民)は、役場内の廊下で議会を聞くことを求めたが、ふだんは出入り自由な廊下がこの日は封鎖されていた。「建物が老朽化しており、大勢の人が(会議室のある)2階に上がると危険だから」だそうだ。
住民らは議会を聞けない不満をぶつけ、強引に階段に近づこうとするが、Yシャツ姿で無言の職員らが壁になって立ちはだかる。・・・少し前にどこかで見た光景だ。そう、9月10日の山口県庁での出来事にそっくり。これが役人の大事な仕事の一つなのかと、ちょっと呆れてしまった。気をつけて見ると、あたりには無線機をつけた私服警官らが目を光らせ、少し離れた場所には機動隊?らしき警官約10人を載せたワゴン車も待機していたようだ。
結局、住民らはなす術なく、役場前の路上で会議室の窓からわずかにもれてくる声に聞き耳を立てるしかなかった。約3時間にも及ぶ長い議会の間、時折議員の弁論が聞こえたり、傍聴者の罵声が響いてくる一方で、路上では横断幕が広げられ、「埋め立ての許可するな!」「議会の内容を教えろ!」といった大声が響いた。そして、日が傾いて涼しくなった頃、わずかに漏れてきた議長の声で、埋め立て同意の議案が採決されたことが分かった。思いがけないほどあっけなかった。
議会終了後に出てきた議員や傍聴者の話によると、質問をするのは反対派議員ばかりで、それに対して推進派議員はみな黙り込み、ほとんど回答がなくて討論にならなかったという。それでも、議長が最後に議決を取る時には、黙っていた推進派議員らが一斉に起立し、賛成多数で採決されたという結末だ。なお、先日の山口県庁での対応と異なる点は、議会終了の日没まで座り込んだ住民に対し、短時間とはいえ上関町長が(反対派議員に促されて)挨拶に現れたことだろう。
全国で9つしかない、情報公開条例がない自治体・上関町。その閉ざされた小さな会議室で、総事業費8000億円といわれる国策の上関原発建設に向けた第一歩が踏み出された。この重大議案は、たった12人の議員の多数決によって決められる。金で動く人間、自治体は、理性的な対話ができないから、多数決という仕組みが有り難いだろう。もし、金で動いている訳ではなく、社会のために原発が必要という論理なら、12人というちんけな多数決ではなく、山口県全体で住民投票を行い、公正な多数決を取ればいい。現時点では、山口県内で使われている原発の電力はほぼゼロであり、結果次第でいかようにもエネルギー政策の転換は可能である。




山口県内で使われている原発の電力は ほぼゼロなんですね
知らなかった・・・ どこかに情報源が載っていたら
教えていただけますか?
あまりに閉ざされた中での重要な決定
いつの時代のどこの国のことかと思いました^^;
でもその事実を伝えていくことって 本当に大切ですよね
ありがとうございました
上関大橋から海峡を眺め、何とも言い難い気持ちになりました。
最後には町長が出てきたのですね。最後まで居たかった!
