じじぃの「ホルミシス効果・ラジウム入りハンドクリームは健康によい?理系の話」


放射線ホルミシス ウィキペディアWikipedia) より
放射線ホルミシスとは、大きな量(高線量)では有害な電離放射線が小さな量(低線量)では生物活性を刺激したり、あるいは以後の高線量照射に対しての抵抗性をもたらす適応応答を起こすという仮説である。トーマス・D・ラッキーは、電離放射線による被曝が慢性・急性のどちらの場合でも確認されている、と主張している。
児玉龍彦放射線ホルミシスについて、(放射線などを当てると)p38というMAPK(分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ)とか、NF-κBというシグナル系の分子が動き、これは短期的には様々な効果をもたらし、それを健康にいいとか悪いとかいう議論は様々あるが、こういう状態を長期的に続けると、慢性炎症と呼ぶ状態になり、慢性炎症は例えばガンの前提の条件になったり、様々な病気の原因になるということがよく知られていると述べている。
オーストリアや日本、ロシアなどではこの放射線ホルミシス理論を根拠に、ラドン泉(ラジウム泉)の効用がうたわれ、療養のために活用されるラドン泉やラドン洞窟が存在する。

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『世の中の裏が面白いほど見える理系の話』 話題の達人倶楽部/編 青春出版社 2011年発行
ハンドクリームの裏 尿素が入っている理由は? より
ハンドクリームの成分表を見ると、「尿素」が入っていることに気づく。尿素といえば、人間の尿中にある成分の1つ。尿中に含まれる尿素は1.5〜2パーセントにすぎないとしても、尿中にあるものを肌につけることを不潔に感じる人もいることだろう。
とはいえ、尿素は人間の血液や体液内にも存在する物質だし、また尿自体、排出したばかりのときにはにおわない。尿が臭くなるのは、ウレアーゼという細菌の働きによって、尿素が分解され、アンモニアに変わるからだ。その独特のアンモニア臭が、尿を「臭いもの」と印象づける原因となっている。尿素自体は臭くもなく、有害物質でもないのだ。
尿素がハンドクリームの材料として使われるのは、尿素分子が水分子をつかまえるという性質をもっているから。尿素と水は相性がよく、くっつきやすい。尿素入りのハンドクリームを肌に塗っておくと、尿素がしっかりと水分をつまかえ、肌を乾燥から守ってくれるのだ。
また、尿素には、タンパク質同士の結合を緩くするという性質もある。肌の角質部分はタンパク質でできているので、尿素入りのハンドクリームをつけると、角質部分がゆるみ、肌がなめらかになっていく。
ちなみに、ハンドクリームに使われている尿素は、化学合成によって工業生産したもの。尿からは取り出してはいない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ラジウム入りハンドクリーム」が健康によいとして売れているのだそうだ。
なぜ、危険な放射性物質であるラドンを含んだハンドクリームが健康によいのか。
これは、お酒と同じという考えに基づくのだそうだ。
大量に飲めば体に悪いが、少量時おりに飲むのは健康によい。
少量時おり放射線を浴びるのは健康によい、の医学的な根拠はないそうです。