2012-02-04
■[日記]メソッド
とか、
彼は日がな一日レンタルビデオ屋で借りてきたB級映画ばかり観ていた。つまりそれって俺たちのことじゃん!
みたいに書くと『映画秘宝』ぽくなるんじゃないかという小ネタ。まあ僕は『映画秘宝』って二、三号買ってそれきりなんですが、『至高のロック映画69本』特集は僕のバイブルと言っていいレベルで読み込んだので割と愛着あります。今どうなってるか知らんけど。
どうでもいいけど昔『映画秘宝』の広告で見かけて気になってた『ハチェット無頼』つー作品のDVDを最近父が買ってきて思わず爆笑。観たかったのよね。
以下は先月読んだ本のまとめです。
1月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:4604ページ
ナイス数:56ナイス
ジャズ・ネクスト・スタンダード―500 CLUB JAZZ CLASSICS
ガイド本。クラブ・ジャズの視点から掘り起こすジャズの名盤。いかに踊れるか、(DJ的に)ヤバいか、という視点なので好みは分かれるし実際少し反発心もあるのですが、未だ『芸術としてのジャズ鑑賞本』ばかりの日本においてこういったガイド本は必要だな、と思います。良かったです。
読了日:01月30日 著者:
金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前にI 真夜中に読みたい10の話 (ピュアフル文庫 ん 1-10)
小説。ヤングアダルトのアンソロジー。名手たちによる短編/掌編をこうやってまとめて読むことが出来るのはやはり楽しいです。収録作では寺山修司が圧倒的に好みで、彼の文章は僕の涙腺を無条件で刺激してきます。当たり外れが無いわけじゃないですが、全体としては良かったです。面白かった。
読了日:01月29日 著者:有島 武郎,いしい しんじ,魚住 直子,江國 香織,恩田 陸,角田 光代,鷺沢 萠,寺山 修司,梨屋 アリエ,楡井 亜木子
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
小説。氏の好きな映画やSFからの影響を強く感じさせ、思弁と娯楽がほどよくブレンドされた今作はまさに『フィクションの力』を強く感じさせるもの。リーダビリティの良さとただそれだけではない引っ掛かりを残す、確かな知識と見識によって書かれた名作でありました。面白かった。ブログを参照するといくつか元ネタと思しき発言があり、それもまた興味深く楽しみました。
読了日:01月29日 著者:伊藤 計劃
幼馴染みと学園のアイドル 女子高生たちの恥じらいの放課後(仮) (リアルドリーム文庫 72)
エロ小説。まずなんといっても表紙が良いですね。ただ、萌え系のイラストに対して内容が官能小説すぎるような気もしますが、その辺はリアルドリーム文庫の魅力でもあるからして難しいところ。あとラストが投げてるように感じるんだけどどうかなー。満足度は高かったです。
読了日:01月28日 著者:早瀬真人
デートレッスンは若叔母と(仮) (リアルドリーム文庫 75)
エロ小説。とても良かったです。『義姉体験』といい、この人の文章もわりと気に入ってます。挿絵の人も良かった。エロゲと官能小説の間を行く、リアルドリーム文庫でしかできない作品だと感じました。他の作品も追ってみよう。
読了日:01月28日 著者:巨道空二
あぶない誘惑ビーチ ビキニ女子大生の童貞指南 (リアルドリーム文庫 65)
エロ小説。いいわー。タイトル通りの官能小説的ロマンですが、挿絵のエロゲ臭さもあってオタクでもすんなり入れます。っていうかちょっとアトリエかぐや辺りの雰囲気に近いようなー。
読了日:01月28日 著者:早瀬真人
双子女子大生の柔肌比べ (リアルドリーム文庫 54)
エロ小説。二次元ドリーム文庫の『まじょラブ』が気に入っていたこともあり、あらためてこの人の文章が好きだな、ということを確認。設定や話の筋も気が利いているし、濡れ場の描写がとてもツボです。挿絵は表紙ほどではなかったかも。そこだけ少し残念でした。
読了日:01月28日 著者:伊吹泰郎
