2007-10-09 ■phase04-1 まであと: 33日
■[soc][info][tossiki] 『ソシオロゴス』vol.31──日曜社会学10周年記念号*頒布開始

日曜社会学10周年記念に 論文というものを書いてみたわけです。そいつが掲載された『ソシオロゴス』の第31号が出版されましたので宣伝ですよ。
あてに 送付希望先を書いたメールをください。掲載論文は下記のとおり。
『ソシオロゴス』第31号掲載論文一覧
なかなか(ある意味)お買い得の一号じゃないでしょうか[棒読み]。
酒井小宮論文の要旨:
社会システムの経験的記述とはいかなることか——意味秩序としての相互行為を例に——
要旨
本稿の目的は、ルーマン理論を「経験的な学としての社会学」の中で受け継ぐための、ひとつの方向性を提示することである。この論点に関しては近年佐藤俊樹によって提出されているいくつかの論考があり、我々もそこに示された主題設定を引き継ぐことから始める。すなわち、「相互行為システム」はどのようないみで「社会システム」か、である。
ルーマンの「社会システム」概念は、社会秩序という研究対象を社会学がいかに扱うべきかについての方針——「構造と作動の構成関係において」——を提示している。この方針に照らしたとき、ルーマン自身の「相互行為システム論」も、またその批判的検討である佐藤の議論も、ともに不適切である。本稿ではルーマンが参照していたゴフマンおよび会話分析の知見を参照しながら、システム類型を作るよりもまず実際の社会秩序を上記方針のもとで描くことこそが、ルーマン理論の検討と継承にとって必要であることを示す。
「本稿ではルーマンが参照していたゴフマンおよび会話分析の知見を参照しながら、」というのは誤解を誘う表現ですな。
「本稿ではルーマンが参照していたゴフマンに、さらに加えて会話分析の知見を参照しながら、」とかにすればよかったですか。
冒頭はこんな感じ:
1 はじめに
ルーマン理論を「経験的な学としての社会学」の中で受け継ぎ・展開していく1ための方向性について、見通しを与えること。これが本稿の課題である。
残念ながら、この課題に明示的に指向した先行研究はほとんど見当たらない。このことがすでに、ルーマン理論が社会学理論としてなんらかの難点をもつことを示唆しているように思われるが、ともあれ、この状況で着手できる前提的な作業として二つのことが考えられるだろう。一つは、ルーマン自身の記述を経験的な観点から検討すること。難点がわかればそれを改善すればよいだろうから。もう一つは、ルーマンの方針──「システムの作動を記述せよ」──に適った経験的研究の実例を先行研究のなかに探してみること。例がみつかれば、「では他にどんなやり方があるだろうか」と議論を展開させていくことができるだろうから。本稿が行おうとするのは、こうした作業である。[‥]
ところで共著者の小宮さんは、こっち↑と前後して、ライフヒストリー〜対話的構築主義を主題にした下記論文を書いておるのですが、そいつをめぐって こんな↓セミナーが開かれるとのこと。
これはたぶんナラージョな隠棲さんたちのセミナーですが、関心のある関西近隣在住のかた、どうぞ。
■[soc][info] 社会学的告知>セミナー「質的研究の記述法を探る」

http://socinfo.g.hatena.ne.jp/keyword/2007-12-01
- 日程・会場
- 2007年12月1日(土) 14:00〜17:00
- 奈良女子大学生活環境学部中会議室(F棟2階)
- 目的
- 近年注目を集め、多くの研究者が試みている「相互行為としてのインタビュー」という新たな方法論において、その「聞き取る」方法論については研究の蓄積が行われてきたが、その聞き取ったものをいかに記述し、成果と為していくかという「記述する」方法論はほとんど論じられてきていない。しかも、そのことに無自覚なままに「相互行為としてのインタビュー」が行われ、記述されてきた、というのが現状であろう。
本セミナーでは、この「記述する」方法論の現状について極めて批判的に論じておられる若手研究者二名をお招きし、また、構築主義の国内における重要な論者である中河先生を交え、「相互行為としてのインタビュー」という手法についての批判的な視点を養うと共に、いかにすれば社会現象を「記述する」ことが可能であるのか、議論の進展を目指す。
- テキスト
- 鶴田幸恵・小宮友根,2007,「人びとの人生を記述する――『相互行為としてのインタビュー』」 ソシオロジ52(1),21-36.
■[Luhmann][list] お買いもの思案:下山『リスク行政の法的構造』

リスク行政の法的構造―不確実性の条件下における行政決定の法的制御に関する
- 作者: 下山憲治
- 出版社/メーカー: 敬文堂
- 発売日: 2007/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
june_t
2007/10/09 18:39
中を見ました?<下山本
contractio
2007/10/09 20:48
見てないっす。見ました?
june_t
2007/10/09 23:19
えっと、まだ見てないです。明日教授会のとき見せてもらおうかと。いちおうさっき聞き込みをした範囲では、「憲ちゃん(下山くんのこと)は、違う世界に逝ってしまった」「法解釈学ではなく、法社会学だと思います」みたいなー。以前からベックとかは関心をよせてたけど、ルーマンはどうか知りません。
contractio
2007/10/09 23:40
まぁこれ、ご同僚のK藤さん情報なんですけどね。
june_t
2007/10/10 00:30
なるほど。わたしより彼の言のほうが確実でしょう。
contractio
2007/10/10 00:39
(むにゃむにゃ...)
june_t
2007/10/10 03:06
なんだよマジレスしてるのにそのリアクションw
june_t
2007/10/10 16:02
昨日聞き込みをした民法の人から本を借りて中を見てみました。ドイツでのBSE問題への対応等を例にとって、“リスク・マネジメント”を、主に行政法の機能を中心に検討している、という感じの本です。たしかに法社会学かも。細かく論文として発表されたものをまとめているので、数カ所で理論的な検討をしているのですが、その部分でベックやルーマンなどが使われているようです。「オートポイエシス」とかの単語も出てきましたw 使い方が妥当かはよくわからんけど。
contractio
2007/10/10 17:04
レポ続報ありがとうございます。アマゾンになかなかあがりませんな。
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