Hatena::ブログ(Diary)

老兵は黙って去りゆくのみ

2019-01-03

じじぃの「高額新薬が生む効果とジレンマ・オプジーボ・ヒュミラ!いのちの値段」

06:04

『いのちの値段 医療と費用を巡る50の物語』 読売新聞医療部 講談社 2018年発行

オプジーボ 高額新薬が生む効果とジレンマ 子どもと生きる時間をください より

えっ、ホンマに効いたんか、あの1回で――。

2016年3月23日。午後7時少し前。最も重いステージ4の肺がんを患う大阪府守口市の子飼和恵さん(48)は、大坂府立成人病センター(大阪市、現大阪国際がんセンター)9階の4人部屋で、夕食を口に運んでいた。

呼吸器内科主治医、西野和美さん(50)が駆け込んできた。「早く! 見においで」。小柄な女性医師の真っすぐな瞳が涙で潤んでいる。最新の肺がん治療薬オプジーボを点滴され、2週間。副作用の高熱で緊急入院するさなか、面談室の画像に見入った。

右肺の半分以上を占める白いペタッとした影が縮まり、グレーに見える。患部の粘液が減り、そこに空気が入った証拠だ。腫瘍が明らかに縮小した。

夫、母、親友にメールをした。「すごいやん」。返信を見て実感がこみあげた。

私、まだ生きられる。

11年4月、43歳で肺にがんが見つかった。左肺を切除し、右肺への抗がん剤治療が始まる。

長女は小学3年、長男が小学1年、次女はまだ2歳だ。西野さんに、「子どもと生きる時間をください」とすがった。

地元の「御幸幼稚園・さくらんぼ保育園」でも15人の2歳児が待つ。子飼さんは幼稚園教諭保育士。暮らしは子供と共にあった。

効き目がなくなれば、次の抗がん剤へ。13種類の抗がん剤の組み合わせで、50コース試した。服用期間は2年10ヵ月。そして15年12月、使える薬剤がついにラストの1つに。

同月、肺がん治療でオプジーボが使えるようになった。これが聞かなければ、ホスピスなど緩和ケア医療に移る。

最後の賭けだった。

    ・

社会はよりよいがん治療を求めた。医学界や製薬業界、国は総力をあげて実現を目指した。オプジーボ医学の進歩の象徴であり、今後も画期的新薬の開発は続く。

しかし、体重60キロの患者で年間3500万円かかる同薬は、国民皆保険制度の維持さえ危うくしかねない高額薬の象徴ともなった。高齢化が進み、がん患者が増加する日本では、国民医療費が2000年度以降で10.7兆円(14年度実績)増え、薬剤費はその2割強を占める。自己負担との差額は国民が支払う。ツケは次世代へ回る。

医学の進歩と高齢化の急伸が今、大きなジレンマを生んでいるのだ。

--------------

どうでもいい、じじぃの日記。

クローン病(炎症性腸疾患)で千葉佐倉にあるT病院に1.5ヵ月おきに通院している。

「ヒュミラ」(一般名:アダリムマブ 遺伝子組換え)は、2週間に1本、1.5ヵ月で4本投与する。1本約7万円なので1.5ヵ月では28万円になる。

年間では224万円。その他の薬、診療代などを含めると約250万円にもなる。

実費負担は高額療養費支給額が適用されて、1.5ヵ月で5000円。年間4万円の負担で済んでいる。

250万円から4万円を引いた費用が国の負担だ。

ある女性作家が本にこんなことを書いていた。

「高額医療を受けることを断る権利もあるのです」

お医者さんにそのことを話したら、その人の哲学の問題だから、だとか。

じじぃの「科学・芸術_714_電気自動車(EV)・全固体電池」

06:02

東京工業大学研究グループ】高出力型全固体電池、超高速充放電の実証に成功 動画 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=VBxUcd3mY9Q

サイエンスZERO 「1分で充電完了!?誕生!夢の全固体電池 2018年8月4日 NHKEテレ

【司会】小島瑠璃子,森田洋平 【ゲスト】菅野了次(東京工業大学教授)

電気自動車への導入を見据え、東京工業大学などで全固体電池の開発が進んでいる。

現在主流のリチウムイオン電池では、電池の中にある液体の電解質が液漏れのリスク電池の“へたり”につながっているが、全固体電池は液体を使わないことによって、こうしたリスクを避けられるばかりか、充電時間も短くでき航続距離も伸びるという。

