じじぃの「科学・芸術_659_ミトコンドリア病・老化説」

アンチエイジングの鍵を握るミトコンドリア 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=KQ-enWql0j0&feature=related

 哺乳類の体重と代謝量の関係

NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「死からよみがえることはできるか?」 2015年7月2日
【語り】モーガン・フリーマン (2012年 アメリカ製作)
死者のよみがえりは出来るのか。
ペンシルベニア大 蘇生科学センター ランス・ベッカーは死のシグナルがどこから発せられるのかを解明しようとしました。
注目したのは細胞内の代謝経路です。
全ての経路は細胞の中にあるミトコンドリアにつながっています。ミトコンドリアは人体のほとんどの細胞に存在する小さな器官です。栄養や酸素を取り込み化学エネルギーに変えます。
1つのミトコンドリアが制御不能になると死のシグナルが発せられ連鎖反応的に広がります。

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ミトコンドリアが進化を決めた』 ニック・レーン/著、斉藤隆央/訳 みすす書房 2007年発行
ミトコンドリア老化説 より
デナム・ハーマンは、生物学におけるフリーラジカル研究の草分けであり、1972年にミトコンドリア老化説を初めて提唱した。ハーマンの主張の核心は、「ミトコンドリアは、生体内における酸素フリーラジカルの主な発生源である」という単純なものだ。そんなフリーラジカルは破壊的な力をもち、DNA、タンパク質、脂質の膜、炭水化物など、細胞を構成するさまざまな要素を攻撃する。これによる損傷の多くは、細胞の構成要素の世代交代によって、普通に修復したり部品を取り換えたりできるが、損傷のとくに起きやすい場所、なかでもミトコンドリア自体は、食事によって抗酸化物質を摂取するだけでは保護しにくい。したがって、ハーマンいわく、老化の速さと変性疾患の発症は、ミトコンドリアからのフリーラジカルの漏出速度と、損傷に対する細胞本体の保護・修復能力との複合的な要因で決まるはずなのである。
ハーマンの主張は、哺乳類の代謝率と寿命との相関にもとづいている。彼はミトコンドリアのことをはっきり「生体時計」と呼んでいる。要するに、ハーマンによれば、代謝率が高いほど酸素消費量が多く、そのためフリーラジカルの生成も増すのである。
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ミトコンドリア病の最初の症例報告は、1959年になされている。ミトコンドリアDNAが発見される数年前のことだ。患者は、27歳のスウェーデン人女性で、ホルモンのバランスにはまったく問題がなかったにもかかわらず、代謝率はそれまでのヒトの記録にはないほど高かった。問題は、ミトコンドリアの制御の欠陥にあることがわかった。ATPを必要としないときでも、彼女のミトコンドリアはフル稼働で呼吸をしていたのだ。その結果、この女性は大食いなのにいつも痩せていて、冬でもだらだら汗を流していた。かわいそうに、医者にもどうしようもなかった彼女は、10年後に自殺してしまった。
その後の20年で、ほかにも多くの患者がミトコンドリア病と診断され、たいていは臨床的なデータや種々の検査結果にもとづいていた。たとえば、ミトコンドリアが正常に機能しないと多くの場合、安静時にでも乳酸(無酸素呼吸の産物)が血中にたまる。筋肉の生体組織検査では、筋線維の一部――一般にすべてではない――にひどい損傷が見るかることがままある。この部分は、組織標本を作る際に赤く染まるので、「赤色ぼろ線維」という。生化学的検査をおこなうと、この線維内のミトコンドリアでは、呼吸鎖中の末端酵素であるシトクロム酸化酵素が失われており、呼吸ができなくなっていることがわかる。
臨床的な面では、こうした報告は、たまに見られる科学的興味の対象にすぎなかった。しかし1981年から流れが変わった。その年、2度のノーベル賞受賞歴をもつフレデリック・サンガーが、彼の率いるケンブリッジ大学のチームとともに、ヒトのミトコンドリアゲノムの全配列を報告したのである。1980年代から1990年代にかけて、配列決定技術が向上するにしたがい、ミトコンドリア病と疑われる多くの患者のミトコンドリア遺伝子の配列が決定できるようになった。結果は驚くべきものだった。ミトコンドリア病がどれほど多いか――5000人に1人がミトコンドリア病をもって生まれている――だけでなく、どれほど奇妙かもわかったのだ。ミトコンドリア病は通常の遺伝法則を無視している。その遺伝のパターンは特異で、メンデルの法則に従わない場合も多い。発症の時期は人によって数十年単位で異なり、ときには、この病気を(理論上は)受け継いだ「はず」の人で、病気が完全に消えていることもある。一般に、ミトコンドリア病は年齢とともに進行するため、20歳でほとんど問題のない人が、40歳になるころにはすっかり衰弱していることも考えられる。しかしこれ以上、一般に言えることはほとんどない。同じ変異をもつ人でも、影響を受ける組織はいろいろありえ、そうかと思えば、異なる変異が同じ組織に影響を与える場合も十分ある。正気でいたければ、ミトコンドリア病の教科書は読まないほうがいい。

じじぃの「米国・中間選挙結果を分析・なぜトランプさんは白人至上主義者なのか?プライムニュース」

How Trump's Charlottesville response emboldens white supremacy 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=KhWPw5UZGJQ
White Supremacy Is Killing American Democracy

