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街森研究所 RSSフィード

街や森で思うことがある。心に残ることがある。訴えたいことがある。
日本各地の樹木や自然、風景を見て回りつつ、この記録をつけている。

2016-01-11 連載・亜熱帯の森から 2

[]太古の森へタイムトリップ!? 〜ヘゴの仲間

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見ると人を圧倒するヒカゲヘゴの林(沖縄本島大国林道)


 ここは太古の恐竜が棲む森か。そんな連想をかき立ててくれるのは、樹木のように背が高くなる木生〈もくせい〉シダの「へご」です。恐竜は出てきませんが、ヘゴ類が茂る沖縄の山地では、全身緑色のキノボリトカゲがよく姿を現します。

 ヘゴ類は、ヘゴ科ヘゴ属の常緑性シダで、日本にはヘゴ、ヒカゲヘゴ、クロヘゴ、マルハチなど数種が亜熱帯に分布します。中でも幹の高さが5〜15mと最大になり、沖縄で最もよく目につくのはヒカゲヘゴです。北は奄美大島、南は台湾、フィリピンまで分布し、日当たりのよい湿った場所にしばしば群生します。長さ3mにもなる大きな葉を広げ、爽快な日陰を作ってくれます。一般に「へご」「へごぜんまい」と呼ばれているのは、このヒカゲヘゴである場合が多いようです。

 これに対して植物学でいうヘゴは、高さ5m以下と低く、主に九州南部〜沖縄に分布しますが、暗く湿った林内に生えるので、目につきにくい存在です。クロヘゴ(別名オニヘゴ)は沖縄の林内によく群生しますが、高さ1.5m以下と小さく、迫力に欠けます。小笠原に特産するマルハチは、ヒカゲヘゴによく似て高さ10m以上にもなります。

 沖縄本島の南部にある那覇から、北へ向かってドライブすると、中部の沖縄市読谷村から広い森や山が現れ始めます。ヒカゲヘゴが現れるのもこのあたりからで、山原〈やんばる〉と呼ばれる自然豊かな北部に行くと、さらに増えます。沖縄本島南部は、石灰岩地でガジュマルやアカギが多く生えるのに対し、北部はいわゆる赤土の酸性土壌で、シイやマツの林が広がっており、ヒカゲヘゴが好むのもこちらの土質です。

 ヒカゲヘゴはシダ植物ですから、花や果実はつけず、葉の裏に胞子をつけて増えます。幹の頂点から生える新芽を見れば納得。グルグルと巻いた幼い葉は、直径10cm前後の巨大なゼンマイ形で、圧巻です。毛むくじゃらの皮をむくと食べることもでき、山芋に似た食感で、生はネバネバと糸を引き、天ぷらや酢の物にしてもクセがありません。しかし、山菜文化のない沖縄では、摘み取る人が少ないのは意外です(※一部地域では採取禁止されているようです)。

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ヒカゲヘゴの新芽や葉柄は金色の毛で覆われる。ヘゴやクロヘゴの葉柄は黒っぽく毛は少ない


 ヒカゲヘゴのもう一つの個性は幹です。円の中に「八」の字が逆さまになったハンコのようなマークがたくさんあります。これは葉が落ちた痕の葉痕〈ようこん〉で、水分や養分が通る維管束〈いかんそく〉の断面が八の字形に並んでいるのです。この葉痕はヒカゲヘゴとマルハチの特徴で、「丸八」の名の由来にもなっています。一方、ヘゴやクロヘゴの幹には丸八マークはなく、葉柄基部が突起状に残ります。

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ヒカゲヘゴの幹には逆八の字形の葉痕が並び、黒いヒゲ状の不定根がはえる


 通常の樹木は、幹が年々太くなる(肥大成長)のに対し、ヒカゲヘゴの幹は肥大成長をせず、代わりに表面から細い根〈不定根:ふていこん〉を多数出し、これが年々幹を覆って太くなります。古い幹では丸八マークも覆われて見えなくなり、幹の基部が扁平に広がって幅1mに達することもあります。根に覆われた幹は、ゴツゴツした多孔質で植物が付着しやすいため、「ヘゴ板」などの名で園芸資材に利用されています。

 このように野趣あふれるヒカゲヘゴは、内地(北海道〜九州)でも稀に丈1m前後のものが観葉植物にされるようですが、沖縄ではヤシ類やソテツより少ないものの、民家の庭先に時折植えられており、園芸店では小鉢が2千円前後で売られています。内地からの移住者の私としては、将来自宅の庭にヒカゲヘゴを植えるのが一つの夢です。


