じじぃの「最強の5大穀物メジャー・丸紅が世界の産業トップに!資源戦争」

[画像]-穀物価格の推移(1980〜2012年)
http://ecodb.net/exec/trans_image.php?type=PCP&g=grain&ym=Y
三菱商事三井物産 リスク乗り越え資産獲得 - 日本は大丈夫!? (追加) 2012-09-23 産経新聞
チリの銅鉱山権益をめぐり、英資源大手アングロ・アメリカンと世界最大の銅メジャーであるチリ銅公社コデルコが対立していたが、アングロと三菱商事が共同保有する銅鉱山運営会社に、コデルコ・三井物産連合が29.5%を出資することで落ち着いた。総合商社にとって、優良な資源権益は今後の成長に不可欠。訴訟リスクにさらされながらも、互いに世界最大級の優良資産獲得に成功、次代の成長の糧を手にした。
http://blog.goo.ne.jp/dxo186556_001/e/b74159db56a63a82bb7b9ed1c74a4c6b
丸紅が穀物メジャーの一角に 勢力図変える中国の“食欲” (産経新聞 2012年6月1日 Yahoo!ニュース
丸紅が穀物商社で世界シェア3位の米ガビロンを買収し、穀物メジャーの一角に食い込んだ。中国をはじめとする新興国の爆発的な需要増により、米大手が牛耳ってきた穀物市場の勢力図は大きく変わろうとしている。
肌寒い空気が張り詰める3月27日早朝。まだ出勤する社員も少ない東京・大手町の丸紅本社に、米穀物メジャーガビロンのグレッグ・ヘックマンCEO(最高経営責任者)ら幹部5人が通用口からビルに入った。朝田照男社長や食糧・食品部門担当の岡田大介常務ら両社トップが初めて顔を合わせ、買収に向けて詰めの交渉を行った。
「この買収に勝てなければメジャー(大手)の後塵を拝したままだ」(岡田常務)との危機感を背に、丸紅は買収に向けて今年1月に米ネブラスカ州ガビロン本社に総勢25人のチームを派遣。資産査定と交渉を本格化していた。
結果として、5月29日の取締役会で正式決定、約2860億円という同社としては過去最大の買収を決断した。ガビロン買収によって丸紅の穀物貿易量は3300万トンと、トップの米カーギルの4千万トンに迫る規模となった。
両社が買収で合意した背景はこうだ。ブラジルと並ぶ世界最大の穀物生産地である米国に集荷網を持つガビロンだが、海外展開が手薄だった。片や、丸紅は、世界最大の穀物消費国となった中国で相次ぎ現地に販売網を持つ企業と提携し、年間1100万トンを中国向けに輸出するだけに、中国やアジア向け取引を増やす上で北米集荷網の増強は欠かせない。この2社がタッグを組めば、カーギルなど大手を追走できるとの思惑が一致した。
大豆輸入量で世界の6割を占めるなど需要が急増する中国を中心に、穀物消費の主役が先進国から新興国にシフト。「生産地の集荷網と消費国の販売網の両方を押さえることが生き残りの条件」(丸紅の若林哲執行役員)となってきた。欧米の穀物メジャーといえど、この世界的な構造変化への対応を迫られ、業界再編のうねりはすでに起きていた。
口火を切ったのは、スイスの穀物商社グレンコアだ。今年3月に約5100億円を投じてカナダの穀物商社バイテラを買収することで合意、業界を驚かせた。仏大手、ルイ・ドレフュス(非上場)も創業以来初めてとなる社債を発行して買収資金確保に動くなど、世界再編の足音は確実に高まっていた。
ガビロン買収でも、日本の他の商社やグレンコアが参戦。丸紅は争奪戦に勝利した格好だ。
成長する中国の穀物市場をめぐっては、他の大手商社も拡大戦略に打って出る。三菱商事は中国の政府系穀物商社コフコ向けに大豆調達契約を結び、ブラジルの集荷網の買収を進める。伊藤忠商事も米ブンゲと米西海岸の輸出ターミナルを稼働するなど、日本勢は、現時点で先行している。
今後の再編の焦点は、中国企業の動向だ。丸紅も、世界の穀物買い取りに動き始める中国勢の“影”を経験している。
2年前に丸紅がブラジル人の辣腕穀物トレーダーを採用した直後のこと。丸紅との正式契約を知らない中国の穀物会社が丸紅を上回る報酬でそのトレーダー引き抜きに動き、その情報がサンパウロ穀物市場に流れたのだ。