民主主義の定義、多数決の理論。
最近いつも頭から離れなかったことです。
こうなった今、全く多数決が民主主義の真義とは思えません。
多数決で何もかも決めるのは間違っているとすら思います。
単純に言ってしまえば一人でもいやがる人がいたら、
それを決行できないという種類の事項があるのです。
原発をつくるというのはそういう範疇だと思います。
その解決策の1つがconokixさんの仰る理性的で人間的な対話だと膝を打ちました。
議会の議事録も見ないでこんなことを言うのも何ですが、
そもそもこれまで賛成派と反対派は膝を詰めて議論をしてきたのでしょうか。
単に自分の意見を一方的に言うだけでなく、双方相手を思いやる対話ができていればもう少しよい解決策が見いだせたのかも知れないと思います。
もう原発がないと町の財政はどうにもならない、というのが賛成派の人たちの理屈ですが、今、原発で町を活性化しようとするセンスのなさを疑います。
原発が来て財政が潤ってたとしても、それで若者が戻ってくるわけでもなく、
将来的に活気ある地域が出来るとは思えません。
必要なのは持続可能な社会を構築していくことで、
そのためには既存の漁業、農業の高度化や新たな産業の育成こそ
取り組むべき課題です。
補償金を貰って漁業を手放そうとしている町の行く末を憂えます。
今、原発を受け入れることのナンセンスさに気づいて欲しいと切に願うのです。
上関町の行政改革の決行が必要ですし活性化の代替案を探しいくべきです。
議会は強行採決をしてでも多数決で決められますが、住民投票の結果は首長によって覆されることもありますね。結局は「国の言うことを聞きなさい」というのが、今の日本の民主主義なのかも知れません。上関町長や山口県知事は理性と人間性を持ち合わせているか、それが今後問われることになると思います。
貴重な情報と、的確な問題提示に、感謝しております^^
元々、東京の都会っ子だった私が、親の転勤で、
山口県に引っ越したのが、10歳のとき。
美しい海や山に、癒され、
その後、親の転勤が続き山口を又離れる事に
なったのですが、
大人になった今でも、山口は、大好きな心の故郷であり続けてます^^
それだけに、あの自然を、人々の暮らしを、守ってほしい、と
心から、思います
祝島の住民の方々の真摯な運動は、以前から聞いたりして
知ってはいたのですが、自分自身は、何も行動を起こせずにいました。
ぜひぜひ、こちらのブログを、私のミクシーの日記で、
友人たちに知らせたいと思います。
こちらのアドレスを、ご紹介させていただいても、
よろしいでしょうか?^^
ちなみに、二井知事宛に、メール入れさせていただきました。
続けます♪ ありがとうございました^^
中国地域の電力需要は中国電力の発電量を上まわり、
九州電力と四国電力から受電しています。
参考「日本の地域間連系送電網の経済的分析」(2005)
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/05j033.pdf
送電網で繋がれ、常に電力を融通しあっている本土内では
どの地域でも「原発の恩恵を全く受けていない」と主張するのは
無理ではないかと思います。
故郷の山口を思ってのコメントありがとうございます。知ってはいるけど何もしてこなかった、という人は多いと思います。以前の私もその一人です。そういう人たちがこの問題の真相を知り、少しずつ行動を起こしていけば大きな力となると思います。どうぞmixiでもご紹介下さい。
>jcfさん
貴重な資料のご提示ありがとうございました。私は資源エネルギー庁や中国電力の資料を元に推測していますが、専門的知識を持ち合わせてる訳ではないので、正確なことは分かりません。しかし、国や電力会社からも正確な(親切な)情報は公表されていません。また、実質的な電力供給と、契約上の電力供給での違いも生じてくるでしょう。九州電力、四国電力からある程度の受電量があっても、その中で山口県で使われる玄海原発や伊方原発の電力は、実質的にはごく僅かと考えられませんか。「全く受けてない」とは書かず、「ほぼゼロ」という表現を用いたのはそのためです。
>山口県で使われる玄海原発や伊方原発の電力は、実質的にはごく僅かと考えられませんか。
ベースロードの主力が原子力の日本では、この主張にはやはり無理があるのではないでしょうか。山口県では夜間に電気を使わないなら別ですが。
参考「需要の変化に対応した電源の組み合わせ」(電気事業連合会)
http://www6.fepc.or.jp/thumbnail/zumen/1-23b.html
それはともかく、二井知事が会わなかった理由、上関町役場が封鎖された理由は何だとお考えでしょうか?会って署名を手渡しするだけ、黙って傍聴するだけなら、相手もこんなことをする必要は全くないでしょう。
騒ぎが起きて、どちらかに負傷者でも出ようものなら全国ニュース、マスコミは完全に反対派に付きますから、運動としては大きなメリットでしょうが、それは正当なやり方なのでしょうか。
「真の民主主義には理性的で人間的な対話」が必要であることに異存はありませんが、それを踏みにじっているのはどちらか、という点については、俄には判断がつきかねております。
二井知事が会わない理由、上関町議会が封鎖される理由は、彼らは理性的で人間的な対話をする自信がないからだと思います。「国策・国益」「原発の財源が必要」だけを理由に挙げるのは、「理性的で人間的な対話」とは言いません。推進派・反対派の間で、互いが納得できる対話が時間をかけて行われるのであれば、暴動は起きません。
>玄海原発の電気が福岡市・北九州市を経て山口県にまで流入しているとは考えにくい
私はそれでも原発が主力の九州電力の恩恵を受けていると思いますが、こんな議論は無意味でしょう。たまたま関西が電力不足なので流れが東向きなだけで、原発の川下の地域だけが、原発に関する全責任を負わなければならないとは思いません。「山口県内にもベース電源として稼働している火力発電所」も、送電網に繋がった中国電力(あるいは契約企業)の発電所ではないのでしょうか。「県内で使われている原発の電力はほぼゼロ」ならば「エネルギー政策の転換は可能」とは、山口県は電力を自給すべきとお考えなのでしょうか?
