じじぃの「未解決ファイル_206_自己愛(オキシトシン)」

ポール・ザック:信頼と道徳性、そしてオキシトシン 動画 TED
https://www.ted.com/talks/paul_zak_trust_morality_and_oxytocin/transcript?language=ja
【精神病】自己愛性人格障害【嫌われ病】 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=nvMCY53fs9o
ストーカー ウィキペディアWikipedia)より
ストーカー(stalker)とは、特定の他者に対して執拗に付き纏う行為を行う人間のことをいう。その行為は、ストーカー行為あるいはストーキングと呼ばれる。
【ストーカーの心理】
精神科医福島章は、『新版 ストーカーの心理学』(2002年)にて、ストーキングを行う者の心理を以下の5つに分類して考察している。
・精神病系
精神病によって抱く恋愛妄想、関係妄想によってストーキングを行う。現実には自分と無関係の、スターに付き纏うようなタイプが多い。警察庁の統計によれば、ストーカーに占める精神障害者の割合は、0.5%である。
・パラノイド系
妄想によりストーキングを行うが、妄想の部分以外は正常で、話すことは論理的で、行動は緻密であることが多い。現実の恋愛関係の挫折による付き纏い行為もあるが、現実には自身と無関係の相手に付き纏うタイプが多い。
・ボーダーライン系(境界人格障害
性格は外交的・社交的で、「『孤独を避けるための気違いじみた努力』が特徴」で、病気ではなく、人格の成熟が未熟で、自己中心的で、他人・相手の立場になってみてものを考えることが出来ないタイプで、このタイプの人は精神医学の専門家でない人が想像するよりも世の中に多いという。人間関係は濃く、相手を支配しようとするところに特徴があるという。
・ナルシスト系(自己愛性人格障害
自信・自負心が強く、拒絶した相手にストーキングするものが多く、行動的な分類からは『挫折愛タイプ』に属するものが多い。現実の人間関係は深い。
サイコパス系(反社会的人格障害
被愛妄想を持つ(相手が自分を好きであると信じる)のではなく、自分の感情・欲望を相手の感情と無関係に一方的に押し付けるタイプで、性欲を満たすための道具として相手を支配するものが多い。「凶悪・冷血な犯罪者」「典型的な犯罪者」というイメージが特徴で、人間関係は強引で、「相手に『取り憑く』能力を持っている」ことが特徴であるという。