※この文章は、いけばな小原流の会員誌『挿花』で2015年1〜12月に掲載した連載記事「亜熱帯の森から」を一部修正したものです。

2016-01-01 連載・亜熱帯の森から 1

[]1本の木でジャングル! 〜ガジュマル、アコウ

新年おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

沖縄移住2年目となった昨年2015年、生け花小原流の『挿花』という月刊誌で、花材に使われる沖縄の野生植物を紹介する連載記事「亜熱帯の森から」を書きました。沖縄に来ていろんな植物を見て驚いたり、感心したり、沖縄文化を勉強したり、そんな新鮮な気持ちを伝えつつ、楽しく書くことができました。せっかくですので、その内容に一部手を加えてこのブログで順次紹介したいと思います。

  * * *

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崖から根を下ろしたアコウと息子。根に巻きついているのは野生化した観葉植物のポトス(沖縄本島南城市


「あぁ、亜熱帯に来た!」

大きなガジュマルやアコウの木と対面したとき、私はいつもそう思います。

 艶やかな葉をつけた力強い横枝から、大小の根〈気根:きこん〉をのれんのように垂らし、大木ではどれが幹でどれが根か分からなくなるほど。しばしばタニワタリ類などの着生植物を樹上に従える様子は、まさにジャングル。たった1本でジャングルを演出してしまう、強烈な存在感があります。

 ガジュマルとアコウは、いずれもクワ科イチジク属の常緑高木で、沖縄から中国南部、東南アジアにかけて分布する熱帯性の木です。イチジクに似た小さな果実をつけ、気根を伸ばす姿がよく似ていますが、ガジュマルの葉はモチノキ程度の大きさなのに対し、アコウの葉は2倍以上大きいので見分けられます。

 私が沖縄に引っ越す時のこと。家探しのために集落に入り込むと、生活道の分岐点でガジュマルの古木が目印になっていたり、児童公園の頭上をガジュマルの大木が屋根のように覆っていたり、息子を預ける保育園の庭に傘を広げたようなガジュマルが生えていたり。海岸の森を散歩すると、今度は巨大なアコウがタコ足のように根を這わせていました。子どもたちはこの木の下を毎日歩き、ブランコ遊びをし、木登りをして育つのです。なんと素敵な環境だろう、とワクワクしたものです。

 実際に沖縄では、公園や御嶽〈うたき:神を拝む神社のような場所〉、学校など、至る所で立派なガジュマルやアコウが見られ、沖縄人にとって最も馴染み深い木の一つになっています。特にガジュマルの古木には、キジムナーと呼ばれる子どもの精霊が住むといわれ、樹皮は赤茶色系の染料に使い、枝葉は本土のサカキと同じように地鎮祭で使うこともあるようです。

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公園の滑り台やブランコの頭上を覆うガジュマルの大木(沖縄本島読谷村


 ガジュマルを特徴づける気根は、はじめ細いヒモ状で枝から垂れ下がり、やがてその先端が地面に達すると、枝を支える支柱のように太くなるので、時にジャングルジムのような壮大な樹形になります。

 一方のアコウは、幹から根の下方に気根を這わせる傾向が強いので、岩に張りつくような樹形が多く、時に他の木の上に着生し、気根で締め付けてその木を枯らすこともあります。そのため、「絞め殺しの木」と呼ばれることもありますが、樹上に生えるのはむしろ稀で、多くは海に近い岩場に生えています。沖縄では別名「ウスクガジュマル」ともいい、これは「石垣に生えるガジュマル」という意味です。鬱蒼と茂るガジュマルとはひと味違い、根の力強さを感じさせる木です。 

 沖縄では最も寒い1月でも気温が15〜20℃前後あり、日本本土とは動植物の種類がガラリと変わるのが魅力です。東南アジアに見られる熱帯雨林と、温帯の日本本土で見られる照葉樹林〈しょうようじゅりん≒常緑広葉樹林〉の中間的な林が見られるため、一般に亜熱帯と呼ばれます。

 ガジュマルは最近こそ観葉植物として鉢物が東京でも売られていますが、野生の個体は屋久島が北限で、野外に植えて育つのは九州南部あたりまでと思われます。対するアコウは、鹿児島県でも野生の個体がかなり多く見られ、局地的には紀伊半島南部や山口県の離島まで分布しています。いずれにしても、ガジュマルとアコウは亜熱帯の風景を象徴する木といえます。

