じじぃの「ボーイング787・炭素繊維素材・ANA・空の旅・どう変わる?知りたがり」

Welcome to ANA's Long-Haul (International) Boeing 787 Dreamliner. 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=G_mN1waur6A
Paris Air Show 2011 Day Three 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=G5opGqLo3Js&feature=relmfu
Flying on 787's first flight to Japan 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=dB11CG6jZjM&feature=related
NEWS FINE 全日空が世界初導入 ボーイング787 その実力は? 2011年9月28日 テレビ東京 動画あり
全日空が世界で初めて導入したボーイング787の1号機がけさ、羽田空港に到着しました。これまでの機体に比べ燃費が大幅に改善されているということですが、私たち利用客にとっては、どんなメリットがあるのでしょうか。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsfine/newsl/post_7831
ボーイング787 ウィキペディアWikipedia)より
ボーイング 787 ドリームライナー(Boeing 787 Dreamliner)は、ボーイング社が開発・製造する次世代中型ジェット旅客機。ボーイング757ボーイング767およびボーイング777の一部の後継となる。
中型機としては航続距離が長く、今までは大型機でないと行けなかった距離もボーイング787シリーズを使うことにより直行が可能になる。この事により、需要のあまり多くない航空路線の開設が可能になるとされている。
【開発の遅延】
2011年9月26日(シアトル現地時間)、ローンチカスタマーである全日本空輸に、第1号機が初めて引き渡された。同時に10月引き渡し予定の第2号機も公開された。同年9月28日、歴史的初号機となった全日本空輸向けの第1号機(登録記号:JA801A)が東京国際空港に到着した。ロールアウトから実に4年越しの出来事であった。この後、同年11月1日より、羽田 - 岡山・広島を結ぶ路線で世界初の定期便による営業運航が開始される予定となっている。さらに、2012年1月からは、同社の国際線として羽田 - フランクフルト線にも投入されることとなっている。
【機体】
中型のワイドボディ機で、ナローボディのボーイング757セミワイドボディのボーイング767、およびボーイング777の一部の後継機と位置づけられている。特にターゲットとなる767より、航続距離や巡航速度は大幅に上回るとともに、燃費も向上している。炭素繊維強化プラスチック等の複合材料の使用比率が約50%であり、残り半分が複合材料に適さないエンジン等なので、実質、機体は完全に複合材料化されたといえる。
【国際共同事業の推進と日本企業の協力】
ボーイング787は機体の70%近くを海外メーカーを含めた約70社に開発させる国際共同事業である。
日本企業の担当比率は合計で35%と過去最大である(767は15%、777は20%を担当)。この35%という数字はボーイング社自身の担当割合と等しい。ボーイング社外で製造された大型機体部品やエンジン等を最終組立工場に搬送するため、専用の輸送機が用いられており、日本では生産工場が名古屋近郊にある関係で中部国際空港に定期的に飛来している。
三菱重工業は747X計画時の2000年5月にボーイングとの包括提携を実現しており、機体製造における優位性を持っている。すでに1994年には重要部分の日本担当が決定しており、三菱は海外企業として初めて主翼を担当(三菱が開発した炭素繊維複合材料は、F-2戦闘機の共同開発に際して航空機に初めて使用された。この時、アメリカ側も炭素系複合材の研究を行っていたものの、三菱側が開発した複合材の方が優秀であると評価を受けた為、三菱は主翼の製造の権利を勝ち取っている)、川崎重工業主翼と中胴の結合部と中央翼、富士重工業がセンターボックスと主翼フェアリングに内定していた。計画は747Xからソニック・クルーザーを経て787となり、三菱が主翼、川崎が前方胴体・主翼固定後縁・主脚格納庫、富士が中央翼・主脚格納庫の組立てと中央翼との結合を担当している。エンジンでも、トレント1000に三菱(名誘)、GEnxにIHIが参加している。
機体重量比の半分以上に日本が得意分野とする炭素繊維複合材料(1機あたり炭素繊維複合材料で35t以上、炭素繊維で23t以上)が採用されており、世界最大のPAN系炭素繊維メーカーである東レは、ボーイングと一次構造材料向けに2006年から2021年迄の16年間の長期供給契約に調印し、使用される炭素繊維材料の全量を供給する。
進藤昭男 ウィキペディアWikipedia)より
進藤昭男(しんどうあきお、1926年 - )は通商産業省工業技術院(現産業技術総合研究所)に在籍した炭素繊維研究者。1961年広島大学より理学博士を取得(博士論文タイトルは"Studies on graphite fibre")。日本化学会第25回化学技術賞受賞。
ポリアクリロニトリル(PAN)繊維を蒸し焼きにして生成する炭素繊維の発明者。1959年9月進藤博士が特許出願(アクリルニトリル合成高分子物より炭素製品を製造する方法)。1962年特許公告(特公昭37-4405号。関連する国内特許26件、海外特許7件)。1970年10社に実施受諾。
工業技術院(現産業技術総合研究所)では、1965年から1982年頃まで、進藤博士をリーダーとして、28社に技術指導を行った。
産業技術総合研究所経済産業省では、アクリル系炭素繊維が高温に耐え、強度に優れることの発見、国内特許(32件)、海外特許(10件)の取得、基本技術シーズの工業標準化(JIS)、企業に対する技術指導という発見から技術移転までの一連の流れを進藤モデルと名付け、公的研究機関の研究の理想的なあり方の一つと位置づけている。
現在、世界の構造部材用炭素繊維市場(3万トン)における日本企業の市場シェアは7割超となっている。

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『知りたがり!』 フジテレビ 2011年9月29日
【司会】伊藤利尋渡辺和洋 【ゲスト】MEGUMI、ゴリ(カレッジセール)、ブルボンヌ 【コメンテーター】航空評論家島一生
日本初上陸! 最新旅客機ボーイング787 「空の旅」どう変わる?