                              • -

クローズアップ現代 「少年犯罪・加害者の心に何が」 (追加) 2015年2月9日 NHK
【キャスター】国谷裕子 【ゲスト】高岡健岐阜大学医学部・准教授 児童精神科医
16歳の少女が通信アプリ・ラインでつながった同世代の少年少女に殺害された「広島強盗殺人事件」。
去年秋、主犯格の少女に1審判決が下された。残忍な犯行に酌量余地はないものの、幼少期の「愛着不形成」の影響が大きいことなどが加味され、求刑より減刑となり、注目された。いま、幼少期に周囲との信頼関係が育まれない「愛着不形成」に関する研究が進んでいる。脳の特定部位が萎縮を起こす、自己の行動抑制ができなくなるなど、「精神症状」や犯罪行動につながるメカニズムを解き明かそうというのだ。
カウンセリングや安定剤に加えて、オキシトシンの力を借りて脳の機能回復を試みる事例。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3613.html
サイエンスZERO 「心と体を支配する! 神秘の物質ホルモン(2) 〜オキシトシン〜」 2014年6月15日 NHK Eテレ
【司会】南沢奈央竹内薫江崎史恵 【ゲスト】菊水健史 (麻布大学獣医学部教授)
親が我が子をいとおしく感じたり、夫婦や恋人が相手と離れがたいと感じたり・・・そんな人と人の愛情が、実は脳内で分泌されるホルモン「オキシトシン」によって操られていた!
このホルモンを鼻から吸入すると、男女のケンカも仲直り。さらに、なんとパートナーの浮気防止にも効果あり? 最新科学でオキシトシンが人間の愛情や信頼を操るメカニズムを徹底究明。ちょっとした日々の行動でオキシトシンを増やす意外な方法も紹介する。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp468.html
クローズアップ現代 「ストーカー加害者の告白 〜心の闇と対策〜」 2013年12月12日 NHK
【キャスター】国谷裕子 【ゲスト】桐生正幸関西国際大学教授)
「強い支配欲」「自分の所有物」…。過去にストーカー行為を繰り返していた男性が、知られざる加害者の心理をカメラの前で告白した。
相次ぐ凶悪事件を受けストーカー規制法が改正されて2ヵ月。対策強化の一方で被害の認知件数は年間2万件を突破、過去最悪のペースで増加している。従来の対策の限界が明らかになる中、今注目されているのが「加害者へのアプローチ」だ。
最新の研究から、加害者は「常軌を逸した執着心」「相手を束縛する支配欲」にとらわれ、本人や周囲に「阻まれれば阻まれるほど、逆にエスカレートする」など、知られざる内面が明らかになりつつある。専門家は、スマートフォンの普及などで、いつどこにいても、つながり合える環境が生まれたことも、若い世代の間に“ストーカー予備軍”を生む背景となっていると指摘する。なぜ被害は相次ぐのか。なぜ殺害までエスカレートするのか。専門家や警察が模索する加害者対策の最前線に迫る。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3446.html
『他人を見下す若者たち』 速水敏彦/著 講談社現代新書 2006年発行
自己肯定感を求めて (一部抜粋しています)
発達過程として、青年期が自己愛的であるとの指摘のみならず、最近では、時代を反映する形で、若者はとみに自己愛的になった、との言説もある。例えば、少子化で母子密着が強くなったことで、乳児期の全能感がそのまま持続されるようになったため自己愛が高まったとか、社会的スキルが低下し周囲の仲間との交流が減少した分、内的な幻想が肥大したとの指摘もある。
アメリカの精神科医コフート氏によれば、赤ちゃんにとって誇大自己は、一度は手に入れなければならない「私」の姿である。(和田秀樹『<自己愛>と<依存>の精神分析コフート心理学入門―』 PHP新書)。そして、赤ちゃんの時の誇大自己を手放せないまま大人になったのが、自己愛人格の人たちである。子どもの頃、大人があまりにもかわいがり過ぎることで形成された子どもの自己愛が大人になっても変わらないことはあるだろう。例えば、文豪森鴎外の長女・茉莉は父親に相当かわいがられたようで、大人になっても自分の子どもの育児は人に任せ、外出したらいつ帰ってくるかわからなかったらしい。子どものとき形成された自己愛が、大人になっても持続したのである。
そのような人たちは、自分は特別と考え、周りが特別扱いしてくれなかったような場合、「どうしてなのか」と思ったり、怒りやいらだちを感じたり、傷ついたり、劣等感に苛(さいな)まれているようにも見える。あるいは「いまの生活は本当じゃない」と思い、どこかに本当のすばらしい自分があると考え、それを探し求めるという。
      ・
また、精神科医香山リカ氏は、自己愛的性格を多重人格者の1側面として次のように述べている(『<じぶん>を愛するということ―私探しと自己愛―』 講談社現代新書)。
「日本では、多重人格者の別人格の中でも、殺人者や未熟な幼児の人格にはあまり関心が持たれず、芸術的な人格や常人ではできない何かに秀でた人格……の方に目がいってしまう傾向があります。そこには、多重人格になれたら、もしかしたらいまの自分を超えるすばらしい自分がいるかもしれない、いまの私にはできないことができる自分もいるかもしれない、というような気持ちもあるのではないでしょうか。/そう考えてみると、ここも80年代の終わりから続いてきたメッセージ、『いまの自分は本当の自分ではないかもしれない。ほんとうの私はどこか別の場所にいるはずだ』 『しかもそのほんとうの私はいまよりもっとすばらしい私である』が、見えてきます」
このように、誇大視した自己を何回も想像する間に、現代の普通の若者たちも、膨張した自己をいつのまにか自分の内に宿すことになる。

                              • -

どうでもいい、じじぃの日記。
12/12、NHKクローズアップ現代』で「ストーカー加害者の告白 〜心の闇と対策〜」を観た。
「ストーカー」の容疑者に共通するのは、自己愛が異常に強く、相手を一人の人間として尊重出来ないことなのだそうだ。
ちょっと古い本だが、速水敏彦著 『他人を見下す若者たち』を見ていたら、「自己肯定感を求めて」があった。
この本にはストーカーについての記述はないが、若者の自己愛について、かなり書かれている。
過剰な自己愛を持つと、人を見下す行動や言動を行うようになる。
先月、NHK探検バクモン』で、「Oh No! スーパーブレイン」を観たとき、こんなことを言っていた。
人間には主観としての自分の他に、もう一人、俯瞰して見る自分がいることが大事だというものだった。
「子どものとき形成された自己愛が、大人になっても持続したのである」
歳も60を過ぎて、自分の才能が若いとき思っていたのとは、まったく違っていたことにようやく気がついた。ずいぶん、人を傷つけてきたと思う。
自分がストーカーとか、殺人とかしなかったのは、単に運がよかったか、たまたましなかっただけなのかもしれない。