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街森研究所 RSSフィード

街や森で思うことがある。心に残ることがある。訴えたいことがある。
日本各地の樹木や自然、風景を見て回りつつ、この記録をつけている。

2014-03-25 広島県廿日市市居住レポート

[]住めば都の広島2年間、さよなら

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 2年間住んだ広島県廿日市市を離れ、沖縄に移住することにした。沖縄移住は20年来の夢だったので、語れば長くなるし、突然のことではない。その前にここでは、広島での生活を振り返りたい。

 拙宅があったのは、宮島を見下ろす郊外の高台にある一戸建て住宅街。引越当初、僕はこの土地にいい印象を持っていなかった。その理由は過去のブログでも書いたけど、工場地帯が近く、時々悪臭があること、米軍岩国基地の騒音など。子育てに不適ではないかと、不安に思っていた。けれどその後、悪臭の原因は工場ではなく、自宅の下水管にカイヅカイブキの根が入り込んで詰まっていたことが原因と分かり、大家さんが30万円かけて下水管を取り替えてからは、悪臭はほぼなくなった。軍用機の騒音は、時期的なものがあったらしく、引越直後は夜間飛行が多かったが、その後は少なく、子どもが目を覚ますこともほぼなかった。

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 そして、子育てに何より良かったのは、よい保育園に巡りあえたことだ。自宅から500mの距離にあった廿日市市立鳴川保育園は、築40年前後の古めかしい建物。園児数は30名弱と小規模で、にしては保育士さんの人数が比較的多く、アットホームで温かく、安心できた。手作りの工作や発表会、きめ細かく大らかな保育に幾度となく感激し、1歳で入園した息子はすぐに保育園が大好きになった。

 僕たち夫婦は当初、子どもは家で育てるが一番で、保育園に預けるのはなるべく遅い方がいい、なるべく短時間の方がいいと思っていたけど、それは間違っていたようだ。核家族で一人っ子、しかも引越直後で近所に知人のいない状況で、保育園はたくさんの友達と出会え、いろんな大人から学びを受けられる、貴重な社交の場になった。

 片付け、手洗い、うがい、トイレなど、家庭では省略しがちなことをしつけてもらい、年上のお兄ちゃん、お姉ちゃんにとても可愛がってもらい、愛情いっぱいに育った。保育園で覚えたドラえもんの歌は、今でも思い出しては嬉しそうに踊っている。帰り道に何度も寄った鳴川海岸もいい思い出だ。最後の半年間は仕事が忙しかったので、週6日間も朝から日没まで預け、息子1人のために2人の保育士さんが出勤してくれた日も少なくなかった。かけがえのない思い出と手助けをくれた保育園に、本当に感謝している。

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 保育園以外にも様々な良い出会いがあった。広島の造園関係者、大学、専門学校、植物園などにお世話になり、親切なお隣さんにも恵まれた。けれども、わずか2年で広島を離れてしまうことになり、タイトな原稿執筆&引越スケジュールであったため、お別れの挨拶が十分できなかったのは、本当に申し訳ない思いでいっぱいだ。

 唯一嫌な出会いがあったとすれば、家の内外にたくさん出没したアルゼンチンアリか。廿日市市で国内初確認され、特定外来種にも指定されるこのアリは、植木鉢や枯れ草の下、石垣、室内の壁の隙間など、あらゆる隙間に巣を作り、家の中の食べ物に大行列をつくって押し寄せ、旺盛な繁殖力で敷地中が増える厄介者。毒はなく、噛みつくことも多くはないが、1年目はこのアリに何度も困惑させられた。2年目は、砂糖、菓子、食べ残しなどはすべて冷蔵庫に入れ、家の中や石垣の隙間をとことんパテで埋め、専用の殺虫剤を定期的に設置し、地域全体の一斉駆除を自治会に呼びかけ実施したことで、大きく改善した。これから広島市〜廿日市市周辺に住む人は要注意である。

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 そして最後に、広島カープ、サンフレッチェ広島のファンとして奇跡が起きた。僕が広島に住んだ2年間で、サンフレッチェがJリーグ2連覇、カープが16年ぶりのAクラスという大躍進を見せた。スタジアムこそ2度しか訪れなかったが、地元のテレビ中継、新聞で存分に活躍を見ることができたのはラッキーだった。

 住めば都の広島、廿日市。ありがとう。Good-bye!

