2012-01-07
■[本]12月の読書メーター
12月の読書メーター
読んだ本の数:26冊
読んだページ数:5470ページ
ナイス数:50ナイス
飴色紅茶館歓談 2巻 (IDコミックス 百合姫コミックス)
漫画。百合もの。表題作と「乙女色Stay Tune」を収録。面白かったですが、表題作が好みだったので一冊通してやってほしかったかなー。などと思っていたらスピンオフが始まるようでそちらも楽しみです。「乙女色〜」は声オタなら誰しも妄想する(しない?)声優カプの話。特筆する部分はあまりありませんが、良く出来ていると思います。
読了日:12月31日 著者:藤枝 雅
独白するユニバーサル横メルカトル
小説。ホラー/ミステリ/SF引っ括めて『異形』の短篇集と言えましょう。冴えたアイディアと確かな筆力で描き出す狂気と悪意の極北。どの作品も悪質なユーモアが炸裂し嫌な気分になること請け合いといった感じですが、思ったよりも読後感が悪くないのは何故でしょう。スプラッタもグロも人の悪意も苦手な僕としては認めたくない思いでいっぱいなのですが、面白かったと言わざるを得ない力のある作品集でした。凄いもん読んだわ。
読了日:12月31日 著者:平山 夢明
いちばん近くて、とおいふたり (IDコミックス 百合姫コミックス)
漫画。百合の中短編を纏めたもの。短期連載ものがまとまっているせいで次の話との境目を見失ったのは僕だけでしょうか……。ともあれ、明るいドタバタでありながら独特の空気感(というか湿気のようなもの)が感じられ、とても良い一冊でありました。『幼馴染みと呼ばないで!』はゆるくない『ゆるゆり』みたいですね(どんな喩えだ)。良かったです。
読了日:12月28日 著者:黒柾 志西
旅マユ (犬マユゲでいこう)
漫画。ゲームエッセイ。相変わらず怖い物ナシな作風が非常に頼もしいです。『三国無双』の頃からキャラ萌えが増えてきましたが、まったく自重しなくなってきた感じ。読んでて楽しいのは相変わらずで問題無いですが。最初は表紙の女性が石塚さんなのかと思ったけどガンバリオンの社長さんでしたね。どんな人なのかちょっと気になる。
読了日:12月27日 著者:石塚2祐子
生徒会役員共(6) (講談社コミックス)
下ネタ四コマ漫画。やってることは一本調子、かと思いきや巻を増す毎にネタの幅が広がっていき、もともとしっかりしているキャラ立ちの足場を拡張していくような面白さ。良かったです。
読了日:12月25日 著者:氏家 ト全
GA -芸術科アートデザインクラス- (4) (まんがタイムKRコミックス)
美術系四コマ漫画。面白かったけど初期のシンプルな話作りからは随分変わってきたなあ、と感じました。これまでもところどころで顔を出してきた幻想的な部分や叙情的なところが初期のシンプルさと混ざりとてもいい塩梅だと思います。作品としてどんどん強度を増してきているというか、名作っぷりを不動のものにしようとしている気がして非常に頼もしい。とはいえ、初期のシンプル・イズ・ベストな感じもそれはそれで懐かしいのですがー。
読了日:12月25日 著者:きゆづき さとこ
コンチェルト (ジェッツコミックス)
漫画。百合ものの短編集。まずコンセプトがかっちりしていて単行本としての完成度の高さに驚かされます。どの作品も徹底的に女の子を可愛く描いていて、関係性よりもキャラ立ちで魅せる作風は百合と相性が悪いように思うものの、全てをぶっちぎる勢いがあるため全く気にならず。素晴らしかったです。ラストの話が特に好きかな。
読了日:12月25日 著者:はっとりみつる
Trick And Treat (TENMA COMICS/TENMA COMICS RiN) (TENMAコミックス RiN)