>「国策・国益」「原発の財源が必要」だけを理由に挙げるのは、「理性的で人間的な対話」とは言いません。
二井知事は、「国策・国益」が理由、とお答えになるでしょうか?本心はともかく、「町の政策選択を尊重」とおっしゃっていますね。極めて妥当と思います。地元地域の選択を無視して県が上から勝手に判断したら、そちらの方が余程酷いと思います。
また、推進派町議の「町は高齢化が進み、これ以上衰退しないために、原電による財源確保が必要」という理由が、それほど「理性的・人間的でない」でしょうか。
もちろん「少数意見は無視してよい」とは思いません。「見殺しにするな!」という横断幕にあるように、本当に島の皆さんが殺されるのならば当然反対です。
「漁業が成り立たなくなる」というのは本当でしょうか?どういうデータからの想定でしょう?何かしらの影響はあるでしょうが、日本の原発で漁場が完全に破壊された例があったでしょうか?
なんとか、6割の方と4割の方が妥協できて、元のように親しくなれる方策はないものでしょうか。上関町の皆様にはそれが一番望ましいことと思うのですが、conokix様はそれよりも「原発阻止」の方が重要とお考えですか?
私は電力自給の地域単位は小さいほどよいと考えます。小規模な太陽光、小水力、風力、バイオマスなどの発電方法が普及すれば実現に向かいますが、県や市町村単位で建て前だけの自然エネルギー推進を唱っている現状では、効力がありません。たとえば広島県が「再生可能エネルギーを積極的に使いたい」と言ったところで、実際の電力は島根原発や上関原発から大量に送られてくることになるのですから。
電力にしろ食料にしろ、自分の目が届く範囲で生産と消費が行われて循環する社会が理想と考えます。一側面だけしか見えない社会は、その裏で起きている問題を忘れて(無視して)しまい、結果的に社会全体を破綻させてしまいます。私は「原発阻止」を頑なに訴えている訳ではなく、火力発電と同様に都市部に原発をつくり、放射性廃棄物の最終処分までを都市で責任持って行うなら、反対しません。原発で漁業が完全には破壊された例がないように、都市のど真ん中に原発ができて都市生活が完全に破壊された例もありません。
大金が絡むと理性的な対話ができないという証拠は、この日の上関町議会の質疑応答が事細かに公開されれば分かると思いますよ。今、議事録の早期情報公開を要望中ですが、上関町は応えてくれるでしょうかね。
mixiに、こちらのブログのご紹介させていただきました。
ご快諾、感謝申し上げます
今、山口で起こっている事、ひとりひとりが、
「自分と関係のない事」ではなく、考えていただくきっかけに
なれば、と思います
次世代の子どもたちのために、本当にこの方向でいいのか・・?
