じじぃの「長生きした人は小太り・BMIパラドックス!逆説の雑学」

【美容スレ】デブとぽっちゃりの境界線をハッキリさせてみようw【ガルちゃん】

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=fWBen0B9Hkw

長生きした人は小太り?


適正体重はどのくらい?

2019年5月1日 aruku&
太り過ぎると、糖尿病・脂肪肝睡眠時無呼吸症候群など肥満と関わりある病気になりやすくなる一方、やせすぎはフレイル(虚弱)、慢性閉塞性肺疾患骨粗しょう症の悪化につながります。
年齢と目標とするBMIの範囲は表のとおりです。
ちなみに、冒頭にあった小太りの人が長生きをするかについては、アメリ国立衛生研究所の調査によると、非喫煙・疾病既往歴のない女性56,156例の経過観察結果から、BMI22~23あたりが最も死亡率が低く、そこから前後に外れるほど高くなるという結果が出ています。
日本での研究をみると、痩せすぎの人が最も短命で、小太りの人は痩せすぎの人に比べると平均余命は長いのですが、肥満のままでいると痩せている人より生活習慣病に罹患しやすく、医療費が多くかかるかもしれません。やはり適正体重を維持することが大切ですね。
https://www.arukuto.jp/column/column_51/

65歳以上の死亡リスクが急上昇する「BMIパラドックス」とは何か

2020.01.01 現代ビジネス
医学的な見地からみても、60歳を超えてから体重を落とそうとするのはまったくナンセンスです。自ら死期を早めていると言っても過言ではありません。
https://gendai.media/articles/-/69174

プロが激論 「デブの方が長生き?」

2013年12月7日 テレビ朝日
【司会】太田光

太っている人の方が長生きする・・・高須クリニック院長
痩せている人の方が長生きする・・・白澤卓二(順天堂大学大学院教授)、斎藤糧三(ナグモクリニック東京医師)、大関武彦(浜松医科大学教授)

白澤、「体重が軽い方のカロリー。制限した赤毛猿が長生きするという実験結果が出ています」
高須、「動物実験というのはデータを取るために、条件をそろえるんですよ」
動物実験というのは学者が都合のいい健康状態の実験をするから、そんなデータは無意味だと言いたいらしい。
高須、「うんと栄養状態を悪くすると、長寿遺伝子が発動されて、サーチュイン遺伝子というのが働き出すって。あの後、データをずっと追いかけデータをいろいろとってみたら、どうも間違っているらしいと」
斎藤、「脂肪が燃えると言っているのは、長寿遺伝子のスイッチがONになるんです」
高須、(小躍りして)「やっぱり知らないんだ。サーチュイン遺伝子のことを言ってんだ。古いんだ。データの取り方に誤りがあったんだって」
斎藤、「我々一応今活動しているのがサンフランシスコのエリック・バーデン教授っていうのがいますが、彼は脂肪の燃焼のいわゆる『ケトン体の合成の回路が長寿遺伝子の活性を作っている』という、さらに新しいエビデンス(証拠)が出ているんです」
これを聞いて、えっと、一瞬戸惑う高須。

高須、「きんさん、ぎんさんでも長生きした人は小太りなんです。低栄養で死ぬ人たちが多いんですよ。年寄りはよく肺炎で死にますしね」

お年寄りは重病になると耐えられなくなる。そんなとき、体内の脂肪をエネルギーに変えられる太っている人の方が回復するケースが多いという。
大関、「太っている人が心筋梗塞になりやすいのに比べると、痩せている人が肺炎になりやすいというリスクは比較すると小さい」
つまり、心筋梗塞で死亡する人より、肺炎などで死亡する人の方が少ないという主張だ。
大関、「若いとき、痩せている人の方が長生きできる」