誘惑の里 僕と美乳天女たち (リアルドリーム文庫 68)
エロ小説。絵柄から内容に至るまで、官能小説とジュブナイルポルノの中間ぐらい、といった感じで面白く読みました。隠れ里的な設定から伝奇っぽいオチが待ってるのかと思ったらまったくそんなことはなくて少々肩透かし。
読了日:01月28日 著者:北條拓人
俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)
ライトノベル。コメディ。キャッチーな作品ではありますが、『家族としての兄妹』について、とても真摯に書かれていると感じました。知らないものを知ろうとすること、きちんとコミュニケーションを取ろうとすることはとても大事で、当たり前のこと。けれど自分も疎かになっていなかったかな、知らないものにレッテル貼って適当に批判してなかっただろうか。そんなことを考えさせられました。オタク・カルチャーを扱ったものとしては『電車男』の変奏としても読めるのではないかと思います。文章は苦手な部類でしたが、面白かったです。
読了日:01月24日 著者:伏見 つかさ
これはペンです
小説。まずは芥川の受賞おめでとうございます、とこれだけは言わなければ。内容の方ですが、やはり円城塔氏の作品は難しい。『テクストを読む』とはどういうことなのか、常に試されているような気持ちになります。その上で、無理解を承知で言わせていただくのならば、大いに感動させていただきました。読むこと、書くこと、忘れること。情報が溢れかえっている環境に於いて『意味のわからないもの』を書こうとすること。素晴らしかったです。
読了日:01月22日 著者:円城 塔
スケッチブック(8)限定版 (キャンバストートバッグ付) (BLADE COMICS)
漫画。美術系四コマ。七巻でも思ったのだけど、明らかに面白くなってきている……!やってることは変わらないと思うんだけど、なんだろう、新キャラが波長に合うのだろうか。10周年とはまためでたいですね。トートバッグもつくりがしっかりしているので早速何かに使わせていただきたく。ただ、限定版だからか表紙の紙質が違うのと限定版のほうが表紙の背景が寂しいのだけは気になりました。や、ささいな事なんですけども。
読了日:01月16日 著者:小箱とたん
不思議の扉 時をかける恋 (角川文庫)
小説。タイトル通りのアンソロジー。短編の名手たちの作品をスナック感覚で読めるのは良し悪し?少なくとも僕のように読むのが遅い人間にはありがたいです。人選のバラエティも豊かですし、ほぼ初読な上にタイムトラベル・ロマンス的なものはそれほど好きでもないのですがどれも楽しめました。貴子潤一郎が収穫だったかな。同シリーズの他のアンソロにも手をつけてみたいと思います。
読了日:01月15日 著者:大森 望
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)
小説。幻想怪奇な連作短編。とりあえずこれだけは書いておきたい。『飯の美味そうな小説は正義』!……いや、流石に虫は、ああ、でも、うん(なんだよ)。スムースでビターな味わいのとても良い一冊でした。面白かったです。
読了日:01月15日 著者:津原 泰水
ひまわりさん 2 (MFコミックス アライブシリーズ)
漫画。本が人を繋ぐ話は数あれど、今ここまで直球を放ってくる作品は無いのでは?百合漫画的なおいしさももちろんありますが、『本を読むということ』に対してとても真摯であり、だからこそ感動するのでしょう。素晴らしかったです。これは個人的な疑問ですが、この作品が電子書籍を扱うとしたらどうなるのかとても興味があるので、やってくれないかなあ。面白くなると思うのだけど。
読了日:01月12日 著者:菅野マナミ
ファンダ・メンダ・マウス2 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)
ライトノベル。前巻の衝撃は流石にありませんが、相変わらずの強烈なグルーヴで描かれるクライム・サスペンスに引き込まれないわけがなかった。モチーフが、イラストが、レーベルが。そんなものよりもこの真っ直ぐな『愛』の描き方こそが、この青臭さこそが『ライトノベル』でありその最先端なのだと信じさせてくれる作品。素晴らしかったです。
