2004-03-01
■[涜][daisensei] 西垣通『基礎情報学―生命から社会へ』

嗚呼...。やっちゃった.....
こんなの↓をだしちゃうべく準備されておった、という訳だったのですねぇ。西垣大先生は。
- 作者: 西垣通
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 2004/02
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 35回
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さっき買って、ざくざくと読みました。読んでしまいました。
で、「嗚呼.....(ノД`)」です。
内容は、例の昨年の『思想』掲載論文と変わりません。
何か「変わった」ところ「付け加えられた」ところもないので、論文と著作の関係を表す適切な表現は、「膨張」でしょう。
論文で既にあらわになっていた、謎の出発点=前提=バイアス:
- 情報学には生命論が必要だ
- 情報学には階層論が必要だ
は、──論文と同様──単に前提にされているだけで、それ自体が解明の対象にはなっておらず、したがって=そうであるがゆえに、無根拠なままに単に主張されているにずぎず、したがって=そうであるがゆえに、参照される様々な先行理論(含むルーマン理論)も、あまりに強いバイアスのもとで激謎なモディファイを受けたうえで、批判的に受容とかされちゃってる罠。
ま。それはべつにいいんですが。
「問題」は。です。
こうしたものを見てしまった場合の、我々(←誰?)の側の対処策のほうにあるのであります。
つまり。
西垣本を読めばあなた(←誰?)の口からもこぼれるであろう
「嗚呼.....(ノД`)」
という嘆息は、たとえば、
進化学者が 竹内久美子の著作を読んで漏らす「嗚呼.....(ノД`)」
や、
歴史学者が 梅原猛の著作を読んで漏らす「嗚呼.....(ノД`)」
や、
(以下略)
と、“おなじもの”だと思うのですが、こうしたものに邂逅してしまった場合に、ど-の-よ-う-な-応-対-が-適-切-な-の-か、ということ。──これであります(© 渡辺二郎)。
「あのー、西垣先生、こことこことこことここと(略)のルーマン解釈が変ですが...」といったいちいちの批判をして差し上げることに意味があるのは、そもそもこの著作に「意味がある」場合だと思うのですが、しかしそもそもこの著作、
で?
これ──基礎(゜Д゜)? 情報学(゜Д゜)ハァ?──いってみて、
マスメディア研究にどんな・なんの寄与したことになるんですか?
という点が既に激謎な訳でして、その点でいえば、コストをかけて批判をしてみても「学問的価値」にはつながらないわけですよ。ぜんぜん。
そんなもののために、誰が「貴重な自分の研究時間」を割いて応対すべきだといえるのか。
しかし/ならば、「放置」ということでよいのか。
しかしやはりそれも──ふたたび竹内&梅原(以下略)の場合同様──悩ましい選択なのではないか。
といったことを考えてみると、いまのところまず我々(←誰?)にできるのは、
で済むことを神に祈る、ということになりましょうか。
嗚呼.....(ノД`).......ナヤマシヒ.....。
【目次】
【関連ネタ】
■[daisensei]ネタついで。

西垣大先生講演会情報。
http://www.libro.jp/topics/news.php
3/21(日) 第27回リブロコミカレ特別セミナー 西垣通さん講演会
「基礎情報学 生命から社会へ」(NTT出版)発売記念
日時:3月21日(日) 午後4時〜午後5時30分
場所:池袋西武イルムス館 8F:池袋コミュニティカレッジ3・4番教室
参加費:1,000円(税込)
定員:150名様
■[info](3/6)関東社会学会

告知が更新されてました:http://wwwsoc.nii.ac.jp/kss/nl/nl104/reikai.html#3
第3回研究例会 <文化の社会学>部会 [部会趣旨]
日程:2004年3月6日(土)14:00〜18:00
場所:大正大学(巣鴨校舎)3階231教室
司会:藤村正之(上智大学)
■[em_ca] ダグラス・メイナード講演会報告(未遂)

土日をつぶして、ダグ・メイナード大先生の連続講演(その1&その2)に参上。講演も面白かった──そして、両日ともに、通訳が非常にきちんとしていて良かった──けど、いろんな方々に(飲み屋で)お話を伺えたのが楽しくも有意義でした。
講演会のことはまた後日に書くとして、二連ちゃんで「飲み」に同席させていただいた 皆川満寿美さんのサイトに──はやくも──メイナード本へのコメントがあがってるのを発見したのでご紹介。
ちなみに、メイナードさんの本、というのは──先日来宣伝している──、これ↓のことね:
- ダグラス・メイナード『医療現場の会話分析:悪いニュースをどう伝えるか』(樫田美雄・岡田光弘訳)勁草書房、2900円
2900円って──この出版事情下では──、それなりに「冒険的」な価格設定なんだと思う。売れるといいですねぇ。
明日(ていうか今日だけど)は、東京最後のセッションです。(私は有給がとれなかったので行きませんが。ははは。)
- 詳細:http://www.ias.tokushima-u.ac.jp/social/Maynard/schedule.html
講演会:13時半〜15時(成城大学7号館733教室)
セミナー:15時半〜17時半(成城大学7号館733教室)
- http://d.hatena.ne.jp/yskszk/20040229
- http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040305
- http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040328
- http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040518
- http://d.hatena.ne.jp/editech/20040520
- http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040628
- http://d.hatena.ne.jp/extinx0109y/20040715
- http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040805
- http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040814
- http://d.hatena.ne.jp/contractio/20050315
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