スタジオに来ている一般の人のジャッジ。
太っている人の方が長生きする  14人
痩せている人の方が長生きする  16人

じじぃの「カオス・地球_302_白人がマイノリティになる日・第4章・英国・ブレグジット」

イギリス EUを離脱

動画 YouTube
2020年1月31日、イギリスは日本時間午前8時、EUヨーロッパ連合から離脱しました。
https://www.youtube.com/watch?v=QDcN8Y_K5OA

ロンドンで行われたEU再加盟を求める人々のデモ


ブレグジットのせいでイギリス衰退」論にだまされるな

2023年03月01日 ニューズウィーク日本版
<イギリスの現在の苦境を全てブレグジットのせいにする論調があるが、これは典型的な「EU残留派」のやり口だ>
https://www.newsweekjapan.jp/joyce/2023/03/post-269.php

WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争
第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換
第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム

第4章………英国― 英国保護区の崩壊

第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭
第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム
■第2部・抑圧
第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで
第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い
■第3部・逃亡
第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却
■第4部・参加
第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚
第11章……白人マジョリティの未来
第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

                    • -

『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第4章………英国― 英国保護区の崩壊 より

2016年6月23日木曜日、英国ではEUからの離脱の是非を問う国民投票をおこなった。投票結果は衝撃的なもので、52%対48%で離脱が決定された。デイヴィット・キャメロン首相はじめ、投票行動の専門家やEU残留キャンペーンをおこなっていた人々は、残留派の勝利を確信していた。2014年のスコットランド独立を問う国民投票では、世論調査では両陣営は互角と示されていたにもかかわらず、スコットランド有権者は55%対45%という手堅い数字で断固たる独立拒否の姿勢を示していた。今回のEU離脱を問う投票では、残留派の活動家たちは、実利を重んじる英国の有権者たいは慎重を期すはずだと確信し、離脱の先にあるのは経済的に悲惨な結果だという自分たちの警告が決め手になると自信をもっていた。スコットランド国民投票のように、世論調査では両陣営の大接戦になることが示されていた。だが今回、英国の有権者たちは現状維持を拒否し、EU離脱を選択した。エスニック・マジョリティである白人の英国人の多くは、歴史的にもきわめて多い移民の数にいら立ちを募らせていた。彼らは、ブレグジットによって、自らが入国管理をおこなって移民を削減し、「国を取り戻す」機会を得られると確信していた。国民投票投票率は72%と高い、また4ポイントという、決着がつかないのではという恐れを払拭(ふっしょく)するに十分な差がついた。欧米の政治では、反移民をうたうポピュリズムは、時々起こるがなんとかなる類の厄介ごとだとみなされていた。だが、現在、それは実体経済に打撃を与え、エリートの真の関心事である利益追求に悪影響を及ぼすものとなっている。
   

東欧と移民

2004年、主にポーランドリトアニア、スロヴァキアなどの旧共産主義国から成る新たな10ヵ国がEUに加盟した。その時点まで、EU域内から英国に到来する移民はほとんどいなかった。スペインやギリシャなどの比較的貧しいEU南部の国から、わずかな移民が来ただけだった。そのため、政府への勧告をおこなう学識経験者のチームは、新たな加盟国からの英国への入国者は年間わずか5000人から1万3000人ほどだと予測していた。したがって、英国は、新たな東欧の加盟国からの移民について「暫定的取り決め」はおこなわないことにした。英国は、スウェーデンアイルランドとともにそのようにしたわずか3ヵ国のうちの1つであり、経済大国としては唯一、門戸を開いた国だった。結局、予測数の5倍から10倍の人数が到来し、2010年までには新米の移民は150万人に達した。この過程の初期のうちから、サザンプトンの労働党議員ジョン・デナムは、ニュー・レイバーの党首の認識が、党の基盤である労働者階級の実態からますます欠け離れていくことに心を悩ませていた。彼は、サザンプトンでは、東欧出身の移民によって、建設労働者の賃金が50%引き下げられ、病院や職業教育のための継続養育カレッジなどの地元のサービスが大いに圧迫されていると述べた。
    ・