読了日:01月12日 著者:大間 九郎
プラナス・ガール(4) (ガンガンコミックスJOKER)
漫画。女装男子ものラブコメ。評価が割れているみたいですが、個人的には全然アリ。気合の入った百合描写によって慎くんと絆ちゃんのその後を考えさせられるラストに感心。クスっと笑えてどきどきさせてくれるとても良くできたラブコメなのは相変わらずですし、出オチではなくシリーズとして面白いですね。良かった。
読了日:01月09日 著者:松本 トモキ
黒の夜刀神 1.キミのために僕ができること (富士見ファンタジア文庫)
ライトノベル。ボーイ・ミーツ・ガールで異能力バトルもの。おそらくこの作者、成田良悟フォロワーだと思うんですが、それにしては人が良すぎるんじゃないかな、とクライマックスを読んで思った次第です。向き不向きで言えば間違いなく不向きなことをやっているように見えました。文章力も華もある人なのだから、もうちょっと別のアプローチで見せて欲しかったかな、と。今年は他の作品も出すようなのでそちらに期待。
読了日:01月09日 著者:手島 史詞
少年メイド 5 (B's-LOG COMICS)
漫画。内容はタイトルと表紙で伝われ。さて、流石にお家騒動が表面化しそうですが、思ったよりもサクッとカタがつきそうだと楽観視してます。人間関係のドロドロとかマジいらんねん。あとは大体いつも通りの癒し漫画でした。かわいい。
読了日:01月08日 著者:乙橘
カッパときのこ (IDコミックススペシャル ZERO-SUMコミックス)
漫画。表題作は表紙通りの漫才。『楽屋裏』番外編みたいなのと猫しゃべり系(?)漫画も併録。『カッパときのこ』は『楽屋裏』一巻に載ってたやつが一番面白かったように思う。そして自分は魔神センセに猫を求めていないということを再確認。なんだかんだで楽しめはしたんですけどね。
読了日:01月08日 著者:魔神 ぐり子
スケッチブック(7) (ブレイドコミックス)
漫画。美術部4コマ。やっぱ猫しゃべり系(?)は無いほうがいいなあ、とか。好みの問題ですけども。みなもちゃんが出てきたり、空の友人が出てきたりとにぎやかな一冊でとても楽しめました。記念すべき100話がああなのも非常にらしいというか……(笑)。面白かったです。
読了日:01月05日 著者:小箱 とたん
ファンダ・メンダ・マウス (このライトノベルがすごい!文庫)
ライトノベル。今更こんなことを言うのも……と躊躇しつつも、本当に凄い作家が現れたのだな、と思いました。よく言われるように舞城や古川日出男に近いものがありますが、語りのリズム、グルーヴ、ドライヴ感は唯一無二と言えましょう。設定やキャラ造形も本当に魅力的で、今後の進展によっては桜庭一樹クラスの化物になるのでは?と思わせてくれる可能性を秘めた作品でした。リアルタイムでスルーしていたのが本当に惜しい……。
読了日:01月05日 著者:大間 九郎
その手をとって (TENMAコミックス RiN)
エロ漫画。レズ触手姦長編(ショタもちょろっと)。触手ものは初めてのようですが、画風も相まって実に気持ち悪く描写されておりとても良かったですし、百合漫画としても突き抜けていて非常に好感触。別名義の(百合)漫画ではやれなかった部分を存分に楽しんでいるなー、という印象でした。ファンとしての贔屓目もあるでしょうけども、素晴らしかったです。
読了日:01月04日 著者:ベンジャミン
僕は秋子に借りがある 森博嗣自選短編集
小説。音楽で言うところのベスト・アルバムみたいでこういう企画は好きです。収録作はすべて読んでいるのですが、けっこう前なので忘れているものもあり新鮮な気持ちで楽しめました。気の利いたミステリから幻想小説のようなものまで、森博嗣という作家の魅力が詰まった良い短篇集だと思いました(自選集だから当たり前ではあるのだけど)。個人的な話ですが、自分の読書ないし創作に於いて、いかに氏の影響を受けたか、という部分も再確認できて良かったです。面白かった。
読了日:01月04日 著者:森 博嗣
