じじぃの「不気味の谷・フレンドリーなAI・モラベックのパラドックス!逆説の雑学」

ガンダム、 マリオ、 幽☆遊☆白書…日本コンテンツが世界攻略に挑む!Netflix日本オフィス独占取材【WBS×テレ東経済WEEK】(2023年12月15日) #WBS

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MihRv_qEXqY

ガンダムが北米で大人気


ガンダムが北米で大人気 ファンの熱狂が育てる日本コンテンツ【WBS

2023/12/19 Yahoo!ニュース
コンテンツを利用したビジネスは、2025年には世界で、180兆円を超える市場になると見込まれています。
世界でのIPビジネスの収入額を見ると、スーパーマリオは8位にランクインしています。このランキング1位がポケモンで、2位がハローキティ。実にベスト10の半分が日本発のIPなのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fe5dc95a40495dc6b8d25bde161d21fcabe5477

ChatGPTが証明した「モラベックのパラドックス」とは?

2023.7.8 ダイヤモンド・オンライン
●証明された「モラベックのパラドックス
1980年代、カーネギーメロン大学のAI・ロボット研究者、ハンス・モラベックらは「AIやロボットが高度な知的作業をおこなうことは比較的容易だが、逆に『歩く』『物を掴む』『運動する』などの人間にとって直観的で容易な作業はAIやロボットには難しい」と提唱した。これは「モラベックのパラドックス」と呼ばれている。
https://diamond.jp/articles/-/325764

『フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する』

ミチオ・カク/著、 斉藤隆央/訳 NHK出版 2015年発行

第10章 人工知能 より

フレンドリーなAI
ロボットは、われわれが実験室で作る機械の生き物なので、それが殺人ロボットになるか友好的(フレンドリー)なロボットになるかは、AI研究の方向性にかかっている。その資金の多くは軍から提供を受けており、軍は戦争で勝つことが至上命題なのだから、殺人ロボットになる可能性は明らかに高い。

しかし、商用ロボット全体の3割が日本で製造されていることを考えると、別の可能性もある。そもそも最初から、ロボットが協力的な遊び相手や働き手となるようにデザインされる可能性だ。民生部門がロボット工学の研究で中心になれば、この目標は実現しうる。「フレンドリーなAI」という理念は、開発者が最初の段階から、人間のためになるようにプログラムされたロボットを作るべきだというものなのである。

文化の点で、ロボットに対する日本のアプローチは、欧米諸国のそれとは異なる。欧米の子どもは暴れまわる「ターミネーター」タイプのロボットを見て恐怖心を抱いているようだが、日本の子どもは神道の影響を受けて、あらゆるものに魂が宿り、機械でできたロボットさえもそうだと考える。ロボットを見て不安になるどころか、ばったり出くわしたら歓声を上げるのだ。だから、日本でロボットが市場や家庭に増えているのも不思議ではない。ロボットはデパートであなたを迎え、テレビであなたを教育してくれる。

日本にはロボットが主役の本格的な芝居まである(日本がロボットを受け入れるのには、もうひとつ理由がある。高齢化社会にとって、ロボットは未来の看護師になるからだ。日本は人口の21パーセントが65歳を超え、ほかのどの国よりも急速に高齢化が進んでいる。ある意味で、日本はゆっくり転覆している列車のような状況なのだ。この人口構造には3つの要因がある。第一に、日本の女性は世界のどの民族よりも長寿である。第二に、日本の出生率は世界でも最低のレベルだ。そして第三に、移民の受け入れが厳しく、人口の99パーセント以上が生粋の日本人となっている。高齢者の介護をする若い移民がなければ、日本は看護師ロボットに頼ることになるだろう。この問題は日本に限ったものではない。次はヨーロッパだ。イタリア、ドイツ、スイスなどのヨーロッパ諸国も、似たような人口情勢に直面している。日本とヨーロッパの人口は今世紀半ばまでに著しく減少する可能性がある。アメリカにしたところで大差はない。生粋のアメリカ市民の出生率もここ数十年で大幅に落ちているのだ。ただし、移民によって人口は今世紀も増加しつづけるだろう。つまり、ロボットがこうした3つの人口動向の悪夢からわれわれを救えるのかどうかを確かめることは、1兆ドル規模の賭けになるかもしれないのである。
    ・
ここで重要なのは、ロボットは必ずしも破壊したろ支配したりするようにプログラムされはしないということだ。AIの未来はわれわれ次第なのである。

しかし、フレンドリーなAIという考えを批判する人の一部は、ロボットがわれわれを支配してしまうのは、ロボットが攻撃的だからではなく、われわれの作り方がずさんだからという可能性もあると主張している。つまり、ロボットが社会を乗っ取るとしたら、それは、われわれが彼らに矛盾する目的を持つようにプログラムするせいだというわけだ。

                  • -

じじぃの日記。

ミチオ・カク著『フューチャー・オブ・マインド』という本に、「フレンドリーなAI」があった。

「文化の点で、ロボットに対する日本のアプローチは、欧米諸国のそれとは異なる。欧米の子どもは暴れまわる『ターミネーター』タイプのロボットを見て恐怖心を抱いているようだが、日本の子どもは神道の影響を受けて、あらゆるものに魂が宿り、機械でできたロボットさえもそうだと考える」

