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街森研究所 RSSフィード

街や森で思うことがある。心に残ることがある。訴えたいことがある。
日本各地の樹木や自然、風景を見て回りつつ、この記録をつけている。

2011-03-09 秋吉台の樹木レポート

[]一度は見たかった秋吉台の山焼き

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 新燃岳噴火!? 山火事!? いえいえ、これは日本最大級のカルスト台地として知られる、山口県美祢(みね)市の秋吉台(あきよしだい)の風物詩です。カルスト台地というと、緑の草原に白い石灰岩がたくさん突き出た風景がイメージされますが、この風景は「山焼き」と呼ばれる火入れ作業を毎年行うことで維持されているわけで、放ってておくと(写真手前の黒い部分のように)森林化してしまうはずです。

 秋吉台では山焼きは毎年2月に行われており、全国各地のススキ草原の名所でも、同じようにこの頃に火入れが行われているものと思います。僕は一度も火入れの様子を見たことがなかったので、山口県民としてぜひ秋吉台の山焼きを見ておきたいと思ったのです。

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 当初予定の2月20日が積雪のため延期となり、その後晴天が続いた2月26日に決行されました。火入れ1時間半前の朝8時に到着すると、最寄りの駐車場は満車だったものの、秋芳洞に潜る地下エレベーターの駐車場はまだスカスカ。山焼き見学の一等地である、カルスト展望台の最前線は三脚に陣取られていましたが、意外と人が少なくて、何時に来ても間近で炎を見ることができるようです。

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 火入れ開始。はじめは遠くで煙が上がるだけでしたが、やがて一般見学者が入れるエリアの目の前にも火が放たれます。パチパチッという大きな音と共に、乾燥したススキやネザサをはじめ、ハギなどの低木類も次々燃えていきます。写真中央が大きくくぼんでいるのがお分かりでしょう。これはドリーネと呼ばれるカルスト地形特有のくぼみで、石灰岩が雨水で溶けてできるのですが、この底まで火が達すると、勢いが一気に増して炎が斜面を駆け上がります。圧巻でした。

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 こんなに大きな炎を見たのは初めてかも知れません。本能的にちょっとドキドキしてしまうのが不思議です。でも、この感覚はあながち間違っていなかったみたいです。というのは、山焼きの翌週に「夜の山焼き」というイベントが行われるのですが、そのために若竹山と呼ばれるエリアを燃やさず残しておくはずだったのに、この日は例年になく火の勢いが強く、その若竹山まで燃えてしまったみたいです。

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 これが山焼きがほぼ終了した11時頃の写真です。若竹山周辺に草原が少し残っていますが、もう手遅れだったみたいです。数日後、新聞の片すみに「夜の山焼き中止」の見出しが載っていました。悲しいかな・・・でもすごかった、山焼き。

 ちょっと気になったのは、この山焼きの意味や歴史を説明する資料が現地になかったことです。山焼き終了後に秋吉台科学博物館を訪ねてみましたが、山焼きを説明する資料はありませんとのこと。係員の説明によると、山焼きの歴史は岩石の分析から約300年前頃からと推定されており、かつては屋根葺きや飼料などに使うカヤを生産する目的で火入れが行われていたそうですが、今はカヤの生産はごくわずかになり、もっぱら景観維持(草原状態を保つ)のために行っているとのことでした。昔はカヤ(ススキやチガヤ)を生活に取り入れていたこと、火を入れないと草原を維持できないこと。この山焼きイベントを通して、自然や文化のことをもっと多くの人に知ってほしいものです。

【今日見た主な樹木】
タブノキ、クスドイゲ、ナンテン、ハゼノキ、エノキ、クヌギ、コナラ、ニガキ、ヤマザクラ、ヤマグワ、マユミ、アオキ

fumfumfumfum 2011/03/12 15:11 山焼きのコメントは改めて書かせていただきますが、昨日から鑑定サイトのこのきなんのきが開けません。私だけの問題でしょうか? ブログはこのように開けれるし、私のPCからヤフーやメールは開けれるのですが・・・試しにコメントを送ります。

conokixconokix 2011/03/12 21:58 fumfumさん、お問い合わせありがとうございます。現在「このきなんのき掲示板」は、レンタル掲示板のサーバー自体が繋がらなくなっており、接続できない状況です。東北地震の影響も考えられます。復旧まで今しばらくお待ち下さい