遠い日の欠片 (メガストアコミックスシリーズ No. 79)
エロ漫画。氏の作品を読むのは『しゃるうぃーげーむ?』に続いて二冊目ですが、これが処女作になるみたいですね。女の子の小悪魔的な可愛らしさはこの頃から変わらず。02〜06年の作品をまとめてあるため絵柄の変遷こそあるものの、初期もそれはそれで味があり良かったです。全体的に大槍葦人さんに近い雰囲気があるような……と思ってたらLittlewitchで彩色等をやっていたと知り納得。
読了日:01月03日 著者:佐々原 憂樹
大輔くんの非実在美少女+ (いずみコミックス)
エロ漫画。面白かった!サブカルがかった尖り気味ながら愛嬌のある絵柄と独特の崩し方が、ユーモラスな作風と相まって唯一無二の個性を醸し出しています。作品タイトルの引用に於ける『無邪気にロック好き』な感じも含めて憎めない人だなあ、という印象でした。ユニーク。エロのツボとは少しズレてましたが、楽しめました。
読了日:01月03日 著者:廣田 眞胤
ちゅーLip! (SANWA COMICS No. 59)
エロ漫画。良かったです。肉感的な女の子とひたすらイチャイチャする話が多くて癒されます。サブカル的に尖ったところが無く安心して読める作品集という感じでした。絵柄に関しては井ノ本リカ子/BENNY'Sフォロワーなのかな、とも。
読了日:01月03日 著者:宵野 コタロー
ばっくんちょ (ムーグコミックス)
エロ漫画。前半の作品におけるロリの描き方がストライクだったのですが、古い作品はまだ絵柄が確立しておらず、イマイチに感じてしまいました。一番新しい絵柄で安定するなら次作も読んでみたいかも。色々と惜しい感じでした。
読了日:01月03日 著者:御影 獏
いただきます (セラフィンコミックス)
エロ漫画。最初の話は個性的な絵柄と勢いが合わさって悪く無いと思ったのですが、後の作品はどうにも。処女単行本特有の作風が安定しない感じで損をしているな、とか。好みにもそれほど合わなかったので次作はどうしたもんかな。
読了日:01月03日 著者:藤渕 タカヒサ
ROLL☆ON (TENMAコミックス LO)
エロ漫画。LOの苦手な部分が詰まっているというか、漫画としては嫌いじゃないのですがエロ漫画としては……という違和感が強かったです。サブカルじみた絵柄や漫画的表現が鼻についてしまうというか。『お洒落なポップさ』のようなものが苦手だったのかな。もうエロじゃなくていいじゃん、みたいな違和感が。
読了日:01月03日 著者:ろーるぱんつ
楽屋裏 貧乏暇なし編 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
漫画。エッセイもの。いい加減いつも通りとしか言えないものの、高値安定で面白いからいいか、という感じ。猫大好き漫画になりつつあるのがちょっと……とは思いますが。震災に関しても自粛せずフラットにネタにしていく感じが好印象。良かったです。
読了日:01月03日 著者:魔神 ぐり子
マインド・イーター[完全版] (創元SF文庫)
小説。『マインド・イーター』という存在にまつわるSF連作短篇集。面白かったです。現代に通ずる、というか現代SFがテーマにしているもののルーツが提示され、それに触れる快感というものを真っ先に感じました。文章も驚くほど読みやすく、良い意味で80年代的な軽さが『マインド・イーター』という絶望的なテーマをクールに読ませる役割を果たしているのではないかな、など。『マインド・イーター』という存在に関しては何度も読み返し、考える必要のあるテーマなのだろうと思います。一生の一冊になり得る本でありました。名作。
読了日:01月02日 著者:水見 稜
2012年1月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
2012-01-31
■[年間ベスト]去年のベスト・アルバムを振り返って
読み返して思ったんですが、これ、2010年はやってないんですね(今更)。twitterで済ませてしまったんだったような。今回はちゃんとこっちに書いておきましょう。
- アーティスト: RO-KYU-BU!