エロ漫画。所謂『ロリビッチ』的な女の子をライトかつポップに描く事にかけては随一の作家さんですね。安定しておりながらもクオリティが上がっていて、安心して読めるという印象です。とても良かった。
読了日:12月25日 著者:みずきえいむ
女教師の恋愛事情~私、教え子としちゃいました (セラフィンコミックス)
エロ漫画。待望の、という感じの新刊。絵柄に癖はありますが、そのフェティッシュな描写とキツめで可愛らしい女性キャラの造形は本当に素晴らしいです。前作よりコミカルさが若干後退し、その分ガッツリとエロくなったように感じました。とても良かったです。
読了日:12月25日 著者:中寺明良
慰められて 癒されて 世界一淫らな女四人家族 (フランス書院文庫)
官能小説。何よりも文章が軽く、古くささを感じさせないのが良かったです。『官能小説』というものからついイメージしてしまうオッサン臭さがあまりなく、どちらかと言えばリアルドリーム文庫辺りのものと近いんじゃないかな、とか。面白かったしエロかったし読みやすかったしでとても満足させていただきました。ヒロインの造形なんかもベタながら良く出来ていて感心。
読了日:12月24日 著者:犬飼 龍司
紅 (双葉文庫)
官能小説。アンソロジー。『紅』をテーマにさまざまな作家がワン・アイディアの短編を書いています。藍川京のオチが冴えていたのと、睦月影郎の作品が流石ベテランという風格で印象に残りました(『平成好色一代男』は流して書いてたのかなあ、とか思ってしまった)。官能小説はまだあまり数を読めていないので、まずはこうしてアンソロを追っていくのもアリかな、と思った次第です。面白かった。
読了日:12月22日 著者:藍川 京 櫻木 充 舘 淳一 牧村 僚 睦月 影郎
魔法少女を忘れない (集英社スーパーダッシュ文庫)
ライトノベル。シンプルでロマンチックな文体と物語が素晴らしかったです。『ただの難病もの』という批判もありますが、『魔法少女』という概念が消費された後のこと、を考える作品(『アンチ・マジカル』、『まどかマギカ』、『どれみ16歳』など)が増えてきた昨今、『魔法少女であった』ということに特別な意味があると言えるでしょう。良かったです。
読了日:12月18日 著者:しなな 泰之
冬の夜ひとりの旅人が (イタリア叢書 1)
小説。『二人称小説』というのがまず面白いし、独特のユーモア感覚を楽しむだけでも全然イケるのですが、著者と読者、テキストにまつわるあれこれを考える上でも研究のしがいがあるんだろうな、と。何度も読んで考えることによって新しいものが見えてきそうな作品でした。とても面白かったです。
読了日:12月18日 著者:イタロ・カルヴィーノ
動機未ダ不明 完全犯罪研究部 (講談社ノベルス)
小説。ミステリ。前巻のインパクトというか出オチ感が素晴らしかっただけに、何事もなく続くのか……とちょい肩透かし。しかし内容は相変わらず面白く、重たい気分にさせられるんだけどクライマックスの爽快感でなんとなく良い話だったのかな、と思わされる辺り流石だな、と(褒めてます)。良かったです。もう少し続けられそうだけどどうするのかしら。
読了日:12月15日 著者:汀 こるもの
覚悟の扉―ダブルクロス・リプレイ・アライブ (富士見ドラゴン・ブック)
TRPGリプレイ。友人に薦められて読んでみました。コンセプト先行でまだ導入かな、とは思うものの楽しめました。『ダブルクロス』としてはベタなストーリーかと思いますが、そのベタを形作ったのがこの辺のリプレイなのかな、と考えると感慨深いものがあります。面白かった。
読了日:12月12日 著者:矢野 俊策,F.E.A.R.
