Hatena::ブログ(Diary)

老兵は黙って去りゆくのみ

2018-07-31

じじぃの「大人の発達障害・本当に私は病気ですか?こころ学」

06:05

ゲートコントロールセオリー

単なる孤独な老人かぁ

『「精神障害」とはなんだろう? ──「てんかん」からそのルーツをたずねて』 石川憲彦/著 ジャパンマシニスト社 2018年発行

治療──なおる、治す、直りたい より

精神医学は、意識の消失をてんかんの本質だと考えてきました。テレビのたとえでいえば、意識の消失は画像がまったくみえなくなるということ。つまり、精神活動のいちばん中心が働かなくなることとみてきました。もちろん、神経学では意識が脳の中心ではありません。それは脳の一部の状態です。では、神経学的にみると、脳のどの部分が意識の動向と関連すると考えられているのでしょうか。古い神経学は、脳のある部分を電気刺激すると指が動く、別の部分を刺激すると痛みを感じる。そんなふうに脳の1つの場所と1つの神経細胞との1対1対応を調べること、つまり局在性から「意識とはなにか」をつきつめようとしました。

しかし、このやり方では残念ながらまだ全体をきれいに説明できる仮説は存在しません。以前はよく、「ゲートコントロールセオリー」という仮説が使われました。先ほどもふれましたが、人間の大脳は、いちばん外側の新皮質から中心に向かって古皮質・旧皮質系大脳辺縁系基底核などが隆起しあと丸まってキャベツの様な形になった地層になっています(図.画像参照)。このうち意識水準と非常に関係が深い場所だとされるのは旧皮質を中心とする部分です。

ここから下には視床視床下部脳幹などがキャベツの芯のように並んでいます。

ここは、体中から集まった情報が脳の各所へ入る時も、脳からの命令が全身に伝わるときも、すべての中枢神経が必ず通過する場所です。ちょうど、体と脳のあいだのゲート(出入り口)とみなすこともできます。しかも、単なるゲートというだけではなく、神経の多くはここで脳内のいろんな神経に情報をバトンタッチしています。関所というか、靴を履き替える日本の玄関というか、非常に重要な場所です。

脳はこのゲートで入力を多くしたり少なくしたりして情報を調節しているのではないか。その調節具合によって意識が変化するのではないか。これが「ゲートコントロールセオリー」です。

     ・

ところで、故障していないテレビを直す必要はありません。

もし、したほうがいいことがあるとするなら、妨害電波が発生しても電流がちゃんとキャッチできるようにすることくらいです。アンテナの位置を変えるとか、CATVを保護するとか。

さて、このテレビのたとえでおわかりのように、私はてんかんを病気とすることに違和感をもっています。病気とは考えていないといってよいでしょう。対処は必要なことがありますが、それをもって病気といえるのだろうか、ということなのです。したがって、私は抗てんかん薬の投薬に関しても慎重です。

今、てんかん治療は、薬の開発や外科的治療の進歩があるにも関わらず対症療法にとどまっています。「治療によって、てんかんが治る」という考え方は存在しません。症状としての発作を表面に現れないよう抑えることが、唯一の治療です。この点は40年間変わっていませんし、そのために薬が第1選択という点でも同じです。

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どうでもいい、じじぃの日記。

昔、電車通勤していたとき車内で、急に大声で「ウオー」とか叫ぶ人がいた。

てんかん」は、突然意識を失って反応がなくなるなど発作を起こす病気だ。

私は、この年になって大人の発達障害を自称しているものだ。

「本当に私は病気なのだろうか?」

「故障していないテレビを直す必要はありません。もし、したほうがいいことがあるとするなら、妨害電波が発生しても電流がちゃんとキャッチできるようにすることくらいです。アンテナの位置を変えるとか、CATVを保護するとか」

てんかんが病気じゃないんだったら、私なんかは単なる孤独老人だなあ。

じじぃの「科学・芸術_561_松本清張『日本の黒い霧』」

06:03

「毒の伝説・帝銀事件46年目の真実」 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=F5YhrRSz6L0

帝銀事件 平沢貞通死刑囚

No.052 12人の行員を毒殺した銀行強盗帝銀事件

731部隊で真犯人と目(もく)される人物

帝国銀行・椎名町支店に現れた男は、言葉巧みに行員たちに毒物を飲ませて12人を殺害し、金と小切手を奪う。犯人として逮捕されたのは、全くの無実である「平沢貞通(さだみち)」である。一貫して無実を訴え続けるが、平沢には死刑判決が下された。

昭和60年読売新聞帝銀事件に関する記事が掲載された。その内容によると、犯人の行った手口は、当時の日本軍の秘密科学研究所の作成した、毒の扱いに関する指導書と同じものであり、また、目撃証言から、犯人の使用した器具はこの研究所で使われていたものとそっくりであることが判明した、というものである。

「小説 帝銀事件」を書いた松本清張も、後の著作「日本の黒い霧」の中で「帝銀事件の謎」として、「真犯人は731部隊の元隊員」と推理している。

http://ww5.tiki.ne.jp/~qyoshida/jikenbo/052teigin.htm

『生きるための101冊』 鎌田慧/著 岩波ジュニア新書 1998年発行

『日本の黒い霧』 文春文庫  松本清張 より

日本が米軍によって占領されていた、という歴史的な事実を想いだすひとは、いまやすくなくない。占領は日本がアメリカに戦争を仕掛けた愚行の当然の帰結だったから、いたし方ないことなのだが、その期間に発生した、奇妙な、というよりは異常な事件を、松本清張は緻密に分析し、しかも大胆に書いた。

1960年、日本がアメリカとの軍事同盟である「安保条約」をさらに強化させられようというときの仕事で、ジャーナリズムの力をよく発揮した傑作である。著者は「あとがき」で、「私は「固有な意味での文学」などを書こうとは思わなかった。そういう既成も枠からはずれてもかまわない。自分の思い通りの自由な文章で発表したかった。作者が考えていることを最も効果的に読者に伝達するには、文学の形式などはどうでもよいのである」と書いている。それがこの仕事にたいする著者の気負いをあらわしている。

49年につづけて起こった、三鷹事件、山下事件、松川事件など、鉄道に関係する怪事件は、GHQ占領軍総司令部)の謀略である、との結論である。おなじような事件は、日本の「関東軍」も中国などでおこなっていた。謀略は軍事的目的のために、強引に時代の雰囲気を盛りあげるためにもちいられる。このころになって、GHQは、日本の民主主義をもとめる運動が行きすぎるのを懸念していた。アメリカ政府は日本列島反共の防波堤にしようとしていた。

が、その1年前に起きた「帝銀事件」は、すこし性格がちがう事件だった。48年1月末、東京池袋にさほど遠くない、帝国銀行椎名町支店に、ひとりの男があらわれた。「ちかくで集団赤痢が発生した。心痛軍の命令で全員、予防薬をのまさなければいけない」と彼はいって、薬を自分で飲んでみせた。この結果、16人の行員のうち、14人が苦しんで死亡した。

この事件は、中国を中心に細菌兵器を研究し、戦後、GHQに利用されるようになっていた「石井部隊」の関係者によるもの、というのが定説になった。松本清張はそのもっともはやい主張者だった。犯人として逮捕された平沢貞通は、無実のまま不当に獄中に拘留され、90歳で世を去った。彼は戦後もなお長くつづいた戦争の犠牲者だった。

帝銀事件は、われわれに2つの重要な示唆を与えた。1つは、われわれの個人生活が、いつ、どんな機会に「犯人」に仕立上げられるか知れないという条件の中に棲息している不安であり、1つは、この事件に使われた未だに正体不明のその毒物が、今度の新安保による危惧の中にも生きているということである」

2018-07-30

じじぃの「奇妙な薬草・マンドレイク・ハリー・ポッターと魔法の世界!地球ドラマチック」

06:05

Harry Potter Mandrake Scene 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=cJIcldzY-cE

Harry Potter Lifesize MANDRAKE Prop (HD) 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=oDyITTuqMQ4

ハリー・ポッター マンドレイク

ハリー・ポッター マンドレイク

Mandrake Root - Prop Replicas, Custom Fabrication, SPECIAL EFFECTS

HARRY POTTER MANDRAKE ROOT

A Mandrake, also known as Mandragora, is a plant which has a root that looks like a human (like a baby when the plant is young, but maturing as the plant grows). Whenever unearthed, the root screams. The scream of a mature Mandrake when it is unearthed will kill any person who hears it, but a young Mandrake's screams will usually only knock a person out for several hours.

http://goldenarmor.com/mandrake-root/

地球ドラマチック 「ハリー・ポッターと魔法の世界」 2018年7月28日 NHK Eテレ

【語り】渡辺徹

2017年、シリーズ第一作目の出版20周年を記念して、大英図書館で魔法の歴史を紹介する展覧会が開催された。

実は「ハリー・ポッター」に登場する杖や薬、呪文といった魔法にまつわる道具やその世界観は、古い言い伝えや慣習に基づいて創り上げられていた!さらに「物語のテーマは『喪失感』」と語るJ.K.ローリング。「ハリーポッター」の誕生秘話が、作者自身の言葉で今、語られる。

http://www4.nhk.or.jp/dramatic/x/2018-07-28/31/24883/2340524/

7月28日、NHK Eテレ 地球ドラマチック 「ハリー・ポッターと魔法の世界」 より

イラストレーター ジム・ケイが描くイラストの中で、もっとも興味深いのはマンドレイクという奇妙な薬草です。

根っこの取り扱いは慎重にしなくてはなりません。

根がひどくみにくい赤ちゃんの形をしたマンドレイク

マンドレイクにまつわる言い伝えでは、根が人の形をしその悲鳴を聞いた者は命を落とすと言われています。

大英図書館には、マンドレイクの伝説を伝える珍しい挿絵もあります。

J.K.ローリング、「私のマンドレイクとはかなり違います。挿絵のマンドレイクは頭に葉っぱが生えています。葉っぱの先には切断された人の手がついています。犬が地中から引き抜こうとしているのね。面白い」

人の形をしているのはマンドレイクの根です。

16世紀のイタリアの本には、危険なマンドレイクを安全に収穫する方法が載っています。

マンドレイクと犬を縄でつなぎ、自分の耳を塞いで角笛を吹くこと。そうすれ、驚いた犬が駆け出してマンドレイクが土中から引き抜かれ、悲鳴を聞かずにすむ。

J.K.ローリング、「私はマンドレイクの伝説にひねりを加えて作品に取り入れました。引き抜くのは犬ではなく人間です。マンドレイクの根を呪いを解くための薬の原料としました。マンドレイクは実際は植物で根が人間のような形をしています。そこから伝説が生まれたのでしょう。人はいろいろ想像を膨らませますからね」

今ではマンドレイクは貴重な植物です。現実は小さくみすぼらしいのが基になっています。

ジム・ケイ、「この人間を思わせる根っこにはまちがいなく人を引きつけるものがあります。これなんかお腹がぽっこり突き出てその下に足がついているみたいです。マンドレイクの根は昔の人々を魅了しました。強力な化学物質を含み、食べると体にさまざまな症状が表われます。幻覚を見たり、心拍数が乱れたり、瞳孔を開いたり、口が渇いたり、そのような症状を起こすからこそ人々はマンドレイクに恐れを抱いたりするんです」

J.K.ローリング、「確かに幻覚作用もあったでしょうね。でもそういうことは小説には取り上げませんでした。そもそも登場人物たちは毎日が刺激的でドラッグなんて必要がなかったんですからね」

1652年に出版されたニコラス・カルペパーの『カルペパー ハーブ事典』は、植物を医療に用いる道を拓いた重要な書籍の 1つです。

1642年、カルペパーは魔術を使用した疑いで裁判にかけられ死刑になりました。今日では、カルペパーは「ヘッジウィッチ」(病気を癒やすことに長けた賢人)であったと考えられています。

じじぃの「科学・芸術_560_自動運転車・Easy Ride」

06:04

【企業】日産DeNAが「Easy Ride」で目指す未来 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=9q4cInoT99M

「Easy Ride」の実証実験

日産三菱ルノー、上半期の世界販売が2年連続1位 2018年7月27日 朝日新聞デジタル

2018年上半期(1〜6月)の自動車の世界販売で、日産三菱ルノー連合が553万8千台となり、上半期としては2年連続で首位となった。2位は独フォルクスワーゲンVW)の551万9千台、3位はトヨタ自動車の520万9千台。

https://www.asahi.com/articles/ASL7W4R8ML7WULFA01V.html

『EVと自動運転――クルマをどう変えるか』 鶴原吉郎/著 岩波新書 2018年発行

自動車産業の未来 より

2018年1月8日、米国ラスベガスの高級ホテル、マンダレイ・ベイ・リゾート&カジノカンファレンスルームだ。ここでトヨタ自動車豊田章社長が発表したのがモビリティ・サービス専用の自動運転EV(電気自動車)のコンセプト車「e-Palette Concept」である。このコンセプト車を詳細に見ていくと、次世代のクルマに対するトヨタの考えた方が凝縮されていることが分かる。

プロローグでも触れたように、このコンセプト車は、これまで「所有することに喜びを感じられるクルマ」にこだわってきたトヨタが「モビリティ・サービス・カンパニー」へと大きく方向を変えたことを象徴する画期的なクルマだ。「サービス化」へと舵を切るのはトヨタだけではない。ドイツダイムラーは、すでにカーシェアリング事業(Car2Go)を自ら手がけているし、あるいはドイツフォルクスワーゲンも、ドライバーを必要としないサービス用のEVのコンセプト車「SEDRIC」を2017年3月のジュネーブモーターショーで発表するなど、クルマの「サービス化」に対して手を打ち始めている。

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Easy Rideの特徴は、日産単独ではなくDeNAと協力してサービスを設計した点にある。DeNAはインターネットサービスを主力とするIT企業であり、サービスの設計にかけては完成車メーカーよりも、1日の長がある。実際、Easy Rideを使いためのアプリやサービスはかなり完成度が高く日産単独でこのサービスを設計していたら、ここまでのレベルには達しなかったかもしれないと思わせる。

その最たるものは、単なる移動だけでない楽しみをユーザーに提供しようとしている点だ。Easy Rideを使うためのアプリでは、目的地を直接設定する以外に「やりたいこと」をテキストまたは音声で入力し、お薦めの候補地を表示させてその中から選択することもできる。例えば「パンケーキを食べたい」とスマートフォンに呼びかけると、走行ルート周辺のお勧めのパンケーキ店を案内してくれるという具合だ。

先ほど触れたように、Easy Rideの実証実験では車両に乗降できるのは4ヵ所だけなのだが、このスマートフォンアプリでは、最終的な目的地まで、車両を降りたあともユーザーを誘導する。単に車両を利用するだけに終わらず、ユーザーの体験エクスペリエンス)全体をカバーするようにきめ細かくサービスが設計されているのだ。

もう1つの特徴は、走行中に走行ルート周辺のスポットや最新のイベント情報など約500件の情報を車載タブレット端末に表示することだ。こうした周辺の店舗などで使えるクーポンを40件程度用意しており、それを自分のスマートフォンダウンロードして使うことができる。

このように「移動」と「広告」、「クーポン」を組み合わせたビジネスは将来の移動サービスの重要な要素になると考えられるが、Easy Rideではそれを先取りしている。

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そしてもう1つ、今回の日産DeNAの記者発表で印象的だったのが、タクシー業界や地域の商店など、既存の産業と強調していく姿勢を強調したことだ。まず地域の商店との協調については、今回の実証実験で周辺の一部の店舗にクーポンを提供してもらうなど、すでにスタートしているが、今後についても、ユーザーを直接店舗に連れてくるEasy Rideのサービスは「もともとリアルな店舗と相性がいい」(DeNA執行役員でオートモーティ事業本部長の中島宏氏)として提携店舗と地域経済との連携をさらに拡大する方針だ。

2018-07-29

じじぃの「科学マジシャン・眼力で風船を割るマジック!サタデープラス」

06:06

チャーリー西村のサイエンスシアター 2016年7月30日(土)開催 / 米村でんじろう[公式] 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=S9yKx3rWooc

モネンで風船を割る 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=LbyH4LX80V0

モネンで風船を割る

サタデープラス 2018年7月28日 TBS

【MC】丸山隆平(関ジャニ∞)、小堺一機小島瑠璃子 【ゲスト】紫吹淳小沢一敬(スピードワゴン)、ギャル曽根

▼異常台風接近で…花火大会会場は今 ▼実験!打ち上げ花火が雨でも消えないワケ ▼売り上げ6倍“猛暑対策"家電 ▼マクドナルド日本1号店誕生秘話…無謀!?“39時間の壁"

話題のニュースに“今、ぜひ知ってほしい”プロならではの知識をプラスします。

今週の気になる顔は、子どもから大人まで大人気の科学マジシャン、チャーリー西村さん。

https://www.mbs.jp/saturday-plus/

7月28日、TBS サタデープラス 「科学マジシャン」 より

【今週の気になる顔 チャーリー西村さん】

西村さん(43歳)は米村でんじろうさんのお弟子さん。

先週、チャーリーさんが向かった先は小美玉市生涯学習センター。

客席400近くにお客さんが。しかも、夏休みとあって家族連れ。

そして舞台に上がったチャーリーさん。

子どもたちが一斉に、3、2、1。

「ワァー!」

大盛況。

そんなチャーリーさんの事務所を拝見。大量のフラスコに何とも怪しげな装置まで。

正体は科学マジシャン。

科学の不思議を手品で見せ、タネを明かす。

学習とエンターテインメント → サイエンスショー。楽しみながら学べる。

通算1000公演以上開催。今では海外からもオファーが殺到。

海外でも9ヵ国100公演以上行い、海外の新聞でも活躍ぶりが紹介されている。

●一瞬で手が氷になるマジック

「そんなバカな!」

これぐらいの大きさ(2リットルペットボトル2倍の大きさ)の容器に水を入れます。

この中に手を入れると一瞬で氷になります。

手をゆっくり中に入れると、手に触れたところから氷が。次第に水が氷だらけに。

タネ明かし。

白い粉。酢酸ナトリウムと言ってお酢の仲間なんです。この氷というのは酢酸ナトリウムと水が合体してできた結晶なんです。(氷ではないので冷たくはなっていない)

ちょっとした刺激で一気に結晶化する。

眼力で風船を割るマジック

「ウソだ〜!」

私はマジックを20年やっていますので、それでは!

左手に持っていた風船を右手に移して、じっと睨みつける。「パーン」。

タネ明かし。

風船を割るのにこれ(グレープフルーツ)を使ったんです。グレープフルーツの皮にはリモネンが含まれています。右手に皮をしぼった汁を塗っておく。

●火を使わずにポップコーンを作るマジック

「ムリムリ!」

鍋にポップコーンのタネが入っています。タネを見せる。

ポップコーンを作るのは火を使いますが、今日は火を使いません。

鍋をぐらぐらさせて歩くと、ほら、ポップコーンが!

タネ明かし。

鍋の底にはポップコーンが。その上にタネを乗せておく。

鍋を揺らすと、比重の重いタネが下にもぐって、上にはポップコーンだらけに。

じじぃの「科学・芸術_559_高木仁三郎『プルトニウムの恐怖』」

06:04

高木仁三郎:あの人に会いたい 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=Mx7bG3KorA0

22年で250日間しか稼働せず、かかった額は……。廃炉される「もんじゅ」驚きの数字たち 2016/09/21 buzzfeed News

●これまでに投じた予算:約1兆2千億円

建設費は約5900億円。もんじゅの出力は28万キロワットだが、一般的な原子力発電所(出力100万キロワット)の建設費の約2倍だ。

日本原子力研究開発機構はこの理由について、もんじゅが「研究開発の中間段階の原子炉」であり、「経済性の見通しを得ることではなく、高速増殖炉で安定した発電ができることを実際に確認することに主眼があった」ため、としている。

https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/shin-monju?utm_term=.yqNJoapqd#.igX6Pla0V

『生きるための101冊』 鎌田慧/著 岩波ジュニア新書 1998年発行

プルトニウムの恐怖』 岩波新書  高木仁三郎 より

第二次世界大戦の色濃い1940年の暮のことであった。カリフォルニア大学シーボルトケネディとワールの3人は、ウラン原子核加速器で高速に加速した重水素原子核をぶつける実験を繰りかえしていた。その反応生成物のなかに、これまでに知られているどの元素とも性質の異なる放射性物質が存在することを、3人は確かめた。これが原子番号94番の元素プルトニウムと人類の最初の出合いであった。元素の発見といっても、天然にある元素を岩石などから抽出して発見するというこれまでの「発見」と違って、実験室で人工的に合成し、それを「新元素」と設定するという、新しいタイプの「発見」である。」

プルトニウムは、冥王星プルート)にちなんで、名づけられた。この「冥土の王様=地獄の親方」が、5年後、長崎を焦熱の地獄にして、8万人もの命を奪う。なお、その3日前、広島に投下されたのはウラニウム(天の王様)原爆だった。

原発は、これら大量殺人の技術によってつくられた原爆を「平和利用」したものにすぎない。「平和」というのは、レトリックで、「商業利用」ということでしかない。しかし、危険性についてはおなじことなので、ますます盗難(核ジャック)の軍事転用にたいする恐怖が強まり、極端な秘密と警戒体制におかれている。「平和」と「厳戒」を切りはなせないのが、原発エッセンスである、「プルトニウム」社会の矛盾である。

この矛盾を、「ファースト的取引」といったのは、アメリカ原子力推進者のワインバーグ博士だった。原発は「悪魔(メフィストフェレス)の名前とともにはじまり、「パンドラの箱」をあけた、ともいわれている。

原発は緩慢な核分裂によってエネルギーを発生させて電力をつくる装置だが、内部にもっとも危険な物質を充満されて運転され、それがふえる一方となる。使用済み核燃料は再処理工場にはこばれ、化学処理にとってプルトニウムが取りだされるのだが、この設備は「何百キロメートルにもおよぶパイプで何百もの反応槽やタンクが結ばれた複雑なシステムとなる。これらの溶接ヵ所などに穴あきが発生しやすい」というもので、強い放射能が洩れやすい。

すでに、日本でもプルトニウムを原料にして発電する、という高速増殖炉の開発は破綻した。さらに問題なのは、核廃棄物の最終処分であり、これも方針がきまっていない。

巨大科学は、市民と専門家距離をひろげ、専門家同士でも技術の細分化によって、話が通じなくなる、という矛盾も指摘されている。高木さんは、エネルギーを大量消費しない、人間的な、解放された社会を考えることを提案している。

2018-07-28

じじぃの「ニシオンデンザメ・もしもの世界・死なない薬が作れたら!思考実験バラエティー」

06:05

絵ときSF もしもの世界

ニシオンデンザメ

ベニクラゲ

約400歳のサメが見つかる、脊椎動物で最も長寿 2016.08.12 ナショナルジオグラフィック日本版サイト

北大西洋に生息する大型のサメ、ニシオンデンザメが400年近く生きることがわかり、デンマークコペンハーゲン大学博士研究員であるユリウス・ニールセン氏らが科学誌サイエンス」に発表した。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/081000304/

不老不死のクラゲ ベニクラゲについて最新の研究成果も踏まえてお届けします!! 2016.12.10 クラゲ屋

皆さんは「ベニクラゲ」というクラゲをご存知でしょうか?

1991年にこのクラゲはイタリア学会にて「ある特性」を持っていることが発表され、一躍有名になりました。

それは・・・

「このクラゲは死にかけるとポリプに戻る。つまり、若返りの特性を持っている!!」

「まさに不老不死のクラゲだ!!」

http://kurage-ya.com/turritopsis-spp/

思考実験バラエティー! もしもの世界 「第2回 死なない薬が作れたら?」 2018年7月26日 NHK Eテレ

【司会】劇団ひとり 【ゲスト】滝沢カレン厚切りジェイソン柳原可奈子IKKO羽田圭介 【解説】福岡伸一青山学院大学教授)

子どもたちを夢中にさせた伝説のSF本に描かれた怪しい絵をもとに「もしもそうなったら?」と思考実験を繰り広げる「もしもの世界」。

第2回のテーマは「死なない薬が作れたら?」。ずっと生き続けられたら何がしたい?そして不老不死の人が増えたら世の中はいったいどうなる?意外な小学生の発言に大人もビックリ!話は思ってもみなかった方向へ展開。あなたならどうする?きっとあした誰かと話したくなる、科学バラエティ。

http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=15367

7月26日、NHK Eテレ 思考実験バラエティー! もしもの世界 「第2回 死なない薬が作れたら?」 より

『絵ときSF もしもの世界』日下実男/著

150歳、200歳になる老人が子どものようにはしゃぎまわっているではないか?

見よ、あのツヤツヤした若々しい顔色を。100年前にはとても想像できなかった光景である。

劇団ひとり、「不老不死のことも研究されているんですか?」

福岡伸一、「細胞は自分を壊して、また作り変えるを繰り返している。これが完璧にできれば永遠に生きていくことができる」

劇団ひとり、「全くの夢物語ではない?」

福岡伸一、「理論的にはあり得ます」

IKKO、「不老不死といっても、薬を飲んだ瞬間からストップするんですか?」

福岡伸一、「どこから不老不死になるかが問題」

IKKO、「もうちょっとダイエットして、キレイなときから不老不死に」

福岡伸一、「老化を防ぐだけです」

劇団ひとり、「今の科学では人間は何歳くらいまで生きられるんですか?」

福岡伸一、「病気にならないとか、怪我をしないとかを気をつけても今の人間の最大の寿命は120歳くらいと言われています」

劇団ひとり、「医学が発展するとさらに延びていく?」

福岡伸一、「細胞の寿命を延ばす方法はあり得ます。たとえば、エネルギー代謝をゆっくりさせると寿命が延びる。生き急がないとその分延びると考えられている」

劇団ひとり、「生き急がないとはどういうことですか?」

福岡伸一、「何百年も生きているサメがいる。北極海の冷たい水の中でできるだけ動かないようにじっくり生きている」

ニシオンデンザメ・・・世界で1番の長生き。推定512歳。泳ぐのが遅く、代謝も成長も遅いため、長く生きていると考えられる。

不老不死のクラゲがいる。

ベニクラゲ・・・体が弱ると触手が短くなり丸くなる。突起が生えて新しく誕生する。

杉並区立西田小学校 小学5年生に質問。

スタッフ、「死なない薬があっても楽しくない?」

全員、「楽しくない!」

福岡伸一、「有限性があるから人間は何かをする」

じじぃの「科学・芸術_558_イギリス史・近代スポーツの発祥の地」

06:03

Sport and Leisure in Britain Circa 1900 Part 1 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=-wXQ1jWBWvQ

Game of cricket, 18th century

『王様でたどるイギリス史』 池上俊一/著 岩波ジュニア新書 2017年発行

大英帝国の建設 より

アングロ・サクソン族のみが世界に法に則った普遍的平和をもたらせるのだから、未開地域の植民地化を進めて帝国を築く資格があるのは大英帝国だけ」という考えに民衆も拍手を送り、ミュージック・ホールでは国粋的な流行歌が歌われました。

学校で歴史が必修になったのは1900年ですが、歴史教科書で帝国の偉大さを教え、その大英帝国の担い手としての義務を学ばせました。そして、世界で諸民族に強大な支配権を揮(ふる)っている大英帝国の中心にいる誇りと優越感、たえざる戦争の必要性を叩き込んだのです。

大英帝国とはカナダオーストラリアニュージーランドインド帝国アジアアフリカカリブ海の直轄植民地など世界の広大な地域からなるだけでなく、「想像の帝国」でもありました。イギリス国内が貴族階級の頂点に立つ王から最底辺の臣民までのピラミッドを成していたのと同様に、帝国にも人種のヒエラルキーがあると考えられ、イギリス人がもっとも優越した地位にあるのはもちろん、植民地支配に服する人びとも序列化されていきました。

     ・

イギリス人のまた別の特性として、彼らは「フェアプレー」を非常に重んじます。貴族から農民、都市労働者や馬車の御者まで、フェアネスとは何かを知っています。これまで見てきた王と貴族階級、やがて中産階級らも加わって段階的に作られてきた法的遺産と国制が、その柱になっています。イギリス人の誇るイギリス憲法(諸法・原則の集合)と諸制度は。上から押しつけられたものではない自然な正義の感覚を表し、強化するのです。

18〜19世紀ヨーロッパの革命の時代、フランスが抽象的で普遍的な諸権利の教義を掲げたのに対し、イギリス人にはフェアプレーが社会的コンセンサスの枠組みを提供していました。彼らは抽象的な理念や協力な政府に服して束縛されるのではなく、自分たちの内的感覚に従い、それを法・慣習として外部化して自発的に服するのです。

     ・

代表的なスポーツを眺めてみましよう。まず、クリケットというまさにイギリス的なスポーツがあります。起源は16世紀、昼休みやティーブレークのある、精妙でおかしなジェントルマンの遊びです。全国統一ルールができたのは1744年です。この不思議なスポーツは19世紀ヴィクトリア時代、ジェントルマンにふさわしい、動作が美しく尊敬されるべきゲームとして推奨されるようになり、1805年からパブリック・スクールのイートン校とハロウ校が相みまえるのが伝統になっています。相手のミスを待つスポーツで、大変ゆっくりした進行のため、丸1日かけても決着がつかないことも珍しくないようです。

もうひとつ、他国の人にはあまり理解できないイギリスならではの貴族的スポーツに、ポロがあります。これは古代ペルシャに発祥したとされ、イギリス植民地インドでそれを発見し、1860年代に本国にもち帰って新たなルールを定めて広がりました。1チーム4名で構成され、馬に乗りスティックで球を打って相手ゴールに運んで得点するゲームです。

こうした悠揚迫らぬ優雅な貴族的スポーツに、王族がかかわらないはずがありません。ポロは馬上競技なので、王族にふさわしいのです。たとえばエリザベス女王2世)の夫君のエディンバラ公(フィリップ殿下)はポロの名手ですし、息子のチャールズはかつて在学したケンブリッジ大学でポロの補欠に選ばれたそうです。チャールズとダイアナ元妃の息子、ウィリアム王子とヘンリ王子もポロを趣味で楽しんでいます。

もうひとつ、王族が大いに肩入れしたスポーツは競馬です。1574年、エリザベス1世が頻繁に訪れたソールズベリ平原の競馬場に、スタンドが作られたことが知られています。歴代王の多くが競馬庇護者・愛好者でした。エリザベス1世のほか、ジェームズ1世、チャールズ1世も競馬の大ファンで、彼らの時代にニューマーケットという競馬の町が開かれました。

王政復古後のチャールズ2世競馬好きで、観戦や馬の飼育・取引に関わるだけでは満足できず、自ら騎乗してレースに出場し、1671年10月14日にニューマーケットで行われたタウン・プレート競技では優勝してしまいました。

王室との関係では、ウィリアム3世が専用の繁殖場をハンプトン・コートに作り、アン女王は自らロイヤル・アスコット競馬場(現在も王室所有)を創設したことも、特筆されるでしょう。王や王族たちは、その後も競馬を愛し、保護し、王室の持ち馬の勝利を願ったのです。「競馬は王様のスポーツ」と言われるのも、むべなるかな、です。

なお、現在のエリザベス女王も大の競馬好きで競走馬を所有し、毎月6月のエプソムダービーを楽しみにしているそうです。レースに興奮のあまり、自席を離れて最前列まで飛び出ている様がテレビに映し出されたことがありました。

イギリスは近代スポーツ発祥の地とされ、今挙げてきた「貴族的」なもの以外に、サッカー、テニス、ラグビーモータースポーツなど、庶民的なスポーツもイギリスで成立しました。

2018-07-27

じじぃの「酸素欠乏・2100年未来の天気予報!人類滅亡ハンドブック」

06:07

平成25年台風第30号〜フィリピンレイテ島の記録 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=6w40gIxouzU

台風30号フィリピンを直撃

ワイドスクランブル 2018年7月26日 テレビ朝日

【司会】橋本大二郎大下容子 【コメンテーター末延吉正ジャーナリスト)、島田さくら弁護士

●衝撃予測 「2100年未来の天気予報」で日本の最高気温は?