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住宅街の三叉路にたたずむ古い井戸とガジュマル(読谷村)


※この文章は、いけばな小原流の会員誌『挿花』で2015年1〜12月に掲載した連載記事「亜熱帯の森から」を一部修正したものです。

2013-09-23 熊遭遇レポート

[]至近距離でクマに遭遇する;広島・島根県境の天狗石山

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(クマ出没のシーンを実際の距離で筆者が再現)


 秋分の日の三連休。樹木取材と1歳半になった息子の初登山を兼ねて、妻と母と共に広島・島根県境の天狗石山(標高1191m)に登ることにした。出発が遅れたのと渋滞もあって、標高800mの登山口に着いたのは午後1時過ぎ。登山としてはかなり遅い時間だが、野生動物との遭遇を歓迎する僕にとって悪い時間ではない。そしてこの出発の遅れが、本当に記念すべき出会いのきっかけとなった。

 息子をベビーキャリアに乗せたり、抱っこしたり、歩かせたりしながら、ようやく標高1000m付近に着いたは14時半ごろ。明るい稜線に腰を下ろし、おはぎを食べながら休憩していた時のことだ。ブナ・ミズナラ林内にササが茂る北斜面の下方から、ガサ、ゴソ…と何かの足音がゆっくり近づいてくる。そのリズム、重量感、時間帯からして、9割方人間だろうと思った。僕より登山経験が豊富な母もそう思った。キノコ採り? コースを外れた登山者? 一体誰が出てくるのかと、4人で物音の方向を注視していたら、約7m先のササ藪から、のそっと顔を出したのは、真っ黒で艶やかな毛に覆われた獣。イノシシ⁉ カモシカ⁉ いや、ツキノワグマだ‼

 少し小さい。若い個体だろうか。緊張が走ると同時に興奮する。妻が手にしていたおはぎを狙われないかと不安がよぎるが、写真を撮りたい願望の方が強い。一人だけ立っていた僕は、顔を見合わせた妻に「そのままでいい。ゆっくり」と声を掛け、地面に置いたカメラに手を伸ばそうとする。その瞬間、クマがこちらを視線をやり我々に気づくと、驚いた様子で即座に反転し、一目散に元の茂みに戻っていった。ホッと緊張が解けるが、まだ数十m下の茂みでガサゴソしているので、こちらの存在をアピールするため、大きめの声で会話を始めた。

 いやぁ、これほど至近距離で野生のクマに遭遇したのは初めて。クマ遭遇は3度目だけど、1度目は尾瀬ヶ原で約100mの距離(写真)、2度目は山口県の羅漢山で車を運転中だったので、緊張はなかった。今回は明るい日中で、4人でおしゃべりしていたのに、熊の方から近づいてきたのは、若くて経験の少ない個体だったせいか。

 もしこっちに向かってきたら、と考えると、子どもを守ることを第一に考えるべきだったと反省したが、正直、こんなに近くで出会えてラッキーだ。写真は撮れなかったけど、はっきり見えたクマのつぶらな瞳は、優しく、あどけなさを感じた。何かと恐怖の対象として見られがちなクマだが、広島・島根・山口にまたがる西中国山地では、推定900頭前後のツキノワグマが生息するとされる一方で、多い年には200頭を越すクマが“害獣”として殺処分され、絶滅の危機に瀕している。怖いのはむしろ人間の方だ。

 ともあれ、今日は山に来てよかった♪( ´▽`) 母は約20年の登山歴で初めてのクマ遭遇。まだ数回しか山登りをしていない妻は、もちろん初めての遭遇で「死を覚悟した」らしい。息子は人生初の登山でいきなり「森のクマさん」に出会い、きょとんとしていた強運・強心臓の持ち主。将来が楽しみだ。


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(急斜面を登る筆者と息子。それを見守る母。妻撮影)


