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街や森で思うことがある。心に残ることがある。訴えたいことがある。
日本各地の樹木や自然、風景を見て回りつつ、この記録をつけている。

2011-08-21 夜光虫とウミホタル観察レポート

[]灯籠流しで出会った青い光

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 山口県光市の拙宅前に広がる入り江、御手洗湾(みたらいわん)に面した普賢寺では、毎年この季節にご先祖様の魂を送る灯籠(とうろう)流しが行われている。この場所に住んで2年目、灯籠流しを見るのも2回目だ。昨年は風が強く、灯籠が思うように海原へ広がらなかったが、今年は満遍なく湾内に灯籠が広がり、神秘的な風景が広がった。

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 計800個もの灯籠は、自然に分解される素材で作られており、ロウソクに火が灯され、船から海へと流される。湖面のように静かな湾内に、神聖な灯籠の光がゆらゆらと揺れる光景は、見ていて心が洗われる。

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 入り江に沿った道路を歩き、堤防の切れ間から海をのぞいたその時、「えっ!!」と驚かされた。波打ち際が異常なまでに青く光っている。夜光虫(発光性のプランクトン)が多い海では、波打ち際が青く光ることは珍しくないが、それにしてもこの光の強さは尋常ではない。初めて見る数の夜光虫だ。

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 海水を手ですくうと、手のひらに直径1、2ミリの光の粒がたくさんつき、点滅を繰り返しながら海へ流れ落ちてゆく。粒が大きいものも多かったので、夜行虫よりウミホタルのほうが多いのかもしれない。川で見られるゲンジボタルヘイケボタルの黄緑色とは違い、明らかに青〜水色の光である。

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 にしてもすごい数! 海面を手でバシャバシャと波立てると、まるで蛍光塗料をばらまいたかのように強く光る。夜光虫もウミホタルも、刺激を与えると発光性の物質を出すので、波しぶきに反応しているのだ。

 住職さんによると、この時期は毎年たくさんの夜光虫やウミホタルが現れるという。海流がたまりやすい入り江で、ちょうど上げ潮の時間帯だったので、波打ち際に多数集まっていたのかもしれない。海の近くに住んでいる人でも、この美しい光を知らない人は多いだろう。灯籠流しとともに多くの人に見てほしい夏の風物詩だ。

まついまつい 2011/09/03 16:59 ぼくの故郷、宮津でも8月16日には灯篭流しと花火大会があります。もう何年も帰っていないので、所長さんのブログに望郷の念をかきたてられました。実家の裏の堤防に座って花火見物ですが、それが終わる頃には灯篭も沖合に遠ざかります。そんな時に海をのぞき込んでじっと目を凝らしていると、ツーッと青白く光っては消える海蛍が見つかります。ある年、姪たちに教えてレバーを餌にペットボトル・トラップで海蛍を相当数採集し、バケツから手のひらに流れ落ちる煌きを楽しんだことがありますが、それでも今回の所長さんの凄い画像に比べると桁が違う感じです。やっぱり、夜光虫も混じっているのでしょうか。夜光虫は夜間のダイビングで、腕を水中で振ると水の動きに連れてチラチラした光の動きが見られます。でも、夜光虫は何しろ小さいものなので、海蛍のような強い光ではありません。御手洗湾の光の迫力は凄いです。機会があれば、一度拝見したいものです。

conokixconokix 2011/09/03 22:04 宮津とは天橋立がある場所でしょうか。よい所ですね。ウミホタルは瀬戸内海は特に多いようですが、東京湾にもいる生物ですね。ただし外灯の光があると見えにくいので、真っ暗な場所でないと観察できませんね。夜光虫は美しさは僕も夜のスノーケリングで知っていますが、今回のはかなり粒が大きいように見えました。ちゃんと採取して確認すればよいのですがね。