一人一人が。
これからも、ご活躍、応援させていただきます^^
ありがとうございます
>発電所の許認可が県・市町村単位で行われる現在の仕組みがナンセンスです。
公有水面の埋立ては市町村の合意を得て県が免許を出しますが、原子力発電所の許認可は国です。全国的なネットワークを有する電気事業の政策は国、実施は電気事業者、地域住民の安全確保の状況把握が地方自治体、と役割分担されています。
>山口県内のローカル問題…上関町だけを地元と呼ぶ
安全確認の責務を負うのが県と所在市町村ですから、そこが主体となるのは当然でしょう。
>周辺の平生町、田布施町、光市、柳井市からだって
近隣の市町村とは、事業者は原子力安全協定を締結しなければなりません。安全管理の一翼を担うことで、県から電源立地地域対策交付金の一部がおりてきます。
>私は電力自給の地域単位は小さいほどよいと考えます。
方法や場所によるでしょうが、建設・設備から維持・管理に要する労力などを全て含め、一般的に分散型よりも集中型の方が効率的です。100kW発電所を100基作るのと、1万kW発電所1基を比べれば、などという例を出すまでもないことでしょう。
>電力にしろ食料にしろ、自分の目が届く範囲で生産と消費が行われて循環する社会が理想と考えます。
生産性が低くとも手作りの物で暮らす…誰にとっても理想でしょうが、とても贅沢な望みです。最も効率的で安上がりな、大量に作られ大量に運ばれて分け与えられる物でみんなが我慢することにより、こんなにも人口の増えた社会でも、物質的な豊かさを感じる暮らしができています。もちろんそれは本当の豊かさではないのですが…こういう議論は切りがないので止めます。
電力ほど輸送が容易で、どこでどのように作られても質が変わらない品物は他にありません。
>火力発電と同様に都市部に原発をつくり
こういうことは以前からよく言われますが、経済的理由で無理とされています。
http://www.ne.jp/asahi/ma/ru/energy/toshini.html
別の試算が「日本の地域間連系送電網の経済的分析」にもあります。
>放射性廃棄物の最終処分までを都市で責任持って行うなら
これもよく言われますが、1人あたり、あるいは総生産あたりのエネルギー消費量で言えば、都市部の方がむしろ少ないくらいです。2000年のデータで一番多いのは山口県で、1人あたりでは東京都の約2倍、総生産あたりでは約4倍も消費しています。
http://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/enetai/suishinkaigi/PDF/5-1-1enerugi-co2.pdf
>大金が絡むと理性的な対話ができない
今の反対運動は、原発が本当に危険か?とか、漁場がどうなるとか、生態系がどうとかは実は関係なく、長年の対立による感情的理由が原動力になっているように見えます。環境ジャーナリストのconokix様まで一緒になって熱くなっておられるほどですから、余程のものであろうかと思います。
私も19日の議会の傍聴希望で上関町を訪れたひとりです。(上関町出身者です)
19日は平日であったため、議会に行きたくても行けない友人がたくさんおりました。
議会の様子を気にしていたため、私からも様子は伝えましたが、こちらのブログを紹介させていただいてよろしいでしょうか?
jcf様
とても詳しいコメントありがとうございます。
素人の私が読むと大変勉強になります。
ただ、上関については現地での様子を実際にご存じないようですので、付け加えておきますね。
>原発が本当に危険か?とか、漁場がどうなるとか、生態系がどうとかは実は関係なく、
実際、日本生態学会や日本鳥学会は、原発予定地周辺の多様な生態系、希少な生物に及ぼす影響を調査するよう山口県と中国電力に求めています。
ソースはこちらです。
http://qnet.nishinippon.co.jp/animal/news/2008/07/post_105.shtml
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200809180125.html
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000809130001
他にもありますが、長くなるのでここまでにしておきます。
念のため、お知らせしておきますね。
あくまでもご参考に。
横やり失礼致しました。
私ももちろん、生態系の保護は非常に重要な問題と認識しておりますし、絶滅危惧種の保全に心血を注いでおられる方々には心から敬意を表したい思いです。なので、とてもストレートには書けません。以下は関係ない話しですが、私の率直な印象をお酌み取りいただけたらと思います。
今年の春、福田政権は、ガソリン税の暫定税率復活の理由として「地球温暖化防止に役立つ」と主張しましたね。私はそれを聞き、たいへん不快になりました。別の目的のために温暖化問題を利用するのは、本気でそれに取り組んでおられる方々の気持ちを踏みにじる行為と感じたのです。確かにガソリン価格を高く設定すれば消費が抑えられるでしょうから、「温暖化こそ何よりも優先すべき課題」と考える専門家の方々は支持します。それはそれで納得できることです。ところが、ガソリン税の件が持ち上がるまでは温暖化問題などおくびにも出さなかった人が、都合の良い時だけ持ち出すのは本当に不愉快でした。
ご理解いただけるでしょうか?