【今日見た注目種】
オオヤマレンゲ、キンキヒョウタンボク、アラゲナツハゼ、アカイタヤ、アサノハカエデ、クロマツ(植林跡?)、チャボガヤ、ツルシキミ実、ハスノハイチゴ、コバノフユイチゴ実、アカモノ、マツムシソウ花(草)、ツキノワグマ(獣)

sanposanpo 2013/10/04 03:18 眠れないままお邪魔しました。「森のくまさん」は孫の子守唄として毎日5番まで歌っていましたが、それが現実になったとは! しかもそれが“恐怖のどん底”でもなかったとは、さらに驚きです。山歩きや野生動物との出会いに慣れていらっしゃる所長さんならではのことなのでしょう! ご無事で何よりでした。オフ会ではよろしくお願いいたします。

fumfumfumfum 2013/10/04 21:28 先月の後半から体調を崩してしまい、『熊との遭遇』の劇的なブログを拝見しつつも書き込む気力がなく・・(劇的なブログの書き込みには体力知力を使わなくちゃ・・^_^;)
気候、気圧の変化についていけません。
今月に入ってやっと少し落ち着きました。
所長さんやあろちゃんは平気だったかもしれませんが「母」であるお母さま、奥さまは子供を守るという意味で必死だったと思います。
あとで「呑気なことを」としかられたんじゃないかと察していますが、いかがですか??
オフ会、参加したかったのですが、こんな体調なので断念しました。
掲示板では全くの読み逃げ犯で申し訳ないのですが、近くで開催されたら参加させていただきたいと思っていますので、sanpoさんよろしく。

sanposanpo 2013/10/05 07:27 fumfumさん、はじめまして。
体調不良でオフ会参加を断念されたとのこと、残念でしたね。
私も、こちらのブログでは読み逃げの“常習犯”です。
いつの日かご一緒する機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
朝夕は冷え込む日もありますので、どうぞお大事に。

conokixconokix 2013/10/05 12:17 sanpoさん、僕も「森のくまさん」は息子によく歌っていますが、マツムシソウの花咲く森の中で、まさか本物のクマさんに出会うとは驚きです。実際にはクマさんがトコトコ逃げて行きましたが。sanpoさんにお会いできる日を楽しみにしています。

fumfumさん、なかなか鋭い推察ですね。しかられはしませんでしたが、価値観の違いに驚いていたようです。もしクマがこちらに向かって来そうになったら、カメラなんて撮ろうとしていたらしかられたことでしょう。次回からは、ガサゴソ音がした時点で、前もってカメラを構えておこうと思いました。(反省になってない?)
オフ会はご欠席とのことで残念でしたが、またご縁がありましたら観察会でお会いしましょう(^^) お大事に。

おたみおたみ 2015/04/28 07:46 おはようございます。
初めてコメントさせていただきます。
キンキヒョウタンボクを見にこの山に行ってきました。
頂上とその下がったところに花が咲いていたのですが
素人の私の目には、友人から頂いた写真と先生の図鑑の
ダイセンヒョウタンボクにしか見えないのです。
確認した木は6本ぐらい頂上付近にありました。
私が見てきたのと先生の確認された場所は違ったいたのでしょうか。

conokixconokix 2015/04/28 10:59 コメント拝見しました。私が見た個体もそのあたり2ヵ所だったと思います。花は見ていないのですが、葉の大きさ、毛の状態が明らかに違うので、葉を確認すればダイセンヒョウタンボクと見間違うことはないと思います。もちろん、両者とも分布している可能性もありますね。疑問でしたらお写真をメールして下さい。

おたみおたみ 2015/04/28 17:04 先生
早速返信いただきありがとうございます。
画像はこの木何の木に投稿させていただきますので確認よろしくお願いします。
ところで、先生もカープファンと知り、嬉しくなりました!!
よろしくお願いします。最近負けてばかりで辛いです。
今日こそ大地君に勝たせたいです。失礼いたしました。

おたみおたみ 2015/05/01 14:00 先生こんにちは。
昨日は失礼いたしました。
今日もう一回登ってきました。
先日見たダイセンンヒョウタンボクのすぐ脇にキンキヒョウタンボクの花が咲いていました。
花の時期は1週間ほどダイセンの方が早かったのと、1週間前はキンキの葉が展開していなかったのと
初めて見る私が確認できなかったのです。お騒がせしてすみませんでした。
先生のブログのお蔭で会いたかった両方のヒョウタンボクに会えました。心から感謝します。
ありがとうございました。

conokixconokix 2015/05/01 14:29 おたみさん、両方あったのですね! 花画像を見ると明らかにダイセンヒョウタンボクだったので、おかしいなと思っていたところです。僕が訪れた時はダイセンヒョウタンボクに気づきませんでした、残念。花期の違いなど参考になりました。余談ですがまた1-0で負けちゃいましたね。カープは1点差ゲームを全部落としている気がして...こんなんじゃ優勝できません