ブレグジット投票の余波

開票の結果、保守党が42.3%の得票率で勝利を収めた。これは2015年の数字よりも5.5ポイントの増加ではあったが、この結果は保守党の敗北とみなされた。その理由は、第一に、保守党は得票率を伸ばしたものの、13議席を失い、政権維持に必要な過半数議席を確保するために、結果的に北アイルランド民主統一党と取引を余儀なくされたことである。第二に、保守党が票を伸ばしたのはUKIP(英国独立党)の得票が13%から2%へと下落したこと、そしてスコットランド国民党の人気が著しく低下したことによるものである。残留派で注目されたルース・デイヴィッドソン率いるスコットランド保守党への急激な支持の高まりがなければ、テリーザ・メイ(元首相)は政権を確保することはできなかっただろう。選挙直後、デイヴィッドソンは、メイに「ソフト」・ブレグジットに舵を切らせることを明らかにした。つまり、移民規制を犠牲にして経済を優先させる政策をとるということである。
    ・
ここで、英国選挙研究(BES)のデータを用いて25歳未満の若者と65歳以上の高齢者を比較した図を見てみよう。2001年には、65歳以上の高齢者の80%と25歳未満の69%が移民削減を求めていたが、2014年までには、この数字は65歳以上では76%、25歳未満では40%へと変化していた。結局のところ、多様性に富み、急速に変化していた2000年代の英国で育った若者たちは、文化的に同質的な英国を成長期の記憶にとどめる旧世代よりもリベラルなのである。ブレグジットは、ミレニアル世代の政治的覚醒の瞬間の証拠となるものかもしれないし、彼らの政治活動を定義するのがこのブレグジット問題なのである。BESのデータによると、2005年には65歳以上の高齢者と25歳未満の若者の労働党支持率はどちらも40%となっていた。2009年には若者の労働党支持率はここから6ポイント上昇した。そのあと、2014年までには13ポイントまで広がり、2017年の総選挙では27ポイントになっていた。
    ・
英国がEUからの人々の継続的な流入を認める「ソフト・ブレグジット」でも、英国経済の再生は実現可能である。だが、英国が移民を完全に管理する「ハード・ブレグジット」でも、移民――移民は自国生まれの英国人より効率よく低賃金で働くとみなされている――を求める経済界や公共セクターの圧力をかわすことはできないだろう。

すべての党と大半の有権者が望むのは英国の堅調な景気拡大だが、それがうまく続いている限りは、移民を1990年代の水準まで削減することは困難だろう。このような世界では、ブレア政権以前の状態に戻るという離脱派の有権者の望みは容易に容易に打ち砕かれ、裏切りを訴える叫びが空を満たすことになるだろう。2017年5月、私はYouGov-LSE調査でブレグジット後でも移民の数に変化が見られなかったら次に誰に投票するかという質問をおこなった。その回答データが示したのは、2017年に保守党に動いた2015年のUKIPの票は、またUKIPに戻り、この離脱を訴える党が以前の強さを取り戻すということだった。もし「ソフト・ブレグジット」の結果、移民が多くなったなら、この傾向はさらに強まるだろう。ブレグジットの確定によってUKIPは無用のものになったが、これでポピュリズムが永久的な打撃を受けたと思っている人々は、考え直すべきである。2017年に2党支配に戻ったことは、決して新たな常態などではなく、右派ポピュリスト再生の不安定な前触れなのかもしれないのだ。

じじぃの「2つの封筒問題・期待値・交換のパラドックス!逆説の雑学」

【2つの封筒問題】未解決の確率パラドックスは何が未解決?

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=3emYz2jFRzk


2つの封筒問題:交換のパラドックス - その、期待できない「期待値」

2019.03.31 遅読猫の毛玉
【問題A】
 ここに二つの封筒がある。
 今 あなたは一つの封筒を手にとった。
 中を確認すると1万円が入っていた。
 ここであなたは次のような提案をされる。
 「あなたはその1万円入りの封筒をそのままもらうこともできますが、
  その1万円を元手にゲームをすることもできますよ。
  そのゲームでは、コイントスして、表が出れば 2万円が貰えます。
  でも、裏が出たら 5000円しか貰えません。
  どうしますか?」
 あなたは、このゲームを辞退すべきか、それとも乗るべきか?