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2011/10/05
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
2011年は素晴らしい声優アルバムの多い年でしたが、中でも断トツで良かったのはこれ。『90年代的』の一言では済ませられない、バラエティ豊かな楽曲(並びに制作陣)とそれに負けない力を持ったヴォーカル。本当はダンス・ユニットなのであるからしてライブでのステージングが観たかったのですが、ライブDVDは『ロウきゅーぶ!』BD/DVD全巻購入特典とかどういうことなんですか!(ドン 振り付けを担当した小倉唯のポテンシャルの高さが垣間見えたという点でも良いユニットでしたね。
- アーティスト: 伊藤かな恵
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2011/11/23
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (8件) を見る
2011年度版『やってみよう』などと書いても伝わるまい。伊藤かな恵の素朴な歌声とオルタナ/ギターポップ的な楽曲が噛み合った素晴らしいアルバムでした。個人的に『女の子の元気さをスカのリズムで表現』みたいな安易なスカコアがあまり好きではない(これは上記のRO-KYU-BU!もガッツリ取り入れていてどうかと思った)のだけど、今作はそれが無いというのも評価高いです。
- 出版社/メーカー: Silver Seats Records
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
このバンドに感じた魅力に関してはtwitterのつぶやきをなんとメンバー(ドラム)のニリツさんにまとめていただいたのですが(恐縮です)、このアルバムは本当に良かった。『マインド・イーター』風に言うなら『2011年のえろげ音楽が成し遂げた最高の達成』という感じですか。言い過ぎですか。どこかにありそうでどこにもない音楽、というのはそれだけで評価されるべきものだと思うのですよね。
- アーティスト: 牧野由依
- 出版社/メーカー: ERJ
- 発売日: 2011/07/06
- メディア: CD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
『2011年の声優ポップスが成し遂げた最高の達成』はこちら(引っ張るなー)。Kahimi Karie meets 坂本真綾とでも言いますか、ウィスパーなロリータ・ポップスをJ-POP的な俗っぽさでやってみせた名盤です。繊細で音響的なトラックからゴージャスなもの、ベタにアニソン的なものまで、バラエティに富みつつ表現者としての芯が通った良いアルバムでした。新居昭乃→坂本真綾→eufoniusというラインが好きな人は間違いなく聴くべきでしょう。良い作品ですが、アニソンともJ-POPとも言い表せないスリップストリームな部分に魅力が詰まっているため明確なターゲットが見えにくい、というのはあるかも。それにしても声が丹下桜に似てきててビックリしました。『ツバサ・クロニクル』のキャスティングは間違ってなかったんだなあと今更ながら。
- アーティスト: naomi & goro &菊地成孔
- 出版社/メーカー: commmons
- 発売日: 2011/07/13
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
2011年の『ゲッツ/ジルベルト』という物言いはどうかと思いつつも、歴史的名盤なのは確かでしょう。ボサノヴァ・デュオのナオミ&ゴローと菊地成孔のコラボレーション作品。ヴィレヴァンの安いBGMとは違う、確かな美意識。ナオミ&ゴローの歌心と菊地成孔のジャズが見事に融合し、化学反応を起こした一枚でした。
- アーティスト: SCOOBIE DO
- 出版社/メーカー: CHAMP RECORDS
- 発売日: 2011/10/05
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
CHAMP RECORDS作品では一番、いやScoobie Doのディスコグラフィーでも屈指の名盤であり、2011年のロック・アルバムはこれ一枚でOKなんじゃないか?とさえ思わせてくれた素晴らしいアルバムがこれ。グルーヴィなのは毎度のことながら今回はいつもに増してメロウであり、バンドの歌心に焦点を当てた作品と言えるでしょう。今のところメジャーでのラスト・アルバムとなっているセルフタイトルの強烈なダンス・グルーヴとは対になっている、かも?