環境省が発表した「2100年未来の天気予報」が注目を集めている。

西日本東日本では気温が上がり、高知県四万十市では44.9度、名古屋で44度、東京でも43.6度と観測史上1位の記録を更新しています。

http://www.tv-asahi.co.jp/scramble/

『人類滅亡ハンドブック』 アローク・ジャー/著、長東竜二/訳 Discover21 2015年発行

酸素欠乏 より

地球が、その表面をうごめく生物のために、つねに潤沢な酸素を用意してくれていると思ったら大まちがいだ。

地球史上、酸素量は、大々的な問題を引き起こすレベルで変動してきた。たとえば、恐竜が全盛期だった白亜紀には、海中の酸素がいちじるしく不足していた時期があった。おそらくは、海中における火山活動の増加が原因だったと思われるこの酸素不足は、結果として大量絶滅を招いた。

地質学事象にかんする研究が進むにつれて、過去の酸素変動期と、温暖化する今日の世界との共通点が、次々に見つかっている。もしかすると、歴史は繰り返そうとしているのかもしれない。

     ・

太古の絶滅の期間中、大気に入っていた二酸化炭素の割合は定かでないが、大量死が起こる極限値はわかっている」と、ウォードは書いている。暁新世の末期に起こった絶滅がはじまったのは、大気中の二酸化炭素濃度が1000ppm前後に達したときだった。

現在の二酸化炭素濃度は、390ppm前後なので、破局はまだまだ遠い話のように思えるかもしれない。だが、現在の化石燃料消費量でも、われわれは毎年、その濃度を2ppmずつ押し上げている。発展途上国がさらに多くの石油や石炭を燃やすようになれば、この割合は3ppmに加速していくだろう。

しかも、われわれは二酸化炭素のほかにも、不安材料を抱えている。温暖化がある程度まで進むと、凍結して海底に沈んでいる巨大なメタンのかたまり(およそ1万ギガトン)が溶けはじめ、大気中に漏れ出すだろう。メタンの温室ガス効果は、二酸化炭素の25倍にもおよぶため、温暖化はますます加速されるはずだ。

このことは、次世紀のなかばまでに、かつての大量絶滅期における、二酸化炭素のレベルに近づくことを意味する。海洋酸素事変を引き起こす条件は、もうすでにそろっているのかもしれない。

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7月26日、テレビ朝日ワイドスクランブル より

【衝撃予測 「2100年未来の天気予報」で日本の最高気温は?】

環境省などが最新の科学データに基づいて温暖化対策を行わなかった場合の例として制作。

●明日の最高温度

 東京 44℃

 札幌 41℃

 昼間の気温が30℃以上の真夏日ですが、那覇で183日と6ヵ月、大阪で142日、5ヵ月近く、東京で107日、札幌でも47日となっています。

 熱中症による救急搬送 4万3813人。

 2100年には約12万人に。

 今後日本は、四季 → 二季 に変わるでしょう。(冬がなくなる)

農作物への被害 (果実の生産地が変わる)

 リンゴの生産地北海道に移る。東北でミカンが生産。

 北海道産のお米が1番おいしくなる。

 大根の値段が他の野菜と比べて70パーセントアップする。

漁業 日本の食卓がピンチ

 サンマ、イカマグロの漁獲ゼロ。

 サケが遡上しなくなる。

 海流が変わり、シラスが来ない。

 ワカメ、昆布がとれなくなる。

●健康

 アレルギー疾患が増加。カビ、ダニ、蚊によるマラリア感染症が流行。

●巨大台風、竜巻をともなった台風

 2013年11月の台風30号フィリピン中部に上陸し、暴風、高潮災害が発生。

 風速90m、瞬間最大風速100。

 車が宙に舞い上がる。

じじぃの「科学・芸術_557_イギリス史・救貧法」

06:05

The English Renaissance 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=_z-CoEEcTxA

エリート ジェントルマン

ジェントルマンとは コトバンク

歴史的には中世末期以降の英国で大きな政治的・経済的役割を果たした社会層。おもに地代収入によって特有の生活様式,教養などを維持した有閑層で,その内容は時代によって変化したが,貴族と,大多数の身分的には庶民である〈ジェントリーgentry〉からなった。また大地主以外でも開業医法律家聖職者や富裕な商人なども含むことがあった。

荘園制の解体の中で農業経営によって富を蓄積し,中世末には地方政治をにない,近代絶対主義時代には中央政治に進出,名望家支配の体制を固め,17世紀以降の市民革命に際しても多大の役割を演じた。ブルジョアジー台頭後は中産階級以上の地位・財産・教養をもつ者(紳士)を広くさし,単なる尊称としても用いられるようになった。

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『王様でたどるイギリス史』 池上俊一/著 岩波ジュニア新書 2017年発行

絶対主義の確立とルネサンス より

エリザベス1世(在位1558〜1603年)は宗教面では国教会を確立し、内政は祖父と父が始めた絶対主義を完成させ、そして外交面では華々しく海外進出を成し遂げました。しかし今日その名声をもっとも輝かせているのは、文化面でルネサンスの鼻を咲かせたことでしょう。

彼女の母アン・ブーリンは1536年に5人の男との姦通で訴えられ、その5人とともにヘンリ8世の命で処刑されます。しかしヘンリの6人目の王妃キャサリン・パーが最高の教育を自分の子でないエドワード王子やエリザベス王女にも与えてくれたおかげで、エリザベスは優れた教養を積むことができました。ラテン語ギリシャ語フランス語イタリア語にも長け、各国の使節と通訳なしでやりあい尊敬を集めたそうです。エリザベスの宮廷を中心に文化の黄金期が現出し、彼女はそれにふさわしい豪奢な衣装をまとって公に姿を現しました。

では、いわゆるイギリスルネサンスの成果をここで眺めてみましょう。エリザベスの父、ヘンリ8世時代の人文学者として有名なのが、すでに紹介したトマス・モアです。法律学とともに古典研究を修めて王に信頼された大法官になりましたが、離婚問題にあくまでも反対したために、ロンドン塔に入れられて処刑されてしまいました。彼の著作ユートピア』の第1部は、暴君私有財産を原因とする社会の善悪を論じ、第2部ではかような害悪のない理想郷を、宗教的寛容、6時間労働、共産制、男女の差を問わぬ教育などで表しています。これは後のユートピア文学のモデルとなり、また社会主義者の思想にも影響を与えました。

     ・

さて、それでは王は、この貴族社会・階級社会でどんなスタンスを取ってきた、あるいは取るべきなのでしょう。王室とその一族は当初外国からやってきた「よそ者」でしたが、この国に階級制度と階級意識をつくった大元でもありました。階級社会の頂点にいるのが王で、王は血統の重要性を身をもって示すとともに、少数の貴族たちに支えられて政治を行ってきたからです。さらに王は、イギリス社会のあらゆる名誉の源泉でもあるのです。

1500年頃から300年くらいにかけてイギリスは大きく変わり、階級社会にしてネーション。すなわちグレートブリテンイングランドウェールズアイルランドスコットランド、および帝国)になり、国は繁栄していきました。こうした繁栄を極め富が蓄積されていった国において、余裕のある階級が貧者に対して何もしなかったはずはありません。

16世紀以降、イギリス社会は継続的にさまざまな貧民対策を実施しています。最初はキリスト教的な慈善観、すなわちキリスト教徒たる者は貧者の喜捨をして霊的扱いを求めねばならない、とされました。富者が貧者を救えば貧者は祈りでお返ししてくれ、その結果、富者の罪が贖われて煉獄ですごす時間を減らせるのだ、という理屈です。だからこれは相互の義務であり、連帯と社会的調和の思想でもありました。

こうしたキリスト教的善行から、やがてそれは自分の責任ではなく不可抗力で貧窮化した者の法的救済へと移り変わります。1536年、ヘンリ8世のもと、前出のトマス・クロムウェルは「怠惰な貧者は罰して仕事に就かせ、病気や老齢のため働けない貧者のみ救うべきだ」と、新たな法律を作りました。そしてその頃、多くの市民が募金者となって事前運動に参加しました。大半の募金者は2ペンス以下のごく少額を寄付しています。1560〜70年代には、ノリッジエクセターでの試みが、初期イギリスの救民対策を代表するものになりました。エクセターでは週ごとの献金システムが作られて、係員が小教区住民から募金を集めて貧者に再分配していました。

救貧法行政が本格化するのはエリザベス朝で、1598年および1601年にエリザベス救貧法が発布されたのがきっかけです。この法制により、労働不能貧民については税金で救済するが、働ける貧民は共生してでも仕事に就かせ、貧民の子弟を年季方向に出す務めが、各教区の教区委員および貧民監督官に任されることになりました。

エリートたちは労働を賛美しましたが、それは自分たちが働かないためでもありました。労働者階級の労働あってこそ国は富み栄えるし、ジェントルマン階級生活必需品を手に入れられる。ですから労働者には、強制してでも働いてもらわないと困るのです。

2018-07-26

じじぃの「インターネット・ジャガイモ・歴史の流れを変えたもの!未来を読む」

06:06

世界のインターネット普及率

世界を変えたジャガイモトマト

『サピエンス全史』の著者に聞く「人類滅亡」の現実的シナリオ 2016.10.14  講談社

●文明は「虚構」の上に成り立っている ユヴァル・ノア・ハラリ

文明が発達するほど、我々は不幸になっていく。なぜならその文明は「虚構」の上にもたらされたからだ──。

こう説きながら人類の歴史をマクロな視点から鮮やかな語り口で展開し、世界的ベストセラーになった『SAPIENS』。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49911

『未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか』 大野和基/著 PHP新書 2018年発行

――民主主義が揺らいでいる現在の状況に歴史的な必然性を感じますか。

ハラリ ええ。ある意味では、決定論的に解釈することもできます。今の変化はテクノロジーの結果であり、これまで何度も、テクノロジーは歴史を動かしてきたからです。

 20世紀の政治は、電気、無線、電車(汽車)、自動車などによって形作られました。現代社会はAIやバイオエンジニアリング(生物工学)によって基盤が変化しつつあります。政治システムもまた、劇的に変わらざるを得ません。社会がテクノロジーによって揺らぐことは、ある意味必然とも言えるでしょう。

 しかし、「このテクノロジーは、必ずこうした社会状況をもたらす」といった、単一の決定論はありません。

 象徴的な例が、朝鮮半島です。今は北朝鮮韓国に分かれています。同じ民族、同じ言語、同じ歴史で、かつ同じような20世紀のテクノロジーを使って国を運営しています。結果、一方は核武装する独裁国家、もう一方はインターネット網が張り巡られたIT国家です。

 つまり、テクノロジーが社会を変えるのはある程度必然性があっても、それがどのように社会を変えるかは、決まっていないということです。同じことが、21世紀のテクノロジーにも当てはまります。

――もともと、あなたの専門は軍事史です。人類の歴史は戦争によってどう発展してきたのですか。象徴的な例をいくつか挙げて説明してください。

ハラリ 1つひとつ語りだすとキリがないので、戦争に密接に関係する2つの要素に着目しましょう。それは宗教テクノロジーです。宗教テクノロジーは、間違いなく歴史を動かしてきました。その言動力となったのが戦争です。

     ・

 しかしながら、1つの戦争で歴史の流れが変わるということは非常にまれです。そもそも、歴史というのは当時の王や権力者によって文書に残されることが多く、彼らは自らを美化するために、詩人芸術家歴史家にお金を払って、功績をたたえるように書かせます。

 実際に歴史の流れを変えるのは、誰もが考えもしない何百万もの人々の努力です。わかりやすく礼を挙げると、ジャガイモや小麦のような新しい食料、農産物の普及の方が大戦よりも世界を変えたのです。ヨーロッパの国々がアメリカ大陸を征服したことについてもそれが当てはまります。

 ヨーロッパ人アメリカ大陸を発見し、征服に至ったのは、アメリカジャガイモを発見したからです。当時、南アメリカでしか栽培されていなかったジャガイモヨーロッパに持ち帰ったことで、やがてジャガイモアジアにも渡り、世界中に広まりました。今日、ヨーロッパアジアアフリカのほとんどの地域でジャガイモが食べられており、ジャガイモのない食生活は考えられません。唐辛子トマトもまた、アメリカからやって来た食べ物です。アジアにはトマトもなければ、ジャガイモもありませんでした。この意味では人々の人生(生活)を変えたという意味で、それぞれの王が戦ったいかなる大戦よりも、ジャガイモの方がはるかに重要であったと言えるでしょう。

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どうでもいい、じじぃの日記。

今の世界で社会が不安定なのは、社会の仕組みがテクノロジーの変化のスピードについていけないからだという。

しかし、インターネットは世界で起きている事件を瞬時に教えてくれる。

ではなぜ、中国北朝鮮のような言論の自由がない束縛された国家が続いているのか。

確かにインターネットは世界を変えた。

それ以上に、南アメリカ産のジャガイモトマトが世界を変えたというお話。

じじぃの「科学・芸術_556_イギリス史・アンジュー帝国」

06:03

Rise and Fall of the Angevin Empire 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=2bro8xlOwxM

アンジュー帝国

『王様でたどるイギリス史』 池上俊一/著 岩波ジュニア新書 2017年発行

フランス語を話す「帝国」の王たち より

事実上、ウェセックス家最後のイングランド王であったエドワード証聖王が1066年1月に亡くなると、賢人会議がウェセックス伯でクヌートとも姻戚関係にあるハロルドを王に選出し、彼はウェストミンスター修道院で戴冠しました。

しかしノルマンディー公ウィリアムはハロルドを王と認めず、1066年に750隻の船団の1万2000の兵に加えて馬も多数乗せてやって来て、イースト・サセックスの港町ペヴェンシーに上陸します。歩兵中心でまともな甲冑もなく槍と斧のみで武装したアングロ・サクソン軍に対し、ノルマン軍は騎士を擁し、しっかりした防具で身をよろい、槍、剣、鎚矛(つちほこ)を武器に戦いました。さらに射手もいました。

同年10月、ハイスティングの戦いでハロルドは眼を射抜かれ、ノルマン軍の勝利に終わりました。賢人会議はしぶしぶウィリアムを王に推挙します。戴冠してノルマン王朝をひらいたウィリアムは、ウィリアム1世征服王(在位1066〜87年)と呼ばれます。これがノイマン人によるイングランド制服、いわゆる「ノルマン・コンクェスト」です。

     ・

ヘンリ1世(在位1100〜35年、ウィリアム1世の末子)は行政分野でも功績があり、各州にひとりずつ長官をおいて租税徴収権と裁判権を与え、それを民事裁判に基礎としました。年2回、復活祭および聖ミカエル祭に州長官が王宮にやってきて会計報告する規則でした。

また王は司教任命権を主張して教皇と争い(聖職叙任権闘争)、その妥協策として「任命権は教皇にあるものの、司教は王を直接の主君として忠誠を捧げる」ということで折り合いました。それは将来、16世紀に決定的になるローマ教皇との決別、宗教改革につながる第一歩だったと言えるかもしれません。

このように功績の大きかったヘンリ1世ですが、内輪の権力闘争は免れることができませんでした。ノルマン朝から、約500年後のチューダー朝末期まで、王冠をめぐっての争いは絶えることがなかったのです。

まず長兄ロベールが十字軍から帰って来ると、弟ヘンリがイングランド王位に就いているのを見て激怒します。そこで1101年7月、ロベールは軍勢とともにポーツマスに上陸しましたが、タンシュブレーの戦いでヘンリに敗れて捕虜にされ、ウェールズカーディフ城に28年間にわたって、その死まで幽閉されました。

しかし、ヘンリ1世の後任でまたもめました。ヘンリには男の後継ぎがなく、バロンたちに「娘のマティルダ神聖ローマ帝国ハインリヒ5世に嫁いでいたが呼び戻された)を女王に迎えよ」と言い残して死にました。ところが女性が王になるのを嫌ったバロンたちは、ウィリアム1世の孫でヘンリの甥にあたるスティーヴン(在位1135〜54年)を支持したのです。

ブーローニュ伯だったスティーヴンは、フランスから海を渡ってやって来ると、有力者たちの支持をえて1135年に戴冠します。そこでマティルダとの間に内戦がおき、1154年まで20年近く続きます。争いは、スティーヴンがマティルダの息子ヘンリを自分の後継者にすることを約して、ようやく収まりました。これがヘンリ2世です。

     ・

スティーヴンがマティルダとの約束に従って王位に就いたヘンリ2世(在位1154〜89年)以後、1399年のリチャード2世廃位までを、プランタジネット朝と呼びます。これはヘンリの父アンジュー伯ジョフロワ4世が、エニシダの木(プランタジネット)を紋章としたためについた名前です。

ヘンリは父からはアンジュー伯領とそれに接するメーヌを受け取り、母からはイングランドに加えてノルマンディーをも得ました。まさに英仏両方にまたがる大領主となったのです。

さらにその領地は、自身の結婚によっても増えることになります。ヘンリは1152年、パリとボルドーを結ぶ街道でたまたま出会って見初めたアリエノール・ダキテーヌと結婚しました。アリエノールは、じつはフランス王ルイ7世の元王妃で離婚したばかりでした。

大領主でもあるこの女公と結婚したヘンリは、ポワトゥー、ギュイエンヌ、ガスコニュからなるアキテーヌ地方を手にいれ、それまでのイングランド王の大陸領土を併せて、ほぼフランスの西半分を王領としたのです。この海峡を挟んだ英仏大領地アンジュー帝国と呼ぶ習わしがあります(図.画像参照)。

2018-07-25

じじぃの「4色色覚・未来の人間が月を見たらどう見えるのだろうか?ゲノムが語る人類全史」

06:05

Color Vision 8: Opsins and the Evolution of Color Vision 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=8DGYsYU5yqQ

人によって違った色に見えるバラ

人によって違った色に見える月

The women with superhuman vision 5 September 2014 BBC - Future

The question of whether we all see the same colours has a long history in philosophy and science. In the past, there seemed little reason to expect huge differences.

We know that almost everyone has three types of “cone cells” in their retina that each respond to a different bandwidth of light. The colour of an object depends on the particular combination of those signals, but although the exact sensitivity may vary between people, overall one person’s colours should roughly match another person’s. The exceptions were thought to be colour-blind people, where one of the cones is faulty. With reduced sensitivity at certain wavelengths, they struggle to tell the difference between reds and greens, for instance.

http://www.bbc.com/future/story/20140905-the-women-with-super-human-vision

ゲノムが語る人類全史』 アダム・ラザフォード/著、垂水雄二/訳 文藝春秋社 2017年発行

ホモ・サピエンスの未来 より

私たちの鼻の形は、実際に遺伝子によって引き受けられていて、それは集団内の異なる対立遺伝子の頻度の変化によって実現されるのだが、それこそが進化の物差しなのである。

鼻の形というのは、たぶん良い例ではないだろう。なぜなら、大きな鼻をもつ人と小さな鼻をもつ人は、同じ繁殖成功度をもつと私は信じているからである(少なくとも私の知る限り、鼻の大きさと繁殖成功度の関係は研究されたことがない)。ヒトという種の未来の進化が本当にかかっているのは、繁殖成功度を減退または増進させる対立遺伝子やその根底にある健康といったより微妙な問題なのである。「私たちはいまでも進化しているのですか?」というのは、遺伝学者が何度も受ける質問だが、ここにその答えがある。「イエス」なのだ。

私たちのゲノムこそ、進化が起こる場所なのだ。私たちのDNAは時間につれて、世代ごとに変化する。そうした変化の大部分は軽微で、多くは瑣末なものである。なかには、思わせぶりなほど興味深いものもある。

私たち人類は3色色覚で、つまり3つの色でものを見る。私たちの眼の裏側には光受容体があり、これは、瞳孔を通り抜けて入ってくる光の光子を文字通りにつかまえることを目的とした高度に分化した細胞である。

一般に棹体および錐体と呼ばれる2つの部類があり、棹体は、動きと、暗い光を拾い上げるように調整されており、網膜の周辺部の位置を占めている。これこそ、はっきりとではないが何かが動くのを眼の片隅でとられられる理由である。

     ・

そうしたことのすべては、人類が出現するずっと以前の数千万年前に起ったのだが、それと少しばかり似たことがいまヒトで(実際には、私たちのうちの半分ほどに)起きている。一部の女性は4色色覚をもってるかもしれない。彼女たちは、もう1つのランダムな偶然の重複によって、1本のX染色体上に第4のオプシンを獲得したのである。女性のおよそ8人に1人は、この余分の変異型遺伝子をもっていると推定されているが、それが4色色覚を授けるかどうかは、いまのところまだわかっていない。この力を実際にもつ人間は、私たちにはモノトーンに見える場面で色を見ることができる。それは新しい研究分野で、まれにしか現れない症状で、十分な説明はなされていない。少数の女性が研究されていて、彼女らは、正常な3色色覚とは異なる。明瞭な色の違いを見ることができるように思われる。

赤緑色盲(色覚異常)の検査をするとき、いわゆる石原式では円のなかに異なる色合いの円をもつ表を提示する。ありふれた図(通常の色覚をもつ人にとって)に隠されているのは数字で、色合いの配置でその数字が浮かび上がるのだが、色覚異常のヒトには、この数字が見えない。4色色覚検査もまた、私たちのはオリーブ色しか見えないところで、明確な緑色の色合いを区別できる能力によっている。

私たちが3色色覚を進化させた理由の背後にある理論は、多種多様である。そうした理論の多くは、緑でごった返す林冠(りんかん)に漿果(ベリー)類の赤さを識別する能力が、銛のなかで腕渡りしていたサル時代の祖先に大きな利益をもたらしたであろうと想定している。

一方、4つの色を識別できる能力の利点は謎である。多くの動物は、私たちの3つよりも多くもっているが、ヒトの3色色覚は新しく、ランダム(機会も時期も)に生じた可能性が高いが、これまで負の淘汰を受けてこなかった突然変異であるため、おそらく、いかなる表現型上の問題を引き起こすことはないだろう。それは、単純にそうだということでしかない。私たちの無限の変異の、よくある1例でしかないのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。

たぶん、あなたが見ているバラの色はわたしが見ている色とは異なっているでしょう。

人間の進化は着実に進行しているのです。

あなたは、この地球の生命がそれぞれ見事な色に満ち溢れていることを知らないのです。

未来の人間が見る月の色も今とは違って見えているかもしれません。

じじぃの「科学・芸術_555_日本の企業・伊藤忠商事」

06:03

近江商人の心得(oumi shouninn no kokoroe) 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=k1llYqO7xyM

伊藤忠商事の社風を研究 Goodfind

伊藤忠商事の社長は、一昔前まではいわゆる大企業の社長という感じの人物が多かったのですが、1998年に丹羽宇一郎氏が社長に就任してからは、個性とスピード感が増す経営にシフトしていきました。

多額の負債を抱えていた業績も、2001年には当時最高の705億円の黒字を計上するまでに回復。「スキップ・ワン・ジェネレーション」として、次世代の社長をあえて一世代下の幹部から7人抜きで抜擢するなど、社風にも大きなインパクトをもたらしました。

https://www.goodfind.jp/articles/803

『破壊――新旧激突時代を生き抜く生存戦略 葉村真樹/著 ダイヤモンド社 2018年発行

存在価値のない企業は消え去るのみ より

実は、企業としての社会での存在価値の有無というものは、組織として、そこで働く人たちを動かす上でも大きな違いをもたらす。人間のモチベーションというのは、個々人の欲求をいかにコントロールするかにかかっており、それが高次なものであるほど、人はより高いモチベーションを維持しうる。

マズローの段階欲求説に基づくと、「自己超越」が最も高次の欲求に位置づけられているが、これは個々の自己を超えた存在に向けて奉仕を行いたいという欲求で、「目的の遂行・達成を純粋に求める」という領域であり、見返りを求めずエゴもなく、自我を忘れてただ目的のみに没頭し、何かの課題や使命、仕事に貢献している状態だという。

     ・

ソフトバンクが誕生するはるか以前、前回の東京オリンピック1964年開催)の頃から実に半世紀以上にわたって、男子大学生の人気ランキングのトップ10の常連と言えば、総合商社である。三菱商事三井物産住友商事伊藤忠商事丸紅といった企業は、人気ランキングの他の顔ぶれが時代によって、重厚長大産業から電機メーカー、金融機関マスコミ、広告会社などと変遷する中で、常に高い支持を得ている。

総合商社は「日本にしかない業態」ともいわれ、いわば「ラーメンからミサイルまで」、幅広い商品・サービスについての輸出入貿易および国内販売を業務の中心にしていた。言ってみれば幅広い商品・サービスを対象とした卸売業者に過ぎない。

しかし、貿易立国であることが国の経済成長の柱であった戦前、そして特に戦後の高度経済成長期の日本においては経済成長の牽引役であり、大学生にとっても花形的存在であったのは必然であった。

     ・

大手総合商社の1つである伊藤忠商事は「事業活動を通じて社会の期待に応えていくことが、その持続可能性(サステナビリティ)を保ち、さらに成長につながる」と説いた上で、その考えは創業者の伊藤忠兵衛が事業の基盤としていた近江商人の経営哲学「三方良し」の精神につながるものとしている。

「三方良し」とは、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の3つを指し、売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのが良い商売であるという近江商人の心得を言ったものである。そして、3つめの「世間良し」=社会貢献に対する意識というのは、伊藤忠商事に限らず、総合商社普遍的に持つ価値意識と言える。これには、総合商社の歴史的な背景も多分にあると考えられる。

総合商社、特に三菱商事三井物産といった財閥商社は、第二次世界大戦前後を通じて、国の成長戦略に関わる国策的な役割を担い、国内産業を発展させていく機体を背負ってきた。それには、その時代時代の潜在的なニーズを掘り起こしつつ、国益に結びつく事業を展開していくことを求められるのだが、総合商社は愚直にそれを実践してきたのに過ぎないとも言える。

そうして考えると、マズローの段階的欲求説で言うところの「自己超越欲求」の実現、すなわち、社会貢献というミッションを掲げるというのは、何もシリコンバレー企業の専売特許ではないことがわかる。

近江商人の「三方良し」を事業基盤とする伊藤忠商事だけでなく、日本の戦前戦後の成長を支えた総合商社は何かしら社会の期待に応えているという矜持(きょうじ)を持っており、それが今なお、自らの存在価値を見失わないで隆盛を誇り続けられている原因と言えよう。

ところが、それぞれの総合商社がどのようなミッション・ステートメントを掲げているかを見てみると、先に見た東芝キャノンにも似た「誰にでも当てはまる」ものとなっており、ミッション・ステートメントとして見るべきものは何もないのが現実である。

例えば「三方良し」を事業基盤とする伊藤忠商事は「Committed the Global Good:個人と社会を大切にし、未来に向かって豊かさを担う責任を果たしていきます」を企業理念とし、「三方良し」を言い換えたに過ぎない。

     ・

それでも、何度も存亡の機に直面しながら、今なお総合商社が隆盛を誇っていられるのはて、そのようなお題目とは無関係に、時代の変化の中で自らの存在価値を自問しながら、自らの存在価値を時代に合わせて変革させていったという事実に負う部分が大きい。

そして、その結果として、総合商社は世界でも稀有な業態として彼らの存在価値を強固なものとし、現在の地位を保っていると言える。重要なものはミッション・ステートメントの存在ではなく、常に自らの存在価値を考えて事業を構築していくという姿勢と実践であることを、この総合商社の例は示している。

2018-07-24

じじぃの「高身長・ヒトは今も進化しているか?地球46億年」

06:06

Top 10 Countries With The Tallest Average Heights 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=3fobfWjU4Gc

 各国の平均身長

地球46億年 生命の起源7つの新事実』 別冊宝島2406/編 宝島社 2015年発行

地球生命の未来 ヒトは今も進化しているか より

チャールズ・ダーウインとアルフレッド・ウォーレスは「自然選択(淘汰):natural selection」により生物の進化を説明してきました。

自然選択(淘汰)の考え方では、「集団内にもさまざまな変異があり、変異は親から子に伝えられる」「それらの変異には、生存できる確率や繁殖できる確率に差を生じさせるものがある」ことにより、環境に適応した「生存確率や繁殖確率が高い」変異を持った種が多くの子孫を残し、そうでない種は数を減らし続けて、いずれ淘汰されていくことになります。

現代の人類は、古代の人類よりは恵まれた社会に生きています、遥か昔は、自然環境に対する適応度が低い種の親類は、生存繁殖していくことができませんでした。しかし、今では、さまざまな技術や制度により、環境に対する生存競争は和らいでいます。したがって、豊かな社会に生きる現代人は、厳しい環境下での生存競争を続けていた過去の人類よりじゃ、進化の速度が低下しているということになります。

高身長を誇るオランダ人、彼らの身長は現代に到る200年間に、20cmも伸びています。他の西洋諸国でも同様の傾向は見られますが、中でもオランダの高身長化飛び抜けています。

2015年年4月、オランダのヘルト・ストゥルプ博士らが「環境変化だけでなく、自然淘汰オランダ人の高身長化を促しているのではないか」という論文を発表しました。この研究は、オランダ北部地域に住む94,516人に関するさまざまな情報が含まれたデータベースを用いて行われたもので、「身長が平均より高い男性のほうが、生まれた子どもの数や生存した子どもの数が多い」「女性に関しては、平均的な身長の女性のほうが生まれた子ども数は多いが、高身長の女性は生存率が高い」という結果が得られたというのです。つまり、身長に応じて、官職生存していく割合が異なり、身長が高い人たちは子どもの増加率が平均より高いために、オランダ人の高身長化が進んだのかもしれない、というものです。

もちろん、豊かな環境下で育った人のほうが高い身長であったり、子どもの数が多かったりするという社会的要因もあるといいます。しかし、現代社会でも、生存繁殖率の差によって、人類はまだまだ進化し続けているのかもしれません。

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どうでもいい、じじぃの日記。

女性が男性を選ぶときにどこを見て決めるのだろうか?

ネットで、「女性が男性を選ぶとき」をキーに検索してみた。

ブサイクでも「話が面白い」「一緒にいたら楽しい」と思わせたら勝ち。「オシャレである」ことも、魅力の1つだ。

動物行動学学者の竹内久美子さんによれば、進化論から人間の女性は男を選ぶとき「背が高いこと」があるそうです。

人が直立二足歩行を始めたのに、体が長い男、足の長い男がモテることにあった。

そういえば、オランダ人は世界で最も背が高いのだとか。

高身長国であるオランダスウェーデンデンマークノルウェーなんかは高福祉の国としても知られている。

彼らは進化的にも優れているんでしょうか。

じじぃの「科学・芸術_554_日本の企業・ソフトバンク」

06:03

ソフトバンク CM 「アヤの想像」篇(30秒) 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=oL9Q7t7uVQg

「ががばば」検索

孫正義 ウィキペディアWikipedia) より

孫 正義(そん まさよし1957年8月11日 - )は日本の実業家ソフトバンクグループ創業者として知られ、ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長やヤフー取締役スプリント会長、アーム会長、アリババ取締役、福岡ソフトバンクホークス取締役などを務める。自身が創業したソフトバンクグループ筆頭株主

1977年カリフォルニア大学バークレー校経済学部の3年生に編入。さらに1979年シャープに自動翻訳機を売り込んで得た資金1億円を元手に、米国ソフトウェア開発会社の「Unison World」を設立インベーダーゲーム機を日本から輸入。結婚。1980年カリフォルニア大学バークレー校を卒業。学位は、経済学士。日本へ帰国後、会社を設立するために福岡市博多区雑餉隈に事務所を構えた。

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『破壊――新旧激突時代を生き抜く生存戦略 葉村真樹/著 ダイヤモンド社 2018年発行

存在価値のない企業は消え去るのみ より

実は、企業としての社会での存在価値の有無というものは、組織として、そこで働く人たちを動かす上でも大きな違いをもたらす。人間のモチベーションというのは、個々人の欲求をいかにコントロールするかにかかっており、それが高次なものであるほど、人はより高いモチベーションを維持しうる。

マズローの段階欲求説に基づくと、「自己超越」が最も高次の欲求に位置づけられているが、これは個々の自己を超えた存在に向けて奉仕を行いたいという欲求で、「目的の遂行・達成を純粋に求める」という領域であり、見返りを求めずエゴもなく、自我を忘れてただ目的のみに没頭し、何かの課題や使命、仕事に貢献している状態だという。

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私のソフトバンク在籍時、忘れられない思い出が1つある。

2011年3月11日東日本大震災が発生した。被災地では通信インフラが壊滅的な状態となり、ソフトバンクも他の通信会社と同様、不眠不休でそのインフラ府kツ急に取り組んだ。

数多くの若い社員が被災地に送り込まれ、私は、本社で被災によってiPhoneを紛失・破損した被災者に、代替となるiPhone端末を提供することを可能にするために、アップル本社と調整をするとともに、システム担当者たちに指示を行うなど、インフラ企業としての責任を強く感じる日々だった。

まさにそのような状況下、孫社長の興味は再生可能エネルギー(当時、孫社長は「自然エネルギー」と呼んでいた)に向かっていた。その情熱たるや、恐らく外からはうかがい知れないほどのものだったと思う。孫社長は社長室にヨーロッパ再生可能エネルギー先進国の役人や企業を呼んでは、毎日のように再生可能エネルギー勉強会を行っていた。

そして、いち早く「自然エネルギー財団」を立ち上げると、あとは電力事業部参入へまっしぐら。被災地通信施設復旧など、実務担当領域に関係なく、課長以下の現場が、災害支援でてんやわんやの状態の中、一体社長は何をやっているんだ、と非難する社員も少なくなかった。

しかし、孫社長は、これからの情報社会における電力=「エネルギー」の確保の重大性に改めて気づいたのだろう。外には「脱原発」を説きながらも、その実、狙っていたのは、ソフトバンクがミッション・ステートメントとして定義する「情報革命」に最も欠かせないものを自らの事業ポートフォリオに組み込みことだったのだろう。

実際、グーグルデータセンター運営コストの大半が電力費であることからもわかるように、スマートフォンのさらなる普及、そして、その後の「情報革命」は、クラウド上での膨大な情報処理を必要とする。クラウド化の対象となる産業が増えれば増えるほど、想定をはるかに超えたトランザクションとコンピューターパワーによる処理能力が求められるようになる。

「インフォメーション」技術の進化による「情報革命」は、「エネルギー」技術の進化なしにはありえない、と孫社長福島原子力発電所の事故を目の当たりにして痛感したのではないか、というのもまんざら外れてはいないように思う。

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街頭でモデムを配る「パラレル部隊」はADSL事業ヤフーBBの成功の要因の1つとなり、実質端末0円というiPhone の価格戦力はモバイルキャリアとしてのソフトバンクの飛躍を支えた。

一方、検索エンジンについては、私たちが孫社長グーグルの技術を採用することを提案しに行った時点で、既に検索技術そのものは成熟していたため、孫社長にとっては、グローバルで圧倒的なシェアを持つグーグルを採用する方が、「スピードとスケール」の点で、サービスを開始して間もないBingを採用するよりも、圧倒的に合理性が高かっただけだとも言える。孫社長にしてみれば、私たちは飛んで火にいる夏の虫に過ぎなかったわけだ。

わずか30年の間に数多くの変遷を経たソフトバンクを一貫性のない企業と評する向きも多いが、ソフトバンクほど一貫している企業はない。

確かに、初めは単なる卸売商社に過ぎない上昇志向だけは強い企業だったかもしれない。しかし、「タイムマシン経営」によって米国を中心にした多くの先進技術を自らのものにすることで企業の規模を拡大するのつれ、グループ総体で「情報革命で人々を幸せに」を旗印に、未来そのものを自ら創り出す立場へと変化していったのである。

つまり逆に言うと、これまでの相次ぐ買収や提携も、すべて「情報革命で人々を幸せに」というバリュー・プロポジション=存在価値を実現するためのものなのである。そして、今後もこの存在価値を強化するために多くの投資を行っていくであろう。

いまや、その存在価値そのものが、ソフトバンクグループ各社で働く、全世界7万人にも及ぶ従業員自身の判断基準であり、モチベーションの源泉にもなっているのである。

2018-07-23

じじぃの「知的障害・時代とともに変化する正常と異常!ヒトはなぜ病むのか」

06:07

画像解析で神経細胞の発火パターンが明らかに 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=SALBAZ9dQUU

神経の構造 2016年09月14日 看護roo!