【答】
  このゲームをした場合の期待値を計算すると、
   5000×1/2 + 20000×1/2 = 12500円
https://philonous.blog.fc2.com/blog-entry-54.html

『絵解きパラドックス

高橋昌一郎/監修 Newton別冊 2014年発行

確率のパラドックス 交換のパラドックス より

封筒を交換すると両方とも得をする!? より
まず最初の問題。今あなたは封筒を受け取った。その中には1万円が入っていた。ここで先ほど封筒をくれた人があなたに以下のような提案をしてきた。

「あなたはその1万円入りの封筒をそのままもらうことができます。でも一度返却してもらえば、金額が倍になるチャンスがあります。コイン投げで表が出れば2万円になって戻ってきます。ただし、裏が出たら5000円になります」。

要は、このゲームに1万円を出す価値があるかを考えればよいわけだ。期待値を計算すると、2万円を得る確率と5000円を得る確率はそれぞれ半々なので、

  2万円 X 1/2 + 5000円 X 1/2 = 1万2500円

となる。よって期待値が1万円よりも大きくなるので、このゲームに乗るべきである。これについては問題ないだろう。

では、以下のケースではどうだろうか?
ここに2つの封筒A、Bがある。どちらかの封筒にはもう一方の2倍の金額が入っている。今あなたは封筒Aを手にとった。中を確認すると1万円が入っていた。あなたはこのことから、もう一方の封筒Bには、5000円、もしくは2万円が入っていることがわかる。

ここで、あなたは封筒Aを封筒Bに交換してもよいといわれる。その場合の期待値は、最初の問題と同様の計算で1万2500円となり、やはり交換するほうが得である。はたしてこの考えは正しいのだろうか?

たとえば、参加者がもう1人いて、あなたは封筒A、もう1人は封筒Bを手にとって、それぞれ中身を確認した設定で考えてみよう。もう1人の参加者の立場からみれば、あなたと同じように期待値を計算して「交換したほうが得」という期待値ができてしまう。すると両者とも交換そたほうが得ということになってしまう。しかし、実際には、交換すれば必ずどちらかが得をして、もう一方は損をするはずである。

このパラドックスは「交換のパラドックス」、あるいは「封筒のパラドックス」などとよばれている。一見、不合理に思えるが、先ほどの期待値の計算結果は正しく、両者ともにこのゲームに乗るべきである。期待値は両者ともに必ず得をするということではなく、あくまで計算上期待される数値である。得をすることもあれば損をすることもあるのだ。

                  • -

じじぃの日記。

Newton別冊『絵解きパラドックス』という本に、「交換のパラドックス」があった。

ギャンブラーの誤謬

ギャンブラーの誤謬とは、いつもより頻繁に起こっていることを、次は起こりにくいと勘違いしてしまうこと(その逆もまた然り)。

ルーレットで5回連続で「黒」が出た!
6回目で「黒」が出る確率は?
ギャンブラーたちは5回も「黒」が出たのだから、6回目は「赤」が出るだろう、と考えた。

「5回連続で黒が出る確率は、1/2x1/2x1/2x1/2x1/2=1/32だ。次も黒が出て6回連続で黒となる確率は1/64、つまり1.5625%しかない。よって、次は98%以上の確率で赤が出る。よし、次は赤に賭けて大金をつぎこもう」

結論をいうと、このギャンブラーの考えは誤りである。
赤と黒の確率が1/2のルーレットであれば、過去の結果に関係なく、いつでも1/2の確率で赤が出る。

交換のパラドックス

「あなたはその1万円入りの封筒をそのままもらうことができます。でも一度返却してもらえば、金額が倍になるチャンスがあります。コイン投げで表が出れば2万円になって戻ってきます。ただし、裏が出たら5000円になります」。