- アーティスト: DAD MOM GOD
- 出版社/メーカー: ?アリオラジャパン
- 発売日: 2011/04/20
- メディア: CD
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
DAD MOM GODが化けた!といっても前作はリ・レコーディングの多い名刺がわりの一枚という感じだったので、今作が本当の1stと言えるのではないかと思います。ex-東京スカパラダイスオーケストラ、冷牟田竜之氏のソロ・プロジェクト。今のスカパラも嫌いじゃないんだけど何かが足りない!そう思っていた部分を補完してくれるというか、ガツンと提示してくれて、ああやっぱり俺冷牟田さんが好きだ!という思いを再確認した次第です(や、スカパラ本体もライブ行ったし相変わらず好きなんだけど)。スカとロックをリズムの上で捉えるのではなく、精神性で結びつけるのはスカパラもDMGも一緒、その配分がより自分にグッとくるのがDMGという感じでしょうかねー。
- アーティスト: yanokami
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2011/12/14
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
- アーティスト: yanokami
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2011/12/14
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
なんかこう、この並びに入れていいのかわからないのですけども。矢野顕子とレイ・ハラカミのコラボ、つったらまあこうなるよなあって感じのアルバムではあるんですが(ちなみに前作は未聴でした。ライブは観たけど)、やっぱ良いしグッときます。レイ・ハラカミが生前にきちんと完成させた作品ではありませんし、もしかしたら天国で納得いかない顔をしているのかもしれませんが、それでもその最期にこうした素晴らしいポップ・アルバムが残ったことだけはちゃんと記しておきたいところ。
- アーティスト: Miles Davis
- 出版社/メーカー: Sony Legacy
- 発売日: 2011/02/08
- メディア: CD
- 購入: 5人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
発掘音源的なものなので番外編ということで。ズブズブのファンク時代や端正なジャズ時代よりもその中間を愛する僕にとって、このライブ盤はズバッとはまる一枚でありました。『Bitches Brew』よっか『In A Silent Way』に近い感覚で聴けるというか、もっと言うとSoft Machineの6、7枚目みたいな浮遊感たっぷりのジャズ・ロックとしても聴ける感じが重宝してます。勿論マイルスならでは、ワン・アンド・オンリーな演奏なのは言うまでもないですよ!
Dave Sinclair's Special Band - Live at NHK 2011.10.10
これは更に番外編。NHK-FMで放送された『今日は一日プログレ三昧、再び』にて行われたスタジオ・ライブ。録音してひたすら聴きました。プログレとしての美味しさは勿論ですが、それ以上にメロディ・メイカーとしての素晴らしさが際立っていたように思います。「9フィートのアンダーグラウンド」や「オー・キャロライン」といったキャラヴァン時代の名曲からソロの新曲まで、素晴らしい歌心とそれを支えるサポートメンバーの活躍にただただ感動。プログレ三昧は来年のハードル上がりまくったと思うんだけどどうするんでしょうね。
zabadakの新譜はもう特に大きな転回点とかじゃなければ安定して高クオリティだから衝撃は無いですし、Asturiasの新譜二枚も期待していたよりは地味だったかな。良い作品ですしかなり聴いたんですけど。豊崎愛生さんはアルバムよりライブ映像が素晴らしかったのでそちらを挙げたいかも。年末だったのであまり聴けなかったけれど『神のみぞ知るセカイ』のアニソンカバーアルバムもアレンジが素晴らしかったですね。……とまあ、ここまで読んでいただいてわかる通り、驚くほど新人/若手のアルバムというものを聴いておりません。知人経由で知ったオワリカラ『イギー・ポップと讃美歌』ぐらいでしょうか。個人的に年間ベストかと言われれば否ですが、やたらと耳に残ったのは確か。それはそうと、冒頭からオタ系が固まっておりますけども、2011年は声優ソングの当たり年だったように思いますなー。純粋な声優ユニットとは違いますがULTRA-PRISM辺りもなかなか。桃井はるこは衝撃度なら昨年一番かも。MOSAIC.WAVのベストじゃない方は迷走してるかなー、という印象で(そういやベストまだ聴いてないや)スフィアの2ndは語りだすと長くなる上に文句しか出てこない予感がするため省略。
とまあ、そんな感じの2011年でしたとさ!2012年も素晴らしい音楽に出会えますように!