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fumfumfumfum 2014/03/27 11:58 「樹木の葉」ご出版おめでとうございます
友人のTさんはページをめくっただけで「わぁ〜すごい」と感激していましたよ。
私もあちこちに宣伝?しています(^_^)v

ところで広島廿日市市は充実した2年間だったようですね、特に保育園に恵まれたことは他人事ながら嬉しく思います。
いつも思うのですが子育ての大変な時期は一番幸せった時期と重なります。
我が家も子供の生まれた時から10歳ころまで集合住宅にいましたが遊ぶ場所もあり子供も多く上の者が下の者の面倒を見て、下の者は上のものを憧れをもって接していたようで遊びの中にも強者が弱者をかばうようなルールを子供同士できちんと作っていました。

沖縄でも楽しい生活が始まっていることでしょう。
ブログでのご披露心待ちにしています

( 広島の新球場まだ言っていないんですよね〜〜、主人と「行かなくては」と言っているんですが。沖縄はキャンプの時期は野球関係者でにぎやかでしょうね)

まついまつい 2014/03/28 15:02 所長もそうなのでしょうが、今どきの男性は子育てに積極的ですね。羨ましいです。ぼくのこどもが小さかった頃(1970年代)は仕事に追いまくられて、子供が起きる前に出勤し、深夜に帰宅(月に2、3度は徹夜)という毎日だったので、こどもと話したり遊んだりした記憶は夏休みだけです。

愚痴はさておき、沖縄に移住されるとは、これまた羨ましいです。25、6年前に出張してカルチャー・ショックとネイチャー・ショックを受けて沖縄病にかかって以来、毎年1度は沖縄本島を訪れています。(去年はついに記録が途絶えましたが、代わりに西表に2回行きました。)転勤の話も2度ほどありましたが、こちらに根を下ろした家人がいることとてかないませんでした。
所長ならではの目でご覧になり、感じられた沖縄の様子を教えてください。楽しみにしています。

conokixconokix 2014/03/29 10:57 fumfumさん、拙著のご紹介ありがとうございます(^^) そのうちブログで拙著も沖縄生活も紹介します。
大変な時期は幸せな時期と重なる、という言葉は深いですね。確かに、大変ながら幸せを感じる瞬間がたくさんあります。今が一番幸せなのかもしれませんね。集合住宅の子ども社会も、それはそれでいいですよね。僕は一戸建て団地育ちですが、やはり異年齢の集団で遊んでました。今の家もアパートですが、子どもが何人かいるので一緒に遊べたらと思ってます。
広島のマツダスタジアムは日本一面白い球場と思っているのでオススメしますよ(^^)

conokixconokix 2014/03/29 11:04 まついさん、父親の子育て参加は、個人の好み以外に、時代背景や価値観の変化も大きいのでしょうね。僕は子どもと遊ぶのが楽しくて疲れないので、仕事さえなければ、主夫にだってなれると思っています(笑) 今の子たちは、父親の育児参加の分、愛情豊かに育っていると思いますよ。
まついさんも沖縄病だったのですね。沖縄病の本土人は本当に多いですが、家庭や会社があると移住って難しいですよね。我が家はもともと引越好きだし、子どもが小さい今がチャンスと思い移住しましたが、長くいつづけると今度は沖縄を離れられなくなる心配があります(笑) 毎年沖縄にいらしてるのでしたら、お越しの際はどうぞご一報ください。