先日、テレビ東京「Youは何しに日本へ?」の番組で、「ガンダム」を探し求めて歩き回る外国人をやっていた。

不気味の谷

ロボットはどこまで人間らしくなれるのか。人間そっくりのロボットを作る開発者たちに立ちはだかるのが「不気味の谷」と呼ばれる壁だ。機械がだんだんと人間に似てくる最後に近い段階で、人間に与える印象はもっとも不気味になるというパラドックスだ。その谷を越えたとき、何が見えるのか。石黒教授は「外見に関しては、ほぼ人間と言える水準に達したのではないか」と自信を見せる。
https://www.nikkei.com/news/print-article/?R_FLG=0&bf=0&ng=DGXMZO80648610Y4A201C1X11000&uah=DF141220120044

   
スターウォーズのC・3POに好感と共感を持つが、あまりに人間に近付きすぎると嫌悪を感じるようになる。

あまりに人間に近付きすぎると嫌悪を感じるようになるという例は「ピエロ」だろうか。

高齢化社会にとって、ロボットは未来の看護師になるからだ」

しかし、看護師がピエロだったら、ゾッとするだろうなあ。

じじぃの「カオス・地球_303_白人がマイノリティになる日・第5章・移民・焦点はムスリム」

イスラム国】欧州CLにテロ予告…五輪控えパリで厳重警備

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Zdgj1n8gwpU

パリでイスラム嫌悪に抗議するデモ行進に参加する人々


なぜフランス文化とイスラム文化は風刺画を巡って争うのか 触れてはならない「文化的逆鱗」

2020/11/7 Yahoo!ニュース
 中東の各地で、フランスのマクロン大統領への抗議が広がっているようです。
預言者の風刺画を擁護する姿勢に反発しているもので、一部のアラブ諸国ではフランス製品の不買運動などにもつながっているようです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/494ac76ef08a3200d47929b20fb8acbff7244c46

WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争
第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換
第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム
第4章………英国― 英国保護区の崩壊

第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭

第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム
■第2部・抑圧
第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで
第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い
■第3部・逃亡
第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却
■第4部・参加
第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚
第11章……白人マジョリティの未来
第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

                    • -

『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭 より

移民の増大

地中海の北岸と南岸との経済および人口動態的な格差は、東欧と西欧との格差よりはるかに大きい。そのため、アフリカから欧州への永住希望者が桁外れに多いのは当然のことだ。
アメリカの例で説明しよう。ある人々は、門戸を開放しても結局仕事を求める季節移動者をもたらすだけで、彼らがアメリカに永住することはないと主張するが、それはアメリカ側から見た事実に基づいてそう言っているだけである。1920年代以前のメキシコ人労働者の多くが季節労働をしたあと帰国したのは事実だが、それは労働者のほとんどが男性だったことが主な理由である。1910年以降、メキシコ人移民に同行する女性が増えるにつれて男性比率は低下し、1930年までに女性1人に対しそれまでの男性1、8人から男性1.3人へと減少した。多くの人が永住するようになり、それによって、より多くの人がアメリカに容易に到来するようになっていった。季節労働者プログラムによって、不法移民は抑制されるどころか、実際に増加していった。これに対してアメリカは、1930年代初頭、および1940年代後半から1950年代初頭にかけて大規模強制送還をおこなった(ウェットバック作戦)。この期間と1965年以降の不法移民の時代の唯一の真の違いは、移民追放に対する政治的意志が低下したことである。また、皮肉なことに、循環型移住を主張する人々は、多くの場合、ゲストワーカー計画よりも永住を好む人々と同じ人々である。

メルケルの「ドイツの寛容に限りはない」という声明のあと、「エコノミスト」誌のようなリベラルなメディアは「勇敢で決断力に富み、正しい」と「勇敢なメルケル」を賞賛した。リベラルな批評家の多くは、オーストリアの「ストップ・ザ・ボード」政策を批判した。だが、この作戦は難民申請者の制御不能な流れに終止符を打ち、結果的に多くの命を救った。2011年から2013年の間に、オーストラリアに向かう移民を運ぶボートの数は、4500から2万へと増加していた。だがこの政策によってナウル諸島とパプアニューギニアに難民収容施設が設置されると、移民船の数はゼロになった。難民申請者は、これらの場所から申請しなければならなかったからである。非常に道徳的な説得力のある言葉にもかかわらず、ドイツは結局、まさにオーストラリアのような場所となった。つまり、EUはトルコやリビアと協定を結び、多額の金と引き換えに、域外での申請手続きのためにこれらの国々に難民申請者を送還することにしたのである。