2012-01-08
■[CDレビュー]Nat Adderley/Soul Zodiac
- アーティスト: キャノンボール・アダレイ,アーニー・ワッツ,ウォルター・ブッカー,ジョージ・デューク,ナット・アダレイ,マイク・ディージー,ロイ・マッカーディ
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2011/12/21
- メディア: CD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
突然ですが、EMIが行なっている『ジャズ名盤』シリーズというフェアをご存知でしょうか。
全五弾+αの270商品が999円という驚きのプライスで買えるフェアなのですが、どうも担当の目の付け所がおかしい良いのか、国内初CD化、プレミア化作品も多く含まれており、ジャズファンにはたまらない企画と言えるでしょう。
第一弾こそ特別なものはそれほど見当たりませんが、二弾以降のラインナップは圧巻です。それほど詳しくない僕が言うのもなんですけども、名/迷/珍/レア盤勢ぞろいのイカしたカタログです。
僕も本当ならば買い占めたくてしょうがないのですが、流石に27万とかバカみたいな金額が出てくるわけもなく、ひたすら試聴&欲しいものリスト行き、というのを繰り返しております。
というわけで、すべてを聴いたことにはなりませんが、少なくとも僕が試聴し購入した中で最もアツい一枚をご紹介。
ナット・アダレイはモダン・ジャズ/ファンキー・ジャズのコルネット(簡単に言うとトランペットの小さいやつ)奏者。アルト・サックス奏者キャノンボール・アダレイの弟としても有名。邦盤では兄弟名義かのように書いてありますが、ナット・アダレイのソロ名義で兄は2曲のみの参加。
今作は企画盤として、星座占いにちなんだ曲をバックに当時の人気DJがその星座について喋る、というもの。72年ということで電化済、ファンクの波来てるでこれ!といった時代の録音。
そしてこれがもう、面白い。明らかに珍盤の類ではあるのですが、その熱い演奏とクールな喋り、『占い』のスピリチュアルな雰囲気を醸し出すための深いリバーブが一体となって非常にユニークな一枚となっております。
それでは一曲お聴きいただきましょう。
まあ、ここまでギターを弾き倒している曲は他に無いですが、全体を通してこういう雰囲気、というのは掴んでいただけるのではないでしょうか。マイルス・デイヴィス『イン・ア・サイレント・ウェイ』への回答?初期ウェザー・リポート?6、7枚目のソフト・マシーン?そういった印象の強いサウンドであり、ジャズ者よりはプログレ好きへと率先して薦めていきたい一枚なのでありました。無理矢理繋げてしまうならば、ジャーマン・エレクトロのアンビエント感と共振するような気がしなくもないです。
また、DJのトークはジャジー・ヒップホップの雛形と言えないこともなく(これもちょっと無理があるけど)、実際に後のクラブDJ達がサンプリング・ネタとして多用した、という話を聴けば、『クラブ・シーンからの電化ジャズへのリスペクト』を読み取る(聴き取る?)ことも出来るでしょう。
これもう『ジャズ名盤』というより番外編『フォアキャスト』の方に入れちまえよ、と強く思うんですが、『ナット・アダレイ』という名前(名義)がそれを許さなかったんでしょうね。今回は紹介しませんが、ラヴィ・シャンカールのシタール・インプロ・アルバムなんかも普通にジャズ・サイドに収録されていて、ホント意味わからん。
というわけで、とにかく変な音楽が聴きたい人(≒プログレ好き)はマストバイ。今なら驚きの999円です(最初に言ったよ!)。4月いっぱいで出荷停止なので、後で買おうと思ってる人は気をつけて!
最後に余談ですが、これ、思いの外(?)売れたらしく、兄貴の名義で続編が出ております。
- アーティスト: Cannonball Adderley
- 出版社/メーカー: Beat Goes Public Bgp
- 発売日: 2011/08/02
- メディア: CD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
こちらはタイトル通りのよりセクシーな内容になっているとのことですが、いかがなものやら……。