仮に、中国の巨大穀物企業が米国やブラジルの集荷網を手中にすれば、「日本への安定調達すら危うくなる」(岡田常務)。
丸紅をはじめとした日本の商社は日本への穀物安定供給のためにも、欧米メジャーだけでなく中国企業という新たなライバルとも協調していく必要がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120601-00000535-san-bus_all
中国大手農業国有企業がオーストラリアの農地買収を計画―反発と歓迎とに割れた現地の声 2012年1月27日 レコードチャイナ
2012年1月19日、オーストラリア華字紙・豪州日報は、中国大手国有農業企業・北大荒集団が、西オーストラリア州で農場買収を打診していると報じた。
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=58222
穀物メジャー ウィキペディアWikipedia)より
穀物メジャーは、ダイズやトウモロコシ、コムギをはじめとする穀物の国際的な流通に大きな影響を持つ商社群。1990年代には、五大穀物メジャーにより世界の穀物流通の70%が扱われた。
【主な穀物メジャー
1997年時点での、カントリーエレベーター類の所有基数および容量は下記の通りで、上位5社でアメリカ合衆国内10,426基・7938190千ブッシェルのうち19.5%を占める。
・ADM - 387基・533325千ブッシェル
カーギル - 286基・464091千ブッシェル
・コナグラ - 100基・210958千ブッシェル
・バンゲ - 53基・173012千ブッシェル
・コンチネンタルグレイン - 71基・166346千ブッシェル
資源メジャー一覧 ウィキペディアWikipedia)より
資源メジャー一覧は、資源の採掘や精製、製品化などの権益を押さえている世界的メジャー(巨大企業)の一覧である。
近年資源価格高騰に伴い、各資源分野で寡占化が進んでおり、資源メジャーは価格交渉力を急速に高めつつある。また価格交渉力をつけた資源メジャーが資源価格をつり上げているとの見方がある。
【石油】
・石油メジャー
天然ガス
ガスプロム(ロシア)
(他、多くのオイルメジャーが天然ガスも兼ねる)
【鉄鉱石】
   ・
国際石油資本 ウィキペディアWikipedia)より
国際石油資本または石油メジャーとは、資本力と政治力で石油の探鉱(採掘)、生産、輸送、精製、販売までの全段階を垂直統合で行い、シェアの大部分を寡占する石油系巨大企業複合体の総称。1975年にアンソニー・サンプソンが著した「セブン・シスターズ」で一躍存在が知られることになった。
セブン・シスターズ
・スタンダードオイルニュージャージー(後のエッソ、その後1999年にモービルと合併しエクソンモービルに)
ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ60%、英国40%)
・アングロペルシャ石油会社(後のブリティッシュペトロリアム、2001年に会社名の変更でBPに)
・スタンダードオイルニューヨーク(後のモービル、その後1999年にエクソンと合併してエクソンモービルに)
・スタンダードオイルカリフォルニア(後のシェブロン
・ガルフオイル(後のシェブロン、一部はBPに)
・テキサコ(後のシェブロン
上水道 ウィキペディアWikipedia)より
上水道(Water Supply)とは、一般に飲用可能な水の公共的な供給設備一般を指す。上水道には単に「水道」という呼び方もあり、下水道や中水道などとの区別を強調する場合に上水道と呼ばれることが多い。
欧州や米国では水道事業を民間に開放しているところもあり、必ずしも自治体が提供する公営事業とは限らない。イギリスやフランス、オランダ等のように水道事業を民間会社が行っているのが一般的な国もあり、これらの国の水道運営会社は世界各国にも進出し水メジャーと呼ばれている。