これは大勢から避難を浴びたが、問題の核心は、世界が不平等な場所だということだ。富裕国への大規模な移民がおこなわれない唯一の理由は、金銭的障壁と移民規制である。時には、難民危機によって富裕国への入国管理に隙間ができ、難民キャンプに暮らす比較的裕福な人々や、リスクを冒してもよいと考えている人々に、富裕国に入るチャンスが与えられることもある。この結果、難民申請者が殺到する。このようなチャンスはめったにないし、長く続くものではないため、これは移民にとってまったく理にかなった行動である。欧州海域に入れば移民できるという望みがある限り、難民申請者は増加し、死者も増えていく。受け入れられる人が増え、強制送還される人が少なくなれば、多くの人が続々とやって来るはずだ。

焦点はムスリム

難民危機によって、ムスリム移民に世間の注目が集まった。そんな2015年の大みそか、何百人もの女性がドイツのケルンで性的暴行を受けた。ドイツの都市全体では、その数は合計1200人にものぼった。加害者の多くは移民だと報告された。当局のぎこちない沈黙が続いた後、明らかになった事実はメディアの嵐を巻き起こした。一方、フランスでは、相次ぐテロ事件によって不安になりやすくなった人々の心のなかで、移民はテロと結びついていった。まず、2015年1月にはシャルリー・エブド襲撃事件が起こった。2人のムスリムの兄弟サイード・クアシとシュリフ・クアンが、以前よりイスラム教を含む宗教を揶揄する風刺画を掲載していたフランスの風刺新聞「シャルリー・エブド」の本社に押し入り、銃を乱射した事件である。2人は「アッラーは偉大なり」と叫びながら銃を乱射した。12人が死亡して11人が負傷、うち4人は重症を負った。その後、難民危機のさなかの2015年11月には、パリ同時多発テロ事件が勃発した。130人が死亡し、413人が負傷、うち100人が重傷を負った。最悪の虐殺はバタクラン劇場で起こった。銃をもった男たちが混雑したイーグルス・オブ・デス・メタルのコンサート会場に入り、無差別に銃を乱射したのである。最終的に、死亡した若者は89人にのぼった。

テロ攻撃は人々に影響を与えるが、欧州の人々にはその影響は身近なもののように見える。事件が起こるとすぐ、進歩主義者たちは、結束と、ムスリムへの人種差別的な攻撃を避ける必要性を強調する。保守的な人々は結集し、ムスリム移民は国にとっての脅威だと注意を呼びかける。攻撃に対する反応は受け手のグループによって違う。シャルリー・エブド襲撃事件の前後のESSデータに基づくある論文では、リベラルな人々はテロ攻撃のあとの方がムスリムに好意的になったことが示されている。特定のイデオロギーをもたない人々の間では不安が高まるが、その後何事もなく時間が経過すれば、不安は消えていく傾向にある。
    ・
西欧で最も成功した右派ポピュリスト政党のFNとFPOは、強硬な反移民の主張と、リベラルで物質的な豊かさを約束する提案を苦労して組み合わせた。それによって従来の支持基盤以外の新たな種類の有権者の心を動かすことができるからである。こうして、年配の有権者に大いに依存するUKIP(英国独立党)やAfD(極右政党、ドイツのための選択肢)などの比較的新しい右派ポピュリスト政党と比べ、彼らの支持層はかなり幅広いものになっている。

じじぃの「長生きした人は小太り・BMIパラドックス!逆説の雑学」

【美容スレ】デブとぽっちゃりの境界線をハッキリさせてみようw【ガルちゃん】

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=fWBen0B9Hkw

長生きした人は小太り?


適正体重はどのくらい?

2019年5月1日 aruku&
太り過ぎると、糖尿病・脂肪肝睡眠時無呼吸症候群など肥満と関わりある病気になりやすくなる一方、やせすぎはフレイル(虚弱)、慢性閉塞性肺疾患骨粗しょう症の悪化につながります。
年齢と目標とするBMIの範囲は表のとおりです。
ちなみに、冒頭にあった小太りの人が長生きをするかについては、アメリ国立衛生研究所の調査によると、非喫煙・疾病既往歴のない女性56,156例の経過観察結果から、BMI22~23あたりが最も死亡率が低く、そこから前後に外れるほど高くなるという結果が出ています。
日本での研究をみると、痩せすぎの人が最も短命で、小太りの人は痩せすぎの人に比べると平均余命は長いのですが、肥満のままでいると痩せている人より生活習慣病に罹患しやすく、医療費が多くかかるかもしれません。やはり適正体重を維持することが大切ですね。
https://www.arukuto.jp/column/column_51/

65歳以上の死亡リスクが急上昇する「BMIパラドックス」とは何か

2020.01.01 現代ビジネス
医学的な見地からみても、60歳を超えてから体重を落とそうとするのはまったくナンセンスです。自ら死期を早めていると言っても過言ではありません。
https://gendai.media/articles/-/69174

プロが激論 「デブの方が長生き?」

2013年12月7日 テレビ朝日
【司会】太田光

太っている人の方が長生きする・・・高須クリニック院長
痩せている人の方が長生きする・・・白澤卓二(順天堂大学大学院教授)、斎藤糧三(ナグモクリニック東京医師)、大関武彦(浜松医科大学教授)