プライムニュース 「中間選挙結果を分析…トランプ大統領政権運営の行方は?」 2018年11月7日 BSフジ
【キャスター】斉藤舞子、松山俊行 【ゲスト】林芳正自由民主参議院議員文科相)、手嶋龍一(外交ジャーナリスト)、海野素央明治大学教授)
アメリカの中間選挙が6日、投開票された。現在は上下院とも共和党が多数派を占めているが、今回の中間選挙では上院議員の3分の1と下院議員の全員が改選となる。
トランプ大統領の2年間の政権運営に対し、アメリカ国民が初めて審判を下すことになる事実上の「中間テスト」だ。9月の世論調査では、「必ず投票する」と答えた人が過去10回の中間選挙で最多となるなど、アメリカ国民の関心はこれまでになく高まっている。
選挙結果は今後、トランプ大統領が進めようとする政策にどのような影響を与えるのか?それに対し、日本はどう対応すべきか?
日本時間の昨日夜から今日午後まで米国で中間選挙の投票が行われ、トランプ政権に審判が下った。
上院では与党・共和党過半数を維持。一方、下院では民主党議席を伸ばし過半数を奪還した。
提言 「今後のトランプ政権との向き合い方」
海野素央 「サンドイッチ」
 下院は民主党が取った。トランプさんは前の2年間ほど外交に力を傾けられない。つまり北朝鮮にあまり力をかけなくなる。そうすると安倍総理習近平さんにアプローチしたい。トランプさんは安倍総理を自動車問題で引っ張る。安倍総理はサンドイッチになるのではないか。
手嶋龍一 「トランプ現象はアメリカの地殻変動の結果と心得よ」
 トランプさんが出てきたことで全部悪くなったのではなくてそういう素地があった。じっとしても何も解決しない。トランプ現象はアメリカの大きな政治社会の変化の結果として出てきている。日本もこのことを踏まえながら付き合っていかなければならない。
林芳正 「今まで同様和して同ぜず」
 アメリカは同盟国だから。しかし国益を考えて主張すべきは主張していくことが大事だ。
前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d181107_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d181107_1
プライムニュース 「木村太郎×デーブ・スペクター×中林美恵子 総括 米中間選挙 アメリカ社会の本音とトランプ人気の今後」 2018年11月9日 BSフジ
【キャスター】生野陽子、松山俊行 【ゲスト】木村太郎(ジャーナリスト)、デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)、中林美恵子早稲田大学社会科学総合学術院教授)
6日に行われたアメリカの中間選挙は、定数の3分の1が改選となった上院では共和党が勝利したものの、全議席改選の下院では民主党が逆転勝利。議会のねじれが生じることとなった。
共和党は選挙終盤に入り、トランプ大統領自身が重点地区で遊説を行うなど巻き返しを図っていたが、オバマ前大統領やハリウッド・セレブたちのトランプ政権批判などを「追い風」にした民主党には届かなかった。一方、トランプ大統領の人気に便乗した「ミニ・トランプ」と呼ばれる候補らが次々と当選を確実にしたほか、中米の移民集団がアメリカを目指す「キャラバン」の問題が話題となるなど、共和党にとっては、保守層の票の掘り起こしに一定の影響を与える一面もあった。
アメリカを熟知する3人の識者を迎え、今回の中間選挙を総括するとともに、今、アメリカ社会のなかでどのような意識変化が起きているのかを検証する。
提言 「日本はアメリカとどう向き合うべきか」
中林美恵子 「実利めざす」
 今後日本に求めるものは厳しくなる。来年早々通商交渉が始まる。自動車の数量規制、為替条項などでトランプ氏は日本から手柄がほしい。日本は実利を目指すべきだ。
スペクター 「正面から」
 トランプ政権はよく言うことが変わる。日本は今までどうりでいい。
木村太郎 「中国カードを切る!」
 トランプが中国に厳しくなることで中国が日本に寄ってきた。これは日本にとってはうってつけのタイミングだ。大いにこれを利用するということは大事なことだ。

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なぜトランプは「白人至上主義」を政治利用するのか iRONNA
人権と平等を主張する民主国家のアメリカで、なぜ今さら「白人至上主義」なのかと疑問に思っている日本の読者は多いのではないかと思う。しかし、白人至上主義や人種差別はアメリカ社会に深く根差した意識である。
これも日本人には信じられないことだが、南北戦争後の1865年に設立された暴力的な白人至上主義者の秘密結社「クー・クラックス・クラン」(KKK)が依然として存在し、活動を行っている。
排外的な「アメリカ・ファースト」のスローガンは、彼らを魅了した。白人貧困層は長い間、政治的に忘れられた存在であったが、その声を拾い上げ、不満を吸収したのがオルト・ライトとトランプであった。
https://ironna.jp/article/7506?p=1
BS世界のドキュメンタリー「白人至上主義の裏側〜オルト・ライト潜入記〜」 2018年10月26日 NHK
シャーローツビルで白人至上主義のネオナチ集団と市民団体が衝突し、女性1人が死亡…スウェーデン人のパトリック・ヘルマンソンは、その現場にいた。
人権団体の要請でオルト・ライトのメンバーとなり、幹部候補生としてロンドンからアメリカへ…生命の危険をおして1年近く、過激思想とフェイクニュースを拡散させる団体の活動実態を記録した。世界各国で注目を集めるスクープ・ドキュメント。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/253/2145624/index.html
どうでもいい、じじぃの日記。
11月8日、NHK BS1ワールドニュース アメリカ」を観ていたら、こんなことを言っていた。
PBS(米公共放送)記者、「白人至上主義者がホワイトハウスに入っていくのを見たんです。それでホワイトハウスの政府高官になぜ白人至上主義者が入っていくのかを聞いても何も答えないんです」