神経細胞ニューロン

神経細胞は基本的に核をもつ神経細胞体とそこから細長く伸びた刺激受容性の樹状突起と、刺激伝達性の軸索(神経突起)、軸索終末(神経終末)からなります。そして、次の神経細胞シナプス神経細胞同士の結合)を形成します。

https://www.kango-roo.com/sn/k/view/3282

『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学 若原正己/著 新日本出版社 2017年発行

時代とともに変化する「正常と異常」 より

心の病を考えるときには何が正常で何が異常であるかが問題となるが、これは時代とともに変化する概念だ。たとえば、昔は同性愛は異常で、犯罪であるとすら考えられた歴史がある。イギリスでは1967年までは同性愛は犯罪であり法律で罰せられた。小説家オスカー・ワイルド19世紀末に同性愛がとがめられ投獄されている。新しいところでは、第二次世界大戦中に解読不可能と言われたナチス・ドイツ暗号機「エニグマ」の解読に成功し、戦争終結を早めたとされる天才数学者で、コンピューターの原理を開発したとされるアラン・チューリング同性愛で有罪になった。投獄か化学去勢を条件とした保護観察かの選択を迫られ、結局女性ホルモン注射を受け入れたが、2年後に自殺に追い込まれている。

しかし、近年は同性愛も異常ではなく多様な性のありかたの1つとして認められるようになってきた。LGBT(レスビアン、ゲイバイセクシャルトランスジェンダー)と総称される性的マイノリティーの人権も人格も守られる時代となってきた。このように、心の病の定義も時代とともに変化している。

統合失調症は、昔は「精神分析」病と呼ばれていたが、現在ではこの差別的用語は使われずに、統合失調症と呼ばれている。同じように「白痴」という用語も使用されなくなり、重度知的障害となり、痴呆症認知症と呼ばれるようになった。このように用語も概念も時代によって変わってきている。

心の病にはさまざまな分類がある。統合失調症うつ病双極性障害といった気分障害、高所や閉所などへの不安障害パニック障害)、性的機能障害小児性愛フェティシズムなどの性倒錯、薬物依存症知的障害パーソナリティ障害などさまざまな症状が知られている。

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このように普通の生活にはそれほど困らない程度の軽度の「障害」から社会生活に困難が伴う重度の「障害」まで連続しているのが特徴で、どこまでが正常、どこからが異常という線引きができない。

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どうでもいい、じじぃの日記。

健常者と知的障害者はどう違うのか?

ある本に、知的障害者は脳の神経細胞樹状突起の形状が健常者と比べて「雑」なのだとか書かれていた。

正規分布曲線で見た場合、約95%に収まっているのが健常者で、はみ出している約5%が異常者だ。

何となく、健常者は器用な人たちで、知的障害者は不器用な人たちのようなイメージがある。

もちろん、私は不器用な人たちの仲間だ。

じじぃの「科学・芸術_553_児童文学『モモ』」

06:04

Momo: by Michael Ende モモ: ミヒャエル・エンデ 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=Np9yC3Bxt1Y

MOMO/ MICHAEL ENDE PARTE 1 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=DrQJ_4Vwn5k

岩波少年文庫 127 モモ 作:ミヒャエル・エンデ 訳:大島かおり 出版社:岩波書店

時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う、エンデの名作。

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『自分と未来のつくり方――情報産業社会を生きる』 石田英敬/著 岩波ジュニア新書 2010年発行

『モモ』で読み解く労働と産業社会 より

きっと小学生のころに読んだっていう人もいるよね。『モモ』はミヒャエル・エンデというドイツの作家が1972年に書いた「童話」だといわれるけど僕はこの作品は、「童話」と言うより「寓話」って言ったほうがいいんじゃないかと思っています。それは、この作品が子どもだけに作られた物語ではなくて、大人でも楽しめる「寓意」、つまり社会とはなにかというたとえ話を含んでいるものだからです。

昔みんなが読んだときは、きっと「時間は大切だ」とか「あんまりせかせかするのはよくない」とか、そういうことを言ったお話だと思ったかもしれないね。でも実はこの作品には、産業とか資本主義っていうもののしくみが、しっかりと書き込まれているんだ。

まず、『モモ』って、どんなお話だったのか、一度復習しておこう。

あるときある町に、どこからともなくモモという不思議な女の子がやってきた。モモは町はずれの円形劇場の廃墟に住み着いて、町の人たちと仲よく暮らしていた。ところが、ある日突然その町に「灰色の男たち」がやってくる。彼らはみんな、「時間をムダにするな」「節約した時間を私たちの時間貯蓄銀行に預けなさい」って言ってまわるんだよね。気がつくと町の人たちはみんなかわってしまって、子どもまでもがいつも忙しそうにしている。モモと話をする人は誰もいない。実は灰色の男たちというのは、みんなの時間を奪う時間どろぼうだったからだ。彼らは人びとから盗んだ時間の花を葉巻にして、それを吸うことで生きている。モモは、『マイスター・ホラ』という時間の国に住む賢者に会って、時間の秘密を知る。そして灰色の男たちの手から、みんなの時間の花を取り戻しにいく――。『モモ』はこんなお話でした。

ところで、物語には「初期条件」っていうのがあるんだけど、知っているかな。物語のはじまりの状態のことです。大体の物語は、そこからなにかが起って、初期条件とは異なった状態になる。『モモ』で言うと、モモが町の人たちと仲良く暮らしていた状態が初期条件です。そして、灰色の男たちがやってきて、その状態が壊されてしまう。最初にあった秩序が壊されてしまうわけです。簡単な物語だと、そこからこう一度秩序が回復されて、お話は終わります。モモが、灰色の男戴からみんなの時間を取り戻したようにね。

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モモに話を聞いてもらうと、みんな幸せな気持ちのなれると言います。それはなぜでしょうか。

  たとえば、こう考えている人がいたとします。おれの人生は失敗で、なんの意味もない、おれはなん千万もの人間のなかのケチなひとりで、死んだところでこわれたつぼとおんなじだ。べつのつぼがすぐにおれの場所をふさぐだけさ、生きていようと死んでしまおうと、どうってちがいはありゃしない。この人がモモのところに出かけていって、その考えをうちあけたとします。するとしゃべっているうちに、ふしぎなことにじぶんがまちがっていたことがわかってくるのです。いや、おれはおれなんだ、世界じゅうの人間のなかで、おれという人間はひとりしかいない、だからおれはおれなりに、この世のなかでたいせつな者なんだ。

  こういうふうにモモは人の話が聞けたのです!

自分と未来のつくり方 より

エンデの『モモ』に導かれて考えてきたせいもあるかもしれないけれど、モモが住み着いた古代の円形劇場の跡に見られたような、昔はあった(かもしれない)ゆっくりと流れる時間や、つつましいけれど気持ちのこもった手仕事、貧しいけれど愉快な人びとの人間的なコミュニケーション――そういう牧歌的な生活、素朴な生活から僕たちの世界はどんどん遠ざかっているように思えてくる。

僕たちの「情報産業社会」には、『モモ』に出てきたよりももっとたくさんの「灰色の男たち」が侵入していて、しかも彼らの「時間を奪う技術」はもっと巧妙になって、人びとの生活は彼らの時間貯蓄銀行の「計算」のなかにどんどん組み込まれていっているのかもしれない。

『モモ』というのは、耳の形をした廃墟に住む、話を聞くのにすばらしい能力をもった女の子が、灰色の男たちに奪われた時間を人びとの手に取り戻してくれるっていうお話だったよね。

じゃあ、僕たちはいったい、この社会のなかで、どうしたらいきいきとした自分をつくり、希望のある未来をひらくことができるのだろう?

2018-07-22

じじぃの「細胞内のタンパク質の挙動をリアルタイムに観察できる生体イメージング!理系の知識」

06:08

Green Fluorescent Protein 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=wxf4a4SX84A

血管外に浸潤したがん細胞の生体イメージング(実践編8より)  実験医学online

Fucciを導入したHela細胞を前腹壁静脈に注射後2日目に2光子励起顕微鏡で撮影を行った。血管内に存在するがん細胞と血管外に存在するがん細胞がみられる。

https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/ivi/iv15.html

文系の人にとんでもなく役立つ! 理系の知識 日本博識研究所/編 宝島社 2016年発行

分子レベルから個体レベルまで生体イメージング より

生体イメージングとは、生物が生きた状態のまま、体の中の様子を観察できる技術のこと。レントゲンもそのひとつだが、そのほかにも、超音波磁気共鳴、光音響など様々なものを利用したイメージング技術が存在している。近赤外分光によるトポグラフィーなどの新しい技術の利用も始まっており、医療の中でも成長分野のひとつである。

この生体イメージングだが、生体を傷つけずに、脳や胃といった臓器だけでなく、遺伝子タンパク質などの様々な分子の挙動までも観察できるのだ。

そのため、この技術は医師が診断するために非常に重宝されており、この装置の国内市場だけでも、2012年には2408億円に達し、2018年には2751億円規模に成長すると予測されている。

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どうでもいい、じじぃの日記。

私が1番気にしているのは、がんだろうか。

生体内のがんや特定のタンパク質の挙動を顕微鏡で見ることができるのだという。

様々なタンパク質分子が細胞膜内をどのように動き、互いに結合するか観察するには、細胞膜中の個々のタンパク質分子に蛍光分子で標識を付け、この標識の動きを、1分子観察蛍光顕微鏡で撮影して追跡することができるようになった。

緑色に輝いたがんが縮小する様子は見たいと思う。

じじぃの「科学・芸術_552_ニシンの歴史」

06:04

Surstromming | Sweden's Stinky Fish 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=A_9WGEkQVj4

ベイトボール

シュールストレミングの缶詰

『ニシンの歴史 「食」の図書館 キャシー・ハント/著、龍和子/訳 原書房 2018年発行

小さくとも大きな存在 より

ニシンはエサとして人気があるため、ホエールウォッチングでニシンを見つけたら、腹を空かしたミンククジラに出会えるかもしれない。ミンククジラは、ベイトボールと呼ばれる独特の渦巻きを追っていることがある。捕食された側の小型の魚は脅威を察知すると本能的に群れて、密集した大きな球体を作る。これがベイトボールだが、これは捕食される魚にとって、攻撃者から身を守る唯一の方法なのだ。

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ニシンは膨大な数の卵を産むことで個体数減少の危険に対抗している。ニシンのメスは平均して毎年2万個から5万個の卵を産み――なかには20万個も産卵する非常に繁殖力の強い個体もいる――すべての卵にオスが放精する。メスは海藻や岩や砂利、貝殻や砂に卵を産み、粘着性のある卵は産み付けられたものにしっかりと固定される。北大西洋では、ロブスター漁の罠にくっついている魚卵を見つけることがある。魚卵にしては重量があるニシンの卵は海底に沈み、厚さ数センチにもなる。この魚卵のカーペットは、多数のニシンが産んだ数百万個もの卵でできていることもある。

中世ヨーロッパのニシン より

1億5000万年以上も昔から存在し、原始的な魚ともいえるニシンは、北半球では先史時代から人類の食料であったと考えられている。とはいえ、人類が初めてニシン漁を行なった時期を特定することはむずかしい。カナダ西岸ブリティッシュコロンビア州アメリカアラスカおよびワシントン州では1万年前のニシンの骨が約50万個も出土している。デンマークノルウェーおよびスウェーデン西部では、アメリカ大陸で発見されたものと同時代のニシンの骨にくわえ、漁具も発見されている。

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オランダ人は大量のニシンを食べた。彼らが好んだ食べ方は、まったく調理の手間のかからない「マーチェ」だ。産卵経験のない脂ののった若く新鮮な旬のニシンを、港に水揚げされたらすぐに食べるのである。ニシンの尾をもって自分の頭の上までもち上げ、口の入れたら一気に飲み込む。

オランダ人はどんな魚介類よりも多く生のニシンを食べると言われている。オランダには今でも生のニシンを売る屋台(ハーリングカル)がそこかしこに出ている(ただし現在はニシンをまず冷凍して扁虫(ひらむし)や線虫などの寄生虫を死滅させる必要がある)。

ニシンの保存加工 より

古代と中世では、魚は、数週間とまではいかなくとも数日間は戸外で乾燥させ、水分をしっかり蒸発させて細菌の活動を低下させた。ところがニシが乾燥に向かない魚だ。脂肪をたっぷりと含むため、外気で乾燥させる程度では、内臓を抜いてもすぐに腐敗臭を放ちはじめる。こうした性質は、中世において重宝されたもうひとつの魚、タラとは大きく異なる。内臓を取ったタラは、木の棒などに吊るして外気にさらしておけばカチカチになる。乾燥タラは「ストックフィッシュ(stockfish)」と呼ばれる。この名は、タラを干すために木の幹(stock)にひっかけたからだとも、タラが乾燥すると棒のように固くなったことから来たものだともされる。5世紀半ばから12世紀に使われた古期英語では「stock(ストック)は丸太や柱を意味し、8世紀から14世紀にかけてスカンジナビア諸国で使っていた古期ノルド語では、木の幹を意味する言葉だった。そして乾燥させたタラは数年間も長持ちした。

ニシンは干してもストックフィッシュにはならないため、古代から行なわれていた別の乾燥方法を使う必要があった。塩漬けだ。塩に漬けると浸透圧によりニシンの水分は外に引き出されて脱水される。十分な塩をくわえることでニシンは乾燥し、腐敗の原因である細菌の活動を抑えられるのである。

     ・

スウェーデンのマーケットでシュールストレミングの缶詰を目にしたら、強烈に記憶にのこることだろう。醗酵によって生じたガスでフタ部分が膨脹し、ボールのように丸くなっている。冠を開ける瞬間もまた、忘れられない――そして忘れてしまいたい――記憶になるはずだ。醗酵したニシンが放つ酸っぱいにおいは腐った卵や腐敗しかけた肉のようで、さらに強烈なチーズ臭も混じっている。においのあまりの強烈さに、シュールストレミングのカンは一部公共の場に持ち込むことが禁じられているほどだ。航空会社は機内への持ち込みを禁じているが、これは、気圧が低下する高高度では缶がさらに膨張して爆発しかねず、乗客が負傷する危険があるためだとしている(当然、悪臭も放つ)。

2018-07-21

じじぃの「暑中見舞い・世界に羽ばたく北朝鮮の巧芸(マジック)!ニューズウィーク」

06:06

North Korea Magic Show (Part 1) 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=KtgZRT9WhbA

北朝鮮 「楽しいマジックの世界(2)」 KCTV 2017/10/29 日本語字幕付き 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=Rtp0_BjikLs

北朝鮮 マジックショー

ニューズウィーク(2018/07/24』 2018年7月24日号

世界に羽ばたく北朝鮮マジック−朝鮮半島情勢の改善にも貢献した手品の魅力 より

北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長が、北朝鮮の指導者としては初めて軍事境界線を越えて、韓国文在寅大統領会談したのは4月27日のこと。その後の朝鮮半島情勢をみる限り、世界中の不安(とけげんな目)をよそに、両首脳の信頼関係は強くなる一方のようだ。

それはあの日の夕食会の、余興のおかげかもしれない。

首脳会談後に、板門店韓国側施設で開かれた夕食会でのこと。北朝鮮のマジシャンが登場して華麗な手品を披露した。なかでも、北朝鮮の陰の実力者として知られる金英哲朝鮮労働党中央委員会副委員長をアシスタントに、5万ウォン札を100ドル札に変えるとロックには、会場の誰もが大喝采を送ったという。

実は北朝鮮では、マジックは立派な市民権を得ている芸能の1つ。基本的にはサーカス北朝鮮では「巧芸」と呼ばれる)の出し物の1つとして披露される。北朝鮮文化研究所のイム・チュウクによると、北朝鮮政府サーカス舞台芸術と見なし、国を挙げて支援している。

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実際、マジシャンのキム・テクソンは、人民俳優と労力英雄の両方の称号を持つ。キムは69年に平壌巧芸団に加わって以来、約200種類のトリックを発明。平壌巧芸学校で教鞭を執るなど、北朝鮮マジック界に大きく貢献したことが認められた。2人の息子もマジシャンで、ともに人民俳優の称号を得ている。

01年に「朝鮮マジック協会」が設立されたとき、キムは会長に指名された。同協会設立された背景には、サーカスとは別の独立した舞台芸術としてマジックを育成しようという政府の意気込みがあったようだ。

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韓国マジック界も、北朝鮮との関係に前向きだ。この7月に開催された釜山国際マジックフェスティバルには北朝鮮のチームを招待した。だが北朝鮮側からの回答はなかったという。韓国の著名マジシャン崔賢宇は言う。

韓国で開かれるマジック大会に北朝鮮が参加したら、それこそが本物のマジックだ」

https://www.newsweekjapan.jp/magazine/217055.php

どうでもいい、じじぃの日記。

北朝鮮マジック」という言葉がある。

6月12日、史上初の米朝首脳会談シンガポールで開かれた。

「非核化」とか「平和協定」というカードをちらつかせているが、あれは北朝鮮マジックなのだという。

日本のプリンセス天功北朝鮮の故金日成主席の誕生日(4月15日)に、平壌万寿台の丘に建てられた金日成と金正日の銅像を一瞬で消して見せた。

それを観ていた北朝鮮人民はオー!という叫び声の後、感動の涙を見せた。

それは、北朝鮮人民にとって、希望の表情であった。

信じるか信じないかはあなた次第です。

じじぃの「科学・芸術_551_宗教国家アメリカ・福音・富と成功」

06:03

Donald Trump The Success Story 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=7QvMvblvvt0

福音の国 「富と成功」nhk.or.jp HPより)

視点・論点 「富と成功の福音の国 アメリカ 2018年02月20日 NHK

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ニューヨーク5番街は、「トランプタワー」があることで有名ですが、そこから南へ30分ほど歩いたところに、小さな教会があります。4百年近く前に創立された、アメリカで最も古い教会の一つです。

ここでは、「この世の成功」と「神の祝福」がイコールで結ばれています。ローマ時代の言葉で言えば、「民の声は神の声」ということです。直接神の声を聞くことはできないが、多くの人の声がそれを代弁してくれる。人びとが賞賛しているなら、それは神もその人を是認していることの印だ、と考えるわけです。

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/290703.html

『宗教国家アメリカのふしぎな論理』 森本あんり/著 NHK出版新書 2017年発行

何がトランプ政権を生み出したのか より

大統領選の真っ只中だった時期、トランプ勝利を予想した人はほとんどいませんでした。メディアは面白おかしくトランプの奇矯な言動やパフォーマンスを取り上げましたが、それでも最後はヒラリーが勝つだろうと思っていました。

私自身もそうでした。ただ、選挙戦の帰趨とは別に、トランプ人気の背景に「富と成功」の福音と反知性主義があるという分析は、大統領選の最中からしばしば話題にしてまいりました。

たとえば、なぜトランプは福音派に支持されるのか、という謎があります。福音派共和党の支持基盤とされるグループですが、それが単純にトランプ支持へとつながっているわけではありません。この謎は、アメリカ的なキリスト教の論理を知らないと読み解けません。

常識的に考えれば、聖書の字義どおりの解釈を旨とする福音派がトランプを支持するとは思えません。トランプは二度も離婚して、三度目の結婚をしています。中絶は支持するし、「自分の罪について考えたことがありますか」と聞かれて、「いやいや、そんなことは考えたこともない」と答える。

聖書は好きな本だ」と言いながら、「では聖書のどこが好きですか」と記者に尋ねられると、まったく答えられない。新約聖書の引用をしようとして、聖書を読んでいるキリスト教徒なら「コリント第2(second)と言うところを、「コリント2つ(two)」と言ってしまう。

こうした言動を見る限り、彼はとてもキリスト教的人間とは言えないでしょう。にもかかわらず、得票率を分析すると白人福音派の8割が彼を支持したという結果が出ていました。それはなぜでしょうか。

その答えが、「富と成功」の福音です。

     ・

トランプ現象をうけて、近年、多くの本が出版されています。私の読んだ限りで目を引いたのは、マイケル・ダントニオ『熱狂の王 ドナルド・トランプ』(Thw Truth about Trump)と、ワシントン・ポストが総力をあげて書き上げた『トランプ』(Truth Reveabled)の2冊です。

こうした本から浮かび上がるのは、なぜ彼は米大統領を目指したのか、という問いです。1987年のテレビ番組でトランプは「選挙戦なしで」大統領になれるとしたらどうか、大統領になりたいか、と尋ねられました。その時彼は、いや、大統領になること自体よりも「選挙に勝つ満足感」を得ることのほうが大きい、と答えたのです。

2011年ホワイトハウス記者クラブの晩餐会では、列席していたトランプをオバマ大統領が冗談のネタにして手ひどくからかいました。幼児からひたすら「負けないこと」を信念としてきた彼のことです。もしこの時、立候補を決意したとすれば、その目的は大統領として何かすることよりも、選挙に買って自分が最強の男であることを世界に示すことだった、と解釈できるかもしれません。

トランプにとっては、自分が誰よりもすぐれた人間であることを証明することが目的で、大統領選挙に勝ことはその究極の証明方法だったのかもしれません。だからこそ彼の選挙公約は曖昧で具体性がなく、人びとを引きつけて得票に結びつくものではあっても、実現可能性や実効性に乏しいのではないでしょうか。

アメリカは、目的をもつことで統一を作り出してきた国です。第1章でご覧いただいた「アメリカの進歩」に表われているように、アメリカを動かしてきたのは、自分で自分に課した使命でした。さて、目的や使命を見失ったアメリカは、今後どのような国になるのでしょうか。

2018-07-20

じじぃの「謎だらけのカビ・放射菌とは!ヒトはなぜ病むのか」

06:06

大村さん、英語で講演 満場の拍手に「ほっとした」(15/12/08) 動画 YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=nd8CqWUYXLw

放射菌

放線菌(放射菌) Weblio辞書

培地上や病巣部の細菌集落が放射状に広がることから放射状菌ともよばれた。細胞の形が分枝した糸状(菌糸)で多核の場合もあり、集落は一見かびに似ており、真菌と細菌中間に位置するような微生物であるが、細胞の幅は約1μm(1mmの千分の1)で、その他の性質から細菌の1群とされ、放線菌目中の結核菌などが含まれるマイコバクテリア科を除く細菌を放線菌とよんでいる。広い分類ではノカルジアも放線菌に属している。S.A.ワクスマン(アメリカ)によって、抗生物質ストレプトマイシンが放線菌ストレプトマイセス・グリセウス(Streptomyces griseus)から発見されて以来、土壌中の一微生物群である放線菌が注目されるようになった。

気菌糸をつくるものやつくらないもの、胞子を包む胞子嚢をもつもの、根粒中で窒素を固定するものなど多種類があり、ストレプトマイセス属以外に約30属が知られている。抗生物質を産生する放線菌の多くがストレプトマイセス属の放線菌である。家畜に放線菌症をおこすアクチノマイセスもある。放線菌の多くは土壌に生息し、一般にグラム陽性で、好気性または通性嫌気性である。放線菌に寄生するウイルスも知られ、アクチノファージ(actinophage)とよばれている。アクチノ・ファージは六角形の頭部に細長い尾部をもっている。アクチノ・ファージは近年、遺伝子の組替え技術でクローニングの媒介(ベクター)の一つとして研究されるようになった。

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『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学 若原正己/著 新日本出版社 2017年発行

抗生物質――カビが細菌に対抗する より

生物が侵入者に対して抵抗するシステムの2番目として、カビが作り出す抗生物質がある。

実はカビもバクテリア感染に悩まされてきた。カビにはそれに対抗する免疫もないから、防御物質の一種としてバクテリアの増殖や繁殖を抑える物質を開発した。それがよく知られている抗生物質だ。

1番有名なのはペニシリンでアオカビから分離された。見つけたA・フレミングノーベル賞1945年)だ。フレミングブドウ状球菌の培養実験をしていたが、実験中に不注意でアオカビが混入してしまった。細胞培養細菌培養はまわりの雑菌が入らないように無菌状態でやるが、ちょっとした不注意で雑菌が感染することがある。実験室ではよくある事故だったのだ。しかし、よく観察するとそのカビの周りにブドウ状球菌のコロニーが円形状に溶けていたのに気がついた。阻止円という。どうやらアオカビにはブドウ状球菌を殺す物質、もしくは増殖を抑える物質が入っているらしいことに気がついたのが始まりだ。結局、アオカビはバクテリア細胞壁の原料であるプロテオグリカン、ペプチドグリカンという物質の合成を阻害する物質を作り出していることがわかった。それがアオカビの学名ペニシリウム・ノターツムからとってペニシリンと名付けられた。

ストレプトマイシンは別のカビである放射菌という真菌からとられた。こちらはバクテリアタンパク質合成阻害剤だ。ストレプトマイシンバクテリアタンパク質合成を阻害するが、核細胞つまりヒトの細胞を含めて高等動物の細胞には無害なので有力な薬となったわけだ。結核によく効いて、結核特効薬として用いられた。

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このように抗生物質というものは、ヒトが発見する前からカビが自分の生き残りをかけて一生懸命はたらいてきたわけだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。

カビが抗生物質を作り出している?

「このように抗生物質というものは、ヒトが発見する前からカビが自分の生き残りをかけて一生懸命はたらいてきたわけだ」

2015年北里大学教授大村智さんがノーベル医学生理学賞を受賞した。

1974年に静岡県伊東市にあるゴルフ場から採取した微生物から得られたのが、あのイベルメクチンのもととなる化学物質。新種の放射菌の一種が生産する物質を基に作られたエバーメクチンだ。

畜産業やヒトの皮膚病に有効なこの薬は、数億人の人びとの命を救い続けている。

放射菌は、抗生物質をはじめ多くの薬を生産してくれる細菌だ。

しかし、カビ(菌類)の中には私たちの皮膚や身体の中に住み着いて病気を起こす仲間もいる。

カビはまだまだ、謎に包まれているのです。

じじぃの「科学・芸術_550_ウズベキスタン・日本との関係」

06:03

ウズベキスタンが親日国の理由・ウズベキスタン大統領麻生太郎に語った日本人捕虜エピソード 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=PMUFBB37gaU

ウズベキスタンの女性

奇跡体験!アンビリバボー 「異国の地で咲く桜に宿る日本人の心」 2017年4月20日 フジテレビ

●異国の地で咲く桜に宿る日本人の心

今から72年前の8月15日、第二次世界大戦で日本は無条件降伏戦闘機の整備部隊の隊長だった永田行夫は、200名あまりの部下と共に、ソ連軍捕虜となった。 投降した日本兵ソ連各地に送り込み、強制労働させる。 シベリア抑留のはじまりだった。

http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/170420_2.html

ウズベキスタンを知るための60章』 帯谷知可/編著 赤石書店 2018年発行

日本との経済関係 理解あるODA大国、日本 より

2015年10月、安倍晋三総理大臣が現役の首相として初めて、中央アジア5ヵ国すべてを公式訪問した。3ヵ国目となったウズベキスタンでは5ヵ国中最多の31の文書署名され、その多くがODA、あるいは日本の公的機関との協力に関するものであった。首脳会談の冒頭ではカリモフ大統領(当時)が日本の経済支援に対する謝意を表明し、2国間声明にもODAに直接的に感謝する文言が盛り込まれた。同様の表現は、クルグズスタンとタジキスタンとの2国間声明には存在するが、カザフスタントルクメニスタンとのそれにはない。この事実は日本との経済関係のあり様の違いを物語っており、ビジネス主体に移行しつつある後者に対し、前者との間では依然として支援が基本的紐帯となっている。そしてその筆頭がウズベキスタンというわけである。

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外貨交換規制のみならず、国営企業による基幹産業支配や価格統制、貿易に関する制限など、ウズベキスタンにおいては国家の経済に対する管理・規制が強固に維持されている。これは同国が独立当初からIMF型の急進的市場化を否定、システム・ショックを避けてゆるやかな体制移行を目指す。「漸進改革」路線を堅持してきたためだ。市場経済そのものの否定とも解されるこの方針は、政権権威主義的傾向とともに、西側の批判の対象となり、両者の間に深い溝をうがってきた。しかし、漸進主義こそ経済安定の要とするウズベキスタン側の確信は深く、現状では路線変更の可能性は極めて低いものと判断せざるを得ない。それは、同国の投資環境が抜本的に改善される可能性の低さとともに、西側とウズベキスタンの間に隠然と存在する対立構造解消の困難さをも意味する。根底にあるのは、民主主義法の支配市場経済といった所謂「普遍的価値」へのウズベキスタンのスタンスに対する、西側の不信感である。

注目すべきは、このように欧米との対立を擁する同国にとって、特別な位置を占めてきたのが日本であることだ。ウズベキスタンにとって日本は、一貫して「特別な西側」であり、いわば懸け橋としての期待と信頼を寄せる相手であったものと考えられる。実はその背景には、日本が欧米に比して非民主的政権運営に寛容であるという彼らの誤認があるわけであるが、一方で多額のODA実績が示すとおり、日本が同国に絶えず一定の理解を示し、積極的に支援してきたことはまぎれもない事実である。そこにあるのは、中央アジア地域大国として同国を重視し、同じアジア先進国としてこれを支援しようとする日本の外交的視点であろう。

一方、日本からの支援取り付けに際し、高度技術を要する電力部門を狙うなど、他の中央アジア諸国等に比べ、ウズベキスタンの日本に対するアプローチは明らかに戦略的であり、良く練られたものだ。うがった表現をすれば、ウズベキスタンは理解あるODA大国、日本を戦略的に上手く利用しているわけである。そしてその路線に沿った発電所、空港・鉄道、灌漑設備等、インフラ整備分野の大型ODA案件が、日本企業にとってはウズベキスタンにおける希少なビジネスチャンスとなっている。

2018-07-19

じじぃの「中国製造2025・激化する米中貿易摩擦・世界経済リスクと日本!プライムニュース」

06:08

激化する『米中貿易摩擦覇権争奪戦の先にあるもの 中国からの輪 5050億(7 月 19 日 ニュース) 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=reLhux_926I

習近平体制に“異変”あり 個人崇拝を抑制 北戴河会議で突き上げも 2018.7.16 産経ニュース

香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、「中国共産党支配の正統性は好調な経済に支えられてきた。貿易戦争で経済危機が起これば、その正統性は確実に揺らぐ」とする上海政治学者のコメントを引用し、米中貿易摩擦で効果的な手を打てない習氏は「体制発足後最大の試練を迎えた」とみる。

8月には、党最高指導部や長老らが出席し人事・政策を調整する恒例の北戴河会議が開かれる。すでに長老らが習氏の個人崇拝などを批判する書簡を党に提出したとの噂も流れている。

https://www.sankei.com/world/news/180716/wor1807160051-n2.html

プライムニュース 「激化する米中貿易摩擦 覇権争奪戦の行方は? 世界経済リスクと日本」 2018年7月18日 BSフジ

キャスター斉藤舞子、松山俊行 【ゲスト】山際大志郎(元経産副大臣 自由民主党衆議院議員)、リチャード・クー野村総合研究所未来創発センター戦略企画室主席研究員・チーフエコノミスト)、柯隆(東京財団主席研究員)

アメリカのトランプ政権は10日、中国製品に対して2000億ドル規模の新たな追加関税リストを公表した。米中両政府は既に340億ドル規模の制裁・報復措置を発動済みで、今回のアメリカの追加関税措置に対し、中国も報復措置を取る方針を表明しており、終わりの見えない米中貿易摩擦はさらにエスカレートする気配を見せている。

こうしたなか日本とEUはすでに大枠で合意妥結していたEPA経済連携協定に17日、署名する予定で、2019年の発効を目指す。菅官房長官は「世界で保護主義の動きが強まる中、自由貿易体制を力強く前進させるために日本とEUが協力していく」と述べ、日本が自由貿易の旗手を担う姿勢を強調した。

激化する米中貿易摩擦 新たな“冷戦”?ハイテク競争

リチャードクー、「中国には中所得国のワナがある。一人当たりの所得が3000ドルから1万ドルの間で経済の勢いが止まってしまうのではないか、という不安を持っている。7000ドルを超えたぐらいになるともっと安いところがあるのではないか。アジアで中所得国のワナを抜けた国はシンガポール台湾韓国、日本しかない。どうやって抜け出せるか。できるだけ早く技術を取り入れるしかない。『中国製造2025』という目標を立てた。それなのに中国米国貿易戦争が起きてしまった」

提言 「日本が取るべき通商政策」

柯隆 「知己知彼 百戦不殆」

 孫子にある言葉、「彼れを知りて己を知れば、百戦して殆うからず。彼れを知らずして己を知れば、一勝一負す。彼れを知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し」。中国はトランプについてあまりにも知らなかった。日本にとって今回の貿易戦争は安倍さんにとって1つチャンスだ。仲介役を果たす。トランプと習近平に説得して、日本の経験は習近平にプラスになるはずだ。

リチャードクー 「KEEP COOL」

 米国中国はかなりカッカしている部分がある。日本は冷静に、なぜ米国はこういう方向に行ってしまったのか。あれだけ40年も赤字を出し続ければこうなることは必然だった。こんな状態で今までのように自由貿易をやれといってもやれるはずがない。日本の経験を中国に支援してもいいのではないか。

山際大志郎 「多極化への対応」

 中長期的に見た場合、これから世界は多極化に向かう。米国中国EUと多極化していくがこれは日本が置かれている宿命だ。日本は国を開いて貿易を大きくしていかないと生きていけない。だとすればルールを作って主導的な役割をしていかないといけない。

前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d180718_0

後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d180718_1

プライムニュース 「米露首脳会談を検証! トランプVSプーチン 最悪関係改善の行方は」 2018年7月17日 BSフジ

キャスター竹内友佳、松山俊行 【ゲスト】中谷元(元防衛大臣 自由民主党安全保障調査会会長 衆議院議員)、中山俊宏(慶應義塾大学総合政策学部教授)、小泉悠(公益財団法人未来工学研究所特別研究員)

16日にヘルシンキで開かれる米露首脳会談は、就任から1年半の経験しか持たないトランプ大統領と、事実上18年間にわたってロシアを率いてきたプーチン大統領直接対決となる。

トランプ大統領北朝鮮に「非核化」を求める一方、今年2月発表した「核態勢の見直し」ではロシアへの対抗策として核戦力を保持し近代化することを表明し、今月11日のNATO首脳会議でも対ロシア戦略として加盟国に防衛費の大幅増大を強く求めている。

一方のプーチン大統領も3月に最新鋭兵器の開発が進んでいることを自らプレゼンテーションし、トランプ大統領の別荘があることで知られるフロリダ半島に新型核ミサイルが落下していくイメージ映像を上映して見せた。

いずれ劣らぬ「強硬路線」元首の会談は、世界の平和と構造にどんな波紋を広げるのか?その中で日本はどんな立ち位置で、何を見据えていくべきなのか?

