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老兵は黙って去りゆくのみ

2017-04-12

じじぃの「人の生きざま_741_本間・希樹(天文学者・ブラックホール)」

06:06

星の誕生と「超巨大ブラックホール」との秘密が明らかに 動画 dailymotion

https://www.youtube.com/watch?v=sYq8SNUcCUU

ブラックホール撮影に挑戦!世界各地の電波望遠鏡が協力! 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=WjDxUmdjF6E

black hole shadow (image)

EHTに参加している望遠鏡miz.nao.ac.jp HPより)

本間 希樹のホームページへようこそ

本間 希樹 (ほんま まれき)

国立天文台 水沢VLBI観測所 教授

主な研究分野 : 銀河系天文学

現在、国立天文台のVERAを用いて、銀河系3次元構造の研究を進めています。また、銀河中心の巨大ブラックホール事象の地平線スケールまで分解するEHTプロジェクト(サブミリ波VLBI)も推進しています。

http://veraserver.mtk.nao.ac.jp/VERA/honma/index.htm

時空を超えて 「重力は幻想なのか?」 2017年2月10日 NHK Eテレ

【案内人】モーガン・フリーマン

ニュートンによる「万有引力の法則」の発見以来、身近な存在とされている「重力」に焦点を当てる。

自然界の基本的な4つの力「電磁気力」「強い力」「弱い力」「重力」のうち、力を媒介する素粒子が発見されていないのは、重力だけ。「重力子」は存在するのか? するならどんなものなのか? また、重力の謎を解く鍵はブラックホールにあると考え、世界各地の望遠鏡を連携させ、ブラックホールを観測しようという壮大な試みも紹介。

http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3452/1988015/

おはよう日本 2017年4月11日 NHK

キャスター高瀬耕造和久田麻由子

●人類初のブラックホール観測プロジェクト。日本人天文学者の挑戦

太陽系が属する天の川銀河銀河系)の中心にある巨大なブラックホールを観測する国際プロジェクトが4月から始まった。

チリ・アルマ望遠鏡米国ハワイ・マウナケア、メキシコなど、世界6ヵ所にある電波望遠鏡でデータをつなぎ合わせ観測できる。

挑むのは世界の100人を超える天文学者

プロジェクトメンバーの国立天文台本間希樹教授。1971年生まれ。

本間氏がプロジェクト参加したのは9年前。

電波望遠鏡の第一人者である米国・ドールマン教授の論文を読んだことがきっかけだった。

本間氏は、ドールマン教授にプロジェクトへの参加を申し出た。

当時、本間氏は岩手鹿児島小笠原石垣と離れた場所の電波望遠鏡を連携させより遠い天体の観測を行っていた。

現在はデータ収集の最中で、データを発表できるのは年内だとしている。

成功すればノーベル賞級といわれる。

http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/04/0411.html

『巨大ブラックホールの謎 宇宙最大の「時空の穴」に迫る』 本間希樹/著 ブルーバックス 2017年発行

いよいよ見える巨大ブラックホール (一部抜粋しています)

いて座Aスター(天の川銀河の中心にあるブラックホール、太陽質量の400万倍)やM87(太陽質量の30億〜60億倍のブラックホール、ジェット)が本当にブラックホールであることを証明するにはどのような観測をしたらよいのでしょうか? ブラックホールの強い証拠となるのが、ブラックホールの「影」である「ブラックホールシャドウ」を検出することです。ブラックホールはその定義から、まったく光を出しません。一方で、ブラックホールは重力で周囲のガスを集め、そのガスが降着円盤として明るく輝きます。このような明るい円盤を背景に、ブラックホールの光が出てこない部分が黒い影としてとして見えるのが「ブラックホールシャドウ」と呼ばれるものです(図.画像参照)。このような様子を直接写真に収めることができれば、ブラックホールの存在を示す究極の証拠になります。たった1枚の写真で良いわけですから、まさに「百聞は一見に如かず」です。

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ALMAのVLBI機能は、私たちの開発した装置を含めて2014年までに主な装置の開発が完了し、すでに現地に設置されています。そして2015年には最初の試験観測が行われ、ALMAの複数台のアンテナの信号を足し合わせる機能がうまく動作していることが確認されました。そしてその後、海外の望遠鏡との試験観測にも成功し、VLBIの観測局として正しく動作していることが実証されています。

ここまでくると、巨大ブラックホールの直接撮像まであと一歩です。まずは、ALMAの観測を実行するために、観測時間を獲得しなければいけません。ALMAは毎年1000件を超えるような観測提案が世界中の研究者から寄せられ、その中で科学的に評価の高い上位10〜20%程度だけが観測時間を得ることができます。

2016年4月に締め切られた、ALMA通算5回目の観測提案であるサイクル4(ALMAのサイクルは0から数えているので5回目になります)で、初めてALMAのVLBI観測モードが提案可能になりました。もちろんEHT(Event Horizon Telescope、サブミリ波VLBI)の国際チームでも観測提案書を提出しました。私の研究グループの若手研究者が日夜外国人とインターネット会議を行って、提案書を仕上げました。提案の目標はもちろん、いて座AスターとM87の2大ブラックホールを中心とする、巨大ブラックホールの直接撮影観測です。そして、この提案は無事に採択されいよいよ、2017年の4月にALMAを含む国際的なミリ波VLBI観測が初めておこなわれることが決定しています。

4月に観測が行われた後は、各地からハードディスクに記録したデータを回収し、それを相関処理をして巨大な干渉計として合成します。そして、その後さまざまなデータを解析を施した上で、最終的な電波写真が得られることになります。その電波写真を描く出す際には、是非我々の開発した新手法が大いに活躍することを期待しています。そして、うまくいけば2017年の終わりか2018年の初頭には、ブラックホールシャドウが初めて捉えられることでしょう。そうすれば、ブラックホール本体、降着円盤、ジェットの根元に関するさまざまな情報がもたらされ、巨大ブラックホール本体、降着円盤、ジェットの根元に関するさまざまな情報がもらたされ、巨大ブラックホールの研究が大きく発展することでしょう。

一方、科学には予想外の出来事もつきものですので、もしかしたら「シャドウが見えない」ということが起こるかもしれません。その時は、観測に問題があるのか、あるいは、予想が間違っているのか、その2つを切り分けるためにさらに観測と検討を続けることになるでしょう。その結果として、シャドウが見えないということがなったら、今度はいままでの人類のブラックホールの理解が不充分だったということになるわけで、それは別の意味で非常に興味深い結果となります。

どのような結果が出るにせよ、これからの数年〜10年間は、巨大ブラックホール研究にとって、とても楽しみかつエキサイティングな時代になります。

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