リチウムイオンを動かすためにどうしても必要な電解質。これが液体であれば塩が水に溶けるようにリチウムイオンも簡単に動くことができます。

しかし、これが固体となるとほとんど反応を起こさないためイオンが全く動きません。何とかしてイオンを通すことができる特殊な物質を作り出さなくてはならないのです。

ついに2011年、固体の電解質を見つけたのです。リチウムゲルマニウム、リン、硫黄を組み合わせたものでした。

ゲルマニウムは価格の高い元素なので、これを使いやすい元素に置き換えるのが次の課題でした。

塩化リチウムを使った時にイオン導電率が少し良くなるように思えたのです。塩化リチウム塩素リチウムの化合物です。この塩素電池にとって不純物でしかないため注目していませんでした。しかし、ゲルマニウムの代わりにシリコンを使い、ほんの少し塩素を添加したしたところ、それまでの性能をしのぐ固体電解質2016年にできたのです。

そして、電池の性能を調べるとゲルマニウム入りのものの3倍もの電気を流すことができたのです。

http://www4.nhk.or.jp/zero/x/2018-08-04/31/29519/2136685/

日経テクノロジー展望2019 世界をつなぐ100の技術』 日経BP社/編 日経BP社 2018年発行

全固体電池 電気自動車の性能を格段に高める革新電池 より

正極と負極の間でイオンを流す電解質に固体材料を用いる新型電池。じゅうらいの電池電解質として有機系電解液を使っている。

スマートフォン電気自動車(EV)につかわれているリチウムイオン電池を置き換えると期待されている。開発中のメーカーの多くは市場参入の磁気を2020〜2025年としている。EVの本格普及がこの辺りと見込んでいるためだ。トヨタ自動車2017年秋、「2020年代前半に全固体電池実用化する」と発表した。

海外でも多くの企業が動き出している。家電メーカーの英ダイソン2020年をめどに固体電池を用いたEVを課l発すると発表。独フォルクスワーゲン米国電池ベンチャーであるクォンタムスケープに1億米ドルを出資して2025年に全固体電池搭載のEVを実用化する計画だ。独BWMも全固体電池ベンチャーの米ソリッドパワーと提携した。

全固体電池が注目されているのは、電解質を固体材料にすることで、リチウムイオン電池と比べて、技術的な優位点を複数持つからだ。まず安全性が高い。電解液の漏れが起こらない。揮発成分がないか、あってもわずかなため発火しにくい。固体電解質は硬いので電極に析出する樹状結晶が正極と負極を短絡する可能性も低い。高温や低温での特性が良いのも大きな長所だ。

     ・

例えば、トヨタ自動車東京工業大学などは共同で、エネルギー密度が既存のリチウムイオン電池の2倍、出力密度が同3倍以上となる全固体電池の試作に成功した。この電池をEVに搭載すれば、約3分で充電できる可能性もあるという。これなら、蓄電池を大量に積んでエネルギー容量をむやみに増やさずとも、充電頻度を増やせば走行距離を大幅に伸ばせる。車両の軽量化や低価格にもつながる。もう1つの課題である製造時間の短縮や量産化についても取り組みが進んでいる。

アンタレスアンタレス 2019/01/04 15:13 固体電池が実用化になるのはまだ先です。ましてや充電が数秒なんてもっと先の話しです。可能性を言っているだけです。
だって燃料電池車だって街の中で見かけたことありますか?
固体電池車が燃料電池車と違うのは、必ず量産されることです。

cool-hiracool-hira 2019/01/04 16:46 コメントありがとうございます。
>ましてや充電が数秒なんてもっと先の話しです。
本に載っていたのは、「約3分で充電できる可能性もある」でした。
東京工業大学が開発した全固体リチウム電池は既存のリチウムイオン電池に対してエネルギー密度が2倍、出力密度が3倍以上になるそうです。
出力密度が3倍だとしても、約3分で充電できるものなのでしょうか。
まあ、電池重量の軽量化が進み、5分で充電できれば、実用化が可能ではないでしょうか。
参考まで ↓
https://www.parashifter.com/archives/solid_li_battery.html

アンタレスアンタレス 2019/01/04 19:00 菅野先生は大学の先生は、いいこと言い過ぎです。トヨタはやっと一人乗りの車を全固体電池で動かしたところです。
充電速度の件は充電のインフラも必要ですし、電池も急速充電できる電池でなければなりません。充電器だけ作ってもだめです。
軽量化、急速充電ができれば、液体燃料車を代替できるでしょうけど、まだまだ先です。因みに私、電池やっています。