じじぃの「科学・芸術_549_ウズベキスタン・棉花と灌漑開発」

06:06

Horrors of Cotton Production in Uzbekistan 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=KbwlUgvaYPM

ウズベキスタン

アラル海の縮小

ウズベキスタン世界銀行が関係する強制労働 Human Rights Watch

世界銀行は、強制労働および児童労働に関与するウズベキスタン農業事業に5億米ドル融資していると、ヒューマン・ライツ・ウォッチおよびウズベク・ドイツ人権フォーラムが、本日発表の報告書内で述べた。

世銀との融資契約の下で、ウズベキスタン政府は強制労働および児童労働を禁ずる法を遵守することとされており、世銀は違反に関する信頼性の高い証拠があれば融資を停止することができる。

https://www.hrw.org/ja/news/2017/06/27/306035

ウズベキスタンを知るための60章』 帯谷知可/編著 赤石書店 2018年発行

社会主義建設と開発 棉花モノカルチャー化とその顛末 より

1917年の10月革命から間もない1918年5月、ヴラジーミル・レーニンは「トルキスタンでの灌漑事業への5千万ルーブルの拠出と右作業の組織について」という指令に署名した。そこには、フェルガナ盆地やゴロードナヤ・ステップ(直訳すると「飢餓のステップ」)での灌漑開発、ザラフシャン川でのダム建設と棉作目的の灌漑開発などが明記されていた。1916年のトルキスタン暴動や革命後後の内戦の影響でトルキスタンでの灌漑地面積が大幅に減少していたことが背景にあったが、この指令により、ボルシェヴィキにとって中央アジアでの開発とは第1に灌漑だということを、黎明期社会主義国家は世に示すことになった。

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ウズベキスタン文脈社会主義建設と開発の結節点となったのが棉花栽培である。すでに帝政ロシア時代から植民地トルキスタン、さらに保護国のヒヴァやブハラでも農業の棉花モノカルチャー化が進んでいたが、ボルシェヴィキ政権下でそれがさらに推し進められた。1928年に第1時5ヵ年計画が始まり、ソ連国内で急速な工業化が目指される中、ウズベキスタンは繊維産業の原料たる棉花の供給基地として位置づけられた。気候的な要因と水資源の豊富さから、ウズベキスタン(及びその周辺地域)よりも棉作に適した地域はソ連国内で他になかった。1935年には棉花の国家による調達価格が引き上げられ、収益性の高い作物になった。1955年にはソ連は棉花の輸出国となっている。

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スターリンの死後、自然改造計画は即座に中止される。フルシチョフ時代以後は、短期的に農業生産を大幅に増やすことが追求され、牧草と休閑を含む輪作体系は放棄され、棉花の単作に移行することになる。同時に、前述のゴロードナヤ・ステップの開発に本格的に着手するなど、灌漑地の外延的な拡大が行われた。利用された灌漑地の面積は1960年から1988年にかけて約1.6倍増加した。これは増え続けるウズベキスタンの若年人口の就労対策の意味合いもあった。働き口がなければ共産主義建設などあり得ないからである。アム川下流域を中心に、湖畔に近い圃場では棉花に加えて稲作の振興も行われた。

このような状況の中、ウズベキスタンを含むアラル海流域では、経済的に利用可能な水資源の最大限の確保とその合理的な配分、ソ連のことばで言い換えるならば、「水資源の総合的利用・保護」が焦点となってくる。

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灌漑地の拡大を急ぐあまり、運河の構造は掘っただけの単純なもので圃場に水が届くまでにロスが多く、農薬や化学肥料が混じった灌漑排水の排水路の整備は後手にまわった。この灌漑地の拡大による水資源の利用量の増大と非効率な灌漑用水利用がアラル海の縮小とその後の災害化という「20世紀最悪の環境破壊を引き起こしたことは論を待たない。輪作の重要性が再認識されたのはペレストロイカの時期になってからのことである。最終的にウズベキスタンの灌漑地のほぼ半数が塩害に悩まされる結果となった。このように、先進的な科学技術に立脚して質・量を兼ね備えた開発を行うというソ連方針は成功せずに終わり、1991年にはソ連という国そのものが解体してしまった。

2018-07-18

じじぃの「3万年前の航海・台湾から丸木舟で日本列島に渡った人たち!人類誕生」

06:05

台湾から日本列島へのルートasahi.com HPより)

丸木舟

復元丸木舟で無事航海 国立科学博、京都舞鶴沖で検証 2017年10月13日 京都新聞

海部陽介人類史研究グループ長が代表を務め、台湾国立台湾史前文化博物館が共催する。日本列島に渡ってきたホモ・サピエンスの一部は大陸と地続きだった台湾から琉球列島に渡ってきたと考えられ、プロジェクトは2019年に航海の再現を目指し、草や竹など当時あった素材で舟を作って各地で実験を繰り返している。

http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20171013000037

おはよう日本 3万年前の航海 沖縄の海で大実験 2016年7月5日 NHK

国立科学博物館海部陽介さんです。

人類学が専門で、日本人のルーツを研究しています。

近年、沖縄の島々からは、およそ3万年前の遺跡が次々と見つかっています。

最大の謎は、そもそもどんな舟だったのか。

沖縄遺跡からは木を加工できるほどの石器は見つかっていないため、木で舟を作ることは難しかったと考えられています。

さらに、台湾からもっとも近い与那国島でも、その距離はおよそ100キロ。

2つの島の間には、当時も黒潮が流れていた可能性が高いと考えられています。

http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2016/07/0705.html

人類誕生第3集 「ホモ・サピエンス ついに日本へ!」 2018年7月15日 NHK

【司会】高橋一生和久田麻由子 【ゲスト】海部陽介国立科学博物館人類研究部研究主幹

私たちヒト=ホモ・サピエンスの人口は、今や世界に76億。地球上のあらゆるところに生息し、生物史上、類を見ないほどの大繁栄を遂げている。かつてホモ・サピエンスより前に、生息域を広げ始めた人類たちもいたが、世界中に拡散することは出来なかった。なぜ、サピエンスだけが世界中に生息域を広げることが出来たのか?実は、その謎を解くカギが日本にあった!

およそ8万年前、誕生の地・アフリカを出て、世界へと拡散を始めたホモ・サピエンス。大きな障壁となったのが、大海原と極寒の大地だ。日本へ至る道は、大海原を渡るルートと、極寒の大地を越える北ルートのいずれか。つまり日本は、当時の地球上で「最も到達困難な場所」だったのだ。

ホモ・サピエンスは、進化の中で獲得した能力に磨きをかけることで、この快挙を成し遂げた。日本への旅によって、強く、たくましく、そして賢くなっていったのだ。その後、地球上のあらゆる場所に進出し、数を増やすことができたのは、日本列島への道のりで見せたような、困難を乗り越える力をホモ・サピエンスが持っていたからだった。

https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180715_2

どうでもいい、じじぃの日記。

7月15日、NHKスペシャル 人類誕生第3集 「ホモ・サピエンス ついに日本へ!」を観た。

台湾から与那国島まで100km以上もある海が広がっている。

この付近には黒潮も通っていて海を分断し、自然漂流で到着したとは考えられない。では、どうやってこの広い海を渡ったのだろうか。

人類が最初に石器を作ったのは約250万年前といわれる。

沖縄遺跡からは木を加工できるほどの石器は見つかっていないため、木で舟を作ることは難しかったと考えられていた。

ところが、石を丸く削り、その石と木の棒を括り付けたと思われる石(中心部がへこんでいる)が発見されたのです。

海部陽介さんたちは、丸木舟を当時の石斧で作る作業を再現してみました。

草や竹で作った舟で黒潮を渡って日本列島に向かうには不可能だったのです。

たぶん、好奇心旺盛な人(サイコパス)たちが、丸木舟に乗って日本列島に向かったのでしょう。

映像では、丸木舟に乗り日本列島に渡った人たちの姿が流れます。

来年、復元丸木舟で実際に航海を行う予定だそうです。

じじぃの「科学・芸術_548_映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』」

06:03

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 予告編 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=-PlgZBJe0eU

The Curious Case of Benjamin Button

  

見ないと絶対損する!感動の名作映画-ベンジャミン・バトン 数奇な人生 MemoriesOfMovie

舞台は現代のアメリカ

病院のベッドの上で老婆が見舞いに来た自分の娘にある男の話を始める。

その老婆の名前はデイジー・フューラー(ケイト・ブランシェット)。

https://www.memories-of-movie.com/%E6%B4%8B%E7%94%BB/%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E/the_curious_case_of_benjamin_button/

『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学 若原正己/著 新日本出版社 2017年発行

老化のしくみ より

誰でも経験することだが、年をとると体のいろいろな部分が衰える。年をとるとガンの危険性は増すし、皮膚にはしわがより、髪の毛が薄くなり、白髪となり、物理的な力も衰える。永遠の若さなどというものはない。

老人として生まれ、時の経過とともに若返っていく、という不思議な物語を描いた映画があった。人気俳優のブラッド・ピットケイト・ブランシェットが主演した映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008年、米国デヴィッド・フィンチャー監督)だ。現実にはありえない物語だが、老化を考える上では大変身につまされる。特殊メークアップを施されたケイト・ブランシェットの顔、特に死ぬ直前の年老いた顎やのど、節くれだって震えるての表情など、99歳で亡くなった私の母の最期の様子と重なってしまった。

老化に関しては、テロメア短縮説、すり切れ説(いわば酸化ストレス説)、突然変異蓄積仮説、早期老化遺伝子説、サーチェイン遺伝子仮説などたくさんの仮説があるが、まだすべてのヒトを納得させる理論はないようだ。

2018-07-17

じじぃの「ジュラシックパーク・恐竜を甦らせることは可能か?理系の知識」

06:06

ジュラシック・ワールド 2』日本版予告 (2018年) 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=7cxH6pjd1YU

ジャック・ホーナー:鶏から恐竜を生み出す 動画 TED

https://headlines.yahoo.co.jp/ted?a=20170202-00001163-ted

カラフルな恐竜たち

文系の人にとんでもなく役立つ! 理系の知識 日本博識研究所/編 宝島社 2016年発行

恐竜を甦らせることはできる? より

ジュラシック・パーク』では琥珀(こはく)という宝石に閉じ込められた蚊から、恐竜の血を採取してDNAを抽出し、恐竜を甦らせた。この方法は本当に可能だろうか?

仮に恐竜DNAを完全な形で採取できたとしよう。しかしそれだけでは恐竜を甦らせることはできない。DNAは生命の設計図だが、部品となる細胞がなければ生命をつくれないからである。

残念ながら、恐竜細胞を完全に手に入れることは、数億年琥珀に閉じこめられた蚊からは、非常に難しいのである。

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『CRISPR (クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見』 ジェニファー・ダウドナ、サミュエル・スターンバーグ/著, 櫻井祐子/訳 文藝春秋 2017年発行

アジア象の遺伝子マンモス遺伝子に変える より

現在ロシア韓国の共同研究チームが、シベリア東部の永久凍土から発見されたマンモスの組織を使って、同じクローンニング手法マンモスを復活させようとしている。

CRISPRを使えば、別の方法で過去の種をよみがえらせることもできる。1993年にハリウッドで映画化された小説『ジュラシック・パーク』に出てきた、絶滅した恐竜を再生させる方法とそうちがわない手法だ。あの痛快なSF物語では、琥珀に閉じこめられた蚊の化石から取り出した絶滅恐竜遺伝子を、カエルDNAに注入していた。残念ながら(恐竜が怖い人にとってはさいわいなことに)、DNA化学的に不安定で、6500万年もの間原形をとどめることはありえない。だが著者マイケル・クラントンのアイデアは、それほど的外れではなかった。

同種の戦略が、ジョージ・チャーチ率いるハーバードのチームによって、ケナガマンモスに用いられているのだ。このプロジェクトの重要な出発点となったのは、6万年前から2万年前頃に死亡した2頭のマンモスの標本から得られた、質の高いゲノムである。これらの全ゲノム配列を決定した結果、マンモスとそれに最も近い現世種のアジアゾウが分化したあとに生じたDNA変化を網羅的に解析することができたのだ。マンモスが寒冷地に生息していたことを考えると驚くことではないが、両者のゲノム間で違いのあった1668個の遺伝子は、温度感覚や、皮膚と毛の生成、脂肪組織の生成を担うタンパク質をコードする遺伝子だった。チャーチのチームは、2015年にCRISPRを使ってゾウの細胞マンモスDNAを組み込み、こうした遺伝子のうちの14個について、ゾウの遺伝子をケナガマンモス遺伝子に置き換えることに成功した。残りについても理論的には、遺伝子編集によって同様に置き換えが可能だろう。

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どうでもいい、じじぃの日記。

恐竜時代が約1億6000万年続いた。

恐竜というと、トカゲの巨大なものを連想するが、カラフルな羽毛をつけたのが多かったのだとか。

また、ワニとかの卵のようなイメージだが、メス、オスが協力して子育てしたのだとか。

実は、恐竜は全て絶滅したわけではなく小型の恐竜が今の鳥類に進化したらしい。

カラフルな羽毛の恐竜を見てみたい。

化石から恐竜DNAを解読できて、それに似た遺伝子を持つ鳥類を見つけ出し、その鳥のDNA遺伝子編集技術(CRISPR)で改変していけば、恐竜に似た「チキノザウルス(鶏から再現された恐竜)」を作ることが可能かもしれない。

まあ、マンモスが復活できたらありえるかもしれないなあ。

じじぃの「科学・芸術_547_宗教国家アメリカ・反知性主義」

06:04

George Whitefield 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=Xj0DGmwJ1sg

森の中のリバイバル集会

George Whitefield

宗教国家アメリカのふしぎな論理』 森本あんり/著 NHK出版新書 2017年発行

反知性主義」という伝統 より

信仰復興の克明な記録が初めて残されたのは、1734年のことでした。初めは数人の「回心」、すなわち正しい信仰への目覚めをきっかけに、1つの町全体に急速な宗教心の高揚が見られるようになります。風紀が改まり、慈善が増え、酒場が空になる。人びとはこぞって教会に通うようになり、礼拝は悲嘆の涙や歓喜の叫びにあふれかえりました。その興奮は感情的にも身体的にも表現されるようになり、老若男女を問わず人びとを巻き込んで、熱狂の様相を示していくのです。

つまり「信仰復興」とは、ある時期にある地域の人びとが急に宗教心を深めることです。

「集団菱ヒステリー」と言ってしまうと、やや大袈裟すぎますが、それに近いものです。前述したとおり、アメリカでは18世紀以降、リバイバルの大波が何回か訪れました。この運動の指導者となった人びとを「リバイバリスト」といいます。

ジョナサン・エドワーズ(1703-58)という牧師は、最初に1734年から35年にかけて起きた信仰復興を記録し、みずからその指導者となりました。1741年の彼の説教「怒れる神のうちにある罪人」(Sinners in the Hands of an Angry God)は、長くアメリカの教科書に載っていたため、全米でもっともよく知られた説教と言われます。

     ・

時あたかもニューイングランドは、入植から数世代を経て、宗教的にも社会的にも変化の必要に晒(さら)されていました。その実存的な不安を背景に、この地域的な熱狂は燎原(りょうげん)の火のごとく広がっていきます。その主な担い手が、前章でも紹介した「巡回教師」という新しい種類の指導者でした。

当時の教師たちは、みなハーバードイェール大学出身のエリートで、牧師として招聘(しょうへい)されると、その町全体の精神指導者として確固たる地位を築きます。ところが、新手の説教者たちは、大学教育も受けておらず、牧師としての正規の訓練も受けたこともない。つまり、どこの馬の骨ともわからぬ輩が、外から乗り込んできては、広場や河原に人を集め、平穏な暮らしを興奮と熱狂に包んでは、町を大混乱に陥らせるのです。

なかでも、イギリスからやってきたジョージ・ホイットフィールド(1714-70)の雄弁はよく知られています。彼自身はオックスフォード大学を卒業していますが、アメリカでは巡回教師の代表格です。

すでにロンドンで名説教師として鳴らしていたホイットフィールドは、1740年、アメリカに1年間滞在し、エドワーズを含む多くの人からの招きに応じて、東海岸ジョージアからメインまでを回り、何千という聴衆を前にして、ほとんど毎日のように説教を続けました。若い頃は俳優を志していただけあって、彼はよく通る声をもっており、身振り手振りを交えた平易な言葉で、多くの人を魅了します。その語り口たるや、まったく見事なものだったといいます。

ある日の観察によると、彼は旧約聖書のなかの「メソポタミア」という1語を何度も語調を変えて叫ぶだけで、全聴衆を涙にうち震わせたそうです。

     ・

もちろん、客を取られたかたちになった既成教会の牧師たちは、やっきになって巡回教師たちを取り締まろうとしました。「ハーバードかイェールを卒業した者でなければ、境界では説教させない」ことを仲間内で定めたりもしましたが、そんな取り決めは野外で勝手に開かれる集会には無力です。

逆に、リバイバリストたちは牧師に向かって言い返しました。

「神は福音の心理を『知恵のある者や賢い者』ではなく『幼な子』にあらわされる、と聖書に書いてある(「マタイによる福音書」11章25節)。あなたがたは学問はあるかもしれないが、信仰は教育のあるなしに左右されない。まさにあなたがたのような人こそ、イエス批判した『学者パリサイ人のたぐい』ではないか!」

学者パリサイ人のたぐい――これこそ反知性主義の決めゼリフです。

どんな宗教でも、その出発点では、インテリの言葉ではなく、素朴で平易な感覚が尊ばれます。反知性主義の究極の出発点は、「学者」と「パリサイ人」、つまり当時の学問と宗教の権威者をともに正面から批判したイエスの言葉なのです。

その根底には、「神の前では万人が平等だ」というきわめてラディカルな平等意識が働いています。どんなエリートや権威者であっても、神の前ではほかの人と何ら変わりのない一人の人間であり、一人の罪人であるにすぎない。地上の学問や制度の権威は、神の前でのラディカルな平等意識に吹き飛ばされてしまうのです。

2018-07-16

じじぃの「発光生物・謎だらけの渦鞭毛藻(うずべんもうそう)!地球ドラマチック」

06:06

Bioluminescent Waves Explained 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=uqJbUKEPgXc

海岸に打ち寄せる波 渦鞭毛藻

発光生物

星空のような砂浜、プランクトンの光 2012.03.21 ナショナルジオグラフィック日本版サイト

モルディブ、バードゥ(Vaadhoo)島の浜辺に打ち寄せる波。夜空の星々の映し鏡のようだ。「生物発光」現象は海の生物でも良く知られており、一部の植物プランクトンが光る仕組みは解明されている。

中でも、植物プランクトン「渦鞭毛藻(うずべんもうそう)」は代表的な発光海洋生物だ。ヘイスティングス氏らの研究グループは最近、細胞膜に電気信号に反応する特殊なチャンネルの存在を発見した。発光現象に関係していると推測されている。

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/5803/

地球ドラマチック 「発光生物 神秘の世界」 2018年7月14日 NHK Eテレ

【語り】渡辺徹 2016年オーストリア

野原に生息するホタルは光を放つことで異性にサインを送り、パートナーを探す。

体内に毒をもつ節足動物ヤスデは光を放つことで、捕食者に対して「近づくな」という警告を行う。

さらにカリブ海に生息するクモヒトデは、光で敵を照らし出すことで他の捕食者から狙われるように仕向けている。そして最新の調査では、暗黒の世界“深海”にさまざまな発光生物が生息していることが明らかになった。

発光生物はバクテリアから魚類まで広く分布する。その分布には一定の系統的な関係は認められない。発光の機構も生物の種類によって異なり、発光現象はいくつものグループで独立に進化したものと考えられている。

生物の発光は、自らが生産する発光物質による自己発光と、共生するほかの生物による共生発光とがある。自己発光にも、ヤコウチュウ(夜光虫)やホタルのように細胞内で発光がおこる細胞内発光と、ウミホタルツバサゴカイのように発光物質が細胞外に分泌されて発光する細胞外発光がある。

渦鞭毛藻類は2本の鞭毛を持つ単細胞藻類である。

夜の海の波打ち際で刺激を受けると青く光る藻で、一般に夜光虫などといわれているものと類縁な種である。

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/183/2340522/index.html

どうでもいい、じじぃの日記。

7月14日、NHK Eテレ 地球ドラマチック 「発光生物 神秘の世界」を観た。

ヒカリキンメダイ」は眼の下に半月形の青白色発光器を持っている。ヒカリキンメダイ自身が発色しているのではなく、発色バクテリア共生している。

「渦鞭毛藻」は見た目はミドリムシのような藻だ。

鞭毛藻は夜に刺激を受けると光る。海岸の波に揺られると青く光る。

ホタルイカ」は富山湾で見られる。産卵のため海岸に上がるときに発色する。

2008年 ノーベル化学賞は日本の生物学者下村脩氏が受賞した。

下村博士は家族総出で5万匹以上のクラゲを捕り続け、17年かけてその発光メカニズムを解明した。

発光生物はまだまだ、謎に包まれているのだ。

じじぃの「科学・芸術_546_文明・シュメールの都市ウルク・ウル」

06:04

Mesopotamia - The Sumerians 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=FokczN6Fb3A

トリポリ

Sumerian Civilization

『馬・車輪・言語(上) ─文明はどこで誕生したのか』 デイヴィッド・W・アンソニー/著、東郷えりか/訳 筑摩書房 2018年発行

印欧祖語の原郷の場所―言語と場所 より

本章は印欧祖語の原郷の場所について、言語学的な証拠を挙げてゆく。この証拠は私たちを、踏みならされた道を通って馴染み深い目的地へと連れてゆくだろう。今日のウクライナロシア南部に相当する黒海カスピ海の北にある草原であり、ポントス・カスピ海ステップとしても知られている場所だ。マリア・ギンブタスやジム・マロリーをはじめとする一部の学者は、過去30年にわたってここを原郷とする説得力のある主張をしてきた。それぞれいくつかの重要な細部が異なる基準を用いているが、多くの点では同じ根拠から同じ結論に達している。近年の発見は黒海カスピ海仮説をいちじるしく強化したもので。ここが原郷であるという仮説は無理なく推し進められる、と私は考える。

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『馬・車輪・言語(下) ─文明はどこで誕生したのか』 デイヴィッド・W・アンソニー/著、東郷えりか/訳 筑摩書房 2018年発行

メソポタミアとステップの関係 より

ステップとメソポタミアの文明との接触はもちろん、トリポリの社会との接触にくらべればずっと間接的なものだったが、南側の扉はステップに車輪付きの乗り物を最初にもたらした街道であったかもしれず、したがって重要なものだった。南方とのこうした接触に関する私たちの知見は近年、完全に塗り替えられてきた。

前3700年から前3500年にかけて、世界最初の都市がメソポタミアの灌漑された低地に出現した。ウルクウルなど、古い神殿のある中心地は、建設プロジェクトのためにイラク南部から何千人もの作業員を集めることができたが、彼らがなぜ神殿の周囲に恒常的に住み始めたのか、確かにはわかっていない。地方の村から主要な神殿へのこの人口移動が、最初の都市を生み出した。中期から後期ウルク(前3700ー3100)の時代に新しい都市と外部との交易は、貢物、贈り物の交換、条約終結、都市の神殿と地上の権威の賛美といった形でとてつもなく増大した。貴石、金属、木材、原毛などが輸入品となっていた。織物と金属器は、輸出品に含まれただろう。後期ウルクには、牛の引く車輪付き乗り物が陸上の交通の新たな技術として登場した。輸出入と税金の支払いを記録するために、新しい会計方法が開発された。封をした荷物や、密閉された貯蔵庫の扉に印を付ける[封泥を付けて開封されていないことを証明する]ための円筒封筒や、梱包物の中身を伝える土器トークン、そして最終的には筆記が考案されたのである。

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マイコープの文化(黒海カスピ海の間に栄えた文化)は前3700ー3500年ごろ、ポントス・カスピ海ステップを見下ろす北カフカ―ス山脈の山麓に出現した。マイコープの首長の巨大なクルガンの下に埋葬されていた半王族的人物は、メソポタミアから手に入れた装飾品をこれ見よがしに身に着けていた。メソポタミアにすら類を見ないほどの遺物が保存されていたのだ。墓のなかには、金のライオンと牡牛[の装飾品]で覆われたチュニック、純金と純銀の牡牛が据えつけられ、銀で覆った杖、および銀板から鍛造された杯が納められていた。轆轤(ろくろ)で成型された土器は南方から輸入され、ベリクルデイービとアルスランテペ察伸今舛埜つかった一部の土器に似たものをマイコープでも製造するために、この新しい技術は使われた。新しい高ニッケル砒素を使った砒素銅と、新種の銅合金の武器(スリーヴ付きの斧、有茎式短剣)もやはり、南方から北カフカ―スへ広がり、南方からの円筒印象はマイコープの別の墓ではビーズとして身に着けられていた。この接触が始まったとき、北カフカ―スにはどんな社会の人びとが暮らしていたのだろうか?

2018-07-15

じじぃの「プラスチック製ストロー・紙袋にしますか、ビニール袋にしますか?小さな抵抗」

06:08

Sea Turtle with Straw up its Nostril - "NO" TO PLASTIC STRAWS 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=4wH878t78bw

プラスチック製ストロー

平成教育委員会 (追加) 2018年10月21日 フジテレビ

【先生】北野武 【助手】高島彩 【生徒】鳥越俊太郎安藤美姫濱口優劇団ひとり、その他

●プラスチック・ゴミ

潮の影響から日本近海の深海には空き缶が多く埋まっている。また、2015年にはコスタリカでプラスチックのストローが鼻に詰まったウミガメが救助された。

プラスチックは海中で分解されないため粒となって海を漂い、魚やクジラの内臓に蓄積される。

【問題】

ことし8月に、ある製品が大量に海に捨てられているとアメリカで発表された。それは何か?