2013-05-18 阿蘇山の樹木レポート

[]阿蘇山で躍動する大自然を感じる

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 熊本に行く用事があったので、ついでに阿蘇山に行ってきた。阿蘇はこれまで、カルデラ内で樹木観察をしたりドライブで通過したことはあったけど、ロープウェイのついた火口まで登ったのは実は幼少の頃以来。阿蘇パノラマラインや外輪山のミルクロード周辺は、見渡す限りの牧草地帯で、秋吉台の草原なんて比にならないぐい広い。昨年の集中豪雨であちこり崩れていたのが痛々しかったけれど、これも自然の姿でとてもワイルド。

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 山頂付近はすごい強風で、ジャンパーやダウンジャケットがないと寒くて凍えてしまうぐらい。そして、ぐつぐつ煮立って噴煙をあげる噴火口が眼下に見えるのは、改めてすごいと思った。世界一活動的な火山といわれる、ハワイ島キラウェアの火口を連想する景色で、展望台の臨場感はそれを上回っている。火口の店員さんや駐車場整備員さんの話によると、昨日までは暑かったのに今日は特別な寒さとか。また、北風だと有毒の火山ガスが流れてくるため、火口一帯は立入禁止になるのだが、一日中立入禁止にならなかった日は5月は今日で2日目とか。どちかといえばラッキーということか。

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 山肌をピンク色に彩るミヤマキリシマもちょうど満開を迎えたタイミングだったけど、仙酔峡のほうは大混雑らしいので、阿蘇山ロープウェイ乗り場周辺で観察した。この辺りも結構ミヤマキリシマがあり、花は十分観察できる。花色が濃いもの、薄いものなどかなり変異があるのが印象的で、園芸品が多いキリシマツツジ&クルメツツジの母種になっているのも納得だ。山頂に近づくほど地をはうような樹形になり、山頂部ではイタドリとスゲぐらいしか生えていなかった。

【今日見た樹木】
ミヤマキリシマ花、シモツケ、ナツグミ、ヤマヤナギ、ウメモドキ、サワフタギ、イタドリ(草)





(↓はてなダイアリーが勝手に表示するようになった広告。無視して下さい)

fumfumfumfum 2013/05/29 15:51 こんにちは、御無沙汰をしています。
こちらは今日梅雨入りとの予報で、それらしい雨が降り始めています。
うの花も咲き・・夏は来ぬです。
阿蘇は何年も前に行きましたが、現実に一村?を外輪山が取り囲む様は目のあたりにしないと実感がわきませんでした。
しかし歩かなかったのでそれ以上のことは全くわかりません。
春でしたが寒くて牛が少し出ていて草もまだ生えていない地に寒そうに固まっていたのだけを覚えています。
観光客ってそんなものですよね。

今年は家のあたりに鶯が来て、隣家の庭で鳴いているとき等はスピーカーをつけているのかと思うほど声が響き渡ります。
なのに今頃の鶯は俳句では老鶯って呼ぶんですよね、可哀想!

まついまつい 2013/05/29 22:49 こんばんは。
阿蘇は修学旅行で行ったきりです。その時は雪が積もっていて、バスは米塚を見て間もなく引き返した記憶があります。活火山の噴火口一度は見たいです。
fumfumさん、
うちの近所でもウグイスの囀りが盛んになっています。たぶん、一番子を育て上げて次の繁殖のための縄張り宣言とかではないでしょうか。同時にホトトギスの「トッキョ キョカキョウ(特許許可局)」も響いてきます。ウグイスへの托卵を狙っているのでしょうね。

conokixconokix 2013/05/30 12:34 >fumfumさん
大変ご無沙汰です。ブログも久々の復活です。阿蘇のカルデラ地形は本当に壮大なスケールですごいですよね。私も数年前に冬枯れの季節に阿蘇パノラマラインを通りましたが、寒いし何もないのですぐ通過でした。ウグイスが庭でさえずるなんて本当にいいですよね。老鶯ですか、そんなに寿命が長いのでしょうか...