まついまつい 2011/03/14 02:09 山焼きのご紹介ありがとうございます。きれいに焼けるものですね。
ヨシ原での野焼きは延焼防止のためか、ヨシ刈りが大変なのですが、山はいきなり焼いているのでしょうか?
いずれにしても、稀少種も生育する草原環境の維持には人の手が欠かせないのでしょうね。
樹木鑑定サイトがつながらないのは淋しいです。地震の被害に会われた方々のことを考えると、とても不満を言えるような問題ではありませんが…

conokixconokix 2011/03/19 22:14 まついさん、コメントありがとうごいます。秋吉台では、延焼防止帯は幅5m程度を刈っているようですが、今回は風が強くて、そこに飛び火してしまったみたいです。
さて、このきなんのき掲示板の方は復旧しました。東日本大震災の方はまだまだ復旧とはいかず、お見舞い申し上げます。福島原発事故も起こるべくして起きた事故であり、今後は大きく社会が変わると思っています。

こにたんこにたん 2011/05/20 09:07 こんにちは。初めてコメントします。先日、読売新聞の記事を読み、お邪魔させて頂きます。
私事ですが、長い年月を支えてくれた相棒犬を亡くして、半年が経ちました。深い喪失感に、未だにきちんと前向きな日々を送れていません。
ひまわりの似合う、かけがえのない太陽の様な存在でした。おてるぴんがいたはずの四季を1年1人で大切に過ごして、その後ゆっくり生きて行く覚悟をしようと決めました。  植物や動物、小さな生物、命あるもの全てに目を向けると、心静かに色々な事を自然に受け入れられる様な気がして不思議です。
すみません、長々こんな話ばかり。今日は、3畳ほどの実家の庭ですが、松より低い高さが成長の最長で、毎年花が咲くのを楽しみに出来る記念樹を植えたいと思うのですが、何か御助言いただけたら‥と思い、つい、お便りしたのでした。ごめんなさい。私は九州に住んでいます。所長さんのブログは、近辺の馴染み深い話が多く、楽しんで読ませて頂きました。有り難うございました。
看護師として働いていますので、やはり、闘病のお話は心配になります。長期に渡り、体に問いかけながら、仲良くしていかなければならない病気だと思います。お辛い目に遭われましたね。
 どうぞ、お体ご自愛下さい。無理をされませんように。
 有り難うございました。

conokixconokix 2011/05/20 22:28 こにたんさん、コメントありがとうございます。読売新聞は夕刊ですね? 私はまだ見てないのですがご覧いただき嬉しいです。愛犬を亡くされたお気持ちよく分かります。自然の営みに目を向けることで、悼みが柔らぎ、その意味を前向きにとらえられることを願っています。私が潰瘍性大腸炎という病を患ったのも、その理由や意味を重々自覚しているつもりですが、確かに無理をしがちなので気をつけたいと思います。ご助言感謝です。

fumfumfumfum 2011/05/26 22:55 こにたんさん、所長さん、こんにちは。
こにたんさん、愛犬をなくされたそうでお悔やみ申し上げます。私も家庭を持って最初の「わん」を亡くしたときはかなりのペットロスになりました。「わん」と書きましたが家族同様でしたから「犬」とは呼びたくない心境で。私の周りでは「わん」という言い方で通用しています・・。
ところで、花の咲く低い木の庭木を、とのお尋ね、所長さんはちょっと見落としてしまったのかしら、お返事を忘れたようで・・。
所長さんの検索サイトのほうに相棒犬の思いと同時にお尋ねしたらきっと皆様から良い提案があると思いますよ。時々樹木全般に対してのお尋ねもありますから大丈夫だと思います。却って所長さん一人の好みの木でなくて選択肢が広がって良いかもしれませんね(^_-)-☆ 私だったら・・クチナシかな?

