立夏の日に端午の節句

節日を新暦で祝うことの是非はありますが、固いことは言わず。(Google のトップページには鯉幟)

ほととぎす 来鳴く五月の 短夜も ひとりし寝れば 明かしかねつも
    −−−万葉集、巻10・一九八一

ほととぎすがやって来て鳴き始める、この夏の五月の短夜も、共寝をしないと長く感じるものだ。

緑樹陰濃夏日長
楼台倒影入池塘
水晶簾動微風起
満架薔薇一院香
   −−−唐・高駢「山亭夏日」

緑樹の木陰は濃く、夏の一日はなかなか暮れない。楼台の姿は池の水面にさかさまに映っている。水晶の簾が動いて、花壇一面に咲いた薔薇の香りを中庭いっぱいにそよ風が運ぶ。