一貫して保護を訴える学会のご意見には、県・事業者は真摯に耳を傾けるべきと思います。そこは、全く異論はございません。ただ、そうした実績のない人がそれを言うならば、瀬戸内海だけでもこれまで数多くの貴重な環境が破壊されてきた時に、どういう行動をとったかを問いたいと思います。「他は、どうしても必要な開発なので仕方ないが、原発のための埋め立てはダメ」という理由ならば、私はそれを受け入れることができません。
漁業への影響については、全国各地の原発で継続した調査が行われており、conokix様が書かれたように、漁場が破壊されるような例はないのです。27年前にはまだいろいろな調査等が進んでいなかったと思いますが、長年の変わらない運動の間にも、状況はずいぶん変わっているかもしれません。一度原点に戻ってみることも、時には必要ではないでしょうか。
jcfさんは「主観的な感情による集団心理」が動いてしまうことを恐れておられるのでしょうか?でも私には、conokixさんもjcfさんも同じ”モノ”を見ているのだと思えます。真に建設的な未来を『意識的に創造する』為にどうすれば良いかの実際的な答えを造り出したいのだ!と。つまり《可能性》そのものを、見ておられるのではないでしょうか?そして大丈夫!!jcfさん!多分誰もが皆、同じ”モノ”を見ているのだと思いますよ!誰もが、利己的に都合の良いように現実を支配するという今までのやり方に未来はないと、そして原発はその”やり方”の一つの象徴であるだけだということをどこかで知っているのだと思います。 ・・・て、それは私の希望でしょうか?conokixさん・・・^^(汗)。 何でも同じだと思いますが、そうする(:例えば肯定的な未来を意識的に創造する)為にはどうすれば良いかを考えるより、それが出来ない理由(:例えば原発がなければ暮らしてはいけない等)を挙げ連ねる方が楽であるなら、その時点で既に自分こそが、自分の恐れという主観的感情に支配されてるのではないでしょうかね〜?
これはconokix様の「自分の目が届く範囲で生産と消費が行われて循環する社会が理想」への私のコメントについてかと思います。あれだけでは意図が伝わらなかったでしょうが、具体的にどういう社会が理想かは人それぞれに考えがあり、まさに「切りがない」議論になるので止めます。申し上げたかったのは、エネルギー・食料を含め大量生産が諸悪の根元のように言われ、自給自足の時代に戻ればよいというような主張がありますが、これは、いささか現状認識を欠いているのではないか、という事です。これも簡単には説明できませんが、最近ある方のブログの記事↓に、原発のリスクも含め、100%ならずともほとんど同意できる意見を見つけましたので、ご参照いただければと思います。
http://preudhomme.blog108.fc2.com/blog-entry-64.html
(余談ながら、この一つ前の記事「放射線についてのまとめ その2」とそこにある「まとめ」にリストされた一連の記事は、反核運動の「デマ」について非常にわかりやすく説明されており、反原発に関わる方にはぜひお読みいただきたいと思いました。)
もう一点、私はここで、上関原発の建設に賛成とも反対とも申しておりません。反対運動側の理由のいくつかについて、どういう事実に基づいているのか、また、一般に「正義」とされる理由があれば、その「錦の御旗」を振りかざして何をやっても許されるのか、といった点に少し疑問をもったまでですので、ご了解の程、宜しくお願い申し上げます。
>jcfさん
長々とご指摘、ご反論ありがとうございます(^^) 「許認可」という言葉は不適切だったので「拒否する権限」に言い換えます。その他、行政や法律の仕組みをいろいろと挙げられていますが、私はその仕組み自体の問題を指摘しているので、噛み合わない点はご了承下さい。「100kW発電所を100基作るのと、1万kW発電所1基」という例がありますが、そんな単純な問題ではないのはご存知でしょう。細かな話は省きますが、大量生産、大量消費社会で効率性ばかりを追求すると、危険な選択をせざるを得ないシーンが増え、時に大きなしっぺ返しを食らいます。都市近郊に原発をつくれないのも、いわばそのしっぺ返しの被害を最小限に抑えたいからですね。経済的理由だけではない(補償金問題は大きいですが)のは明白なので、今さら議論はしません。