こにたんこにたん 2011/05/27 12:23 fumfumさん、コメント有り難うございました。読んで、涙が止まりませんでした‥。たぶん、同じ経験をした人でなければ、わかりにくいと思います。わからないのが、悪い事ではありません、同じ目線で共感出来ないだけなのですね。なので、私も、犬という言葉に違和感があり、つい、相棒犬という一言を選んだ後は、初対面の所長さんのブログの場でありながら、失礼を承知で「おてるぴん」と名前を続けました。  おてるぴんは、17年と2ヶ月という長い間、その全てでもって私を支えてくれたかけがえのない家族でした。 晩年、後ろ足が不自由になり、悲しく悔しい思いもしただろうと思いますが、彼は最後まで、立ち上がり、歩く事を決して諦めようとしませんでした。どんな時も、前を向いて強く生き抜きました。 彼の頑張りは、私の人生最大の自慢と誇りです。
今は、おてるぴんに恥ずかしくない道はどっちかな‥と自答しながら、無理をせず生きています、先の事あまり考えてないんですね。情けないことです‥。未だに、おてるぴんなしに1人で歩いていないなんて‥。
 同じ年月、私達を見ていた庭のブルーベリーの木が枯れてしまっていた事にも気付かずにいた‥今回の記念樹調べのきっかけでした。fumfumさん、御助言有り難うございました。何より、おてるぴんの話にお気持ちかけて下さってすみません、有り難うございました。忘れません。
所長さんへも、貴重なブログのこの場で、再度、私的な泣き言ばかり綴り本当にすみませんでした。fumfumさんがおっしゃる様に、検索サイトも読んで勉強してみようと思います。 良かったら、またコメントお許し下さい。今度は短くきちんと大人な内容にします。ふふふ。すみませんでした。
 fumfumさんも、所長さんも、お体を大切に、御活躍と幸せに満ちた日々を祈ります。有り難うございました。心より。 こにたん

fumfumfumfum 2011/05/27 14:17 こにたんさんに読んでもらえて良かった。ちょっと日数がたっていたので・・。
所長さんも以前、にゃんこを亡くしてその時はかなり落ち込んでいましたよ、だから所長さんもわかってくれると思います。私も8年経った今でも「パチ」に話しかけています。こうして改めて名前を活字にすると・・とても切ない・・。
今所長さんは明日からの広島の植物公園のスキャン展で忙しいことと思います。
もしお近くなら是非ともご覧になってください。私は神奈川県に住んでいるので・・ちょっと無理かな〜と思っていますが。スキャン画像ってホント立体的に見えて、大きく展示してあると目を疑ってしまいます。一見の価値充分ありです!

conokixconokix 2011/05/31 14:57 こにたんさん、記念樹のお返事を忘れていて失礼しました。fumfumさん、フォローありがとうございます。毎年花ですか・・・私は花には詳しくないのでちょっと名案は浮かばないのですが、香りのよいクチナシもいいですね。最近流行りつつあるカラタネオガタマも、バナナのような強い香りがあり、漢字ではオガタマノキを「招霊木」と書くように、魂を招く木という意味があります。
ところで、ワンちゃんやニャンコちゃんは「人間に愛を教えるために地球に存在する動物」という話を聞いたことがあります。確かに他の動物とはちょっと違う存在ですし、短い命でも、私たち人間に大切な何かを残してくれると感じます。

こにたんこにたん 2011/06/02 20:12 所長さん、fumfumさん、こんにちは。記念樹の御助言有り難うございました。クチナシにオガタマノキ、植樹の勉強してみようと思います。所長さんのサイトには、fumfumさん始め、気持ちの優しい方が多いですね。自然や植物に目を向けられる事が出来る方は、きっと、そうなのでしょうね…。私も本で読んだ事があります。地球上の生物で、人間だけが、課題を持って生まれて来る、神様は、私たち人間を救う為に、動植物を送り込んで来る‥と。本当にその通りだと思います。葉っぱのスキャンワールド展、観てみたかったです。残念でした。九州では予定されてはいませんか?どちらからも、ひっぱりだこでお忙しいのでしょうね。梅雨入りから季節の変わり目、お体大切にご自愛下さい。有り難うございました。