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街森研究所 RSSフィード

街や森で思うことがある。心に残ることがある。訴えたいことがある。
日本各地の樹木や自然、風景を見て回りつつ、この記録をつけている。

2011-02-17 中四国の低山の樹木レポート

[]中四国・冬の低山巡り

 真冬の瀬戸内海は水温が外海以上にしっかり下がり、浅場では魚がめっきり釣れなくなることが分かったので、釣りはしばらくお預けです。という訳で(はありませんが)、冬は森に行きましょう。今冬に訪れた低山の記録をつけておきます。

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鯛ノ峰(山口県周防大島町・標高212m・12月26日)瀬戸内海の絶景を見下ろす壮大な岩壁が圧巻です。

【注目種】クスドイゲ、フユザンショウ、イワガサ、カシワ、カシワ×コナラ、イブキ、ホウロクイチゴ、ホルトノキ、ノグルミ、サンショウ、ジャケツイバラ、ビワ(逸出)


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虎ヶ岳(山口県周南市・標高414m・1月1日)木を見に行ったというよりは初日の出ですね。雪がうっすら積もってました。

【注目種】クロキ、ハイノキ、シャシャンボ、ビロードイチゴ、ハゼノキ、タブノキ、ザイフリボク


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操山岡山市・標高169m・1月10日)岡山市街にほど近い公園にあり、快適なハイキングコースが張り巡らされています。

【注目種】コジキイチゴ、ナナミノキ、タラヨウ、ウバメガシ、カナメモチ(植栽多い)、クチナシ、ガンピ、ケテイカカズラ、常緑コマユミ


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武田山広島市安佐南区・標高410m・1月18日)広島市中央部にあり市街を見下ろせる山頂が快適です。雪が10cm近くありました。

【注目種】シロバナウンゼンツツジ、リンボク、ナナミノキ、ウワミズザクラ、シラカシ、ヒメヤシャブシ(逸出)、ウリハダカエデ、ウリカエデ、ケテイカカズラ、ウソ(鳥)


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遠石八幡宮社叢(山口県周南市・標高20m・2月3日)この日は節分でした。社叢は非常に小さいのですが貴重な木が残っています。

【注目種】シイモチ、ヤマビワ、タイミンタチバナ、コバンモチ、ミミズバイ、モチノキ、スダジイ×コジイ(中間型)、サンゴジュ、イヌエンジュ、ケテイカカズラ


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徳島中央公園 城山徳島市・標高61m・2月5日)徳島城跡がある良い森ですが、至る所にこの看板が目についたのは残念です。

【注目種】ムクロジ、アラカシ×アカガシ、ハドノキ△、クスドイゲ、マルバウツギ、ホルトノキ、マサキ


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蒲生田岬とその周辺(徳島県阿南市・標高0-50m・2月6日)四国最東端です。植生は単調ですが風衝樹形の木々がすごいです。

【注目種】ウバメガシ、ハマヒサカキ、ヤブツバキ、モチノキ、マサキ、ヒメユズリハ、トベラクロマツ、アコウ、カジイチゴ、オオムラサキシキブ、ヤブニッケイ、シロダモ、キブシ、カンコノキ、ホウロクイチゴ、サカキカズラ、タヒバリ(鳥)


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薬王寺社叢とその周辺(徳島県美波町・標高50-100m・2月6日)南国の森に行くとこの珍木「操の木」に出会えます。

【注目種】ミサオノキ、ヤマビワ、カンザブロウノキ、イスノキ、タイミンタチバナ、オガタマノキ、クスノキ、シロバイ、アラカシ×アカガシ、モチツツジ、コジキイチゴ、ユズ(逸出)


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窓ヶ山(広島市安佐南区・標高710m・2月9日)広島市街を見下ろせる岩峰で、道なき急斜面を下っていると分布上貴重な木にも出会えました。

【注目種】イヌザクラ、シオジ△、シイモチ、イヌガシ、ツクバネガシ、ユクノキ、リンボク、ハイノキ、タムシバ、フウリンウメモドキ、ウラジロヨウラク、ベニドウダン、バイカツツジ、ダイセンミツバツツジ、ヤマシグレ

望 2011/02/19 23:54 はじめして! 林さんが出版された、樹木図鑑に大変お世話になっている神奈川県在中のものです。葉の種類がわかりやすく、こんな素晴らしい選別方法を編み出した林さんはすごいなーと尊敬しています。
勇気を出してコメント書かせていただいてます(^^)
私も山口県民の血が入っているので、林さんのブログ、大変興味深いです☆

私は、樹木保全活動に力を入れるべく、いま樹木のことについて勉強中です。
「操の木」は初めて知りました!でもなぜ珍木と言われているのでしょうか?
もしお時間がありましたら、いつでもいいので教えてくださるとうれしいです。
(無知でごめんなさい 汗汗)

conokixconokix 2011/02/21 09:37 山口県民ハーフ?の望さん、コメントありがとうございます。拙著ご愛読感謝です(^^) ミサオノキは名前が印象的なのと、紀伊半島や九四国以南の自然のよく残った照葉樹林でしか見られないので、普通の図鑑にもあまり載っておらず、本州人にとっては非常にレアな存在です。出会ったらちょっと感激する木ですね。

望 2011/02/22 14:05 はい、山口県民と新潟県民のハーフです(笑)。林さん、お忙しいところお返事くださいましてありがとうございます!勉強になりました。確かに名前が印象的ですね。そんなレアな木に出会えるなんて林さんは幸運ですね!

CATLIONCATLION 2011/02/25 14:38 服装をみるとちょっと寒いのかもしれませんが、瀬戸内の山々は冬でも暖かそうですね。冬は冬なりに落葉樹の森は日が射して、樹皮や樹形がよく観察できてそれなりに楽しめますが、こうゆう写真を拝見すると、やっぱりうらやましいで〜す。

fumfumfumfum 2011/02/27 09:10 海も山も良いですね。でも、もし一日中身を置くとしたらどちらが良いか・・海育ちの私ですが最近気づいたのが山のほうが癒されそうです。海は時たま見たり遠目に見るには良いのですが随時合い向かっていたら・・怖くなってしまいそうです。
生まれたときから身近であっただけに怖さを感じてるのか、前世に水で災難に合ったのか・・。せせらぎ等は癒されますが大量の水はだめです。こんな人割と多いみたいですね。

conokixconokix 2011/02/28 10:43 >CATLIONさん
常緑樹が多い地方では、確かに冬もあまり景色が変わらないし、落葉樹の低木の葉っぱも結構残っていたりします。北国の景色とはかなり違うのでしょうね。でも、季節感をより感じられるのは、雪に包まれた落葉樹の森だと思いますよ。

>fumfumさん
大量の水が怖いと感じる方もいらっしゃるのですね。確かに、実際に広い海上に出るとある種の恐怖感を感じたりします。でもそれは、日頃感じることのできない自然の畏怖であったりするわけで、貴重な感覚と思ってます。山奥で薄暗くなって帰り道が分からなくなりそうな時もドキドキしますけどね。