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consbiol のエコ日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

==エコロジストの consbiol がデジタルデバイスへの日々のつれづれな思いをつづる日記です。==

2014-07-23

”アルジャーノンに花束を”は人生の無常を表現しているように思えたが、それは作者の意図とは違うんだよなぁ(読後感想)

 ブックオフの株主優待券で買いました。SF小説としては、かなり有名な作品で、日本でもドラマ化したぐらいだそうです。作者のダニエル・キイスは、少なくともSF小説としてはこの作品の一発屋(SF小説以外も書いているが、小説家としては作品数は少ない)という評価だったと思います。SF好きな自分が今まで手が出なかったのは、サイエンスよりもフィクションに重きを置いたものという評価だったからです(読後も私はそういう評価)。傑作との呼び声高い本作で、読んでみて確かに傑作だと思いましたが、同時に一発屋に終わった理由…作者の意図したことと、一般に評価されている部分が違うこと…も分かった気がしました。

○アイディアの勝利。知的障害者が、治療で天才になりその後また知能が衰えていく様を、一人称で記すやり方は読者に強い共感を与える。私自身は、主人公の経験に自身の人生の無常を感じた。

×作者が主題としたかったこと、例えば作者の専門である心理学(知能と人格関係、トラウマが人格に与える影響)や、知的障害者の人権の重要性など、は目新しさが感じられなかった

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 読後の感想は、ありきたりですが、アイディアの勝利だと思いました。IQ70以下の知的障害者である主人公のチャーリーが、手術と投薬で、IQ180以上になってゆき、担当教授すらをも見下せる天才になってからの、その後は同じスピードで知能が衰えていくことを(自らの研究実証で)知り、色々なことを悟りながら、結局知的障害者に逆戻りするという過程。それが一人称で語られることによって、知能の変化とそれに伴う心情の変化がダイレクトに伝わってきます。そこに、私は、私自身の人生を感じました。(まだ当分先とは言っても)いずれ来る老い、そして死を待つ人生の無常観です。

 ただ一方で、心理学を専門とする作者が、主題として意図して作品に込めた部分にはあまり心惹かれないんですよねぇ。例えば、チャーリーが知能向上にすごく意欲的なところや、女性を心から愛せないのは、実は母親から受けたトラウマに原因があったのだ!という物語上の大きな仕掛けがあり、作者もかなりそこの描写に力を入れていたと思うんですが、正直、ふーんとしか思えなかったです。アマゾンのレビューを見ても、そこのところを触れているものが皆無。誰かせめて触れるぐらいはしてあげて、と作者が気の毒になってしまいます。他にも、多重人格、知能と社会性の乖離、痴呆進行における怒りの感情、愛と性の関係など、チャーリーの知能に関する一連の境遇を道具として、作者が伝えたい内容(心理学的テーマ)があったと思います。しかし、そちらよりも、その道具の方が主として評価されてしまっている感がありました。

 もう一つのテーマとして、健常者から往々にして好奇な目で見られる知的障害者も、ちゃんとした人格を持っている人間であり、むしろ知能が高く物事を知っているが傲慢でプライドが高い人間よりも、純粋で良い人生を送れる人かもしれない、というのがあります。それは、まあその通りで大事なテーマではあるんですが、そのようなテーマを持った作品ならフォレストガンプみたいにたくさんありますし、専門施設や親のほとんどが同じような思想で知的障害者に接しているでしょうし、イマイチ目新しさを感じないです。そもそも主人公のチャーリーは、知的障害者の中でも例外的に行儀の良い人であり、またIQも70ぐらいと、それほど重度でもない。そんな主人公を通して知的障害者の社会的問題の何がいえるの?となってしまいます。ここの部分は、大変デリケートなテーマだと思います。少なくとも本作品の評価に加えるには妥当ではない。

 ただ、チャーリーの知能が高まっていく中での気づきと喜び、そして知能が劣化していく中での苦悩と悟りについて、読者が感じる情緒は確かにすごく強いです。多くの人が感動を得たのは、そこの部分だと思いますし、一発屋という評価になってしまっているのは、作者の意図しない部分での評価されてしまったからなんだろうなと思いました。