【世界市場での水道企業シェア】
スエズ (フランス)
ヴェオリア (フランス)
・テムズ・ウォーター (イギリス)
・SAUR (フランス)
ユナイテッド・ユーティリティーズ (イギリス)

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『資源戦争――いま世界で起きている本当に凄い話』 ニュースなるほど塾/編 KAWADE夢文庫 2012年発行
最強の5大穀物メジャーに和製メジャーは対抗できるか (一部抜粋しています)
日本ではあまりその存在が知られていないが、世界の食料取引の8割はたった5社の企業に牛耳られている。それらは「穀物メジャー」と呼ばれる巨大企業で、世界の穀物市場を支配し、莫大な利益を上げている。
5大穀物メジャーに名を連ねるのはカーギルアメリカ)、ADM(アメリカ)、ガビロンアメリカ)、バンゲ(オランダ)、ルイ・ドレファス(フランス)の5社。アメリカにルーツを持ち、M&A(企業の豪兵・買収)を繰り返して巨大化してきた企業が多い。
具体的にどんな仕事をしているのかというと、世界中の農家から穀物を買い付け、それを保管、集荷、輸送し、商社や食品メーカーを通して世界中の消費者へ販売している。世界の食料市場の流通を一手に握っているのである。
5社のうち最大手はカーギルで、世界の穀物シェアの3割を扱っている。アメリカで口に入るものは、ほとんどカーギルが関わっているといわれるほどだ。2009年度のデータでは世界66ヵ国に支社を持ち、年間売上高は約9兆円。当然のようにアメリカでは政治的影響力も大きく、カーギル出身者の多くが歴代政権の高官をつとめてきた。
このように穀物メジャーは、穀物業界において圧倒的な力を握っており、食料争奪の時代においてカギになる存在といえる。
だが、日本企業も負けてはいない。日本の商社が穀物メジャーをめざして積極的な動きを見せているのだ。日本の大手商社である丸紅、三井物産双日などが、トウモロコシ、小麦、大豆などの穀物取引を拡大し、中国で飼料事業を行うなど、度記事の戦略を展開している。
丸紅は巨大消費国の中国で、大型飼料工場の建設や食肉加工会社に資本参加し、飼料から畜産加工、小売りまでの体制を確立。調達面でもブラジル企業と提携し、アジアへの供給体制を強化している。
三井物産は、ブラジルで大豆の生産・集荷・輸出・販売を手がけるマルチグレインを買収、ブラジル産大豆の取引を増大させる計画を立てている。
双日は、アルゼンチンで大豆、小麦の生産事業に着手。低コストの生産ノウハウを蓄積して、2017年までに南米全体で年間100万トンの穀物生産をめざしている。
いずれの商社も、アメリカの5大穀物メジャーの影響力が少ない中国や、南米に狙いを定めている点に特徴がある。
日本の大手商社が穀物ビジネスに進出したのは、食料争奪の時代を想定してのものだ。やがて本格化するであろう食料争奪戦において、ビジネスチャンスを拡大しようというわけだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『資源戦争――いま世界で起きている本当に凄い話』という本を見ていたら、「最強の5大穀物メジャーに和製メジャーは対抗できるか」というのがあった。
「丸紅は巨大消費国の中国で、大型飼料工場の建設や食肉加工会社に資本参加し、飼料から畜産加工、小売りまでの体制を確立。調達面でもブラジル企業と提携し、アジアへの供給体制を強化している」
6月1日の新聞に、こんな記事が載っていた。
丸紅が穀物メジャーの一角に 勢力図変える中国の“食欲”
思えば、1980年代に日本が「ジャパン・アズ・ナンバーワン」などと浮かれていて、アメリカのロックフェラーセンタービルを買収していた頃、世界は巨大な穀物メジャー、石油メジャー、水メジャーに支配されていた。
結局、日本はこれらの巨大な資源メジャーのひとつにもなれず、今日に至ってしまった。
この丸紅の穀物メジャー入りは、日本の悲願だったのではないだろうか。
これを機に、日本の逆襲が始まったのだ!
と、どっかのじじぃが言ってました。