【正解】

アメリカだけで年間最大33億枚が捨てられているというプラスチック製品。

正解はコンタクトレンズ安藤美姫ら数名が正解。

15〜20%の着用者が使用済みレンズを流しやトイレに捨てているのだという。

2050年までに海に廃棄されるプラスチックの総重量が海で生きている生物の総重量を越えるとも言われている。

https://www.fujitv.co.jp/heisei/

TIMEが選ぶ20世紀の100人〈上巻〉指導者・革命家科学者思想家起業家 徳岡孝夫/訳 1999年発行

化学者】レオ・ベークランド 【執筆者】アイバン・アマート より

映画『卒業』は、主人公のベンジャミン・ブラドック(まだ若いダスティン・ホフマンが演じていた)が、彼のために両親が開いた卒業記念パーティーに集まった裕福な南カリフォルニアの客たちを、いかにも不慣れにもてなしているシーンから始まる。その場面で、家族ぐるみで付き合いのある知り合いが、20世紀の映画史上もっとも有名なアドバイスをベンジャミンにする。「君にひと言だけ言っておこう。たったひと言だ。『プラスチック』」

そのせりふに、多くの観客がたじろぎ、苦笑した。60年代末、自分の周囲がどんどん化学合成物質で埋められていくことに対して観客が抱いていた複雑な心境を、うまくとらえていたからだ。彼等は安価な、掃除のしやすいフォーマオカ塗りのカウンターを気に入っていたが、同時に、大理石や木の本物が持つ手触りと普遍性をうらやみ、あこがれた。『卒業』のそのせりふの引き起こした感情は、1907年の夏にレオ・ヘンドリック・ベークランドが、わたしたちの世界を形作っている材質を変えてしまうような大躍進を達成してから、60年間でいかに大きな変化が起こったかを裏づけていた。

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ベークランドの死後1年たった1945年米国のプラスチック総生産量は40万トンに達した。『卒業』の12年後の1979年、プラスチックの年間生産量は、産業革命のシンボルである鉄鋼を追い抜いた。1998年の総生産量は約4700万トンだ。今日、歯の詰め物からコンピュータ・チップ(シリコンの代わりにプラスチックを使った、もっと柔軟にたわむことのできるトランジスタの研究が進んでおり、巻物のように居間の壁につけて巻き上げることができる、平面テレビのような驚くべき生本が登場するかもしれない)まで、プラスチックはどこにも使われている。その一方で、もはや1967年当時ほどひどく言われてはいないかもしれないが、相変わらず好き嫌いの激しい対象物であることには変わりがない。食料品店の店員「紙袋になさいますか、ビニール袋になさいますか」と尋ねるたびに、客は、答えるまでの一瞬に、古いものと新しいもの、自然素材と合成素材、自然分解可能かそうでないか、どちらを選ぶべきか、壮大な論議を静かに胸の内で繰り広げるのだ。

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週刊新潮 2018年7月19日号

還暦も文化 小さな抵抗 【執筆者】石田純一 プラスチック製ストロー、クジラスターバックス より

わが家では日ごろ、ある小さな抵抗をしている。プラスチック類を極力拒んでいるのだ。たとえば、プラスチック容器に入った弁当は買わないし、卵も紙の容器に入ったものを選ぶ。プラスチック製のスプーンやフォークも使わず、スーパーで買い物する際は、エコバックを持参する。

コンビニを覗けばプラスチック容器に入った商品は実に多い。その傾向は、特に日本に強いように思う。

言うまでもないが、プラスチックは強力だ。自然界に投棄されると、理論上は数百年から数千年は分解されずに残るという。結果としてなにが起きているか。いまクジラアザラシ、鳥や魚の体内から、大量のプラスチックが見つかっている。生態系に大きな影響が及んでいるのだ。

僕も痛ましい光景を何度も目にしている。北海道沖縄クジラを観に行って、舟で沖に出ると、凪のときは海面が鏡のように輝いているが、その上にいろいろな形のプラスチック類が無数に浮いていた。我々の捨てたプラスチック製品に違いないが、それらをクジラや鳥たちが飲み込んでしまうのである。

この状況に対し、最近いくつかの「小さな抵抗」が報じられている。米西海岸ワシントン州のシアトル市は、市内のすべての飲食店で、プラスチック製ストローの提供を全面的に禁止した。

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じじぃの日記。

少し前に、TBSサンデーモーニング」を観たときにこんなことを言っていた。

風をよむ 「プラスチックごみ」

コメンテーター涌井雅之氏

クジラはキラキラ光っているのをエサと間違えるんです。海上に浮かんだプラスチックをエサと間違えて、下からガバッと飲み込むんです」

プラスチック製ストローだけ禁止してもなあ。

という意見もあるが、プラスチック製ストローはその象徴なのだ。

コンビニさん、よろしくね。

じじぃの「科学・芸術_545_文明・馬の家畜化」

06:04

Horses in War 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=-nQZghjC8RU

ポントス・カスピ海ステップ

馬の家畜化

ポントス・カスピ海草原  Weblio辞書 より

ウマが最初に家畜化された地域と考えられている。

クルガン仮説では、ポントス・カスピ海草原がインド・ヨーロッパ語族の起源地と考えられている。

古くから騎馬民族が栄えた。キンメリア人、スキタイテュルク系民族モンゴル系民族などが勃興した。

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『馬・車輪・言語(上) ─文明はどこで誕生したのか』 デイヴィッド・W・アンソニー/著、東郷えりか/訳 筑摩書房 2018年発行

印欧祖語の原郷の場所―言語と場所 より

本章は印欧祖語の原郷の場所について、言語学的な証拠を挙げてゆく。この証拠は私たちを、踏みならされた道を通って馴染み深い目的地へと連れてゆくだろう。今日のウクライナロシア南部に相当する黒海カスピ海の北にある草原であり、ポントス・カスピ海ステップとしても知られている場所だ。マリア・ギンブタスやジム・マロリーをはじめとする一部の学者は、過去30年にわたってここを原郷とする説得力のある主張をしてきた。それぞれいくつかの重要な細部が異なる基準を用いているが、多くの点では同じ根拠から同じ結論に達している。近年の発見は黒海カスピ海仮説をいちじるしく強化したもので。ここが原郷であるという仮説は無理なく推し進められる、と私は考える。

馬の家畜化と乗馬の起源 より

ポントス・カスピ海ステップの完新世前期および中期の遺構には3種のウマ科動物の骨が含まれている。カスピ海沿岸低地では、プロヴァヤ53、ジュ・カリガン、イスタイ犬里茲Δ蔽石器時代の遺構で、前5500年以前と年代測定されたゴミ溜めからは、ほぼ馬とオナガーの骨しか見つからなかった。オナガー(Equus hemionus)は「ヒミオニー」または「半ロバ」とも呼ばれ馬よりは小型の、耳の長い俊足の動物だった。オナガーの自然の生息範囲はカスピ海のステップから中央アジアイラン、および近東まで広がっていた。ウマ科の別の動物、Equus hydruntinusは、やや降水量の多いウクライナの北ポントス・テップで狩猟されていた。前7千年紀後期と年代測定されるギルジュヴォとマトヴェーエフ・クルガンの中石器および前期新石器時代の出土物からも、このウマ科動物の骨は若干の割合で見つかる。氷河期のこの小型動物は当時、黒海ステップの西部からブルガリアルーマニア、さらに南部アナトリア半島にかけて生息していたが、前3000年以前に絶滅した。本家のウマであるEquus caballusは、カスピ海沿岸低地と黒海ステップの双方に生息し、オナガーとE.hydruntinusが狩猟され尽くしたのちもずっと、どちらの環境でも生き残っていた。

      ・

牛と馬の群れはどちらも先導する支配的なメスに従うため、牛の牧畜民であればとりわけ馬の扱いには向いていただろう。牛飼いはすでに、先導する牝牛さえ制御すれば、群れ全体をうまく扱えることを知っており、その知識を簡単に応用して先導する牝馬を制御しただろう。馬でも牛でも、オスは管理面で同じような問題を起こし、どちらも生殖能力と力強さのシンボルとして象徴的な地位を占めていた。ウマ科動物を狩猟して暮らしていた人びとが、家畜の牛を飼い始めたとき、誰かがすぐにこうした類似性に気づき、牛を扱う技法を野生馬に応用したのだろう。それによってすぐに、最古の家畜化された馬が誕生したに違いない。

馬を買い始めたこの初期の段階は、ポントス・カスピ海ステップでは早くも前4800年に始まっていたかもしれない。当時、馬は主として、扱いにくいながらも、冬季の食肉供給源には都合のよい存在だった。これはヴォルガ川流域のフヴァリンクスとシエジジュや、ドニエプル急流域のニコリスコエで、馬の頭部や下腿が、人間の葬送儀礼において牛と羊の頭部や下腿とともに初めて供えられた時代だった。そして馬をかたどった骨の彫刻が、シエジジュやヴァルフォロミエフカなどの若干の遺跡で、牛の彫刻とともに登場した時代でもあった。馬は間違いなく、前4800年には人間にも家畜を飼育する世界にも象徴的に結びつけられていた。馬を飼うことは、経済、儀式、装飾、政治における急激な変革にさらに別の要素を加えただろう。それは前5200ー4800年ごろに畜産が初めて拡大するするとともにステップ西部一帯に吹き荒れた変革だった。

2018-07-14

じじぃの「死に至る選択・ワクチンには完全なエビデンスがない?反ワクチン運動の真実」

06:05

How Risky Are Vaccines? 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=NaGndICPT8I

『反ワクチン運動の真実 死に至る選択 2018年05月13日 HONZ

●訳者あとがき

ワクチン専門家として医療政府機関の両方に広い人脈を持つオフィットだが、こうした書籍の著者として、またワクチンについての科学的なエビデンスに基づく信頼できる情報発信者として、全国の子を持つ親の間では抜群の知名度を誇る。

ワクチン運動支持者からは不倶戴天の敵として名指しで非難され続けているオフィットだが、病気や虐待から子どもを守ろうとする親たちの活動には助力を惜しまない気さくな人柄と、たとえ親と対立してでも子供に病苦を味合わせたくないという小児科医らしい熱意に「わがヒーロー」と慕うファンも多い。

http://honz.jp/articles/-/44748

『反ワクチン運動の真実: 死に至る選択 ポール・オフィット/著、ナカイ・サヤカ/訳 地人書館 2018年発行

天使も絶望の涙を流す より

バーバラ・ロー・フィッシャー(作家)が『ワクチンルーレット』を見る1年前の1981年、最初のB型肺炎ワクチンが許可された。子どもへの定期接種は推奨されなかった。政府公衆衛生部門の理屈は病気を押さえ込む最良の方法は、感染の可能性が高い人たちにワクチンを推奨することだというものだった。具体的には感染した人と性交渉を持つ人々、中でも男性間性交者(Men who have Sex with Men / MSM)、感染力を持った人と知らずに接する医療介護関係者、注射器を使う麻薬使用者、囚人、用具を十分消毒せずに複数のお客に使う場所で入れ墨をする人なのだ。1981年から1991年までワクチンが推奨されたのはこうしたリスクが特に高い人に対してだけだった。

残念ながらこの戦略は大失敗で、B型肝炎ウイルス感染の発生率は変わらなかった。そこで政府職員計画の第2段階を開始した。B型肝炎ワクチンの3回接種を全ての乳児に推奨したのだ。1回は生まれてすぐに接種される。

新しいB型肝炎ワクチン政策に対する一般の反応は悪夢のようだった。ワクチンが当初囚人や注射器で麻薬を使う人、男性と性交渉を持つ男性に推奨されたため「穢らわしい」ものとみなされた。とても乳児に打つようなものではないと見られてしまったのだ。フィッシャーはこの認識をてこにワクチンが慢性疾患を引き起こすという自説を広めようとした。

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フィッシャーが最初に賛否を投票するように依頼されたワクチンは肺炎球菌ワクチンだった。1999年に安全性と効果に関するすべてのデータを受け取ったあとに、委員たちは票を投じた。結果は11対1で、許可に賛成だった。唯一の反対票はバーバラ・ロー・フィッシャーだった。FDAは全会一致であることを必要条件としてこなかったので、2000年1月にワクチンを許可した。シカゴ大学小児病院の小児科教授ロバート・ダウムは「子どもたちの健康のために非常に大きな一歩だと思う」と言ったが、フィッシャーは賛成しなかった。「このワクチン安全性について十分なエビデンスがありません」と彼女は言い、「ここで行われているのは、つまり市販後の実験に過ぎません」とも言った。

2009年までに1億本近い肺炎球菌ワクチンアメリカ子どもたちに接種された。その結果、肺炎球菌が起こす病気は劇的に減った。今は肺炎球菌によって髄膜炎、肺炎、敗血症になる子も非常に少なくなった。そして、その子たちが誰かを知ることはないが、肺炎球菌ワクチンのおかげで死なずにすんだ子も何百人もいる。それだけではない。ワクチンのおかげで鼻や喉に肺炎球菌を常在させている子が減ったので、子どもたちの祖父母のような高齢者にも利益があった。最後にバーバラ・ロー・フィッシャーとバート・クラッセンが何百万人というテレビ視聴者の前で予言した慢性疾患も確認されることはなかった。

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フィッシャーの監視下で許可され、そして大いなる怒りを買ったもう1つのワクチンは、子宮頸がんの原因だとわかっているヒトパピローウイルス(HPV)を予防するものだ。子宮頸がんは珍しいがんで、毎年アメリカ女性1万人がかかり、4000人が死亡している。困ったことに約30の異なった系統のHPVががんの原因となっている。だが幸いワクチンに含まれている2系統で症例の70%を防ぐことができる。そしてHPVは子宮頸がんの原因である唯一のワクチンで、他に子宮頸がんを引き起こすウイルスはない。だからHPVワクチンは人の命を救う目覚ましい進歩だった。

HPVワクチンは新ワクチンだが、これを産みだした戦略は新しいものではない。これにより20年前にB型肝炎ワクチンを作り出すのに使われた技術と同じもので作り出された。CDCアメリカ疾病管理予防センター)が成人女性とティーンエイジの女子に推奨を始めた2006年までにHPVワクチンは7年間で3万人以上の女性でテストされた。注射部位の痛みと圧痛と、時折起こる失神の他にワクチンには深刻な副作用副作用は見られなかった。だが、HPVワクチンを打倒すると決意したバーバラ・ロー・フィッシャーは、またしてもこれは必要のないワクチン製薬会社がデータをねじ曲げたと主張した。

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ヒブ、肺炎球菌、B型肺炎のワクチンの時と同じように、フィッシャーはHPVワクチンが慢性の重度障害を起こすと主張した。少女たちがワクチンのせいで麻痺し、死亡していると報告し、死亡原因は血栓による脳卒中や心臓麻痺だと言っていた。CBSの日曜午前中のワイドショー『サンデーモーニング』で、フィッシャーはコメンテーターチャールズ・オズグッドと何百万というテレビ視聴者に「これは障害や死のリスクがある干渉です」と話した。CDC専門家は、一般の人々に不安が広がるのに対応して、1万件以上のVAERSへの報告を分析してHPVワクチンが問題を起こしているらしき(不運な最初のロタウイルスワクチンで見られたような)パターンがないかを検討した。麻痺の報告を検討した結果「HPVワクチンによってギランバレー症候群(GBSは麻痺を起こす稀は病気)の発生率が少女や女性の間で人口あたりの一般的な自然発生率よりも増えているという兆候はない」との結論になった。またワクチン接種後すぐに死亡した27人のカルテを検証したが、ワクチンが原因だったと考えられるようなものは何もなかった。死亡原因は糖尿病合併症や心臓病、ウイルス感染症細菌髄膜炎、薬物過剰摂取、ピルが原因に血栓てんかんがある人が発作を起こしたなどだった。HPVワクチン接種後の死亡数はワクチン接種開始前の人口あたりの死亡数と変わらなかった。フィッシャーは信じなかった。ブログに「ワクチン接種後障害や死があるたびに医者や製薬会社の重役が”偶然”という弁明を演じるが、いいかげん古くて非科学的だ」「これほど長い間、この弁明で逃げ切ってきたのには驚嘆させられる」と書いている。

フィッシャーのHPVワクチンについてのコメントで1番不誠実なものは、これでがんになるかもしれないというものだろう。「何人(の少女)が不妊やがん、遺伝子異常になるのだろう。メルクが製品の添付文書でこれらについては研究していないと認めているのだ」。フィッシャーはHPV感染ががんに繋がることは知っていた。だからワクチンでもがんになりかもしれないと不安を煽ったのだ。だがHPVは、自らの遺伝子のうちの2つを子宮を覆う細胞の中に組み込むことでがんを起こす。HPVワクチンにはウイルス遺伝子は含まれていないのでワクチンががんを引き起こすことは不可能なのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。

ポール・オフィット著『反ワクチン運動の真実: 死に至る選択』という本は、ある著名な作家が書籍やテレビなどを通じて、誤った「反ワクチン運動」を展開したことでいかに多くの人が犠牲になったかを、暴いた内容になっている。

「このワクチン安全性について十分なエビデンスがありません」

ワクチンにもいろいろタイプはあるのかもしれないが、彼女が訴えたワクチン副作用とかは実際にはなかったのだ。

日本でも百日咳ワクチンがこの「反ワクチン運動」の影響を受けて一時中止になり、数百名が死亡しているのだそうだ。

HPVワクチンは日本で現在接種可能になっているが、厚生労働省の推奨差し控えで、利用は限定されたものになっているという。

じじぃの「科学・芸術_544_文明・印欧祖語の原郷」

06:02

[HD] INDO-EUROPEAN ORIGIN 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=DpbjquTQT98

Indo-European Language: The Origin

ポントス・カスピ海ステップ

『馬・車輪・言語(上) ─文明はどこで誕生したのか』 デイヴィッド・W・アンソニー/著、東郷えりか/訳 筑摩書房 2018年発行

印欧祖語の原郷の場所―言語と場所 より

本章は印欧祖語の原郷の場所について、言語学的な証拠を挙げてゆく。この証拠は私たちを、踏みならされた道を通って馴染み深い目的地へと連れてゆくだろう。今日のウクライナロシア南部に相当する黒海カスピ海の北にある草原であり、ポントス・カスピ海ステップとしても知られている場所だ(図.画像参照)。マリア・ギンブタスやジム・マロリーをはじめとする一部の学者は、過去30年にわたってここを原郷とする説得力のある主張をしてきた。それぞれいくつかの重要な細部が異なる基準を用いているが、多くの点では同じ根拠から同じ結論に達している。近年の発見は黒海カスピ海仮説をいちじるしく強化したもので。ここが原郷であるという仮説は無理なく推し進められる、と私は考える。

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物質文化の具体的な品目リストと、権力の差異が制度化された社会を探しているのだとわかることは、印欧祖語の原郷を突き止めるうえで大いに役立つ。前2500年まで狩猟採集民の経済が存続していた地域はすべて、除外することができる。それによってユーラシア北部の森林地帯とウラル山脈以東のカザフのステップは除外される。ウラルの東部にはミツバチがいないので、シベリアはどこも対象外となる。再建された語彙に見られる温帯の植物相と動物相、および地中海や熱帯の動植物とは共通する語根がないことから、熱帯、地中海沿岸と近東は除かれる。印欧祖語はウラル諸語とのあいだに、非常に古くからのつながりを示しており、そこに印欧祖語からウラル祖語に借用された、より新しい語彙が重なっている。印欧祖語には前カルトヴェリ語またはカルトヴェリ祖語とのあいだには、さほど明確でないつながりが見られる。こうした要件はすべて、印欧祖語の原郷がウラルとカフカースの両山脈のあいだで、ウクライナ東部とロシアのステップにあり、ウラル山脈以西にあったと考えれば見合うことになる。再構築された印欧祖語内部の一貫性――文法と音韻体系の根本的な変異が内部にあったことを示す証拠がないこと――は、この言葉が繁栄する言語史の区間は2000年未満であることを、おそらくは1000年に満たないことを示している。印欧祖語の時代の中心は、前4000年から前3000年のあいだであり、その初期段階は前4500年まで遡り、後期段階は前2500年前までにおわったのかもしれない。

考古学からは、カフカースとウラルの両山脈のあいだの、黒海カスピ海北部のこの時代のステップ地域に関して何がわかるのだろうか? まず、考古学からは再建された語彙のすべての要件を満たす一連の文化があることが明らかにある。そこにいた人びとは家畜化された馬、牛、羊を生贄にし、穀物を少なくともときおり栽培し、ワゴンを利用し、葬送儀礼では制度化された身分格差を表わした。彼らは世界のなかでもひときわ、空が景観の最も印象的で壮大な部分を占める地域――ステップ――を占有していた。自分たちの最も重要な神々はみな空に住んでいると信じていた人々に、ふさわしい環境だ。この地域から東西の近隣地域へ人々が移住した証拠は、考古学的によく立証だれている。

2018-07-13

じじぃの「自閉スペクトラム症・相手の動きを見ずに行動するサル!ヒトはなぜ病むのか」

06:08

遺伝子操作で「サルの自閉症」を発症させる:中国の研究チーム 2016.01.28 WIRED.jp

中国の研究チームが、サルの遺伝子を操作した「自閉症モデル」サルを発表した。医薬品の前臨床試験ではサルが利用されており、これによって「自閉症」のメカニズムやその効果的な治療法が見つかることが期待される。

科学誌『Nature』に掲載された論文によると、MECP2遺伝子の余分なコピーをもつサルたちには、行ったり来たりする、同じところをぐるぐる回る、ほかのサルたちとの交流が少ないなど、自閉症的な特徴が見られる。

https://wired.jp/2016/01/28/autistic-monkeys/

『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学 若原正己/著 新日本出版社 2017年発行

サルの自閉症遺伝子 より

2016年になって、心の問題も環境ではなくて遺伝子である程度とけるのではないか、という研究が出された。その発端はニホンザル自閉症が見つかったことだ。

自然科学研究機構生理学研究所愛知県岡崎市)ではニホンザルを使ったさまざまな研究を行っているが、そこで飼育されているニホンザルにどうしてもヒトになつかない、爪をよく噛むサルが見つかった。この自閉症様の症状を示すサルの研究が始まった。

ヒトの自閉スペクトラム症自閉症アスペルガー症候群などの発達障害の総称で、おしなべて言えば対人関係が苦手、特定の行動を繰り返すという特徴がある。その詳しい原因はわかっておらず、ヒトに近縁であるサルの症例を詳しく調べることで、発症メカニズムの解明につながると期待されるわけだ。

まず自閉症様のサルと普通のサルの2匹を使って、相手の行動を読み取る能力を調べた。普通のサルと対面で座らせ、交互に2色のボタンのうちの1つを押させる実験をした。2色のボタンのついたゲーム機の操作器のような装置で、「当たり」の色のボタンを押すと、2匹ともジュースがもらえるというルールを設定して、相手の行動を読み取る能力を調べる。相手がどちらを選ぶかを観察すれば、正解する確率が高まるようにしくんである。

実験の結果、普通のサルは相手の動きをいつも見つめ、相手が選んだ「当たり」のボタンを押すが、自閉症を示すサルは相手の動きを見ずに自分なりに選んでいた。さらに自分なりの判断に固辞する。相手と同じボタンを押せば報酬がもらえるが、それをせずに柔軟に対応せず独りよがりだ。こうした結果からこのサルはいわば典型的な自閉スペクトラム症と考えることができた。

次にその動物の脳のはたらきを詳しく調べると、前頭葉の内側部という行動情報を処理する脳の部域の神経細胞に異常が見つかった。他者細胞、ミラー細胞などと呼ばれる他者の行動情報を処理する神経細胞がほとんどなかったという。

最後に自閉症様のサルの遺伝子を解析をした。その遺伝子解析では、ヒトの自閉スペクトラム症と関連するとされる2つの遺伝子HTR2C遺伝子とABCA13遺伝子に変異があった。

この研究はヒトの自閉スペクトラム症に相当する精神障害が、自然状態の動物で発症することをヒト以外で初めて見つけたものだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。

おサルさんたちの中にも、自閉症を示すおサルさんがいた、というお話。

空気を読めないおサルさんもいるんですね〜え。 (^^;;

じじぃの「科学・芸術_543_ミキモト真珠・私も真珠が欲しい」

06:05

Pearl History 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=NOgnHJszhlA

養殖真珠

海女 MIKIMOTO PEARL ISLAND

かつて、海女真珠養殖にとってなくてはならない存在でした。海底に潜ってアコヤ貝を採取し、核入れした貝を再び海底へ。また、赤潮の襲来や台風の時には、貝をいち早く安全な場所に移すなど、海女の活躍がなければ養殖真珠の成功はありえなかったことでしょう。

http://www.mikimoto-pearl-museum.co.jp/ama/index.html

『宝石 欲望と錯覚の世界史 エイジャー・レイデン/著、和田佐規子/訳 築地書館 2017年発行

真珠と日本――養殖真珠と近代化 より

木に金は成らないが、牡蠣の中では真珠が育つ。しかも急速に。特に他の宝石が非常にゆっくりと形成され、その中の多くが100万年から1000万年の年月と、非常に特殊な環境圧を必要とするのとでは大きく異なる。この事実や商品価値の高さに気づいて、真正の真珠を育てようと試みたのは御木本が最初というわけではなかったし、最初に成功した人物でもなかった。鉛を金に変えようとした錬金術師のように、牡蠣真珠を生成させることは、何千年にもわたって、多くの科学者魔法使いが強い関心を抱いていた。御木本が成功するまでに、何千年もの間、真珠養殖の挑戦の歴史が続いていたのだ。

     ・

御木本真珠店は完全に真珠だけを扱う最初の宝石店だった。1店舗を真珠で埋め尽くすだけの真珠を用意できる者は他には誰もいなかった。供給の問題以外にも、宝飾店の小売業に参入したのには理由があった。御木本は自分の真珠を売る小売店以上のものを求めていた。真珠を売り込む時のイメージを探していたのだ。養殖真珠は本物の宝石で、人工物ではないことを世界に納得させるには、自分の真珠を宝飾店として人々の目の前に見せることが1番だとわかっていたのである。

1919年、御木本は十分な真珠の供給が確保できると、世界征服を目標に定めた。彼はロンドンを皮切りに、パリ、ニューヨークシカゴロサンゼルスと、世界中の大都市に次々と支店を開設した。真珠のネックレスに加えて、彼はデザイナーを雇って、現代西洋の宝飾店や帯留の「矢車」という作品のように、目を見張るような素晴らしい美術品を制作させた。これはダイヤモンドサファイアエメラルドの他、41個の完全に粒の揃った見事なアコヤガイの真珠を使用したものだった。ヨーロッパの現代的なアールデコ風の外見だったが、他にはない日本的な味わいがあった。部品を分解し、再度組み立てることで12通りの宝飾品にできるようになっていた。

御木本の傷のない、全てが直径およそ6ミリから8ミリの真円の真珠を見た世界の真珠ディーラー達は仰天した。これは、御木本が狙っていたのとは異なる反応だった。

何千年という長きにわたって、完璧な真珠は手に入らないものという考えのうえに真珠産業は築かれてきていた。しかし、御木本の真珠は完璧だった。実際、いわゆる「本物の真珠」よりも完璧だった。御木本の真珠は、より低価で全く見事だというだけでなく、数が豊富だったのである。養殖真珠津波のように日本から押し寄せてきて、市場から競争をかき消してしまった。御木本の真珠が自然界から見つけ出された真珠と品質が同じだったとしても、その供給量の多さは真珠産業の存続に対して破壊的な威力となった。1938年のピーク時で日本には約350ヵ所の養殖場があり、年間生産量は1000万個だった。それに対して、天然の真珠は年間およそ数ダースから数百個の範囲で採集されていた。

御木本は既存のサプライチェーンを台無しにしただけでなく、宝飾店の市場でも競争に参入した。彼は垂直統合の開拓者だった。自社で宝飾品を制作し、展示し、その見本を世界中に送り出した。これは盤石の真珠産業にとって徹底的な痛手を意味した。

     ・

大将連を手に入れることは誰にもできなかった。しかし、誰でも御木本の真珠を手にすることはできた。誰でも、だ。御木本が最初の1粒の真珠を生み出すはるか前、世界中の女性の首を真珠のネックレスで飾るのが自分の夢だと、彼は手紙に認(したた)めていた。それで、彼はあらゆるサイズの、可能なかぎりの量で、幅広い価格帯の真珠を作り出した。その結果、富裕な特権階級に限られたものではなくなったが、貴石としての価値と人気を保持できたのは、御木本の天与のショーマンシップと大将連、世界で最も安全で誰でも手に入れることのできない真珠のネックレスの功績が大きかった。

その結果、真珠養殖経済と産業の近代化を目指す明治のきわめて重要な局面となった。そのことを御木本自身もわかっていた。確かに彼は完全性に取りつかれていて世界樹の女性を真珠のネックレスで飾るという夢に夢中になっていたのかもしれないが、彼は決して商売を知らないわけではなかった。完全性については武士の精神を持って臨んでいたし、詩人の魂を宿していた。明治維新から利益を受けて、その恩返しをしようとしていた。アメリカが大好きだったのと同じくらいに、彼は愛国主義者だった。最初に成功した真円真珠天皇に捧げた。世界の真珠貿易の75パーセントが神戸経由で行われていることからしても、ある意味では彼は真珠産業全体を自分の国のために捧げたと言えよう。

2018-07-12

じじぃの「世界の報道の自由度ランキング・日本67位の衝撃!脳力のレッスン」

06:05

Unbroken Official Olympics Preview Trailer (2014) - Angelina Jolie Directed Movie HD 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=ebHji2c_ciU

   2018 Press Freedom Index

波紋を広げる映画「UNBROKEN」は本当に反日感情を高めるのか? 2015年2月15日 エキサイトニュース

アンジェリーナ・ジョリーが監督を務めた「UNBROKEN」(中国題:堅不可摧)という映画をご存じでしょうか。

日本ではまだ上映されていないので邦題はないのですが、あえていえば「壊すことのできないもの」といった意味でしょうか。

この映画は、実在の人物オリンピックの選手であり第二次世界大戦では米国空軍の兵士として従軍した「ルイス・ザンペリーニ」氏をモデルにした小説を原作とした映画です。

旧日本軍による当事米軍兵士であった主人公への虐待シーンなどがあるために、アンジェリーナ・ジョリー反日的な映画を作ったとして議論を巻き起こしています。

おおまかなあらすじは、元オリンピック選手である主人公ルイスが、第二次世界大戦米軍従事していた際に、飛行機墜落で太平洋を漂流し、旧日本軍捕虜となり、旧日本軍の「ワタナベ」という中佐に虐待を受けるというものです。

一部の新聞報道では、「上映によって各国の反日感情を強めるのではないか」「中国韓国反日活動の材料として使われるのではないか」といった否定的報道がなされてきました。

しかし、私は実際に中国人の友人たちとこの映画を見たのですが、この映画で中国の人の反日感情が強まるということはないというのが彼らの感想でした。映画館の観客たちのリアクションを見ても同様に感じました。

その理由は、中国のテレビで慢性的に放映されている反日ドラマの内容に比べると遥かに中立的に描かれているからです。

https://www.excite.co.jp/News/column_g/20150215/Imedia_61551.html

『ひとはなぜ戦争をするのか――脳力のレッスンV』 寺島実郎/著 岩波書店 2018年発行

問われる日本人の器量――戦後70年に示すべきもの より

国境なき記者団」が「世界の報道の自由度ランキング」を発表したが、2010年に11位だった日本のランクは、2015年には61位に下落した。日本人の多くは「日本は開かれた国で、報道自由すぎるほど自由だ」と思っているはずである。しかし、実はそうでもないのである。1つだけ直近の例を挙げる。L・ハイレンブランドのベストセラー小説”Unbroken”が映画化され、女優アンジェリーナ・ジョリーが監督した作品として話題を呼び、全米3500を超す映画館で2014年末公開された。アカデミー賞にも3部門でノミネートされ、世界中に配給され、映画好きな人たちなら誰でが話題にする作品である。

ところが、日本では公開される予定もなく、しかもメディアもまったく取り上げない不思議なことが起っている。理由はこの映画が、1936年ベルリンオリンピックに出場したアスリートが戦争で日本軍捕虜になる物語で、日本人にとって愉快な内容ではないからである。誰かが公開に圧力をかけているのではない。日本軍慰安婦」などの問題と同じく、「不愉快な過去には付き合いたくない」という時代の空気を投影した暗黙の自主規制である。

かつて、『戦場にかける橋』という日本軍捕虜になった米国兵士を描いた映画公開され、日本人はそうしたテーマにも向き合う気力を有していた。だがいま、日本人が目を背けているうちに、世界の人がその映画を通じて日本の過去と日本人へのイメージを形成している。このギャップが恐ろしいのである。「グローバル化」の掛け声とは裏腹に、21世紀日本は静かに視界を閉ざした閉塞感の中に沈潜し始めている。

テレビ番組をみても、このところ「ここがすごいぞ日本人」といった日本を自画自賛する企画が増えている。日本を愛し、誇りを持つことは大切だが、一方で自らを冷静に評価する眼差しを持たなければ「独りよがり」になる。戦後70年を冷静に総括し、日本人として本当の自信を持って次の時代に繋ぎ、世界に発信すべきことを見極めなければならない。

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どうでもいい、じじぃの日記。

寺島実郎著『ひとはなぜ戦争をするのか――脳力のレッスンV』という本で、「報道の自由度ランキング」について書かれていた。

2015年 世界の報道の自由度ランキング」で日本は61位だった。

ついでに、ネットで「2018年 世界の報道の自由度ランキング」を調べたら、日本は67位に後退していた。

ついでに、ネットで「2018年 世界の民主主義ランキング」を調べたら、日本は24位だった。

報道の自由度ランキング」と「民主主義ランキング」は似たような感じがしますが、このギャップはどうなっているんでしょうかね。

映画”Unbroken”が日本で公開されないのも、報道の自由と関係があるのだとか。

どんな映画なのか、観てみたいです。

じじぃの「科学・芸術_542_呪われたダイヤ・ホープダイヤモンド」

06:03

The Extraordinary History of the Hope Diamond 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=yOO5-RTTAF4

マリー・アントワネットダイヤモンド

呪いの宝石 ホープダイヤモンド 2016.7.20 びりおあ!