白澤、「体重が軽い方のカロリー。制限した赤毛猿が長生きするという実験結果が出ています」
高須、「動物実験というのはデータを取るために、条件をそろえるんですよ」
動物実験というのは学者が都合のいい健康状態の実験をするから、そんなデータは無意味だと言いたいらしい。
高須、「うんと栄養状態を悪くすると、長寿遺伝子が発動されて、サーチュイン遺伝子というのが働き出すって。あの後、データをずっと追いかけデータをいろいろとってみたら、どうも間違っているらしいと」
斎藤、「脂肪が燃えると言っているのは、長寿遺伝子のスイッチがONになるんです」
高須、(小躍りして)「やっぱり知らないんだ。サーチュイン遺伝子のことを言ってんだ。古いんだ。データの取り方に誤りがあったんだって」
斎藤、「我々一応今活動しているのがサンフランシスコのエリック・バーデン教授っていうのがいますが、彼は脂肪の燃焼のいわゆる『ケトン体の合成の回路が長寿遺伝子の活性を作っている』という、さらに新しいエビデンス(証拠)が出ているんです」
これを聞いて、えっと、一瞬戸惑う高須。

高須、「きんさん、ぎんさんでも長生きした人は小太りなんです。低栄養で死ぬ人たちが多いんですよ。年寄りはよく肺炎で死にますしね」

お年寄りは重病になると耐えられなくなる。そんなとき、体内の脂肪をエネルギーに変えられる太っている人の方が回復するケースが多いという。
大関、「太っている人が心筋梗塞になりやすいのに比べると、痩せている人が肺炎になりやすいというリスクは比較すると小さい」
つまり、心筋梗塞で死亡する人より、肺炎などで死亡する人の方が少ないという主張だ。
大関、「若いとき、痩せている人の方が長生きできる」

スタジオに来ている一般の人のジャッジ。
太っている人の方が長生きする  14人
痩せている人の方が長生きする  16人

じじぃの「カオス・地球_302_白人がマイノリティになる日・第4章・英国・ブレグジット」

イギリス EUを離脱

動画 YouTube
2020年1月31日、イギリスは日本時間午前8時、EUヨーロッパ連合から離脱しました。
https://www.youtube.com/watch?v=QDcN8Y_K5OA

ロンドンで行われたEU再加盟を求める人々のデモ


ブレグジットのせいでイギリス衰退」論にだまされるな

2023年03月01日 ニューズウィーク日本版
<イギリスの現在の苦境を全てブレグジットのせいにする論調があるが、これは典型的な「EU残留派」のやり口だ>
https://www.newsweekjapan.jp/joyce/2023/03/post-269.php

WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争
第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換
第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム

第4章………英国― 英国保護区の崩壊

第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭
第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム
■第2部・抑圧
第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで
第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い
■第3部・逃亡
第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却
■第4部・参加
第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚
第11章……白人マジョリティの未来
第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

                    • -

『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第4章………英国― 英国保護区の崩壊 より

2016年6月23日木曜日、英国ではEUからの離脱の是非を問う国民投票をおこなった。投票結果は衝撃的なもので、52%対48%で離脱が決定された。デイヴィット・キャメロン首相はじめ、投票行動の専門家やEU残留キャンペーンをおこなっていた人々は、残留派の勝利を確信していた。2014年のスコットランド独立を問う国民投票では、世論調査では両陣営は互角と示されていたにもかかわらず、スコットランド有権者は55%対45%という手堅い数字で断固たる独立拒否の姿勢を示していた。今回のEU離脱を問う投票では、残留派の活動家たちは、実利を重んじる英国の有権者たいは慎重を期すはずだと確信し、離脱の先にあるのは経済的に悲惨な結果だという自分たちの警告が決め手になると自信をもっていた。スコットランド国民投票のように、世論調査では両陣営の大接戦になることが示されていた。だが今回、英国の有権者たちは現状維持を拒否し、EU離脱を選択した。エスニック・マジョリティである白人の英国人の多くは、歴史的にもきわめて多い移民の数にいら立ちを募らせていた。彼らは、ブレグジットによって、自らが入国管理をおこなって移民を削減し、「国を取り戻す」機会を得られると確信していた。国民投票投票率は72%と高い、また4ポイントという、決着がつかないのではという恐れを払拭(ふっしょく)するに十分な差がついた。欧米の政治では、反移民をうたうポピュリズムは、時々起こるがなんとかなる類の厄介ごとだとみなされていた。だが、現在、それは実体経済に打撃を与え、エリートの真の関心事である利益追求に悪影響を及ぼすものとなっている。
   

東欧と移民

2004年、主にポーランドリトアニア、スロヴァキアなどの旧共産主義国から成る新たな10ヵ国がEUに加盟した。その時点まで、EU域内から英国に到来する移民はほとんどいなかった。スペインやギリシャなどの比較的貧しいEU南部の国から、わずかな移民が来ただけだった。そのため、政府への勧告をおこなう学識経験者のチームは、新たな加盟国からの英国への入国者は年間わずか5000人から1万3000人ほどだと予測していた。したがって、英国は、新たな東欧の加盟国からの移民について「暫定的取り決め」はおこなわないことにした。英国は、スウェーデンアイルランドとともにそのようにしたわずか3ヵ国のうちの1つであり、経済大国としては唯一、門戸を開いた国だった。結局、予測数の5倍から10倍の人数が到来し、2010年までには新米の移民は150万人に達した。この過程の初期のうちから、サザンプトンの労働党議員ジョン・デナムは、ニュー・レイバーの党首の認識が、党の基盤である労働者階級の実態からますます欠け離れていくことに心を悩ませていた。彼は、サザンプトンでは、東欧出身の移民によって、建設労働者の賃金が50%引き下げられ、病院や職業教育のための継続養育カレッジなどの地元のサービスが大いに圧迫されていると述べた。
    ・