2014-07-21

ハンターハンターで有名な冨樫義博のレベルEという漫画の感想

 ブックオフの株主優待券をもらったので、ブックオフで買った漫画です。買ったのは文庫版。有名な幽々白書ハンターハンターの間に書かれた漫画ですね。

○比較的短い話しが集まった形式の漫画で、各話はよく練られている先の読めないストーリー。絵は写実型で上手い。上下2巻で読みやすい。

×全体的にインパクトがなくあまり記憶に残らない。

 読み始めて、あれ?なんか既視感があるなと思いました。そして読み進めていくと、なんと確かに以前に読んだ記憶がことがあることが判明。恐らく過去に漫画喫茶などで、比較的手に取りやすい上下2巻ということで、読んだのでしょう。以前読んだ漫画も忘れるぐらい耄碌してしまったのかと思いましたが、最期まで読んでみて忘れた理由が分かりました。心に響くインパクトというのが本当にないのです。漫画というのは、消費作品ですが、読後何らかの喜怒哀楽を感じて「読んだなぁ」という風になるのが好きなのですが、そういったものが全くなかったですね。それが過去読んだことを忘れた原因。

 ストーリーは、パタリロを思い出しました。某星系の王子がはちゃめちゃな事件に巻き込まれ(あるいは自分で事件を作り)、常識的な付き人キャラクターが突っ込みを入れつつ、事件を解決するという内容です。その事件にまつわるストーリーがよく練られており、少年漫画での常識ではこうなるだろうという予測をことごとく覆します。以前読んだにもかかわらず、そのオチをほとんど憶えていないほどの大どんでん返しです。と同時に、ほとんど憶えていないほどのインパクトのないナンセンスなオチなんですけどね。

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 絵は、冨樫義博が得意とする写実型のもので締められており、よく書き込まれ不気味さを感じさせる素晴らしいものとなっており一見の価値ありです。

 全般的に…やっぱり好みではないです。今回読んだのは2回目ですが、恐らく今回も内容を忘れてしまうでしょう。

2014-07-09

ちょっとサイズ大きめな山善の卓上扇風機YDS-J143は安定感抜群

 以前購入したUSB扇風機(id:consbiol:20100707)は、相変わらず職場のデスクで利用してました。しかし、引っ越し先の職場では、仕事場とオフィスが離れていて、両方で卓上扇風機を使いたくなったために、個人的にオフィス用に新しいものを買うことにしました。で、評判の良い「山善(YAMAZEN) のデスクファンYDS-J143」というのを購入。アマゾンにて送料込1,727円也。こういうのは暑くなると値段が上がるので、なるべく早く購入するのが吉。

○風量が2段階調節でき、十分な風量を確保可能。安定感があり、振動音やファンの軸がぶれる音はない。

×電源はUSBではなく普通の電源端子。サイズが大きめ。風切り音自体は静かではない。

↓大きさ比較用に、マジックペンを立てかけておきます。

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こんな感じで、第一印象は、思ったよりもサイズがでかく、重いです。USB電源でよくある卓上扇風機になれていると、すごく大きく感じます。ちなみに前面のつまみで、OFFと2種類の風速を選ぶことが出来ます。

 風を送るファンは、通常の扇風機に使われている風車型?ではなく、水車型?になっています。このファンの形と本体の重量感が相まって、非常に安定しており、振動やファンの軸のブレから来る音はほぼありません。ただ、風切り音自体はある程度あります。

 以前購入した風車型のUSB扇風機(id:consbiol:20100707)の音は、PCのCPUファンみたいなブロロという音ですが、こちらはなんというかフワ〜とした音です。どちらが気になる音かは個人差があると思いますが、同じ音量でも、こちらの方が個人的には気にならないです(アマゾンのレビューを見てもそういう感じ)

風量は2段階調節が出来るの便利。弱でも十分な風量ですが、外仕事から帰ってきた時など瞬発的に強い風量が欲しい時にも対応できます(風音はかなり大きくなりますが)

ワットチェッカーで消費電力を測定したところ、1(弱風)で11W、2(強風)で27Wとなりました。メーカーの説明では関東(50Hz)で24Wとなっていますので、強風だと若干高めになります。また、上限が2.5WのUSBと比べて、消費電力はそこそこ食いますね。とはいえ、基本は弱風で十分(逆に強風だと強すぎる)ですし、11Wなら十分低消費電力だと思います。

かなり快適です。買って良かったなぁと思いました。