45.50カラットという規格外の大きさの、世界最大のブルーダイヤホープダイヤモンド」。

その美しい宝石の価値は、金額にして200憶円とも300憶円とも言われています。

https://believeitornot666.com/hope-diamond/

『宝石 欲望と錯覚の世界史 エイジャー・レイデン/著、和田佐規子/訳 築地書館 2017年発行

獲得 歴史を動かすもの より

首飾りはその当時、ありとあらゆる流言をまき散らしたが、どこへ行ってしまったのだろうか。一体誰の手に? 首飾りについては、歴史の骨董品キャビネットの中に納まる時、さらなる華麗な神話が誕生した。数多くの宝飾品と同様に、マリー・アントワネットダイヤモンドには呪いがかけられている。そう人々は喧伝してきた。その当時もその後も、彼女の宝石は本当にすべて呪われていたのだと、人々はすぐに信じ込んでしまった。彼らのせいではない。確かに血なまぐさい結末が彼女を待ち構えていた。しかし、他に多くの人も同じような結末を迎えている。

神秘的な力が本当にマリー・アントワネットの宝石にはあるのかもしれないと、なぜ人々はそんなにも簡単に信じてしまうのか。彼女の夫の宝石や、友人の、さらに厄介な彼女の前任者デュ・バリー非人の宝飾品に対してはそうはならない。「お菓子を食べさせればいい」と、実際に言った氷のように冷たい王女のことは誰も思い出す気配もないのだ。それなのに、行方不明になっているアントワネットのイヤリングの片方に、どこかで出くわしてしまうことを考えただけで、ガタガタ震えるとは。

それらのダイヤモンド(と彼女の他のたくさんのダイヤモンドも)が何かしら魔術的に染まっているとどうしてたやすく信じてしまうのか。

簡単な話だ。マリー・アントワネットは人間ではないのだ。彼女は象徴なのだ。実際に、彼女は今でも(巨大なダイヤモンドのすぐ後ろにいて)「多く持ちすぎていること」の究極の象徴なのだ。

     ・

王家の宝石庫の中でも最も価値の高いものの1つが、フレンチ・ブルー・ダイヤモンドだった。巨大なサファイア・ブルーのダイヤモンドで、太陽光を受けると、かすかに怪しい赤色を帯びた光を放つと言われる。マリー・アントワネットダイヤモンドのほとんどがそうだったように、これも呪われていたと言われる。17世紀中頃、一人のフランス人冒険家で宝石商人、ジャン・バティスト・タヴェルニエが、インディ・ジョーンズ張りに、ヒンドゥー教寺院に侵入したことが伝えられている。インドジャングルの中である。彼は巨大な青いダイヤモンドインドの大偶像神、おそらく破壊神シヴァの額の真ん中の第3の目からもぎ取ったのだろう。この神はくるくる旋回する踊りによってこの世を創造もするし、破壊もする。ポケットにこっそり隠されて、宝石はいったんタヴェルニエとともにフランスに帰り、そこでカットされ、研磨され、フランス太陽王ルイ14世に売却される。ルイ14世はそれを精巧に作られた宝飾品のセンターピースにした。そしてこれは相続人継承された。その最後がルイ16世マリー・アントワネットだったのである。

マリー・アントワネットはこのダイヤモンドをしばしば身につけたと言われている。

     ・

そのダイヤモンドは何人もの所有者を経て、裕福なオランダの銀行家、ヘンリー・フィリップ・ホープのコレクションに入った。1823年、小さくなったフレンチ・ブルー・ダイヤモンドホープダイヤモンドという名前で、初めて人の目に触れることになる。ホープはこの石を子孫に譲り渡したが、結果としては破産を回避するために処分せざるを得なくなる。窮地に陥ったホープの子孫から、1910年、ピエール・カルティエに売却され、宝石はパリに戻ってきた。ベーマーとバッサンジェと同様、カルティエもまた、ヨーロッパや東洋のエリート達の間に、この素晴らしい宝の買い手を見つけることはできなかった。

投資をあきらめて、カルティエはとうとうこのダイヤモンドを華やかなアメリカ人大富豪エヴェリン・ウォルシュ・マクリーンに売却した。パーティー好きの女の子がするように、エヴェリンは若い頃のマリー・アントワネットを誇りとした。ジャズ・エイジの真っただなか、彼女はノンストップでパーティーを催し、金を湯水のごとく使い、シャンパン風呂につかる直前まで行ったという。年越しのパーティーでは、階段の1番上から階下に集まった客をじろじろ見降ろしているところが目撃されたエヴェリンだが、ホープダイヤモンド以外には何も身につけていなかったとか。ペットの犬の首輪にまでこの石をつけたともいわれる。

ホープダイヤモンドは呪われていると彼女は警告を受けたが、笑い飛ばした。自分は呪いを集めていて、他の人々には不幸の印でも、自分にとっては幸運の印なのだと主張したものだった。不幸にも、彼女がこのダイヤモンドを購入して数年も経たないうちに、2人の子どものうちの1人はケンタッキーダービーで彼女がこの輝くダイヤモンドを身につけている間に熱病で亡くなった。残った娘は自殺、夫はやがてアルコール中毒に陥り、ギャンブルに溺れ、その後待っていたのは借金地獄だった。彼はほとんどすべての財産を失って、最後は精神病院で死亡。家族に対する彼女の悲しみも、豪勢な暮らしぶりが失われてしまった悲しみも、尽きることはなかった。薬物乱用者でもあったエヴェリンは「コカイン使用と肺炎の併発により」60歳で孤独死。ダークブルーのダイヤモンドに縋り付いていたという。

     ・

ではマリー・アントワネットダイヤモンドは呪われていたのか。おそらくは真に大きなダイヤモンドというのは全てそうなのかもしれない。それを所有しているか、隠しているか、あるいはそれを求める者に、不幸が起きることはさけられないようである。フランス革命を引き起こした首飾りについて言えば、ヴィレットは追放、ラ・モットは脱獄して、本も書いたようだが、間もなく、ロンドンで窓から自分で飛び降りたか、誰かに突き落とされたか。マリー・アントワネットとデュ・バリー夫人は両者ともギロチンの露と消え、宝石商達は破産。虐待された者は虐待する側になり、革命派軽率にもナポレオンを誕生させたのだった。

おそらく、結局のところ、真の呪いはただ1つ、貪欲さだ。

2018-07-11

じじぃの「進化と生殖行動・人にはなぜガンが多いのか?ヒトはなぜ病むのか」

06:05

The Big Idea EXTRA: Evolution of Cancer 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=gTIt-d5_XUI

human evolution and Cancer

「がん」がヒトの進化の過程で作られてしまった経緯とは? 2016年06月07日 GIGAZINE

がんの研究は日夜続けられていますが、がんを完全に克服できる治療法はいまだ発見されていません。がんは人間の進化に伴って生まれてしまった細胞なのですが、がんがどのような進化の過程で生まれてしまったのか、そして進化を続けるがんの治療法は発見できるのか、ということについて最新のがん研究がまとめられています。

このように多くの研究が発がん率の上昇を示しているのですが、この理由を理解するには、がんが進化の「副産物」であることを理解する必要があります。これは、人間が地球上で最も高度で複雑な生物へと進化してきたが故に、がん細胞に対して脆弱性を持ち合わせてしまったことが一因となっているとのこと。

https://gigazine.net/news/20160607-cancer-evolution/

『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学 若原正己/著 新日本出版社 2017年発行

ヒトにはなぜガンが多いのか より

野生動物は寿命が短いのでガン化する前に死んでしまうと言われている。しかし詳しくデータを見ると、動物で長寿命だと言われるカメは150年、ゾウで80年という寿命が知られているが、彼らがガンで死んだという報告はあまりない。さらに、チンパンジーなどの動物園で飼育され寿命をまっとうした動物の死因を詳しく調べた研究によると、世界中で死んだ霊長類をすべて解剖して調べた1065例のうち、悪性腫瘍、つまりガンだったのは4例しかなかったと報告されている。約0.4%という率だから、チンパンジーを含む霊長類や多くの野性動物がガンにかかる率は圧倒的に少ないことがわかる。

それに対して日本人は2人もしくは3人に1人がガンになるわけだから、圧倒的にガンにかかりやすいのだ。

その理由はいくつか挙げられているが、進化の側面でいうと、ヒトの場合は生殖時期がなくなり年がら年中発情していることに関係しているのではないか、という点だ。

まず、生殖時期について考えてみよう。多くの野生動物には生殖時期がある。イヌやネコなどの家畜や、さらにはマウスなどの実験動物では、年中いつでも繁殖するケースがあるが、多くの野生動物は普通年1回の生殖時期があり、オスとメスがつがいをつくり、交尾をし、一定の時期に出産して子育てをする。それは子育てにふさわしい時期に生殖するしくみが出来上がっているからだ。

温帯にすむトリは春になると生殖時期を迎える。それはヒナが生まれるころに植物が繁茂し、それを食べる虫が大発生するからだ。その虫を食べて子育てをするようにプログラムされている。間違って秋に繁殖子y同をすると、孵化したヒナは十分なエサがなく、飢え死にしてしまう。

ヒトはもともと野生動物だから、大昔は生殖時期があった。たぶん年に1回発情して子作りをしていたが、その後、長い時間をかけて通念発情になった。その背景には、食糧の問題がある。野生動物はいつも飢餓の危険と背中合わせに生きてきたが、ヒトは大脳を大きく発達させ、道具を工夫し、狩猟・採集生活をするようになり、野生動物よりも有利に食料を得られるようになった。最後には農業を始め食料の心配がなくなり、いつでも子どもを作れるようになったのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。

人にはなぜガンが多いのか?

ヒトとチンパンジーとで決定的に違うのは、精子を作り出す遺伝子だ。

両者の遺伝子を比べたら、比較した50個の遺伝子のうち違っている遺伝子11個が精子を作り出す遺伝子だった。

ヒトは生殖に関係なく、年中セックスを行うようになった。

精子を作り出すための細胞分裂遺伝子が多くなり、その結果ヒトにガンが多くなった。

とか、若原正己著『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学』という本に書かれていました。

じじぃの「科学・芸術_541_インカ・エメラルドのオウム」

06:03

  翡翠ヒスイ

5月の誕生石エメラルド」と「翡翠」 は別の宝石ですか? 2018.03.12 RECARAT ONLINE

ヒスイ翡翠)とエメラルドは、どちらも緑の宝石なので、色や品質によっては見分けがつきにくいかもしれません。ただし、この2つは似ていて非なるもの。

https://recarat.me/online/2018/03/12/emerald_and_jade/

2014年1月5日、テレビ東京 『たけしの新・世界七不思議大百科 〜古代文明ミステリー〜』

【MC】ビートたけし松丸友紀 【パネラー荒俣宏菊川怜岸本加世子吉村作治

マヤ文明 ヒスイの仮面】

340片の翡翠ヒスイ)、4片の貝殻、2片の黒曜石が使われていたヒスイの仮面。

その仮面は、中米ユカタン半島 メキシコ パレンケ遺跡から発掘された。

ヒスイの仮面の主は一体誰なのか?

1952年メキシコの考古学者アルベルト・ルス(1906 〜 1979)は、4年の歳月をかけて、建物の奥の隠し扉の向こうにあった墓を見つけた。

王の墓は高さ7メートルの空間。真ん中に彫刻を施した大きな石棺があり、部屋のほとんどを占めていた。

この中には無数のヒスイのかけらとともに人骨が。

マヤ文明紀元前800年頃から、16世紀にスペイン人に滅ぼされるまで2000年以上続いた文明である。

この建物は王の墓とヒスイの仮面が出てきたことにより、「パレンケ 碑銘(ひめい)の神殿」と呼ばれる。

その石棺には、宇宙船を操縦するかのような絵と意味不明のマヤ文字が刻まれていた。

7世紀ごろ、強大な権力を握っていたパカル1世(603 〜 683)。パレンケの王(パカル王)と呼ばれる。

なぜ、死者にヒスイの仮面をつけたのだろうか?

柔らかで落ち着いた色合いで、古くから中国、日本などでも王の持ち物だったのがヒスイである。ヒスイは王でなければ持つことができなかった。

マヤの王の遺骨にヒスイの仮面をかぶせるのは、死後の世界で王を守ってくれるからだった。

松丸友紀、「菊川さんは金とヒスイ、どっちを選びますか?」

菊川怜、「ヒスイですね」

http://www.tv-tokyo.co.jp/nanafushigi_d/

『宝石 欲望と錯覚の世界史 エイジャー・レイデン/著、和田佐規子/訳 築地書館 2017年発行

エメラルドオウムスペイン帝国の盛衰 より

コロンブスは人生で最も意気揚々と帰還した。先住民を誘拐して船に詰め込み、彼らから盗み取った宝飾品少々を添えて、彼は宮廷に献上した。新世界の人々は奴隷にされたり、改宗されたりするのがふさわしい人間だったろうか? イザベラ女王が信じたように、彼らは今やスペインの国民になったのか? あるいは、コロンブスが主張したように、彼らはスペイン帝国の所有にかかる天然資源なのか? それはその後の数世紀間荒れ狂うことになる議論だった。奴隷の将来性を喜ぶスペイン人もいれば、新大陸の資源の可能性に心をそそらされる向きもあった。

     ・

『インカ皇統記』によると「この付近のいわば首都マンタの谷には巨大なエメラルドがあり、ダチョウの卵ほどもある大きさだと言われている」。エル・インカ(ペルー歴史家)が「偶像崇拝者」と呼んでいる現地の住民は、「エメラルドを崇拝している」という。この都市では、人々はこの巨大で素晴らしいエメラルドを偶像としてだけではなく、生きている女神として扱っているという。卵のように見えると説明するが、民間の伝承ではオウムとして描かれている。非常に大きな宝石に、細部にわたって彫刻がほどこされていた。エル・インカは次のように書いている。

「大きな祭りで像は飾られ、インディオ達ははるか遠くから小ぶりなエメラルドを持ってきては、祈りを捧げ、供物としてエメラルドを供える」

このように生きている鳥の女神として崇拝されたエメラルド神殿に安置されていたが、そこにはさらに多くの財宝が所蔵されていた。生きているエメラルドを賛美し、供物を捧げることは、「より小さいエメラルドを供物として持ってくるという形を取った。マンタの有力者カシークの神官達が、女神、巨大なエメラルドへ、その娘達である小さなエメラルドを供物として供えることは、捧げものとして非常にふさわしいと言ったからだ」。

事実、人々がアルバライドとその部下達に語って言うには、全てのエメラルドは大エメラルドの娘達である。そして自分の子ども達が戻ってくる以上に母が深い喜びを感じる贈り物はないと、神官達は人々に教えていたという。またこ信仰地理的に広い地域にわたっていたために、「この地には大変な量のエメラルドが集められた。ペルーを征服するためにやって来たドン・ペドロ・デ・アルバライドとその仲間達はこの地でエメラルドの山を発見した。この中の一人がガルスラソ・デ・ラ・ベガ(エル・インカの父)だったのだ」。

それぞれが見聞きしたことを考え併せて推論するのに、長い時間はかからなかった。スペイン人達は神殿の内部を見せてほしいと頼んだ。そこにあふれんばかりのエメラルドがあったことは驚くにはあたらない。彼らが旧世界で見たことのあるものよりも、はるかに素晴らしいものだったのである。

     ・

市場が飽和状態となって、エメラルドが無価値となるに至って、スペインは決定的な転換点に到達した。歴史的な量で流れ込んだ財宝によりスペイン経済は供給過多となり、財宝自体が無価値となる事態に及んだ。1637年のオランダのチューリップ・バブルの崩壊のように、希少性効果が誘発した幻想は破られた。綺麗だけれど、どこにでもある石を自分たちが取引していることに気がついた時、エメラルドの価値は霧消したのである。

2018-07-10

じじぃの「謎だらけのハダカデバネズミ・長寿命の理由は?ヒトはなぜ病むのか」

06:07

万病のもと 活性酸素 No1 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=SWmnoLfhACU

ハダカデバネズミ (nikkeibp.co.jp HPより)

人生100年時代、活発化する“不老”への挑戦 (2ページ目) 2018.02.13 未来コトハジメ

●モデル生物から長寿の手がかりを得る

2016年5月、北海道大学 遺伝子病制御研究所(当時)の三浦恭子講師、慶應義塾大学医学部生理学教室の岡野栄之教授らの研究グループは、 “長寿命でがんになりにくい体質” のハダカデバネズミから、初めてiPS細胞の作成に成功した(写真1)。

マウスやヒトのiPS細胞では未分化な細胞の混入により腫瘍が形成されるが、ハダカデバネズミiPS細胞は未分化な状態でも腫瘍を形成しないことが明らかになった。これらの研究結果から、健康長寿やがん予防への応用が見込まれる。

http://business.nikkeibp.co.jp/atclh/NBO/mirakoto/wellness/h_vol21/?P=2

『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学 若原正己/著 新日本出版社 2017年発行

ハダカデバネズミの長寿命 より

動物の寿命を考える上で大変面白い動物が見つかった。ハダカデバネズミだ。その特徴は大きくいって3つある。

その1つは、ハダカデバネズミにはガンがないということだ。普通の野性動物はガンになる。率はヒトほど多くはないがイヌもネコもサルもガンにかかる。しかし、不思議なことにハダカデバネズミはガンにならないので注目を集めている。

もう1つの特徴は、げっ歯類の仲間では異例とも言える長寿命だ。普通のげっ歯類、ネズミの仲間は3歳くらいが寿命だが、このハダカデバネズミは長寿で28〜30まで生きる哺乳類だ。

3つ目は、この動物はミツバチやアリのように完全な社会生活を営むという点だ。集団には1匹の女王メスがいて、それがもっぱら子どもを産む。他のメスは不妊で子供を産むことはできない。まるでミツバチ女王蜂のような存在だ。ほ乳類でこのような真性社会性を示す動物はほとんど知られていない。

ハダカデバネズミは、完全地中棲で押し合いへし合いして平均80頭くらいで生活しているが、モグラのように地中生活だからほとんど目が見えない。視覚に頼らない生活をしている。群れの中で1つのペアのみが繁殖を行う。

     ・

その長寿の理由はまだ十分に解明されていない。いくつか議論されているが、1つにはこの動物が完全な恒温動物ではなく、哺乳類には珍しく変温動物に近いしくみをもっていることだ。

普通の哺乳類は体温を一定に保つために多くのエネルギーを使うが、ハダカデバネズミは周りの気温に合わせて生活するので、体温保持のための基礎的なエネルギー消費が少ないという。無駄なエネルギーを使わないので長生きできるのではないかと考えられている。さらに生活環境が厳しい時、たとえば温度が高くなりすぎる、餌が十分に採れないなどの事態になると、代謝を低下させるしくみがあるようだ。それによって酸素消費を減らして、それが活性酸素による損傷、つまり酸化ストレスを防いでいると考えられる。

まだ十分な研究は進んでいないが、その驚異的な長寿ゆえにハダカデバネズミゲノム解析に努力が払われている。今後研究が進めば、ガンに罹らないしくみも解明され、他の動物よりも長生きのしくみもわかるかもしれない。ただ、そうした研究がいくら進んでも、ヒトの寿命が200年、300年になるとは考えられない。

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どうでもいい、じじぃの日記。

哺乳類の寿命と体重は相関関係があるといわれている。

ハツカネズミは3年くらいで死ぬが、ゾウの場合は80年近くも生きる。

ハツカネズミの心拍数は0.1秒と速く、ゾウは3秒と遅い。哺乳類の心臓は一生の間に15億回打つ。

この相関関係に合わない例外がヒトとハダカデバネズミらしい。

「それによって酸素消費を減らして、それが活性酸素による損傷、つまり酸化ストレスを防いでいると考えられる」

老化の主な原因は活性酸素にあるらしい。

じじぃの「科学・芸術_540_天国への階段・イザベラ女王と宝石」

06:05

Queen Isabella I Biography 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=CmFcUpvFphQ

イザベラ女王

『宝石 欲望と錯覚の世界史 エイジャー・レイデン/著、和田佐規子/訳 築地書館 2017年発行

エメラルドオウムスペイン帝国の盛衰 より

コロンブスは人生で最も意気揚々と帰還した。先住民を誘拐して船に詰め込み、彼らから盗み取った宝飾品少々を添えて、彼は宮廷に献上した。新世界の人々は奴隷にされたり、改宗されたりするのがふさわしい人間だったろうか? イザベラ女王が信じたように、彼らは今やスペインの国民になったのか? あるいは、コロンブスが主張したように、彼らはスペイン帝国の所有にかかる天然資源なのか? それはその後の数世紀間荒れ狂うことになる議論だった。奴隷の将来性を喜ぶスペイン人もいれば、新大陸の資源の可能性に心をそそらされる向きもあった。

イザベラ女王は新世界について、全く別種の興味を持っていた。神の国へと続く何かだ。

コンキスタドールは略奪のために新大陸へ渡ったというのが通説だ。そして、敬虔だが、心得違いの宣教師がその後を追い、強烈に現地人達を改宗させたというのも、また通説。読者諸君、お気づきでないかもしれないが、宣教師達も、コンキスタドール達も、そうした明らかに矛盾する役目のために、全く同じ人物によって送り込まれていたのだ。イザベラ女王である。

イザベラは実際的な能力を備えた女性で、彼女がコロンブスのために自分のコレクションの一部を抵当に入れたエピソードのおかげで、歴史上でも最も有名な宝石収集家の一人となった。また、ここまで見たように、イザベラは猛烈なカトリック教徒でもあった。イザベラ女王はその個人的な願いが願いが独力で世界を作り替え、彼女の生きた世紀とその後の5世紀経済を変えた数少ない人物の一人である。特に、新世界の字飛戸が全てキリスト教徒になったところを見てみたいと望み、必要なら武力行使もいとわないと考えていた。

カトリック教徒の有名な指導者であったにもかかわらず、彼女は新しい国民についてはどちらとも決めかねているような感覚を持っていたらしい。コロンブスが最初の航海からほんのわずかな宝石類と大勢の人間を荷物として持ち帰ってきた時、スペイン国内では意見が大きく分裂した。結果的にはスペインをバラバラにしてしまうような分裂で、2つの対立する意見を巡って5日間にわたる公判の後、国王の退位へと発展して終った。

コロンブスヨーロッパの人間のほうが本質的に優れていて、したがって、南北アメリカの現地人を含む、自分達よりも劣っている人種を支配して、奴隷とする「自然の権利」があるのだと信じていた。また、新世界から持ち帰る、黄金や銀、エメラルドなどと同じく、人間も没収物であり、スペインの所有物だと考えた。

イザベラは土着の人間は彼女の国民であり、奴隷ではない、カトリックに改宗させなければならないと強く主張した。事実、この表現よりも、彼女の感じ方は少々深く、そしてずっと奇妙だった。先住民には親切心を持って接しなければならない。また仲間のヨーロッパ人を改宗させるのと同様、先住民も改宗させなけれなならないとイザベラは言う(仲間のヨーロッパ人を改宗させる親切な手法と思えば、少々矛盾した話だが)。新約聖書に書かれている審判がこれであると、全く大真面目にイザベラは力説した。イエスが復活する前にあるという「最後の」審判なのだと。もしもスペイン新世界の全ての人間をカトリック教徒に改宗できたら、キリストは地上に再び現われるだろうと、彼女は信じていた。

しかし、ここで事件が起きる。彼女が収支のバランスを調べてみると、再び破産していることが判明したのだ。話のツボのところ、お気づきだろうか?

イザベラは非常に実用的な考えの持ち主であったと同時に、どこか偽善的な女王でもあった(両立は無理だという理由などない)。原則としてキリストの再来の話と、先住民の改宗問題では一歩も譲らなかった。しかし、彼女は後者について――先住民達を親切心を持って扱い、国民として同等の人間として改宗させる――放っておいて、暗黙の裡に現地の人間を奴隷化し、酷使し、実に目を見張るような規模で無差別虐殺承認したのである。そして、彼らは宝石や貴金属、その他の資源を大量に奪った。

では、イザベラはこれをどう正当化したのだろうか。非常に賢い論法だったと言いたいところだが、そうでもなかった。無器用で身勝手な経営ロジックだ。南アメリカの現地人を同等の人間として、スペイン国民としてカトリック教に改宗されることは、天国への階段を買うという試みの本質的な部分として、きわめて重要だとイザベラは信じていた。ただ、そう、それは今ではないのだ。今はまず彼らを奴隷として、全ての黄金や銀、エメラルド新大陸から掘り尽くして、スペインの聖戦の戦費を賄うことのほうが、もっと重要なのだ。

     ・

彼女を擁護するために言えば、明らかに精神異常だったのだ。

2018-07-09

じじぃの「恐竜時代が1億年以上続いたわけ!雑学に強くなる本」

06:06

恐竜時代へGO!!GO!! 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=Wd2BLKrXsn8

恐竜時代

ディスカバリーチャンネル傑作選 未知の映像博物館恐竜WEEK」 BS11

https://www.bs11.jp/feature/dinosaur-week-cp/present.php

太古の大洪水、巨人、竜は実在? 伝説を科学で検証 2017/2/12 ナショジオ

中国十二支の中で、竜以外の生き物はすべて実在する。いずれも身近な動物ばかりである。古代の中国人の間で、竜はそうした動物と同じく、日常生活に溶け込んだ存在だった。なぜなら、中国では竜の骨とされるものが実在し、それを砕いたものが貴重な薬として流通していたからだ。古代中国の住人は自らを竜の末裔と考え、竜とは雨や洪水を司る者であり、天の守護者であるとみなした。つまり、竜は深く敬われ、古代の書物易経』によると、紀元前800年頃から「竜骨」が見つかることは吉兆であると考えられていた。

スタンフォード大学民俗学者エイドリアン・メイヤーは、東洋における竜伝説は恐竜化石から始まったと推測している。古代の人々が巨大な骨の化石を発見した時、それにまつわる物語を思い描いたであろうことは想像に難くないというわけだ。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO12290730Q7A130C1000000?channel=DF260120166526&page=2

『「雑学」に強くなる本―読んでびっくり!知って得する!』 A・レオクム/著、竹内均/訳 三笠書房 1998年発行

爬虫類両生類鳥類の”ハーフ”なの? より

爬虫類というと、普通の人はたいがいヘビを思い浮かべる。しかし実際には、爬虫類にはほかにもさまざまな動物がいる。

動物界では、爬虫類両生類鳥類中間に位置している。両生類とは陸上と水中どちらにも棲める動物である。また、鳥は6、700万年くらい前に爬虫類から進化したと考えられる。その当時、爬虫類は動物たちの支配階級を占め、巨大なものも少なくなかった。恐竜時代を築いたのである。しかし、そうした巨大な爬虫類は絶滅し、今日生きているのは比較的小さな爬虫類である。現在最も大きいのはクロコダイルとニシキヘビである。

多くの点で爬虫類両生類とよく似ている。どちらも変温動物で背骨がある。大きな相違点は、肺と皮膚である。両生類子どもの頃はエラ呼吸で、その後、肺呼吸に変わるものが多い。一方、爬虫類は一生を通じて肺呼吸である。

両生類の皮膚は滑らかでじっとりしている。特別なヌルヌルしたリンパ液で、常に湿り気を保っているのである。水分はこの皮膚を簡単に素通りする。それだけに長い間、水から出たままでいると、たいていは渇き切って死んでしまう。

これに対して、爬虫類には粘り気のあるリンパ液はないので、皮膚は常に乾いていてウロコ状になっている。水分が皮膚から出ていくことがないので、爬虫類はずっと陸上で生きていくことができるのである。

現在生きている爬虫類は大きく4つのグループに分類できる。カメ、ワニ、トカゲとヘビ、そしてニュージーランドにいるトカゲに似た奇妙なムカシトカゲの4種類である。

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どうでもいい、じじぃの日記。

7月4日、BS11 ディスカバリーチャンネル 「よみがえる恐竜の世界 地球の支配者」を観た。

恐竜時代が約1億6000万年続いたわけ!

まあ、人類の時代がたったの600万年だとすると約26倍も長かった。

恐竜というと、トカゲの巨大なものを連想するが、カラフルな羽毛をつけたのが多かったのだとか。

また、ワニとかの卵のようなイメージだが、メス、オスが協力して子育てしたのだとか。

卵を産んで放りっぱなしだったら1億年以上も続かなかっただろうとの説。

よく中国が「竜」にたとえられるが、実際「竜骨」が見つかっている。

鳥の先祖が恐竜とも言われている。羽があった恐竜もいたらしいから、空を飛ぶ恐竜もいたのかもしれないなあ。

じじぃの「人の生きざま_777_エマニュエル・マクロン(フランス大統領)」

06:04

マクロン氏「私たちの惑星を再び偉大にしよう」 英語で演説 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=DW2ixoP6nPk

マクロン フランス大統領

マクロン フランス大統領夫人は25歳年上の略奪婚!?子供は高校時代の同級生ってマジ? 2017/5/9 スプートニック速報

変わり者の性癖であることは間違い無いwww

フランス大統領選で当選したエマニュエル・マクロン氏(39)若くてイケメンですよね。

この人が大統領って、フランスにどんな革新的なことが起きるか楽しみ〜!!

http://yo-da09.co/2017/05/09/macron-france-mrs-child-livingtogether/

エマニュエル・マクロンフランス大統領に上り詰めた完璧な青年』 アンヌ・フルダ/著、加藤かおり/訳 プレジデント社 2018年発行

書くことが最高の行為 より

自著『Revolution(革命)』の執筆にあたって彼が見せた、細心のこだわりと入れ込みようも特筆に値する。彼は言葉を一つひとつ天秤にかけて選びとり、カンマをどこに打つべきかで最後の最後まで議論した。内面の奥深くにまで下りていくような、祖母が望んだ存在に最大限近づこうとしているかのような作業ぶりで、彼は大統領選への出馬表明の直前までこの著作の最後の仕上げに打ち込んだ。

加えてエマニュエルは、妻ブリジットが「ほとんど病気」と語るほどの本好きだ。彼は「他人に本以外のものを贈ったことがなく、本屋にしか行かない人」で、ブリジットの孫娘にこういわれたことがある。

「ねえ、世の中にはおもちゃ屋さんだってあるんだよ!」

さらに彼は、ロプス誌のジェローム・ガルサン記者に、「私にとって書くことが最高の行為だ。書くことをいつも考えている。失った楽園を思うように」と”告白”している。彼は政治と文学のあいだに関係を築くことで、こうきっぱり断言できるようになった。

「私には書くことなしに、現実と現実を超越したもののあいだの関係を築くことはできない」

エマニュエル・マクロンがさまざまな選挙集会で、文学哲学著作から引用を繰り返し口にしていることも、彼の文人気質の表れだろう。

彼はスピノザの「悲しみの情熱」やバルザックの「人間喜劇」にしばしば言及するが、これはインターネット時代を生きる私たちに、文人哲人政治化としてのイメージを、つまり、ほかの政治家とは違うのだというイメージを植えつけようとするための力強いシグナルのようなものだ。

すべてはお祖母さんのため より

「つまり、すべてはお祖母さんのためということですか?」

私たちは10分ほど前からエマニュエル・マクロンの車の後部座席に座っていた。マクロンはマイエンヌ県の農場をじっくり視察したあと車に戻ってきたところだった。彼は農場にはそぶわないタウンシューズとズボンの裾についた泥をウェットティッシュで拭きとると、私の質問に一瞬驚いた表情をを浮かべ、窓の外に視線をさまよわせてつぶやいた。

「ええ、たぶん……、ええ、たぶん、すべて」

マクロンは自分が大統領を目指したのは祖母のため……選挙集会で何度も言及し、彼が大統領府エリゼ宮)で働き出した直後に亡くなったあの祖母マネットのためだと認めた。

「祖母が生きていたら、彼女がいまのこの時期をどう過ごしていたかわからない。おそらく不安でいっぱいだっただろう」

だが、自分が特別な運命を背負っているという確信を彼に抱かせたのは、そもそもこの祖母ではなかったか? そう訊ねると彼は、甲高くなりがちないつもの声音ではなく、しんみりとした穏やかな口調で答えた。

「特別な運命を背負っているなどと祖母にいわれたことはない。だがおそらく祖母が、そんな運命をもてるように私を強くしてくれたのだ。彼女はとても厳しい人で、私を無条件に愛してくれた。これは人生でなかなかあることではない」

心が揺さぶられたのか、彼はかろうじて聞きとれるぐらいの小さな声で続けた。

「そんなふうに愛されたことで自由になれた。本当に驚くほど幸運だった。祖母のおかげで大きな自信と信じられないほど大きな自由を手にすることができた。だがその半面、義務も課せられた。自由を得た代わりに(彼は咳払いをした)、何事にも真面目にとり組まなければならないという考えが身に染みついた。祖母自身がそういう人だったから。だが、たぶん……。祖母がそばにいなくなってしまったいまこのときに、私は大統領選という戦いに身を投じた。祖母が生きていたら、私のことをどうかしてると思っただろう」

彼はほとんど子どもが声を詰まらせるようにしていい添えた。

「だが、たぶん、祖母は好きなようにやらせてくれただろう」

口調も内容も感動的な告白だった。彼は自分が政治を志したことに祖母が大きな影響を与えたと認めているが、政治家になるについて祖母と話したことはないという。だが、自分が政治家になるか、政治家にならないまでも何か社会的な活動をすることになると祖母にはわかっていたと確信している。

「祖母はつねにそんなふうに考えていたはずだ」

いまや子どものような声でそういいつつも、彼はあくまで主張した。

2018-07-08

じじぃの「仮想現実の世界・ブログが命取りになる?週刊現代」

06:04

【犯行声明】有名ブロガーHagex氏殺害犯人は はてブログ低脳先生」との情報 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=ICir803qubE

「本当の引き金は6月10日の”増田”ではないか」Hagexさん殺害事件、親交のあったおおつねまさふみ氏に聞く 2018.06.26 AbemaTIMES

「今回、岡本顕一郎という本名で、ネットセキュリティ専門家だったことが報じられていたが、それらは事件とは全く関係がなく、容疑者の恨みを買ったのはHagexというハンドルネームの方だった」。

一方の松本容疑者は「保育園落ちた日本死ね!!!」で有名になった、はてな社の『はてな匿名ダイアリーはてなアノニマスダイアリー、通称"増田")』と『はてなブックマーク』というウェブサービス上で誰彼構わず「低能」などと誹謗中傷を繰り返していたことから、いつしか他のユーザーから「低能先生」と呼ばれるようになっていたという。

https://abematimes.com/posts/4440615

週刊現代 2018.7.14号

刺殺されたブロガーは「セキュリティ専門家 より

「今日はあえて言っちゃいますけど、あなたは顔出しするべきじゃありませんでしたよ!」

6月24日福岡市の創業支援施設で人気ブロガーのHagex氏(岡本顕一郎さん・41歳)によるネットの勉強会が開かれた。会の休憩時間、ある男性ファンが冗談交じりに彼にこう言っていたという。そして約1時間後、その予言は現実そのものとなってしまう。

参加者の女性は語る。「Hagexさんは、ネット上の記事や炎上をまとめる『ネットウォッチャー』として知られていました。ネットの有名人が福岡まで来るということで、ファンは大興奮。過去の炎上話などで笑いが起きていました」

後半のトラブル対策では「異常なクレーマーには、否定も肯定もせずじっくり話を聞くしかない」という話も出ていた。

そして皮肉にも、そんなクレーマーの恨みによって惨劇は起きた。勉強会が終った20時ごろ、岡本さんは会場の外から侵入した松本秀光容疑者(42歳)にナイフで刺し殺された。岡本さんは首や背中を刺され、あたりは血の海と化した。

松本容疑者は、ネット上で他人を誹謗中傷する「荒らし」行為を繰り返していた。岡本さんは、こうした行為をサイト運営者に通報し、自分のブログでまとめたことがあり、それが恨みのもととなった。松本容疑者の父は本紙に対し「42年間、人殺しにするために育てたわけではなかけんですからね」と肩を落とした。

亡くなった岡本さんは、ブロガーとしてだけではなく、ネットセキュリティ専門家としても有名だった。勤務先の社長・高野聖玄氏は語る。

「海外のサイバー攻撃を研究し、若くして業界の生き字引的存在でした」

また、友人によれば8月からは「業界に新しい風を起こしたい」と退職し、新しいビジナスを始める予定だったという。

ネットの「セキュリティ」の専門家も、理不尽な暴力の前にはなすすべもなかったのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。

2018.7.14号 『週刊現代』に「刺殺されたブロガーは『セキュリティ専門家という記事が載っていた。

ネットのSNSを通じて相手と接触することで殺意というのはありえるだろうが、ネット上でのやりとりだけで人を殺すというのには驚いた。

私の場合、現実の社会でどこに居ても馴染めなかった。

ネット空間だけが私の居場所だった。

ネットという空間は仮想空間と思っていたら、現実の空間だったのだ。

じじぃの「科学・芸術_539_ソ連の崩壊・ペレストロイカ」

06:02

Good bye、Lenin!DDR GDR! 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=llYaPDRojVE&list=PLD5792C3227A79302&index=40

ソビエト連邦の崩壊

ソビエト連邦 崩壊 NHK名作選(動画他)

12月25日、ソ連ゴルバチョフ大統領が辞任し、これを受けてソ連邦を構成する各共和国主権国家として独立した。

この年の8月、保守派グループが権力奪取をめざしてクーデタをおこしたものの、ロシア共和国エリツィン大統領が民衆とともに反撃しクーデタ未遂に終わった。この過程でソ連共産党の権威が失墜し、ソ連邦を構成する共和国のすべてが独立を宣言した。1917年ロシア革命で成立したソビエト連邦は崩壊した。

https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009030239_00000

『グッバイ、レニングラード ソ連邦崩壊から25年後の再訪』 小林文乃/著 文藝春秋 2018年発行

グッバイ、レニングラード より

1991年12月までに、ソ連邦構成共和国はすべて独立。地球の陸地面積の6分の1を占める超大国であったソビエト連邦は、1991年12月25日に地上から完全消滅した。

ロシア革命勃発から、74年目の崩壊劇であった。

ゴルバチョフペレストロイカとは、結局何だったのか。ロシア語で「立て直し」を意味する改革は多岐にわたったが、彼が国民に訴えていたことはごくシンプルだったように思う。

「8時間はちゃんと真面目に働き、仕事中の飲酒はやめましょう。官僚賄賂を取らず、一党支配を改め、情報は国民に正確に開示しましょう」

スターリンが死んだ日、まだ少年だったゴルバチョフは棺を見るため、モスクワの夜道をひたすら歩いたのだという。少年は棺を前に、これから国民はどう生きていったらいいのかと、悲嘆にくれたそうだ。

しかし、後にスターリン政権の実態を知る立場となり、ゴルバチョフは「スターリンと共に歩むことはできない」、との結論に達したのだという。

結果的にゴルバチョフは望まずして、ソビエト連邦の看取り役となった。

    ・

1991年12月25日、モスクワ時間19時、長年クレムリンに翻ったソビエトの深紅の国旗が、ゆっくりと降ろされた。

その光景を、私は自宅のリビングで唖然と見つめていた。ソ連が消えてしまった? そんなバカな。ラリサや、パパやママや、コルホーズの家族、オーリャはどうなるの?