ブレグジット投票の余波

開票の結果、保守党が42.3%の得票率で勝利を収めた。これは2015年の数字よりも5.5ポイントの増加ではあったが、この結果は保守党の敗北とみなされた。その理由は、第一に、保守党は得票率を伸ばしたものの、13議席を失い、政権維持に必要な過半数議席を確保するために、結果的に北アイルランド民主統一党と取引を余儀なくされたことである。第二に、保守党が票を伸ばしたのはUKIP(英国独立党)の得票が13%から2%へと下落したこと、そしてスコットランド国民党の人気が著しく低下したことによるものである。残留派で注目されたルース・デイヴィッドソン率いるスコットランド保守党への急激な支持の高まりがなければ、テリーザ・メイ(元首相)は政権を確保することはできなかっただろう。選挙直後、デイヴィッドソンは、メイに「ソフト」・ブレグジットに舵を切らせることを明らかにした。つまり、移民規制を犠牲にして経済を優先させる政策をとるということである。
    ・
ここで、英国選挙研究(BES)のデータを用いて25歳未満の若者と65歳以上の高齢者を比較した図を見てみよう。2001年には、65歳以上の高齢者の80%と25歳未満の69%が移民削減を求めていたが、2014年までには、この数字は65歳以上では76%、25歳未満では40%へと変化していた。結局のところ、多様性に富み、急速に変化していた2000年代の英国で育った若者たちは、文化的に同質的な英国を成長期の記憶にとどめる旧世代よりもリベラルなのである。ブレグジットは、ミレニアル世代の政治的覚醒の瞬間の証拠となるものかもしれないし、彼らの政治活動を定義するのがこのブレグジット問題なのである。BESのデータによると、2005年には65歳以上の高齢者と25歳未満の若者の労働党支持率はどちらも40%となっていた。2009年には若者の労働党支持率はここから6ポイント上昇した。そのあと、2014年までには13ポイントまで広がり、2017年の総選挙では27ポイントになっていた。
    ・
英国がEUからの人々の継続的な流入を認める「ソフト・ブレグジット」でも、英国経済の再生は実現可能である。だが、英国が移民を完全に管理する「ハード・ブレグジット」でも、移民――移民は自国生まれの英国人より効率よく低賃金で働くとみなされている――を求める経済界や公共セクターの圧力をかわすことはできないだろう。

すべての党と大半の有権者が望むのは英国の堅調な景気拡大だが、それがうまく続いている限りは、移民を1990年代の水準まで削減することは困難だろう。このような世界では、ブレア政権以前の状態に戻るという離脱派の有権者の望みは容易に容易に打ち砕かれ、裏切りを訴える叫びが空を満たすことになるだろう。2017年5月、私はYouGov-LSE調査でブレグジット後でも移民の数に変化が見られなかったら次に誰に投票するかという質問をおこなった。その回答データが示したのは、2017年に保守党に動いた2015年のUKIPの票は、またUKIPに戻り、この離脱を訴える党が以前の強さを取り戻すということだった。もし「ソフト・ブレグジット」の結果、移民が多くなったなら、この傾向はさらに強まるだろう。ブレグジットの確定によってUKIPは無用のものになったが、これでポピュリズムが永久的な打撃を受けたと思っている人々は、考え直すべきである。2017年に2党支配に戻ったことは、決して新たな常態などではなく、右派ポピュリスト再生の不安定な前触れなのかもしれないのだ。

じじぃの「2つの封筒問題・期待値・交換のパラドックス!逆説の雑学」

【2つの封筒問題】未解決の確率パラドックスは何が未解決?

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=3emYz2jFRzk


2つの封筒問題:交換のパラドックス - その、期待できない「期待値」

2019.03.31 遅読猫の毛玉
【問題A】
 ここに二つの封筒がある。
 今 あなたは一つの封筒を手にとった。
 中を確認すると1万円が入っていた。
 ここであなたは次のような提案をされる。
 「あなたはその1万円入りの封筒をそのままもらうこともできますが、
  その1万円を元手にゲームをすることもできますよ。
  そのゲームでは、コイントスして、表が出れば 2万円が貰えます。
  でも、裏が出たら 5000円しか貰えません。
  どうしますか?」
 あなたは、このゲームを辞退すべきか、それとも乗るべきか?