>まついさん
やはり冬の阿蘇は寂しいですね。ウグイスやホトトギスの鳴き声が近所から響いてくるのは、皆さんいい環境に住まれている証拠ですね。今日、拙宅の近所ではイカルがさえずっていました。

kamekame 2013/07/21 20:24 先生、こんばんは。
初めて投稿させて頂きますが、先月は大変お世話になりました。
先日、何度も行き来してきた沖縄を訪れましたが、お陰様で亜熱帯の樹種も随分分かるようになりました。
今後ともよろしくお願いします。

conokixconokix 2013/07/23 19:22 kameさん書き込みありがとうございます。沖縄に何度も行かれているのですね。私も亜熱帯は大好きです。いずれこのブログでも沖縄の樹木を紹介できればと思っています。よろしくお願いします。

2012-09-30 長崎北西部の樹木レポート

[]ぐるり長崎北西部を巡る旅

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 仕事の用事で長崎県に行ってきました。海、島、山に恵まれた長崎県は風光明媚なところですが、今回の旅ではそれを改めて再認識しました。長崎を代表する風景ってどこでしょう? 長崎市街、雲仙、諫早湾などいろいろ思い浮かびますが、写真の九十九島も象徴的ですね。この日は雨もぱらついたのですが、夕方は太陽が雲間から差し込み、この石岳展望台からの眺めはハッとするほど幻想的でした。

【注目樹木】
クスドイゲ、ハクサンボク、シリブカガシ、キダチニンドウ

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 遊覧船から眺める九十九島の海岸風景は、宮城の松島によく似た印象でした。岩の小島の上にアカマツやモッコク、シャリンバイなどが盆栽状に乗っています。

【注目樹木】
オオナワシログミ、ハマセンダン、タイミンタチバナ、マルバハギ花

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 平戸島に宿泊し、ザビエル記念聖堂などをちょっと散策。島をぐるっと回る時間がなくて残念だったのですが、島の北側の生月島(いきつきじま)方面にドライブしました。写真の橋は生月島を結ぶ生月大橋です。

【注目樹木】
マテバシイ実、アオモジ、バクチノキ、ツルコウジ

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 生月島では景色を見ながらドライブ。島の北端にあり、絶景と評判の大バエ灯台に行きました。そこから見える岬と牧草地は、沖縄の万座毛を想像させる景色で、確かに絶景で気持ちのいい場所でした。はるか北方には対馬も見えました。

【注目樹木】
ハマビワ、ハマヒサカキ、クロキ、オオイタビ

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 7年ぶりに諫早市(いさはやし)の諫早公園に再訪。ここはクスノキの大木群が印象的で、いろいろな暖地性の照葉樹が豊富なのですが、2度目の訪問で違うルートもじっくり歩くと、よりたくさんの樹木に会うことができ、改めていい森だと実感しました。

【注目樹木】
ヤマヒハツ、シイモチ、ミサオノキ、ジュズネノキ

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 諫早公園は珍種ヒゼンマユミが自生することで知られます。幹の直径が50cmを超す大木の大きさも驚きですが、実の大きさにもビックリです。マユミやツリバナの2倍近い大きさでしょうか。これが開くと、朱色の種子がのぞいてさらによく目立つのでしょう。またこの森に来たいと思いつつ、長崎県を後にしました。

まついまつい 2012/11/07 19:51 お久しぶりです。
長崎というと修学旅行で行った市内の石畳の坂道や有名な建造物しか思い浮かびませんが、いろいろとあるのですね。『照葉樹ハンドブック』を手に訪れたいものです。

conokixconokix 2012/11/08 19:22 まついさん、ありがとうございます。長崎が修学旅行とはいいですね。私は長崎市内の観光をじっくりしたことがまだないので、長崎は何度でも訪れたい場所です。

fumfumfumfum 2012/12/30 23:23 ブログの日付から3カ月目のコメントですが(~_~;)
今年ももうすぐ終わりですね、お元気ですか。先日はお会いできなくて残念でした。
長崎(県)は3,4回くらい行ったことがあります。1度目は学生時代ブルートレインの「さくら」に乗って。確か長崎に入ってから線路のすぐそばに海があったのが印象的でしたがあれはどこだったのか?
グラバー邸や市内観光も何回か・・で九十九島も行きましたが・・行ったという記憶だけだったりして。
長崎ではありませんが天草沖で野生?(海だから野じゃない!自然発生??でもないし、)のイルカ群を見に行ったのがとても楽しかった。一緒に遊んでいる感じで、お勧めです。
あと一日で今年も終わり。来年も良い年になりますように。

conokixconokix 2013/01/19 08:55 fumfumさん、遅くなりましたが昨年はコメントたくさんありがとうございました。今年もよろしくお願いします。しかし、育児の忙しさとフェイスブックやツイッターでつぶやくようになり、ブログ更新がますますご無沙汰になってしまいました。

長崎県にそんなに訪れているのですね。僕も4回目ぐらいかな。観光地が多くていいところですよね。