都道府県別エネルギー消費量のデータは興味深いですね。山口県がワースト1位なのは、恐らく、国内有数のコンビナート地帯を中心とした自家発電能力が日本一高いことが関係していると思います。にしても、山口県の人はよく車に乗りますから、そこは積極的に改めるべきと感じており、周囲の人にも自転車通勤や車の乗り合いを勧めています。エネルギーをガンガン消費しながら原発反対を訴える人もいますが、それじゃまるで説得力がありませんからね。でも、「錦の御旗」を振りかざして無茶してるのは、むしろ電力会社や国・自治体側と見るのが普通と思いますよ。
jcfさんご紹介のブログでは、人口問題や自給自足について触れられていますが、私の問題意識の根底はまさにそこにあります。高度経済成長期に育った方々にはなかなか理解いただけないようですが、永遠の経済成長と人口増加(維持)を前提とした価値観をまず改める必要があるのは間違いありません。
議論はいくらでも続けられますが、おっしゃる通りキリがないですし、ブログのコメント欄という場所柄、これ以上長引かせたくないのでこのくらいにさせて下さい。ともあれ、科学と効率性に熱き思いを注ぐjcfさんと論理的な議論ができ、有意義に感じています。なお、私のような仕事は、上司の言うこと聞いて金をもらうサラリーマンとは違いますから、熱き思いを持ってないと成り立たないのですよ。jcfさんは私のことを多少ご存知かもしれませんが、私は電力事情に詳しいjcfさんがどういう方なのか全く分かりません。参考までにどちらの方か教えていただけますか? 次は県庁あたりで直接お話できるといいですね。
>acoさん、kuriboさん
コメントありがとうございました。いろんな考えを持った方々と情報を共有し、時にこうした話し合うことはとても大切ですね。今後ともよろしくお願いします。
>これ以上長引かせたくないのでこのくらいにさせて下さい。
了解いたしました。私はここで現実的な側面から述べたまでで、個人としての思いは他にありますが、「反論役」を務めさせていただいた、ということで結構です。
最後に一点、
>永遠の経済成長と人口増加(維持)を前提
日本の「経済成長と人口増加」を、誰が前提としているでしょう?原子力立国でもエネルギー基本計画でもはっきり書かれているのは、先進国以外(中国・インドなど)の「経済成長・人口増加」で、それを前提に、日本のエネルギー自給率の低さ(4%)が問題にされています。
反原発の主張には、一言であっさり崩れてしまうものが少なくありません。勉強不足と言うより、意図的な素人騙しでしょうか。雰囲気に流され、誰も疑問を呈することなく簡単に広まってしまうのは、「反論役」がいないからではないでしょうか。
>jcfさんがどういう方なのか
県庁や原子力との関わりは何もありませんし、特に電力事情に詳しいわけでもありません。これまで多くの方と、同じ話題で議論してきただけです。
この名前で何度か書いてきましたが、私はかつてガチガチの反原発派でした。集会等に参加する程度でしたが、70年代からですので、祝島の皆様よりも長いですよ。当時はまだ原発が花形だった時代のなごりが残り、反対するというのは自然科学の討議で論破することでしたから、随分勉強もしました。その後、度重なる事故や不祥事、それと何より原油価格の低落で風向きが完全に変わり、「原発反対」は、「戦争反対」などと同程度まで無条件の「正義」になりました。そんなムード調への運動の変貌に、一時は関心も薄れましたが、次第に違和感が募り、黙っていられなくなったのは数年前、六ヶ所村再処理工場反対運動(の一部)があまりに酷かったからです。事実を都合良くねじ曲げ、「原子力議論が空白の時代」に増えた善良な素人を騙す意図がはっきり窺えました。私が知る中でも、本当に純粋な方々が簡単に感化され、トンデモ論を主張するように…新興宗教に身内を取られた気分とでも申しましょうか…。
強い側を批判するのは正義、弱い側を批判するのは悪…なので、善良な一般市民の自主的な運動は、滅多に批判を受けないのではないでしょうか。正直申し上げて、環境保護などの団体を批判するのは、本当に怖いです。中には狂信的な方もいらして、訴えられたり、家族や職場にまで迷惑がかかるようなことが本当に起きたりもしますので…このあたりでどうかご勘弁ください。
つい長々と、申し訳ございませんでした。それでは。
常に経済を最優先し、人口減少を危惧する政府や業界団体の言動を見ていれば明らかです。
私は電力問題に取り組んでまだ日が浅いですが、jcfさんが原発反対派に向けて発言されている内容は、そっくりそのまま推進派に返せる気がしています。それだけ両者の溝は深いということでしょうね。白黒二つに塗り分けて反論し合うのではなく、対話を大切にしていきたいと感じています。