【答】
  このゲームをした場合の期待値を計算すると、
   5000×1/2 + 20000×1/2 = 12500円
https://philonous.blog.fc2.com/blog-entry-54.html

『絵解きパラドックス

高橋昌一郎/監修 Newton別冊 2014年発行

確率のパラドックス 交換のパラドックス より

封筒を交換すると両方とも得をする!? より
まず最初の問題。今あなたは封筒を受け取った。その中には1万円が入っていた。ここで先ほど封筒をくれた人があなたに以下のような提案をしてきた。

「あなたはその1万円入りの封筒をそのままもらうことができます。でも一度返却してもらえば、金額が倍になるチャンスがあります。コイン投げで表が出れば2万円になって戻ってきます。ただし、裏が出たら5000円になります」。

要は、このゲームに1万円を出す価値があるかを考えればよいわけだ。期待値を計算すると、2万円を得る確率と5000円を得る確率はそれぞれ半々なので、

  2万円 X 1/2 + 5000円 X 1/2 = 1万2500円

となる。よって期待値が1万円よりも大きくなるので、このゲームに乗るべきである。これについては問題ないだろう。

では、以下のケースではどうだろうか?
ここに2つの封筒A、Bがある。どちらかの封筒にはもう一方の2倍の金額が入っている。今あなたは封筒Aを手にとった。中を確認すると1万円が入っていた。あなたはこのことから、もう一方の封筒Bには、5000円、もしくは2万円が入っていることがわかる。

ここで、あなたは封筒Aを封筒Bに交換してもよいといわれる。その場合の期待値は、最初の問題と同様の計算で1万2500円となり、やはり交換するほうが得である。はたしてこの考えは正しいのだろうか?

たとえば、参加者がもう1人いて、あなたは封筒A、もう1人は封筒Bを手にとって、それぞれ中身を確認した設定で考えてみよう。もう1人の参加者の立場からみれば、あなたと同じように期待値を計算して「交換したほうが得」という期待値ができてしまう。すると両者とも交換そたほうが得ということになってしまう。しかし、実際には、交換すれば必ずどちらかが得をして、もう一方は損をするはずである。

このパラドックスは「交換のパラドックス」、あるいは「封筒のパラドックス」などとよばれている。一見、不合理に思えるが、先ほどの期待値の計算結果は正しく、両者ともにこのゲームに乗るべきである。期待値は両者ともに必ず得をするということではなく、あくまで計算上期待される数値である。得をすることもあれば損をすることもあるのだ。

                  • -

じじぃの日記。

Newton別冊『絵解きパラドックス』という本に、「交換のパラドックス」があった。

ギャンブラーの誤謬

ギャンブラーの誤謬とは、いつもより頻繁に起こっていることを、次は起こりにくいと勘違いしてしまうこと(その逆もまた然り)。

ルーレットで5回連続で「黒」が出た!
6回目で「黒」が出る確率は?
ギャンブラーたちは5回も「黒」が出たのだから、6回目は「赤」が出るだろう、と考えた。

「5回連続で黒が出る確率は、1/2x1/2x1/2x1/2x1/2=1/32だ。次も黒が出て6回連続で黒となる確率は1/64、つまり1.5625%しかない。よって、次は98%以上の確率で赤が出る。よし、次は赤に賭けて大金をつぎこもう」

結論をいうと、このギャンブラーの考えは誤りである。
赤と黒の確率が1/2のルーレットであれば、過去の結果に関係なく、いつでも1/2の確率で赤が出る。

交換のパラドックス

「あなたはその1万円入りの封筒をそのままもらうことができます。でも一度返却してもらえば、金額が倍になるチャンスがあります。コイン投げで表が出れば2万円になって戻ってきます。ただし、裏が出たら5000円になります」。

  2万円 X 1/2 + 5000円 X 1/2 = 1万2500円

しかし、参加者がもう1人いたとして、最初に封筒Bを手にしたもう1人の参加者は、封筒の中に5000円か2万円を確認する。そして、あなたと同様の推論により、封筒Aに交換したほうが得という結論に至る。交換してたがいに得なんてことがありえるだろうか?(交換のパラドックス

結論

期待値の計算結果は正しく、両者ともにこのゲームに乗るべきである。
期待値は両者とともに必ず得をするということではなく、あくまで計算上期待される数値である。得をすることもあれば損をすることもありえるのだ。

あなたが得をした場合、もう1人の参加者は損をしているのだ(その逆もまた然り)。

じじぃの「カオス・地球_301_白人がマイノリティになる日・第3章・トランプの台頭」

【トランプ前大統領】まもなく出廷“無罪主張”の方針 大統領選への影響は?