その隣で母は「やっぱりこうなったのね」と神妙な顔で言った。

父はそれに対してなにかに反論し、そのうち2人は全共闘世代らしく、激しい議論を始めた。やがて言い争いになり、それは深夜まで続いた。

その時の議論の内容を、いつか母が話してくれたことがある。

「お父さんと話したのは、所詮は机上の空論でしかないんだ、ということだった。どうにもならない人間の格差を、せめて経済面から解消しようと考えらのがマルクス経済学共産主義の発想だったわけでしょう。能力のある、なしも含めて、平等に幸福感のある社会。それが基本的な命題としてあったはずで、私たちはそのために戦ったんじゃなかったの?

なのに、結局ソ連はこうなってしまった。学生運動のときも、最後は内ゲバに向いてしまって、卒業の頃には2人ともげんなりしてたじゃない。どうしてこうなるのかしらって。そうしたら、『お前に何が分かるんだよ』って、ゆうちゃんはいつもそう言って私に怒るのよ」

石原裕次郎に憧れていた父は、ちょうど自分の名前も近いので、母は自分のことを「ゆうちゃん」と呼ばせた。

なんでお父さんと結婚しちゃったのよ、と冗談交じりに聞くと、母はいつも遠くを見るような目でこう言うのだった。

だって、学生運動のときのゆうちゃんはキラキラしてて、とっても勇敢で、本当に何かが変わるかもって、そう思ったのよ――。

ソビエト連邦が崩壊してから、父はしばらく元気がなかったように思う。母のヒーローは、ソ連の崩壊と一緒に消えてしまった。かつての彼の輝きを、私は知らない。

ふらふらと虹を掴むように生きてきた父の青春時代が、ついに終ったのだ。

2018-07-07

じじぃの「中央外事工作会議・米中貿易・新冷戦か?プライムニュース」

06:04

米中貿易戦争 切るカードが無くなる「習近平」!ドル流入押えられ日本にすり寄る世界一の借金王! 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=IVnbwQI6Oeo

米中貿易戦争

【田村秀男の日曜経済講座】米中貿易戦争の行方 「恐竜中国直撃のトランプ弾 2018.7.22 産経ニュース

中国発券銀行である中国人民銀行は自身が決める基準交換レートによってドルを買い上げ、人民元資金を発行し、国有商業銀行国有企業、地方政府へと流し込む。生産設備や不動産開発など国内投資が盛んに行われ、経済の高度成長を実現する。最大のドル供給源は米国の対中貿易赤字である。

その累積額は人民銀行資産を押し上げ、GDPの拡大と連動することが、グラフでは一目瞭然だ。

https://www.sankei.com/premium/news/180722/prm1807220010-n2.html

プライムニュース 「米中貿易“新冷戦”か 4兆円弱“制裁関税” トランプと習の真意は」 2018年7月6日 BSフジ

キャスター竹内友佳、松山俊行 【ゲスト】片山さつき自由民主党政調会長代理 参議院議員)、デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)、韓暁清(日中新聞代表取締役社長)。田村秀男(産経新聞特別記者・編集委員論説委員

先月、アメリカ中国が相次いで、互いの国からの輸入品に25%、約500億ドル相当の追加関税を課すと発表、今月6日にはその内340億ドル分を発動するとした。

中間経済摩擦の激化に対し、世界経済減速への警戒感が高まり、株価の下落傾向や新たな“冷戦”への懸念が広がっている。報復の連鎖と化した“米中貿易摩擦”はいったいどこまで続くのか?

また、アメリカの一部メディアは、トランプ大統領WTO世界貿易機関から脱退したいとの意向を、政権高官に繰り返し伝えていると報道。ムニューシン財務長官は即座に否定したが、数々の“想定外”を実行してきたトランプ大統領だけに、その行方が注目される。

提言 「米中における日本の立ち位置」

田村秀男 「中国自由化を求める」

 トランプのやり方が強引だという見方もあるが、それに対して危機にさらされてしまうことがある。なぜそうなるのか。中国は一党支配によって政治も経済金融もことごとく全体主義だからだ。こうした硬直的なものを解きほぐさない限り中国からの脅威を感じる。トランプの砲弾は一発でこれを国家微塵になるほどのものを秘めている。中国国民にとっても自戒作用にもなる。中国はもっと柔軟なシステムに移行したほうがいい。安倍さんも中国にこういった方面で対話をしたらいい」

デーブスペクター 「日本は貿易戦争に参加するのはやめチャイナ」

 ちょっとダジャレですが。

韓暁清 「協議しながら未来に挑戦。世界の安定と平和」

 対話する。戦争にならないように対話したほうがいい。

片山さつき 「経験ある仲介国」

 日本は戦後自由化を進めてあらゆる貿易摩擦を経験してきた唯一アジアからのG7の国だ。お互いの間を仲介できるのは日本だけだ。日本の経験をもって中国はもっと自由化、国際化を進めていけば、必然的に民主化も進んでいくことになる。

前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d180706_0

後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d180706_1

プライムニュース 「検証“世界統治” 中国の野望 米国第一主義 アメリカの戦略」 2018年7月4日 BSフジ

キャスター斉藤舞子、松山俊行 【ゲスト】若宮健嗣自由民主党国防部会長 衆議院議員)、古森義久産経新聞ワシントン駐在客員特派員)、朱建榮(東洋学園大学教授)

先月27日、アメリカマティス国防長官北京会談した中国習近平国会主席。中国国防省によると、習主席は会談で「米中関係は、最も重要な二国間関係の一つ」と指摘した一方、米中間の火種である南シナ海台湾などの問題について、「われわれの態度は揺るぎない」と強調、従来の立場を繰り返し、アメリカをけん制した。これに対し、マティス長官は「リスクを管理し、衝突を避けることを望む」と述べ、習主席が主権や領土をめぐる問題で譲歩しない姿勢を重ねて示したことで、米中間の溝が改めて浮き彫りになった。

また中国外交政策に関する重要会議である中央外事工作会議で習主席は、「中国の特色ある大国外交」を提唱、国際秩序を今後、中国が主導する姿勢を示した。

“世界統治”を目指す姿勢を明らかにした中国、対照的に「米国第一主義」を掲げ、外交的孤立を深めるアメリカ中国の野望とアメリカの戦略を読み解くとともに、激変しつつある東アジア情勢における日本外交への影響と対応策などについて考える。

徹底検証 中国“新”外交戦略・周辺外交米国の関与

中央外事工作会議

外交戦略の最重要会議

・3回目の開催(1回目2006年 2回目2014年

・政治局常務委員7人と王岐山国家副主席などが出席

中央外事工作会議が22、23の両日、中国北京で開かれた。

松山俊行、「トランプ政権は、国防の最優先課題は”テロ”ではなく、”中露との長期的かつ戦略的競争”と定義づけているが、このような米国の姿勢が中国の”中央外事工作会議”に影響を与えているのか」

若宮健嗣、「中国経済的にも軍事的にも大きくなっている。習近平中国における地位が確立したので、これからは外交政策にもはっきとした方向を示し、中国国内でこれを徹底していこうとしてしている。表面には出ていないが米国をかなり脅威として考えているのではないか」

徹底検証 中国“新”外交戦略習近平主席が示したビジョン

中央外事工作会議での重要談話

中央外事工作会議で、習近平中国国家主席は会議で重要演説を行った。

今後の方針

人類運命共同体構築の旗幟を高く掲げ、グローバルガバナンスシステムがさらに公正で合理的な方向への発展を進めなければならない。

松山俊行、「大国外交という言葉の意味する部分は米国をかなり意識して書いているのか」

古森義久、「中国米国太平洋を分けようと言っている。あくまでも米国と新型2国関係(G2)、対等の立場で言っている。さらにやがては中国米国を超えて世界を先導していくんだということを謳っている」

若宮健嗣、「南シナ海で島を造って軍事化しないと言っていたのに軍事基地化した。世界のみなさんと仲よくやっていきましょうというのであれば現実として見せなければ信用できない」

古森義久、「中国の対外姿勢のパターンとして米国との関係が悪くなると日本に対して一時的にでも平和のオリーブの枝を差し出してくるが、中国の基本的な対日政策は変わらない、かなり敵対性がにじんでいる。中国が周辺外交を展開する時に一番気にするのは米国との関係。尖閣諸島について全く中国は譲らないだろう。米国の方が日本よりもずっと尖閣諸島での武力衝突を心配している。日本にとって北朝鮮よりももっと危険な危機尖閣諸島問題だ」

じじぃの「科学・芸術_538_交響曲第7番(ショスタコーヴィチ)」

06:02

ショスタコーヴィッチ:交響曲第7番:バーンスタインシカゴSO 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=1nzZoRmQdQM

交響曲第7番(ショスタコーヴィチ

交響曲第7番(ショスタコーヴィチ ウィキペディアWikipedia) より

交響曲第7番ハ長調作品60は、ソ連作曲家ドミートリイ・ショスタコーヴィチの作曲した交響曲である。

1942年3月29日に「プラウダ」紙上にて

 「私は自分の第七交響曲を我々のファシズムに対する戦いと我々の宿命的勝利、そして我が故郷レニングラードに捧げる」

と作曲者によって表明されたことから『レニングラード』という通称を持つ。

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『グッバイ、レニングラード ソ連邦崩壊から25年後の再訪』 小林文乃/著 文藝春秋 2018年発行

街はまだ生きている より

1941年11月22日からトラック輸送が本格的に始まったが、開設から1週間かけて支給された食糧は小麦粉800トンで、2日分にもならない量だった。

しかも、この7日間で40台ものトラックが落ち、湖底に消えたのだ。

皮肉なことに、市内は凍死者で溢れているが、市民の食糧を確保するのは、まだまだ寒さが足りないということになる。

氷が厚くなるにつれ、徐々に氷上道路も増えてゆき、真冬には最大で60本もの道路が曳かれた。12月9日にはソ連軍による決死のチフヴィン奪還により、鉄道連絡が再開される。

多くの犠牲を払ったラドガ湖作戦も、ついに機能し始めたのだ。

      ・

「命の道」の開通、そして皮肉なことに多くの市民の死によって、市内の食糧事情は多少改善され始めた。なにせ、ひと冬で生きている人間自体がぐっと減ったのだ。

やがて、栄養失調の患者に対し、必要最低限の医療と、わずかながらの食糧が提供される「スタツィオナール」という施設が開設される。

急ごしらえの療養所のようなもので、劇場や学校の教室なども利用し、市内各所で餓死寸前の人々の受け入れが始まった。

レニングラード随一の名門ホテル「アストリア」内にも、大規模なスタツィオナールが開設する。ここではほぼ全客室の400床が転用されたが、主に学者や作家、文化人などを対象として、うち約200床が用意されたそうだ。

ホテル・アストリアは、昨日訪れたイサーク大聖堂の斜め向かいにある。茶色の外壁が一流ホテルの重厚感を醸し出し、等間隔で並ぶ特徴的な赤のシェードは展望台からも真近に見えた。

ヒトラーは、レニングラードを占領した暁には、このホテルで祝賀会を開く計画を立てていた。もしそのプランが実現していたら、レニングラードの顔であるイサーク大聖堂を窓越しに眺めつつ、陥落をシャンパンで盛大に祝ったことだろう。パリでそうしたように。

      ・

ではその頃、ショスタコーヴィチはどうしていたのか。

前年末に完成した交響曲第7番は、今や国にとって重要な意味を持っていた。

スターリンはこの作品が国民、ひいては諸外国にもたらす大いなる宣伝効果を鑑み、軍を挙げての支援を決定した。

2月13日、政府機関紙『イズベスチヤ』には、ショスタコーヴィチのこんな論文が掲載された。

「私には夢があります。近い将来、私の故郷であり、私に霊感を与えたレニングラードで『交響曲第7番』が演奏されることです」

この時、ショスタコーヴィチ疎開先であるクイビシェフでは既に、交響曲第7番の初演に向けたリハーサルが行われていた。指揮はボリショイ劇場指揮者サムエル・サモスード、演奏はボリショイ劇場管弦楽団である。

ショスタコーヴィチはリハーサルには必ず立ち合い、じっと耳を傾けていたという。

1942年3月5日、交響曲第7番は、クイビシェフのボリショイ劇場で、世界で初めて演奏される日を迎えた。

演奏の前に、ショスタコーヴィチ演説を行い、その内容は後日『プラウダ』紙に掲載された。

  ヒトラーに対する我々の戦いが正義の戦いであることは、火を見るより明らかです。我々は祖国自由と名誉と独立を守るため、闘っています。自分体の文化、科学、芸術を始め、自ら創造し築き上げたすべてのために闘っています。ソビエト芸術家たちは、今起こっている歴史的対決を傍観することは決してありません。……私はこの《交響曲第7番》をファシズムに対する我々の闘争と、来たるべき勝利と、そして私の故郷レニングラードに捧げます。

                 『戦火のシンフォニー レニングラード封鎖345日目の真実』

かつて彼をあれほど苦しめた『プラウダ』紙である。多少演説内容の改変はあるかもしれないが、この演説は国民に勇気を与え、全世界に感動を与えた。

なぜ、全世界かというと、演説、続く初演の模様はソビエト全土だけでなく、イギリスアメリカにもラジオ放送されたからだ。レニングラードが包囲されて以降、それは最大のビッグイベントだった。

しかし、肝心のレニングラードだけは放送されなかった。電力不足に加え、有線放送以外を禁じられていたこともあるのかもしれない。

レニングラードのための交響曲が初演されたことを、市民はまだ知らない。

2018-07-06

じじぃの「脳でコントロールされている唾液の種類と量!雑学に強くなる本」

06:07

ガッテン! 2018年7月4日 【免疫力アップ&口臭予防!唾液パワー全開SP】 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=LLjnwL910oM

赤ちゃんのよだれ

ガッテン! 「免疫力アップ&口臭予防!唾液パワー全開SP」 2018年7月4日 NHK

【司会】立川志の輔小野文恵 【ゲスト】高橋英樹はしのえみ指原莉乃

ストレスを感じると一時的に減ってしまう唾液ですが、ストレスの原因が取り除かれると、唾液の量は元に戻ります。しかし近年、ストレスの原因がなくなっても、唾液の量が元に戻らないという人が増えています。「ドライマウス」と呼ばれ、患者数は推定800万人といわれています。

ドライマウスになる原因は、降圧剤などの薬の副作用口呼吸、唾液腺自体に障害が出るシェーグレン症候群という病気などがありますが、これらに当てはまらない患者さんも多くいます。近年その原因ではないかと新たに注目されているのが「脳」です。 最初は何かのストレスを受けて唾液量が減ります。しかしそのストレスが長期化するなどの原因で、脳が、ストレスを感じやすい“ストレス脳”に変化。すると「口の乾き」自体もストレスと感じるようになり、元のストレスが取り除かれても、延々と唾液の量が戻らなくなるのではないか、というのが仮説の一つです。

http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20180704/index.html

『「雑学」に強くなる本―読んでびっくり!知って得する!』 A・レオクム/著、竹内均/訳 三笠書房 1998年発行

リンゴを食べたときとクラッカーを食べたときでは、出る唾液の種類が違う? より

今、ここでレモンを食べようとしている自分を想像してみよう。口中に唾液が流れ出してきたのではないだろうか。

これは唾液腺の面白い一面である。唾液は機械的に分泌されるのではなく、脳でコントロールされて機能するのだ。唾液腺は3対ある。耳の下、舌の裏、そして下アゴの下である。

唾液腺から分泌される唾液は、自動的にその場にふさわしい量と質になる。水分の多い食事を摂る動物にはほとんど唾液は出ない。

また、魚には唾液腺がない一方、穀物を好む鳥の唾液腺はよく発達している。

牛が新しい食事をするときに出る唾液の量は、約20リットルにも上る。

人間のいちばん大きな唾液腺では、一生のうちに約2500リットルの唾液を分泌する。

人間の各唾液腺はおのおの独特の働きをしている。耳の下にある耳下腺は唾液腺の中で最も大きく、サラサラとした水のような唾液を大量に分泌する。この唾液の主たる目的は、食物をよく薄め、湿らせることである。

アゴのそばの腺は異なる種類の唾液を分泌する。食物を”滑りやすく”する唾液である。

これら2つの唾液腺は、摂取した食物によって分泌状態が決まることが多い。

果汁の多いリンゴをかじったときには湿らせる必要がないので、下アゴの腺は作用しない。

しかし、パリパリしたクラッカーであれば、耳下腺の出番であり、水のような唾液が大量に分泌される。

人間の唾液にはアミラーゼと呼ばれる酵素が含まれている。この酵素デンプンに作用して分子をデキストリンに分裂させ、麦芽糖にする。

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どうでもいい、じじぃの日記。

7月4日、NHK ガッテン! 「免疫力アップ&口臭予防!唾液パワー全開SP」を観た。

レモンを食べようとすると、口中に唾液が溜まる。

唾液の種類と量は、脳がコントロールしているのだそうだ。

ストレスは、唾液の分泌に大きく影響し、ストレスが続くと「ドライマウス」状態になりやすい。

ストレスが解けたら唾液の量も元に戻るかと思うと、元に戻らない人も多いのだとか。

この頃、やたらと喉に痰がからむようになった。

不思議に、起きている間は咳が出るのに、寝ている間に咳き込むことはない。

ドライマウスは、何かに没頭して気をそらすことで改善されるのだそうだ。

じじぃの「科学・芸術_537_サイトカイン・インターロイキン(IL)」

06:04

Cytokines - IL-1, IL-6,IL-8, IL-12 & TNF-alpha - Secreted by macrophages 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=YAtLnIxWK0o

 インターロイキン8(IL8)の立体構造

Interleukin

●IL-1:Interleukin-1

・IL-1は、IL-1αとIL-1βが存在し、同じレセプターに結合することが知られている。生体内で産生されるIL-1は90%がIL-1βであり、単球をはじめ、樹状細胞や好中球、T細胞、B細胞マクロファージ、内皮細胞、滑膜表層細胞から産生される。IL-1の産生は、LPS刺激、TNF- a刺激、Th細胞の相互作用などで惹起される。

●IL-2

・IL-2は、主に活性化T細胞(Th1細胞)から、その他、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)、CD8+T細胞細胞障害性T細胞:Tc細胞)から産生される。

・IL-2の受容体はα鎖(CD25)、β鎖(CD122)及び共通γ鎖(CD132)の3つの細胞膜表面タンパク質から構成される。β鎖(IL-15と共通)はJAK1と、γ鎖はJAK3とそれぞれ会合し、MAPK経路、PI3K-Akt経路、JAK-STAT経路(STAT5など)によってシグナルを伝達する。

●IL-8(CXCL8)

・IL-8は末梢血単球、組織マクロファージ、NK細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞、上皮細胞、ケラチノサイト、メラノサイトなどから産生される。LPSやクレスチン、IL-1、TNFなどの刺激で産生が誘導される。

http://www.geocities.jp/norihisamikami/interleukin.html

『カラー図解 分子レベルで見た体のはたらき―いのちを支えるタンパク質を視る』 平山令明/著 ブルーバックス 2018年発行

サイトカイン より

細胞はお互いに緊密に連絡し合い、生命活動を調和のとれたものにしている。1つの細胞が他を無視して増殖を始めれば、それは結局ガンということになる。お互いが自重しながら、最終目的のために協力している。そのために、細胞同士が連絡に使う一群のタンパク質分子(信号伝達タンパク質)があり、それをサイトカインと呼ぶ。

サイトカイン免疫を調節する働き、ガンを抑制する働き、ウイルスを駆逐する働き、細胞の増殖や分化を調節する働きなど、非常に重要な働きをしている。この調節がうまくいかないと多くの病気が引き起こされるので、サイトカイン医薬品になる可能性が高く、たくさんの研究や開発が行われてきた。サイトカインには、インターフェロンやインターロイキンなどがある。

インターフェロンには、一時「夢の抗ガン剤」ということで、非常に脚光を浴びた分子である。ウイルス感染したほとんどの動物細胞インターフェロンを作り、その破壊を免疫系にご注進申し上げる。免疫系はそれに対して、キラーT細胞マクロファージという、感染した細胞専門の殺し屋を受けもつ特殊部隊を編制して、感染細胞の破壊を指示する。

また一方で、インターフェロンウイルス感染した細胞ウイルスに対抗する物質を作らせ、自力更生の指導にもあたる。ガン細胞にもこのような自力更生を促すので、「夢の抗ガン剤」と期待されたのである。しかし重い副作用もあることがわかり、「夢の」という部分がいささか色あせたが、現在でも様々のガンやウイルス性の疾患に用いられている。

     ・

白血球は防御体制の1つの要であり、その防御体制を実際に運営するために一群の連絡要員を作り、個々に独自のミッションを与える。この連絡要員のことをインターロイキン(IL)と言う。インターロイキンとは英語で「白血球の間」という意味であり、文字どおり白血球の間の連絡係である。インターロイキンには、その働きによっていくつかの種類がある。

インターロイキン1(IL1)は侵略の第一通報者であり、この通報を受けてTリンパ球がスタンバイ状態になる。Tリンパ球のミッションは抗体の生産と標的細胞の破壊である。Tリンパ球が侵略者と闘っている間中、Tリンパ球を活性化した状態に保つのがIL2の働きである。インターロイキン8(IL8)というタンパク質感染部位近くの白血球から分泌され、他の白血球を呼び寄せる役目を果たしている。難しい言葉で言えば、白血球の走化性因子である。感染部位にいる白血球はこのIL8をさながら照明弾のように打ち上げて、仲間の白血球の注意を促す。

図(画像参照)にヒトのIL8の立体構造を示す。IL8は二量体からなる。2つのサブユニットが共同してきれいな反平行の2本のβシート1枚と、その一方の面にあるやはり反平行の2本のαへリックスを構成する。著者は美しいタンパク質構造の1つに数えているが、いかがだろうか。また、IL8が免疫に関係するMHC分子と非常によく似た立体構造をとっているのは、偶然の一致だろうか。

2018-07-05

じじぃの「2022ワールドカップ・青い悪魔・日本代表とは?ヒトはなぜ争うのか」

06:30

Belgium v Japan - 2018 FIFA World Cup Russia - Match 54 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=fJeJuc27ggE

Japan vs. Senegal: Group H - 2018 FIFA World Cup Russia

日本代表2022年カタールW杯の中心選手は誰だ? 7月3日, 2018 Football Tribe Japan

ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦で日本代表ベルギー代表に敗戦。ベスト16で大会を去ることが決定した。

これから日本代表2022年カタール大会に向けた準備を進めていくことになる。そこで、今回は4年後に「30歳以下」である選手をご紹介したい。

https://football-tribe.com/japan/2018/07/03/59518/

『ヒトはなぜ争うのか―進化と遺伝子から考える』 若原正己/著 新日本出版社 2016年発行

スポーツの祭典と地球の未来 より

世界的なスポーツの3大祭典は、4年ごとに開かれるオリンピックパラリンピック、さkツカー・ワールドカップ、そしてラクビ―世界大会だと言われれいる。日本ではオリンピック大会が1番人気だが、世界的にはFIFAサッカー世界大会が、国連の加盟国(193ヵ国)を上回る参加国・地域数(203ヵ国)を誇り、人気、観客とも1番だ。2019年に日本で開催される予定のラグビー世界大会は、これまで日本での人気がなく心配されていたが、2015年イギリス大会で日本チームが強豪南アフリカを破り、予選リーグで3勝を挙げる大活躍して人気上昇中だ。

     ・

サッカーはもともと戦争の代替行為だと考えられる。サッカーの起源については諸説あるが、1番有力なのは、中世イングランド説。8世紀頃のイングランドでは戦争に勝利した側が、敵国の将軍の首を切り取り、その首を蹴って相手を貶(おとし)めると同時に戦争に勝利したことを称えたことが始まりとされている。それが、民衆のある種のゲーム(モップゲーム)という「祭り」とも「遊び」ともいうものになった。王妃が将軍の首に見立てた球(ボール)を城から投げ、それを民衆が一斉に隣町の門(ゴール)まで競い合って蹴り込むというものだったらしい。もともとは相手を侮辱するためにやられたのだ。こうした野蛮な風習が背景にあるからか、今でも興奮したファン乱暴を働く、乱闘する、場合によっては死を招く事件が多発する。

体をぶつけ合うスポーツの多くにはこうした背景があるので、ある意味では戦争の代替行動といってよい。だから、そこにきちんとしたルールや相手に対するリスペクトがなければ、単なる野蛮な戦闘行為、けんかと一緒になってしまう。偏見や差別があったらサッカーをはじめとする多くのスポーツは成立しない。ルールにのっとり、フェア・プレイの精神で戦うことで、観るものを興奮させ、感動させるのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。

ベルギーに牙をむいた”青い悪魔” サッカーW杯カタール 2018年11月4日 未来予測新聞 より

2022年カタールワールドカップアジア勢唯一、決勝トーナメントに進出した日本代表は、2日に行われたベルギー戦で 3-2 と勝利し、ベスト8入りを果たした。

FIFAランク3位のベルギーと対戦した16位の日本は、前半に原口元気乾貴士のゴールで先制し、後半は終了間際に大迫勇也半端ない劇的なゴールで、念願の8強入りを果たした。

赤い悪魔”と呼ばれるベルギーに対して、日本は前回ロシア大会でFIFAランク61位だったが、今回カタール大会までにFIFAランク16位にまで順位を上げ、”青い悪魔”と呼ばれようになった。

だそうです。

信じるか信じないかはあなた次第です。

じじぃの「科学・芸術_536_ブラインドサッカー(視覚障害者サッカー)」

06:28

ブラインドサッカーasahi.com HPより)

音鳴る球、合図はポイ!…ブラインドサッカーのルール 2015年8月24日 朝日新聞デジタル

【ボールは音が鳴る】

 ボールの大きさはフットサルと同じ。転がると「シャカシャカ」と音が鳴り、アイマスクをした選手も位置がわかる。

【守備の合図はボイ!】

 選手は相手ボールを奪いに行く際、「ボイ」と声を出す。相手に存在を知らせて危険な衝突を避けるためのルールで、声を出さないと反則を取られる。

https://www.asahi.com/articles/ASH8S463JH8SUTTO006.html

『間違う力』 高野秀行/著 角川新書 2018年発行

てきとうでも「今、はじめる」ことが大事 より

「国際」とか「世界」と名がつくと、とたんに緊張してしまい、「ちゃんとせねば」と無理な一流志向に走るのが、私たち日本人の悪癖である。

アジアの人にはそれが希薄なわけだが、ヨーロッパの人もあまりないらしい。

10年ほど前、なぜか視覚障害者の行うサッカーブラインドサッカーに興味をもち、ときどき一緒に練習したり、海外遠征についていって半分取材、半分手伝いみたいなことをやっていた。

ギリシャ第2の都市テサロニキでブラインドサッカーの第1回世界クラブ選手権というものがひらかれた。

ブラインドサッカーは、当時は世界的にも歴史が新しかった。参加国も競技人口も少なかった。ワールドカップはすでに行われていたが、競技人口が極端に少ない国やまだ自前で資金や設備を調達できない国では、ナショナルチームが組めずワールドカップに出場することができない。そこで、国籍に関係なく参加できる国際大会を行おうということになったのだ。

しかし、現地に行ってみると、この大会はほんとうにいい加減なものだった。

テサロニキは有名な古代遺跡も少なければ風光明媚でもなく、まことに平凡で特徴のない地方都市である。外国人旅行者もおらず、英語もよく通じない。国際基準から程遠い。

会場もおそまつだった。更衣室が3つしかないのには呆れた。1つのコートで間断なく試合がおこなわれるため、試合を終えたチーム用に、2つとこれから試合をはじめるるチーム用にもう2つ、つまり計4つの更衣室がないと着替えができない。そんな基本的なことにも気づいていないのだ。おかげで、いつもあぶれたチームが外で着替えするはめになる。選手はみな、目が見えないから、不特定多数の人が入り交じる廊下や建物の軒先では、モノが見つからなくなったり、誰がどこにいるのかわからなくなったり、不便なことこの上ない。たいたい公共のスペースでパンツ1枚にならなければならない。

試合中も問題があった。

ブラインドサッカーは中に鈴の入ったボールを使う。鈴の音を頼りに選手が走る。だから、プレー中に、観客が声援を飛ばしたり拍手を送るのは厳禁である。鈴の音が聞こえなくなるからだ。以前、軽井沢で行われたワールドカップ前の日本代表の合宿は、「セミの音がうるさすぎる」という前代未聞の理由で中止となったという。音は命なのである。なのに、この会場の真横で、クレーン車が出て建設工事をガンガンやっている。

ブラインドサッカーがどういうものかまったく理解していない(全チームが抗議して翌日から工事は中止になった)。

また、ブラインドサッカー以外でも、同時に車椅子バスケットボールなどほかの障害者競技も行われていたのだが、会場はちっともバリアフリーになっていない。段差だらけだ。

「日本じゃ、こんないい加減なこと、あり得ないよな」と日本人選手の一人が言ったが、別の一人はこう答えた。

「そうだよな。でも、ここでは大会をやってるからな。やらない日本よりはるかにいいよ」

そうなのである。日本では障害者の大会などというと「絶対バリアフリーにしなきゃ」とか「もしケガとかしたら大変。万全を期さないと」とか緊張してしまい、予算は跳ねあがるわ、スタッフも足りないわ、と今でも大騒ぎになる。ましてや国際大会なんてよほど切羽詰まった状況でもないと、なかなかやろうとしない。