あねスポッ!―お姉ちゃんと体育祭 (美少女文庫)
エロ小説。最初から最後までべったりと甘い姉萌え作品という感じでとても良かったです。最初から最後まできっちりエロく仕上げたウェルメイドな一冊と言えるでしょう。
読了日:12月10日 著者:青橋 由高
巫女さんときどきオニ (二次元ドリーム文庫)
エロ小説。普段の二次ドリであればヒロインを陵辱する立場のキャラが主人公、という設定にまず惹かれました。主人公が武人(鬼だけど)なので夢枕獏みたいな展開をちょっと期待しましたがそれは流石に無理だったかな。あとはスタンダードな二次元ドリーム文庫作品という感じで、楽しめました。良かったです。
読了日:12月10日 著者:真慈 真雄
完全犯罪研究部 (講談社ノベルス)
小説。ミステリー長編。テンポの良い展開や凝ったトリックといったあたりも良かったですが、何よりキャラクターの造形が圧倒的。読んでいて頭を抱えたくなるオタク/中二病こじらせ系の学生と、あまりに無力で不甲斐ない大人達。所謂『大人は判ってくれない』的青春小説の中でも出色の出来と言っていいでしょう。表紙で想像していたよりもヘヴィでしたが、面白かったです。余談ですが、こういう『今』を描いた作品が数十年経ってどのような評価を受け、どう読まれるのか興味がありますね。
読了日:12月09日 著者:汀 こるもの
七人の隣人レイプ (フランス書院文庫アンソロジー)
官能小説。タイトル通り、七人の作家が『隣人をレイプする』というシチュエーションを描いたアンソロジー。官能小説を読み慣れていなくても、こうして並べられると技量とか個性って伝わってくるものですね、と当たり前のことを思ってしまったり。個人的に好きだったのが麻実克人、凝ってるなと感じたのは浅倉百々香、ベテランの貫禄を感じさせたのが綺羅光、という感じでした。とてもエロくて宜しかったです。
読了日:12月08日 著者:綺羅 光 麻実 克人 御堂 乱 黒沢 淳 藤崎 玲 浅倉 百々香 鬼木 鉄二
平成好色一代男 独身娘の部屋 (講談社文庫)
官能小説。表紙に惹かれたので手に取ってみましたが、なかなか楽しめました。うだつのあがらない中年男性が周りの美女を片端からこましていく話。一歩間違えば、というかもう既に半歩踏み込んでスパムメールぎりぎりの話作りとか、キャラクター造形のキッチュさはなかなかに新鮮でした。エロいかっつーと全体的に短めで尺が足りてない感じですが、世の中年男性はこういった作品に勇気をもらうのだろうか、と想像してみたり。
読了日:12月08日 著者:睦月 影郎
影執事マルクの天敵 (富士見ファンタジア文庫)
ライトノベル。相変わらずどこかで見たような設定にクラッと来るものの、話作り/語り口が丁寧で巧みなため楽しめます。マルクの影が薄め(影執事なのに! ドヤァ)な分、周りのキャラクターを掘り下げた一冊。面白かったです。
読了日:12月06日 著者:手島 史詞
人外の恋人 (エンジェルコミックス)
再読。久しぶりに読むと『猫熟女』やら『黒髪ロングエルフ』といったものが気の利いた変化球に感じられ、悪くないなと思った次第です。牡の獣にファックされる人妻、とかとても良い。ふたなり悪魔娘と猫娘、まで行くと流石に詰め込みすぎな気もしますが。
読了日:12月05日 著者:梶山 浩
薔薇忌 (集英社文庫)
小説。舞台をテーマにした短編集。幻想的な語り口でありながら、時にその酩酊から意識を引きずり出す鮮やかな文章の数々。詩的であり、平易であり、何よりも『美しい』。感動の熱を帯びたため息を一つ残す以外に術はなく、ただ圧倒されるのみでありました。素晴らしい。
読了日:12月04日 著者:皆川 博子
難民探偵 (100周年書き下ろし)
小説。ミステリ長編。『西尾維新 presents 二時間ミステリドラマ』といった感じの内容でしたが、面白かったです。表紙のデザインから既に狙っているのだとは思いますが、普段西尾維新を読まない層に向けて書かれたものなのでは。淡々とした進行や地味目のトリックなど、『森博嗣フォロワー』としての資質が一番出ているようにも思います。
読了日:12月03日 著者:西尾 維新
さらば富士見ミステリー文庫 愛(L・O・V・E!)の戦士たち
富士見ミステリー文庫レーベルについてまとめた同人誌。レーベル全ての作品をレビューした『全作品カタログ』を始めとして、富士ミスへの愛が無ければ作り得ない、素晴らしい著作でした。そこそこ追いかけてる気ではありましたが、思った以上に知らない作品が多くて自分もまだまだだな、と。かつてレーベルの最期を看取った者の一人として、懐かしく、またこの機会に富士ミスというレーベルの評価がきちんと成されることを願いつつ。『L・O・V・E!』will be my epitaph...
読了日:12月01日 著者:フライング東上
鬼物語 (講談社BOX)
ライトノベル。いやもう、なんと言っていいのやら……。『物語』が『シリーズ』であるということに対して、最初はノリで書き始めたみたいなことを西尾維新が言っていたような気がしますが、ここ数作でキチッとその責任を取ろうとしているように感じました。少年漫画話に於ける『シリーズの中だるみについて』や扇ちゃんのほのめかせ方なんて露骨そのものでしょう。次が完結になるのかさらにシーズンを重ねるのかはわかりませんが、どちらに転んでも西尾の天才を証明することになるのは間違いない、素晴らしいシリーズになったな、と。
読了日:12月01日 著者:西尾 維新