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/shiritagari/index.html
どうでもいい、じじぃの日記。
9/29、フジテレビ 『知りたがり!』の番組で「日本初上陸! 最新旅客機ボーイング787 『空の旅』どう変わる?」を観た。
大体、こんなことを言っていた。(手抜きしている)
伊藤さん、「この飛行機、どんな経緯で開発されたかというと、開発のきっかけは全日空ボーイングに大量に発注したことがきっかけだった。全日空のニーズに答えるという形でいろんなところが出来上がっていった。結果として、その飛行機は日本基準の旅客機になった」
30年空を飛び続けた元チーフ・パーサー、航空評論家の秀島一生氏が伊藤さんのサポートを行う。
伊藤さん、「これ作ったのはアメリカのボーイング社で、全日空の大量発注が機体に影響したということですが」
秀島さん、「全日空がまだ影も形もないものを55機も注文したわけです。この勇気というのは大変なものです。その勇気の裏側には権利がある。ローンチカスタマーといって、一番初めに発注については大体言うことを聞いて機内の設計、仕様を変えることができる。最初にオーダーしたところがスタンダードになって機体が作られた」
伊藤さん、「じゃあ、全日空のニーズがどう反映されたのか、見てみましょう」
見た目の変更点
・手荷物収納の高さ → 低くなった。(荷物を入れやすくなった)
・トイレが温水洗浄器付きトイレになった → 初めて利用する外人にも好評
パイロットの酸素マスクが小さくなった → 日本人向きになった。(アジア系向き)
伊藤さん、「じゃあ、どう作ったか。作る部分では日本の技術が結集されている」
日本企業が受け持った機体部分
主翼               ・・・ 三菱重工
・胴体の一部と中胴の結合部 ・・・ 川崎重工
・胴体主尾翼           ・・・ 東レ
・中央翼              ・・・ 富士重工
伊藤さん、「日本の製品が全体の35%を占めている。ボーイングの機体は他にもいっぱいあるが、ここまで占めたことはなかった」
秀島さん、「これまでにも20%ぐらいは使われていました。厳しい競争の中で、技術が認められたということです」
ゴリさん、「これだけ進んだ日本の技術で、じゃあ、全部日本で作るということにはならないんですか?」
秀島さん、「1951年、終戦後までまず飛行機を飛ばすことがダメでした。飛行機を作るなとなって、日本は今軍事のものを作っていないので、すべて自ら最新鋭のものは作れない。でもここまできたわけです」
伊藤さん、「基本部はアメリカやヨーロッパが抑えているということですが、でも全部日本で作ろうという動きが三菱重工あたりにあります。でも、重要な部分であるということで準国産機と言えそうですが、一番のポイントは胴体主尾翼に『東レ』という名前がありますが、要はこれは素材なんです。機体の素材が革命的と言われている。使われている素材は炭素繊維複合材と言われるもので、カーボンフアイバーとも言われていますが、釣り竿とかラケットのフレームとか、強度がないといけないわけですが軽いというのが大きい」
秀島さん、「これまではジュラルミンとか、アルミだった。それよりずっと軽い。しかも9倍ぐらい強い。ちょっと夢のような素材なんです」
伊藤さん、「これが素材革命と言われているわけです。これが機体の5割に使われているんです」
機体の5割に炭素繊維複合材
・強度がUP     → 気圧が一定に
・耐腐食性がUP  → 湿度が一定に
・軽量化        → 燃費2割UP
伊藤さん、「いろいろありますが、一番大きいところは軽くなった。結果として、燃費が2割アップした」
秀島さん、「軽くなったということは、それだけ遠くに行ける。燃料費が節約になったということです」
伊藤さん、「全日空が大量発注したことを話しましたが、世界のヒット商品になっているんだそうです。世界各国から注文が800以上、きている」
秀島さん、「中東を含めて、お金持ちの国がみんな、ごそっと買っていますから。飛んでいるのが、全部この飛行機という時代がもうすぐきます」
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じじぃの感想
「1951年、終戦後までまず飛行機を飛ばすことがダメでした。飛行機を作るなとなって、日本は今軍事のものを作っていないので、すべて自ら最新鋭のものは作れない。でもここまできたわけです」
アメリカと戦争なんてしなきゃ、よかったのに。
ぶつぶつ。