でも、テサロニキではできてしまうのだ。これだけでてきとうならできると思う。たぶん、テサロニキは文化的に特徴がなく、観光客も来ないから、「なんでもいいから外国人旅行者を来させよう」ということで、大会のホストを気軽に引き受けたのだろう。

そして選手たちの顔を見れば、多少不便だろうが不快だろうが、試合ができることが嬉しくてしかたない様子が見てとれる。車椅子だって多少ガクガクするだけで、前進不可能なわけじゃない。

    ・

平凡な地方都市テサロニキはこのままどんどんノウハウを蓄積していき、やがてはブラインドサッカー障害者スポーツの”聖地”として名を馳せる日が来るかもしれない。

ちゃんとしなくてもいい。気軽でもいい。てきとうでもいい。

でも今、はじめる。

2018-07-04

じじぃの「謎だらけのウーパールーパー・再生能力!ヒトはなぜ争うのか」

06:05

Mexican Axolotl (Ambystoma Mexicanum) 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=neugaQkE_GE

ウーパールーパー

独チームがウーパールーパーゲノム解読 再生能力の謎解明へ 2018.7.2 産経ニュース

ウーパールーパーの名前で親しまれているアホロートルゲノム(全遺伝情報)を解読したと、独マックス・プランク研究所などのチームが英科学誌ネイチャーに発表した。

塩基配列はヒトの10倍を超える約320億塩基対で、高い再生能力や進化の謎を解明する手掛かりが得られると期待される。

https://www.sankei.com/life/news/180702/lif1807020004-n1.html

『ヒトはなぜ争うのか―進化と遺伝子から考える』 若原正己/著 新日本出版社 2016年発行

ヒトと野生動物を分けるもの より

チンパンジーでは、時間がたつにしたがって大人の形、大人の形質が発達するが、ヒトの場合は、時間がたっても大人の形質があまり表れない。それを発生における異時性の違いと考える。

ヒトは、今述べた頭蓋骨の発達以外でもさまざまな発達が相対的に遅く、年齢を重ねても大人の形質があまり表れずに子どものままとどまっている。しかし、生殖機能は特に遅れることもなく発達する。それに対して、チンパンジーは体が著しく速く発達するので、時間とともに大人の形質がどんどん出現し、チンパンジーらしくなる。

このように体の発達の程度が遅いか速いか速いかの組み合わせはいろいろあるが、ヒトのように体の発達が相対的に遅く、生殖の仕組みは普通に発達する異時性の組み合わせをネオテニー幼形成熟)と呼ぶ。

つまり、ヒトはネオテニーの傾向が非常に強い。それがヒトの特徴なのだ。ヒトが人になっていったのはネオテニー的な特徴があったためだ、と考えることができる。

水族館で人気のウーパールーパーは、メキシコサンショウウオという両生類ネオテニー個体だ。体つきは子ども(幼生)なのに、性的には成熟して子どもを作ることができる大変面白い動物だ。

ウーパールーパーの1番の特徴は鰓(えら)を持っていることだ。鰓があるということは水中生活をしている。つまり幼生の状態だ。ウーパールーパー子どもの状態(幼形)のまま、生殖活動を行うことができることで有名だ。

実は、私が現役の時に研究していたエゾサンショウウオも、このネオテニーを行うことができる日本で唯一の動物としてたいへん貴重な動物だ。エゾサンショウウオ北海道全域に生息するサンショウウオだが、ネオテニーの個体群は、登別温泉の近くにあるクッタラ湖だけに生息していることが明治時代に発見された。しかし、その後、クッタラ湖に養殖魚が導入されたために全部喰われてしまい、このネオテニーの個体群は絶滅してしまった。残念ながら今は生存していない。しかし、このネオテニーという現象生物学的にも大変貴重なものだから、私たちはエゾサンショウウオネオテニーを是非再現させたいと思い、いろいろな研究を積み上げてきた。

両生類の変態は甲状腺ホルモン(チロキシン)によって促進されるから、甲状腺の働きを抑制する薬品で幼生を処理するとその変態を抑制することができる。そうすると幼生はいつまでも変態することなく、幼形のまま(鰓をもったまま)水中で生活する。しかし、体の中では生殖細胞がどんどん発達し、卵子精子ができてくることがわかった。つまり、体細胞生殖細胞の発達は別の仕組みで支配」されていることが確かめられたので、ネオテニーはありうることだと実感した。

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どうでもいい、じじぃの日記。

再生能力が高い動物といえば、プラナリアを思い浮かべる。

サンショウウオに属するウーパールーパーも、高い再生能力を持っているらしい。

例えば、イモリの足を切ると、イボのような再生芽ができて、そこから新しい足がニョキニョキと生えてくる。

これらの動物は、体のあちこちに幹細胞と呼ぶ特殊な細胞が存在している。欠落が生じると幹細胞から分化が再出発する。

7月2日の新聞に、「独チームがウーパールーパーゲノム解読 再生能力の謎解明へ」が記事が載っていた。

ウーパールーパー塩基配列はヒトの10倍を超えるのだという。

この膨大な遺伝子情報の中から、再生に関係する遺伝子が特定されようとしているのだ。

失った手や足が再生される時が意外と早く実現するのかもしれない。

じじぃの「科学・芸術_535_アルゴリズム・主体関係(つながり)」

06:03

How to Connect YouTube and Facebook Accounts 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=J3XOpefDNAE

人のつながり

『WE ARE DATA―アルゴリズムが「私」を決める』 ジョン・チェニー=リッポルド/著、高取芳彦/訳 2018年発行

主体性――あなたは何者だと思われているか より

グーグルによる英語から”英語”へのコード変換は、ポルトガル語の話者と英語の話者をグーグル翻訳特有の、パターンに基づく、アルゴリズム処理のロジックに結びつける。ここで見逃せないことは、こうしたアルゴリズム上の”言語”は、、”あなた”や”私”をつくったアイデンティティー付与の働きを拡張し、”私たち”へと1つにつなぎながら、私たちの社会を結びつけるという事実だ。

例えばフェイスブックアカウントがあるなら、ログインして、ニュースフィードに寄せ集められた人たちを眺めてみてほしい。怒涛の近況報告と補正しすぎたデジタル画像のアンサンブルは、無作為に表示されているわけでも、あなた自身に選ばれたわけでもない。アルゴリズムが収集・整理したものだ。10万個を超える変数定量的マトリクスに従ってデータ化された、あなたの友人の序列と呼んでもいい。フェイスブックは実際に、会話の頻度や友達になってからの期間、プロフィールを閲覧したり投稿にコメントしたりした回数などに基づき、あなたの友人たちを数値で評価して、一人残らず順位付けしている。

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アルゴリズムによる私たちのアイデンティティーが「ジャスト・イン・タイム」の一時的なものであるのと同じく、私たちの関連性のネットワークもまた、1秒ごとに変化する。電話をかけてくる相手やカフェで隣に座ってコンピューターを使っている人、メールを送ってくる人のすべてが、データ上の人間関係を生み出すからだ。この関係は一時的なもので、すぐに消え去る。また、制約がないことで「I am me (私は私)」「you are you (あなたはあなた)」というセンテンスのピリオドが消え、パーセンテージでの比較に含まれる「either/or (どちらか)」の要素が否定され、ドゥルーズガタリの「リゾーム(地下茎)」の概念的基礎である無限の「and」が嗜好される。アルゴリズム上のアイデンティティーが私たちの人格にさらなるレイヤーを加えるように、「and... and... and...」という連続は静的なものの存在を拒む。そして、私たちが止まらない時間の中を進んでいくなかでデータは新しく生まれ続け、アルゴリズムはそれを使い、集約されたデータの意味を転調させる。

こうした「and」の使われ方と、それと対を成す無常性の概念によって一つひとつのデータ化された主体関係のテンポが決まる。アルゴリズム主義において、ある人に”外国人”のアイデンティティーが割り当てられる蓋然性は、今日は51%でも、明日は49%になる可能性がある。そのように、アルゴリズムを通じた帰属が転調するということは私たちの人格をどんなに詳しく評価しても、常に最新の状態から送れを取っているということだ。しかし、この動的な主体性は、理論上は有益だ。私たちがデータに生かされている限り、「and」に基づくアイデンティティーは、平等主義者たちの幻想よりも、私たちの政治世界の生の現実にうまく適合する。そして、私たちがデータによって他者とつながる限り、「and」に基づくアイデンティティーは、私たちの生の場となってきた強力な相互関係に重点を置いている。

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つながりは、私たちのデータ化された世界の共通語であり、束縛の源であると同時に、成長の糧でもある。断片が1つあるだけのデータには何も意味がないため、リベラル主体自治性を偏愛すれば、他者が存在に餓えることになる。パターンは一人の人間からではなく、人の集まりから生まれるものだ。アルゴリズムが私たちを解釈するときに、必然的に、私たちを他者生活と結びつけることになる。この話は人間的な美しさを感じさせる一方で、統制ももたらす。”私たち”の行為に基づいて生を管理する。しかし、”私たち”も”あなた”も崩壊する可能性がある。アルゴリズムによる評価干渉するのは、アルゴリズムの言葉を使うとともに、私たちが連帯して行動する必要がある。

2018-07-03

じじぃの「出生率UP・暑い夏を避け涼しい秋・冬に励みましょう?雑学王」

06:06

映画『コウノトリ大作戦!』本予告 Storks Japanese Trailer 【HD】

https://www.youtube.com/watch?v=iGcODiR-P1M

月別出生数の5ヵ年平均 (2000〜2004年)

第1節 最近の出生動向 平成18年版 少子化社会白書 内閣府

●赤ちゃんは何月に一番多く産まれるのか

それでは、赤ちゃんは、何月に一番多く産まれているのだろうか。

厚生労働省の「人口動態統計」に基づき、2000(平成12)年から2004(平成16)年までの5か年平均をグラフにしたものが第1‐1‐10図である。7月から10月まで夏から秋にかけての時期及び1月において出生数が多く、2月から6月までの春を中心とした時期に出生数が少ない傾向となっている。

http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2006/18webhonpen/html/i1111000.html

唐沢俊一雑学王―役に立たない!でも妙に気になるムダ知識 唐沢俊一/著、ソルボンヌK子/漫画 廣済堂出版 2007年発行

「夏」のトリビア 暑い夏のセックスのほうが、男の子が多く産まれる より

ひと夏の経験」なんて歌があるくらい、夏はセックスの季節だ、というイメージが強い。

しかし、実際には男女の性欲というのは、夏には著しく減退するものなのである。まず、第1に、男性のタマ。これは極めて熱に弱い。暑い日に見ると、タマ袋はだらんと垂れ下がっているが、あれは袋のシワをのばして表面製を大きくし、放熱しているのだ。タマは精子ばかりでなく、男性ホルモンも作っているので、精力は春や冬に比べて格段に落ちる。

さらに、体力全般が落ちる。汗を大量にかくので体がナトリウム不足になり、内臓や脳神経の働きが鈍るので、当然のことながら、精力・性欲も極端に低下する。また、暑いさなかにクーラーもない部屋でセックスすると、体温が一気に上昇し、熱中症となる可能性が高い。しかも汗や吐息に含まれる水分などで、体内の水が大量に失われるため、脱水症状を起こしてぶっ倒れることもよくある。

それなのに、夏がセックスの季節とカン違いされているのは、女性の肌の露出が多くなるなど、性的刺激を受ける率が高いのと、夏休みなどの解放感が影響してのことだろう。

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どうでもいい、じじぃの日記。

男女の産み分けをコントロールする方法はあるのだろうか。

今のところ、男女の産み分けをコントロールする方法はないのだそうだ。

生まれる子供が男になるか女になるかは、卵子に最初にたどりついた精子がX染色体をもつかY染色体をもつか、という点にすべてかかっているわけで、これはあくまでも偶然の結果でしかないのです。

「暑いさなかにクーラーもない部屋でセックスすると、体温が一気に上昇し、熱中症となる可能性が高い」

1年のうち、いつ赤ちゃんが産まれるのか、統計があるのだろうか。

厚生労働省の発表では、7〜9月に産まれる赤ちゃんが多いのだとか。

10ヵ月さかのぼると、前の年の9〜11月頃、XXした人が多いということでしょうか。

男の精力は夏に弱いのだそうです。

くそ暑い夏を避け、涼しい秋・冬、XXに励みましょう。

じじぃの「科学・芸術_534_アルゴリズム・体力測定(年齢)」

06:02

Gar gets real age in Wii Sports Fitness Test 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=JrnR9sfifPE

Nintendo Wii Sports

外国人に「あなたは年齢より若く見えるね」と言うと失礼なのでしょうか? 2010/10/31 教えて!goo

回答

つまり欧米では「若さ」=未熟・無責任(というより責任を負う能力がまだ備わっていない)と考える伝統があり、若者は「私は若いが、それだけの責任を負える能力を持っている」とアピールする必要があります。

欧米に行くと、若い人ほどひげを生やしたりしているのは、このような意識の表れである、ということもえるわけです。

逆にある程度の年齢に行くと(つまりどう見ても20代には見えなくなると)若さにすごくこだわるようになります。

これは欧米にはアジアのような老人=尊敬に値する知識と経験を持つ人、という価値観がないからです。逆に老人=もう年をとりすぎて、責任や判断の能力が衰えた人、という認識につながり、アジアのように「敬老」という(社会的な)考え方はほとんどないといえます。

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/6286499.html

『WE ARE DATA―アルゴリズムが「私」を決める』 ジョン・チェニー=リッポルド/著、高取芳彦/訳 2018年発行

管理 アルゴリズムはあなたを捕まえる より

本日の体力測定はヌンチャクを使用します。ヌンチャクを用意することはできますか?」と聞かれたあなたは、「はい」を選択する。最初の種目は「かべ打ち」だ。「かべ打ちをしながら、マトに当ててください。軽く売ったり強く打ったり力加減が大切です」と説明が表示される。「スタート」という単語が点滅すると、画面が派手に光り、ラケットを握って前傾姿勢をとった小さなアバターが現れる。正面のブロック塀には大きな的が取り付けられている。あなたがバトン型のコントローラでサーブを打つと、ボールが的の中心にあたり、「残りマト」の数が10から9に減る。あなたが最新のサイボーグの腕を動かすと、アバターは跳ね返ったボールを追いかける。的に10回当てると「終了」と表示され、スクリーンが暗転する。

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結果を待つ。ランダムに選ばれた3種目をこなした結果、あなたのアバターの運動能力が評価され、「Wii Sports 体力年齢」として例えば「43」という赤い数字が飛び出してくる。画面の左側には三角形のクモの巣グラフが示される。評価項目は「バランス」「スピード」「スタミナ」の3つ。大きな三角形の内側にある薄緑色の三角形が成績を示している。「バランス」の項目は4点満点のうち3点だが、「スピード」は2点、「スタミナ」は1点止まりだった。

これは2006年に発売された任天堂WiiのゲームWiiスポーツの話だ。Wiiでの”年齢”が年齢とまったく関係ないことは、プレーして見ればすぐにわかる。関係があるのは正確さ、敏捷性、持久力だ。”年齢”という定量的理念型は抽象概念であり、あなたを”43歳”だと決めたデータを代弁する一種の指示代名詞なのである。このゲームをプレーすると毎回、誕生日でもないのに”年齢”が変化する。数字の変化は時系列で記録され、折れ線グラフで表示される。今日は”43歳”でも、明日は”80歳”になっているかもしれないし、運に恵まれるか、たくさん練習すれば、最小値の”20歳”にまで”年齢が下がることもある。

これまでに何百人もがWiiスポーツをプレーし、運悪く成績が振るわなかったときの”年齢”の測定結果に肩を落としてきた(特にボクシングをやったときはひどい)。このゲームにおける”年齢”は、あなたの推測上の体力を実証的に代替した値であり、ゲームの測定値であり、運動をさぼっていたことを思い出させる警告だ。そこで表示された数字は、夜眠るまで頭から離れなくなる。この”年齢”は典型的ん定量的理念型だが、神聖不可侵なもので、飛び抜けて高く測定されてやり直したくなっても、翌日にならないと次の測定はできないことになっている。

一方、私たちの”年齢”は明らかに権力と結びついている。”年齢”もそうだが、定量的理念型は、私たちの人格に関する意味を生み出す。そしてWiiスポーツの場合、その意味によって、私たちは自信を持ったり、なくしたりする。これは、権力による規律の一形態であり。ミシェル・フーコーが理論化し、パノプテイコンの監獄にたとえられたことで知られている。他者による監視と評価がなされる場では、私たちは自分が認識している社会規範に従って自らを律し、それによって権力の働きを自ら実行する。

     ・

はっきり言えば、ハードな生政治は性別、人種、所得階級、年齢など、厳格な既存の構造に従って人々を測りながら、社会という地平で生と関わる。一方、ソフトな生政治は、統計的なクラスタリング・モデルと、データ化された生の断片で満たされた膨大なデータベースを通じ、生政治的な手段によって”性別” ”人種” ”所得階級” ”年齢”などをつくり出す。そして”性別” ”人種 ” ”所得階級” ”年齢”などが表わすべきものの一般的な外枠として生じる定量的理念型を使いながら、テクノロジー社会という地平で生に関わる。その結果として生じる定量的理念型は、フーコーが「文化の基本的コード」と呼ぶものの認識上の平均となる。「文化の基本的コード」は、その文化における「言語、認知の枠組み、交流、技術、価値観(中略)を統治」するものであり、「経験論的秩序を(中略)すべての人に確立する。そして一人ひとりがその秩序に対処しながら、その秩序のなかで安息をえる」

2018-07-02

じじぃの「世界の新秩序・中国・ロシアの行方!ニューズウィーク」

06:06

10 Powerful economies in 2050 | Top 10 GDP in 2050 (PPP)

https://www.youtube.com/watch?v=myRViuqT2AM

トランプが中国の夢を終わらせる - プーチンとの最強タッグが創生する新世界 河添 恵子 (著) 2017/3 Amazon

トランプ大統領習近平と真っ向から対峙――トランプが目指すテロメディア赤狩りプーチン大統領とはここまでつながっている!

米中の癒着を叩き斬る秘策とは!? トランプとプーチン、そして虚像の中国の真実を独自の視点で綴る!!

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『週刊 ニューズウィーク 特集:中国よりもおそロシア 2018年7月3日号

制裁でプーチンを改心させられるのか 【執筆者】河東哲夫(元外交官 より

ロシアソ連時代、1979年アフガニスタン侵攻などで、欧米から何度も制裁を受けている。その後ソ連が崩壊し、ロシアになってから初となったのが2014年ウクライナ侵攻に対する制裁だ。

G8の一員にすらなっていたロシアとしては、世界の見ている前で村八分を宣告されたような屈辱だった。悔し紛れに「制裁? そんなもの効いていない」というが、2言目には「効いていないのだから、早く撤廃しろ」と迫ってくる。やはり効いているのだ。

制裁措置はアメリカEU、日本とで内容がそれぞれ異なる。特にアメリカは数度にわたり制裁を強化。その結果、ロシアウラジーミル・プーチン大統領に近いと目される有力者へのピザ発給拒否や在外資産の凍結、大深度などでの海底石油・天然ガス採掘技術の供与停止、エネルギー企業への30日以上の融資の禁止が主な措置となっている。

制裁措置が取られた後の15年、世界の原油価格が暴落したことも相まって、ロシアGDPは前年比マイナス2.6%となり、1人当たりの実質可処分所得は9%以上下落した。

それでもロシアは、制裁措置を何とかくぐり抜けてきている。EU金融市場での起債が一時できなくなったことでロシアの企業は資金を低利で入手できなくなったが、カネ詰まりで倒産した例は2、3しかない。原油・ガス輸出収入が国内の銀行に回り、これを割高でも借りることができるからだ。

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制裁は始めるのは割と簡単だが、撤廃するのが難しい。ロシアがクリミア併合を撤回しないうちに、欧米のほうから制裁措置を撤退できない。足元の野党から、ロシアに屈したと批判されるからだ。

日本では欧米に抜け駆けして制裁を撤廃し、ロシアに恩を考える向きもいるそうだ。そんな卑屈なやり方よりも、国際社会撤廃の音頭を取って一斉にやめるほうが、ロシアに感謝、そして尊敬されるだろう。

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どうでもいい、じじぃの日記。

今世界は、米国トランプ大統領言動・行動に振り回されている。

これも世界のパワーバランスが崩れてきたかららしい。

2050年の世界予測で、経済規模でみると、中国米国インドインドネシア、日本、ドイツブラジルの順になっている。

特に、中国インドを無視した国際秩序は成り立たなくなっている。

G8から村八分になったロシアは、今後影響力を残しているのだろうか。

テレビ日曜日の報道番組で、あるコメンテーターがこんなことを言っていた。

「日本はもはや世界に影響を与える国ではない。中進国だ。これから世界は新たな世界秩序が作られることになるだろう」

事実かもしれないが、カチンときた。

じじぃの「科学・芸術_533_ケシ栽培・ゴールデン・トライアングル」

06:04

Golden Triangle Opium Hall 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=smXa-I8jM_w

ゴールデン・トライアングル

ケシ栽培

『間違う力』 高野秀行/著 角川新書 2018年発行

「やりすぎ」からアイデンティティが生まれる より

前述のとおり、今から20数年前、29歳のとき、私はミャンマー中国の国境地帯にある山奥の村に住み、半年間、ケシ栽培アヘン生産に従事していた。

その地はミャンマー、タイ、ラオス3国にまたがった麻薬(アヘン)地帯で、一般に「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれていた。ゲリラやマフィアが仕切る無法地帯ともいわれ、なかなか外部の人間が入って取材するのが難しい。

人が行かないところへ行くのが私の生き甲斐だ。それに世間では「阿片=麻薬=悪」だとされているが、地元の人たちが全員悪人というのも考えづらい。「悪」とか「正義」とかは場所や状況によって変わるものだというのが私のそれまでの体験から得た仮説であり、ゴールデン・トライアングルでその仮説を確かめたくもあった。

ぜひそこへ入ってみたいと思ったが、ただ入るだけではもう先行のジャーナリストが何人もいる。もっと深くやらなければ意味がない。地元の人たちがケシからアヘンを作っていることを知り、「種まきからアヘンの採集まで全部実際にやってみたい」と思った。

そこで現地に近いタイのチェンマイで、いろいろなゴールデン・トライアングル関係者に出会って親交を深めた。途中、ミャンマー少数民族独立運動を手伝うという内澤さんばりの寄り道をしたあげく、3年かかってやっと現地を仕切るゲリラのボスに話をつけて、そのゲリラ支配区の村に住み込むことができた。

実際に村でケシ栽培をやってみたら、絶対悪ではないどころか、純粋な農業だった。しかも完全無農薬有機農法である。水も肥料もやらず農薬も撒(ま)かず、毎日ただ雑草をとるのみ。村の人たちは外の世界から隔絶だれ、アメリカや日本はおろか、自分たちが所属している国がミャンマーということさえ知らなかった。ガス、電気ももちろんないし、水はつねに不足しているので、誰も水浴びをしない。私も半年で1回か2回しか水浴びをしなかった。体は常時シラミだらけである。日中の草とりで疲れ果てているので、夜、いくら体がかゆくてもなんとか眠れるというのが不幸中の幸いだった。

ここの村では数少ない現金収入源がアヘンの生産と販売である。それで鍬(くわ)や鉈(なた)といった刃物、鍋、ぞうりや靴、タバコや酒を買っていた。中にはアヘン中毒のおっさんやじいさんもいたが、基本的にはアヘンは禁止とされていた。商品に手をつけていたら、生活が成り立たないからだ。

アヘンはしかし、そこでは貴重な医薬品だった。

医者や病院というのも皆無なので、村の人たちは病気になったときは自分たちで治すしかない。薬草の知識も豊富だが、アヘンにかなうものはない。「万病に効く」ということで、体長が悪くなるとアヘンを吸う。

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自分のバカさ加減に呆れるが、やはりあのときの「やりすぎ」は評価したい。結果的には、そのときの体験を綴った本は別に評価もされなければ売れもしなくて、「何のために俺は何年もかけてアヘン中毒にまでなったんだ!」と思って、ますます酒びたりになったのだが、それでもその体験があるから、今の自分があると思う。そのときの経験がなければ、いくら恥知らずな私でも「辺境作家」などと名乗らない。

こういう「やりすぎ」をかつてはやっており、それがアイデンティティとなっていたのである。

2018-07-01

じじぃの「中国の野望・2050年までにサッカー強国に!黒人はなぜ足が速いのか」

06:06

中国サッカー育成 50年までにW杯制覇か 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=qEqvXv9_Fdo

ベルギーのエース ルカク選手

ベルギー製のチョコレート

2050年中国サッカー強豪国に」、国家機関が計画発表=中国ネット「『素人が口を出す』の典型」「次の国家主席バスケ好きだったら?」 2016年4月13日 レコードチャイナ

計画では、2020年までに「学校サッカー」を充実させることや、中国独特の管理システムを構築することなどが掲げられ、2030年までにリーグなどの試合のレベルをアジア一流に向上させ、男子代表チームのレベルをアジア上位に押し上げるとされている。そして、2050年までに、中国が一流のサッカー強国になることを目標としている。

この発表に対して、サッカー母国英国BBCは「中国サッカーは高くて遠い目標を掲げた」と報じたほか、ボイス・オブ・アメリカVOA)は「中国五輪では優秀な成績を収めているが、男子のFIFAランキングハイチにも及ばない」などと報じている。

https://www.recordchina.co.jp/b133135-s0-c50-d0052.html

『黒人はなぜ足が速いのか―「走る遺伝子」の謎』 若原正己/著 新潮社 2010年発行

100メートルとマラソンの究極のタイムとは より

人類は究極的に陸上100メートルでどこまで記録は伸ばせるのだろうか。2008年12月19日の共同通信によれば、米国スタンフォード大学生物学を研究するマーク・デニー教授が、生物学研究専門誌に論文を発表し、男子が「9秒48」、女子は「10秒39」と結論づけたという。記事によれば、男子100メートルは北京五輪ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)が9秒69の世界新を出し、女子100メートルの世界記録は故フローレンス・ジョイナー選手(米国)が1988年に出した10秒49。デニー教授は、競馬とドッグレースを分析した結果、ウマとイヌは70年代に最高速度がピークに達したが、人類はまだ進化を続けているとしている。

マラソン愛好家でもあるデニー教授は、2008年9月にハイレ・ゲブレシラシェ選手(エチオピア)が2時間3分59秒の世界新記録を出した男子マラソンについても、2時0分47秒まで短縮できると推定。一方女子マラソンポーラ・ラドクリフ選手(英国)がもつ世界記録の2時15分25秒は限界に近く、最高でも2時14分台と予想。「根本的な男女の違いがあり、女子は100メートルとマラソンでは絶対に男子に追いつけない」との見解を示した。

確かに競馬では純系のかけ合わせが進み、ほぼ限界に達しているのはまちがいない。しかし、遺伝的に雑多な集団であるヒトの場合、今後どんな組み合わせの遺伝子型が現れるは想像できない。ヒトの走力の限界を決めるのは早すぎはしまいか。

男子100メートル走の世界記録をふりかえってみると、

 1991年 カール・ルイス米国)       9秒86

 1999年 モーリス・グリーン米国)    9秒79

 2008年 ウサイン・ボルトジャマイカ)  9秒69

 2009年 ウサイン・ボルトジャマイカ)  9秒58

というように、ウサイン・ボルト選手が出現するまでは、0.1秒縮めるのに約10年かかってきた。しかし、2008年から2009年の1年で一気に記録が、0.1秒短縮された。

これはいわば「突然変異」のようなものだ。こうした「突然変異」のような記録が出現すると、今後の予測は成立しない。ある統計学者は、男子100メートルの限界は9秒20という数字をあげており、陸上競技関係者や運動生理学者からはあり得ないとされてきたが、案外この数字も夢ではないのかもしれない。

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どうでもいい、じじぃの日記。

若原正己著『黒人はなぜ足が速いのか―「走る遺伝子」の謎』という本に、「100メートルとマラソンの究極のタイムとは」というのがあった。

ワールドカップ ロシア大会 ポーランドは白人ばっかしのチームだったが、決勝トーナメントで日本と対戦するベルギーには黒人選手が多い。

ルカクの体は格闘技の選手みたいだ。

話変わって、中国では「2050年中国サッカー強豪国に」という目標を掲げた。

中国のネットユーザーからは「これは党の決定だ。世界各国はこれに従わねばならない」とか。

ワールドカップ ロシア大会 決勝トーナメント1回戦 日本対ベルギー戦 は7月3日(火) 3:00〜です。

みんなで、「チョコレート」を食べましょう。

じじぃの「科学・芸術_532_アルゴリズム・命懸けの要求」

06:03

kid call 911 for help with math 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=YoTIaRyGzac

Woman calls 999 to ask for help

『WE ARE DATA―アルゴリズムが「私」を決める』 ジョン・チェニー=リッポルド/著、高取芳彦/訳 2018年発行

プライバシー 命懸けの要求 より

 マーク・ヘミングス(以下、マ):腹がすごく痛いんだよ。腹の中にかたまりがある。

 通報処理係(以下、係):他に症状はありますか?

 マ:すごく痛い。汗がたくさん出てだるい。丸一日くらいこうなんだ。

 係:下痢や嘔吐はありましたか?

 マ:腹がすごく痛い。あった。何回か吐き気がした。激痛なんだ。

 係:大動脈瘤やマルファン症候群だと診断されたことはありますか?

 マ:ない。腹に胆石があるんだ。腹が痛いんだ。

 係:上腹部に締めつけられるような痛みや、うずくような痛みはありますか?

 マ:たぶん。ある。

 係:腕、首、顎、肩は痛みますか?

 マ:ないよ。救急車を寄こしてくれないか?

 係:便の色は、黒、タール、赤、栗色でしたか?

 マ:いや。とにかくすごく痛いんだ。

    ・

いまのは2013年の会話だ。障害を抱えた41歳のイギリス人男性、マーク・ヘミングスは、イギリス救急サービスの999に電話をかけた。オペレーターが出るやいなや、ヘミングスは症状を話し始める。「腹がすごく痛いんだよ。腹の中にかたまりがある」。オペレーターは「ほかに症状はありますか?」を皮切りに、次々と質問をする。ヘミングスは最初の質問にこう答える。「すごく痛い。汗がたくさん出てだるい。丸一日くらいこうなんだ」

オペレーターは質問を続ける。「下痢や嘔吐はありましたか」「大動脈瘤やマルファン症候群だと診断されたことはありますか?」「上腹部に締めつけられるような痛みや、うずくような痛みはありますか?」。ヘミングスは激しい痛みのなか、真面目に、しかし苦しげに、すべての質問に答えた。

彼は3回、救急車を送るよう求めた。また気の毒にも「すごく痛い」という単語を7回使い、言葉と口調の両方で痛みを訴えている。通話の終わりに、オペレーターは結論を伝える。「お話からすると救急車は必要ありません。でも別の者からあらためて電話を差し上げます」。

2日後、ヘミングスは床に倒れて意識を失っているところを訪問介護士に発見され、病院に救急搬送されたが、到着の30分後に息を引き取った。死因は胆石による膵管閉塞がきっかけの心不全。ヘミングスの自己診断は正しかったのだ。通常の手順で対処すれば、つまり彼の回答が救急搬送に値すると分類されていれば、命は助かっていただろう。実のところ、オペレーターからの一連の質問はアルゴリズムによるトリアージ(患者分類)システムの確認項目を読み上げただけで、ヘミングスを救うことではなく、彼の症状の緊急性を判定することを目的としていた。

ここでのインプットはヘミングスの口頭での答えだ。一方、アウトプットは救急車が送られるかどうかで、彼の回答に基づいて決まった。症状に変化がない限り、それ以上の行動は取ってはいけないことになっていた。アルゴリズムロジックにどれほど依存していたかは、「もし倒れたり、意識を失ったり、応答ができなくなったり、失神したり、寒気がしたり、汗が出たりするようなら、999にお電話を」というばかげた指示によく表われている。オペレーター自身の人間としての行為主体性は、ただアルゴリズムの言葉を翻訳するだけのものに成り下がっていた。システムを信頼するあまり、オペレーターは落胆した様子のヘミングスに「これを無視することはできないんです。指定室としては、救急医療隊員に意見を聞くことはできますが、システムが間違った答えを出すことは考えかねます」とまで言っている。

ヘミングスは伝えた症状のデータは、救急治療に”値する”という定量的理念型に適合しなかった。彼が「すごく痛い」という言葉を使ったこと、オペレーターに繰り返し救急車を求めたこと、999の録音全体に彼の絶望したような声音が響いていることの意味は、アルゴリズムのシステムには読み取れなかったのだ。地域の病院で管理職を務めるある医師は、ただただ官僚的に、冷たく、奇妙な言い回しで断言した。「アルゴリズムはマークの利益にはならなかった」と。