じじぃの「神話伝説_143_宜保・愛子(霊能者)」

これが宜保愛子の霊能力だ 4-1 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=TDRXXaDkWG0
宜保愛子

宜保愛子はいかさまだったのですか? 2007/8/25 Yahoo!知恵袋
回答
まあ、いかさまでしょう。
宜保愛子については、あるテレビ番組で英国のロンドン塔について霊視したところ、その内容が夏目漱石の小説「ロンドン塔」にそっくりだったそうです。しかも、漱石の創作部分まで霊視してしまいましたとさ。
霊視って、架空の人物まで見えるんだね(笑)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1112566601
宜保愛子 ウィキペディアWikipedia)より
宜保 愛子(ぎぼ あいこ、1932年1月5日 - 2003年5月6日)は日本の霊能者。神奈川県横浜市生まれ。
1980年代にテレビで稀代の霊能者として取り上げられたことで一躍注目を浴びた。著書も多数出版されベストセラーも多数存在した。霊視能力があるとして多数の信望者を生み人気を集めた一方、その能力についての真贋論争も話題となった。
2003年5月に胃がんのため71歳で死去。
【霊能力に関する議論】
宜保の行なった霊視の大半は調査や資料に当たることでわかるものであり、霊視の内容が事実と矛盾することもあるとして、その霊視は事前の調査によるものであるとの疑惑も報じられた。
また、1993年12月30日に日本テレビで放映された『新たなる挑戦II』において、ロンドン塔ブラディ・タワーの上階に置いてある天蓋付きのベッドに、エドワード4世のふたりの王子、エドワード5世とリチャードが座っていると霊視した。しかし、宜保が霊視をしたという兄弟が生きていた当時その階は存在せず、その1世紀以上も後に増築された場所であった。更に宜保の霊視内容は夏目漱石著作の『倫敦塔(フィクション作品)』の内容とほぼ一致していることが指摘されている。
また、日本テレビで放映されたエジプトでの霊視番組における歴史事実との矛盾、どのような事前調査を行なって霊視に見せかけていたのか、その手法が、永瀬唯 他『ギボギボ90分!―と学会レポート 』(楽工社 2006年11月ISBN 4903063062)にて明かされている。

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『新・トンデモ超常現象60の真相(下) 』 皆神龍太郎志水一夫加門正一/著 彩図社 2013年発行
宜保愛子は500年前のロンドン塔の悲劇を霊視した!? (一部抜粋しています)
【伝説】
「かわいそぅ〜、かわいそぅな感じぃ〜」
1993年12月30日、悲惨な逸話が多い英国ロンドン塔の中でも、最も呪われていると言われているブラディ・タワーの上階に踏み込んだ瞬間、宜保愛子は、思わずこう口走った。霊感に優れる彼女の目にはこの時、不遇な最期を遂げたロンドン塔の王子たちの哀れな末期の姿がはっきりと霊視されていたのである。
暮れも押し詰まったこの日、日本テレビ宜保愛子特番『新たなる挑戦II』が、ロンドンからの生中継という形で放映された。宜保氏は、王宮にして武器、そして牢獄でもあった英国最大の霊場、ロンドン塔の霊視に挑戦したのである。
彼女はブラディ・タワーに入ると、まず、最初の階で何か書物を書いている「髭の人物」を霊視した。この人物は、同番組のゲストだった同志社女子大小林章夫教授(現・上智大学)が正確に指摘していたように、ウォルター・ローリー卿に間違いなかった。ローリー卿は、エリザベス朝時代の政治家で、エリザベス女王の寵愛を受けたが、女王の死後、新王ジェームズ1世への反逆の罪に問われロンドン塔に投獄されてしまった。そしてタワーのこの階で、まさに『万国史』という本を書き上げていたのである。
彼女は続いて非常に狭い階段をつたって、上階へと上がる。そして部屋の中に一歩足を踏み込むと、彼女の目は、そこに置かれていた天蓋付きのベッドに釘付けとなった。誰もいないはずのそのベッドの上に、小さな2人の男の子が腰掛けて本を読んでいる姿が、彼女の目にはっきりと見えたのだ。その子らは12、13の兄弟で、非常に寂しそうな顔付きをしていた。
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【真相】
93年に放映されたこの番組を見て、霊能力のビリーバーは、さすが宜保愛子女子の霊能力は海外でも通じるのだと驚き、逆に否定論者は、「あんなあやふやな霊視なら、ロンドン塔の歴史を少し下調べしておけば、誰だってできるさ」と鼻でせせら笑ったに違いない。だが、このどちらの態度も間違っている。宜保氏が行なってみせたこのロンドン塔の霊視は、実は、彼女は霊から情報など得てはいない、ということがほぼ確実に「証明」できる稀有な霊視だったのである。
では、霊から情報を得ていなかったとしたら、彼女はいったいどこからロンドン塔の情報を得ていたのか?
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仮に、宜保氏が霊視をしたのが本当だとすれば、ロンドン塔の王子たちの霊は、宜保氏の前で、夏目漱石が想像で書いた小説とまったく同じ行動を取ってみせたということになる。そんなこと、信じろという方が無理だろう。
さらに宜保氏の霊視には、大きなミスが含まれている。それは、ブラディ・タワーの上階においてある天蓋月のベッドを、漱石やポール・ドラローシュが描いた、ロンドン塔の王子たちが座っていたベッドだと、勘違いしたことである。このベッドはロンドン塔の王子たちが使用したベッドではない。これは下の階で宜保氏に一生懸命『万国史』を書いてみせていたという、ウォルター・ローリー卿時代のベッドなのである!
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もし、ロンドン塔の王子たちが、宜保氏の目の前で、彼女が霊視した通りの行動を本当にとってみせたのだとしたら、唯一可能な解釈は、王子たちは、まだ自分たちが生きていたときには存在していなかったはずの空間に置かれている他人の天蓋付きベッドの上で、ポール・ドラローシュが描いた絵画どうりの座り方をしてみせ、そしてついでに漱石の創作した小説の筋書きに沿って、窓に歩み寄って行って、近くのものを踏み台にして外を眺めてみせた、ということになる。
いくらはるばる日本から霊視に来てくれたからと言って、漱石に小説に合せてわざわざ動いてくれるなどというのは、サービスのし過ぎというものだろう。