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=FcxBSTDRO7I


バイデン氏の勝利はトランプ氏支持の白人男性層の離反が決め手に

2020年11月23日 東京新聞
米大統領選は、民主党のバイデン前副大統領(78)が共和党トランプ大統領(74)に獲得選挙人数で306人対232人と、70人以上の差をつけ勝利した。
勝敗を分けた要因は何なのか。出口調査から見えてきたのは、4年前にトランプ氏を圧倒的に支持した層の一部の離反だった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/70014

ポリティカル・コレクトネス

コトバンク より
ポリティカリー・コレクトpolitically correctとも。略してPC
米国において1960年代から1970年代にかけての新左翼運動のなかで使われはじめた言葉。政治的適正,政治的妥当性,政治的正当性などと訳される。社会的・政治的実践において適切と思われる基準。被差別者・少数者の立場に立ち,被差別者や少数者に不利益をもたらすような慣用語や差別的表現を是正していこうという姿勢や運動をさす。
具体的には〈人〉を意味する際にmanではなくpersonを用いるなど。こうした姿勢は,少数民族・女性の解放や権利の擁護運動を進める人々に支持され,西洋・男性中心主義を批判し,社会意識の変革を推進した。だが一方で保守陣営の反発を招き,また言葉や表現の是正がエスカレートすると,言葉の意味がわからなくなったり,文脈に関係なくあらゆる言動を検閲するような言葉狩りにおちいる危険性もあるとして,やがてそうした行き過ぎを非難する言葉としても用いられるようになった。

                    • -

WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争
第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換

第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム

第4章………英国― 英国保護区の崩壊
第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭
第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム
■第2部・抑圧
第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで
第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い
■第3部・逃亡
第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却
■第4部・参加
第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚
第11章……白人マジョリティの未来
第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

                    • -

『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム より

トランプ勝利の理由

トランプ勝利の理由を分析する際、重要なのは、トランプ個人の人気と選挙での勝利とを分けることである。これからその両方について考えていくが、まず選挙から始めよう。11月、忠実な共和党支持者の多くは、しぶしぶトランプに投票した。そのほとんどは、候補者が共和党員ならば誰にでも投票した人たちである。その一方で、トランプが女性やマイノリティに対して非常識な発言をしても、それが有権者の多くに投票を思いとどまれる要因にならなかった事実は、マイノリティについて否定的なこと(あるいは左派モダニストから否定的だと解釈される可能性のあること)を言ってはいけないというPC(ポリティカリー・コレクトの規範が、多くの共和党有権者に及ぼす力は限られていることを示す重要なものである。

PCへの攻撃は、トランプの選挙運動の特徴であり、のちほど見ていくように、多くの有権者の心に最も強く響いたテーマの1つだった。インタビュー中に、PCへの攻撃は大統領を何度も窮地から救い出し、公の場での議論において受け入れ可能な範囲の「オーバートーンの窓」を、トランプがどこまで拡大できたかを証明するものとなった。トランプが繰り返し吐く暴言や、議論に対する横柄な態度は、社会的制裁の力を鈍らせたように見えた。たとえば、この社会的制裁の力があるからこそ、かつてFAIRは移民に対する文化的不安をあえて口にしなかったのである。FOXニュースの司会者メーガン・ケリーから、女性を「動物」や「クズ」と呼び、性的対象とする侮蔑的な言動について質問されると、トランプは「この国の大きな問題はPCであることだ」と答えた。同様に、メキシコ人に関する意見が原因でNBCに関係を絶たれたあと、トランプは「NBCは弱腰で、他の誰もがそうであるように、PCであろうとしている」とやり返した。

英国でもそうだが、右派左派どちらの評論家も、白人労働者階級の有権者は「取り残された」という思いを抱え、不平等で実質賃金の低迷するこの時代に、私利私欲を追求すろ経済エリートや政治エリートに抗議するためにポピュリズムに投票したのだという説明をする。
    ・

新たな移民制限主義者のエリートたち

組織的なレベルで見ると、トランプの上級顧問スティーヴ・バノンは、ホワイトハウスブライトバート・ニュースの両方から解雇されたが、新たな文化ナショナリズムの下地作りを促した。バノン、はフランスの第三世界の移民による侵略を描いた黙示録なジャン・ラスパイユの小説『聖人のキャンプ』に影響を受け、欧州思想における「反ジハード」の潮流に精通していた。ナショナリズム運動の成功には文化的エリートが欠かせない。新たなオンライン右翼は、ヘンリー・カボット・ロッジの時代の上流階級の移民制限連盟ほどには階級や公的機関に支えられてはいないものの、一貫したネットワークを構築している。

移民排斥というバノンのアプローチは、トランプが大ばくちのような大統領選を戦う上で重要な戦略だった。結局、それはあらゆる困難を乗り越えて、オルタナ右翼と原保守主義を大統領執務室の中心にもたらした。ムスリムやメキシコ人に関するトランプの非常識な発言は、それまで公の場での議論の限界を定義していたタブーを踏みにじるものだった。民族伝統主義的で人種差別的な「発言」は、共和党内や、移民を政治的に扱うことは逸脱だとみなす広い政治の舞台におけるエリートの規範を踏みつけた。トランプがその暴言にもかかわらず当選したという事実は、多くの保守派に、自分以外の人たちもPCに反感を抱いており、マイノリティに恐怖を感じている人もいるという合図を送るものだった。これは「オーバートンの窓」をさらに広げて、反人種差別の心の痛みを麻痺させ、他の保守派の有権者を力づけ、自己成就的なダイナミクスを推し進めた。これについて第8章では、欧米の多文化主義移民問題を中心に、反人種差別の規範の崩壊を図表化していきたい。また、広義の人種差別、つまり白人のグループの利益の表現を人種差別とする定義によって、白人の反発的行動(バックラッシュ)が悪化するのかどうかについて問いかけていく。これは重要なことだが、トランプでさえも、規制の民族文化的論拠を直接呼び覚まして移民排斥主義反対のタブーに違反することはせず、その代わり、移民によるテロや犯罪、福祉への依存などの実際的な懸念を引き合いに出していた。けれども、欧州は、アメリカの白人保守層が自らの民族文化の衰退を嘆く気持ちを投影できる、安全で中立的な画面として働く可能性がある。形を変えたこれらの民族伝統主義的不安は、2018年7月、トランプの英国訪問の際に表面に現れた。「移民を欧州に根づかせるのは恥だ」とトランプは英国のタブロイド紙ザ・サン」に語った。「私は、それが欧州の骨組みを変えたと思う。素早く行動しない限り、昔のようには戻らない。あなた方は文化を失いつつあるのだと思う」
アメリカの人種的人口動態の変化によって、今後民主党は大統領は大統領選でえ連続して勝利するようになり、次に国会議員選挙で勝利するようになるだろう。あるいは、共和党の体制派が移民支持派の予備選挙候補者を立てられるようになる可能性もある。
    ・
アメリカの内陸部の田舎が白人によるテロを支持するとは考えにくいが、「自分たちとは相容れない」アメリカ政府や都市に対して公然と敵対的な態度をとるようになる可能性はある。次章以降で論じていくが、もし人種を超えた「白人」や「アメリカ人」のマジョリティが創られて、田舎と都会のかけ橋となったら、それよりずっと素晴らしいことになるのではないだろうか? それと同じことは実際に起こっている。それは、ほとんど田舎の住民であるプロテスタントが、主に都会に住むカトリック人と融合し、新たな白人マジョリティを生み出した1960年代から1980年代の間に起こったことである。そうなったとしたら、どんなに素晴らしいことだろう。

じじぃの「宇宙の地平線・オルバースのパラドックス!逆説の雑学」

【ゆっくり解説】夜空はなぜ暗いのか?-オルバースのパラドックス

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=fXdzfrGWJDY

星はたくさんあるのに、なぜ宇宙は暗いの?


星はたくさんあるのに、なぜ宇宙は暗いの?【オルバースのパラドックス

2019年03月26日 ねとらぼアンサー
●オルバースのパラドックスとは
パラドックスの内容は、
・宇宙が無限に広がっていて
・恒星が均等に散らばっている
・ならば、宇宙は明るいはず
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/26/news084.html

『絵解きパラドックス

高橋昌一郎/監修 Newton別冊 2014年発行

宇宙のパラドックス オルバースのパラドックス② より

観測できる宇宙は有限の範囲にかぎられている
オルバース自身は、夜空が明るくならない理由を、「星と地球の間に、星からの光をさまたげるちりやガスが存在するため」と考えていたようである。しかし、これは正しくない。もし仮にそのような物質があったとしても、それらの物質は無限の星から発せられた光を吸収して加熱され、やがては光を放つようになると考えられるからだ。

オルバースのパラドックスを解決する正しい答えは、星から地球に届く光は、有限の範囲から届いたものだけであるということだ。宇宙は約138億年前に誕生したと考えられている。光の進む速度は秒速約30万キロメートルと一定なので、光が138億年かけて進める距離よりも近いところにある星だけが、地球から観測できるというわけだ。

つまり、有限な範囲にある有限な個数の星だけでは、夜空をすべて星の光で満たすには、まったく足りないのである。オルバースのパラドックスは、地球に無限の星からの光が届くと考えたところにあやまりがあったわけだ。

なお、宇宙は約138億年前に誕生したので、観測可能な宇宙の大きさ(半径)も138億光年かというと、そうではない。光が届く間にも宇宙は膨脹をつづけているので、その効果を考えると、観測可能な宇宙の大きさは138億光年に3をかけた410億光年程度だといわれている。ただし、この値は宇宙の膨脹のしかた(減速膨脹か、加速膨脹かなど)しだいで変動する。この観測可能な宇宙の”果て”は「宇宙の地平線」とよばれている。

宇宙が誕生直後に旧膨脹したとするインフレーション宇宙論によると、私たちが観測可能な宇宙は、宇宙全体のごくごく一部でしかなく、宇宙の地平線の向こうには、さらに広大な宇宙が広がっていると考えられている。

                  • -

じじぃの日記。

Newton別冊『絵解きパラドックス』という本に、「オルバースのパラドックス」があった。

星はたくさんあるのに、なぜ宇宙は暗いの?

宇宙は約138億年前に誕生し、宇宙の膨張が減速から加速に転じたのはおよそ50億年前ということがわかってきた。そこからどんどん加速している。

つまり、宇宙の膨張が加速に転ずる前までは、宇宙はキラキラと輝いていた。
だが、宇宙はおよそ50億年前から加速膨脹を始めた。

星々が遠くに離れていって、見える星も少なくなっていった。

まあ、もともと夜空がそれほど明るくないのは、星同士の距離が離れすぎているからだ、ということがある。