  2万円 X 1/2 + 5000円 X 1/2 = 1万2500円

しかし、参加者がもう1人いたとして、最初に封筒Bを手にしたもう1人の参加者は、封筒の中に5000円か2万円を確認する。そして、あなたと同様の推論により、封筒Aに交換したほうが得という結論に至る。交換してたがいに得なんてことがありえるだろうか?(交換のパラドックス

結論

期待値の計算結果は正しく、両者ともにこのゲームに乗るべきである。
期待値は両者とともに必ず得をするということではなく、あくまで計算上期待される数値である。得をすることもあれば損をすることもありえるのだ。

あなたが得をした場合、もう1人の参加者は損をしているのだ(その逆もまた然り)。

じじぃの「カオス・地球_301_白人がマイノリティになる日・第3章・トランプの台頭」

【トランプ前大統領】まもなく出廷“無罪主張”の方針 大統領選への影響は?

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=FcxBSTDRO7I


バイデン氏の勝利はトランプ氏支持の白人男性層の離反が決め手に

2020年11月23日 東京新聞
米大統領選は、民主党のバイデン前副大統領(78)が共和党トランプ大統領(74)に獲得選挙人数で306人対232人と、70人以上の差をつけ勝利した。
勝敗を分けた要因は何なのか。出口調査から見えてきたのは、4年前にトランプ氏を圧倒的に支持した層の一部の離反だった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/70014

ポリティカル・コレクトネス

コトバンク より
ポリティカリー・コレクトpolitically correctとも。略してPC
米国において1960年代から1970年代にかけての新左翼運動のなかで使われはじめた言葉。政治的適正,政治的妥当性,政治的正当性などと訳される。社会的・政治的実践において適切と思われる基準。被差別者・少数者の立場に立ち,被差別者や少数者に不利益をもたらすような慣用語や差別的表現を是正していこうという姿勢や運動をさす。
具体的には〈人〉を意味する際にmanではなくpersonを用いるなど。こうした姿勢は,少数民族・女性の解放や権利の擁護運動を進める人々に支持され,西洋・男性中心主義を批判し,社会意識の変革を推進した。だが一方で保守陣営の反発を招き,また言葉や表現の是正がエスカレートすると,言葉の意味がわからなくなったり,文脈に関係なくあらゆる言動を検閲するような言葉狩りにおちいる危険性もあるとして,やがてそうした行き過ぎを非難する言葉としても用いられるようになった。

                    • -

WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争
第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換

第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム

第4章………英国― 英国保護区の崩壊
第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭
第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム
■第2部・抑圧
第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで
第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い
■第3部・逃亡
第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却
■第4部・参加
第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚
第11章……白人マジョリティの未来
第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

                    • -

『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム より

トランプ勝利の理由

トランプ勝利の理由を分析する際、重要なのは、トランプ個人の人気と選挙での勝利とを分けることである。これからその両方について考えていくが、まず選挙から始めよう。11月、忠実な共和党支持者の多くは、しぶしぶトランプに投票した。そのほとんどは、候補者が共和党員ならば誰にでも投票した人たちである。その一方で、トランプが女性やマイノリティに対して非常識な発言をしても、それが有権者の多くに投票を思いとどまれる要因にならなかった事実は、マイノリティについて否定的なこと(あるいは左派モダニストから否定的だと解釈される可能性のあること)を言ってはいけないというPC(ポリティカリー・コレクトの規範が、多くの共和党有権者に及ぼす力は限られていることを示す重要なものである。

PCへの攻撃は、トランプの選挙運動の特徴であり、のちほど見ていくように、多くの有権者の心に最も強く響いたテーマの1つだった。インタビュー中に、PCへの攻撃は大統領を何度も窮地から救い出し、公の場での議論において受け入れ可能な範囲の「オーバートーンの窓」を、トランプがどこまで拡大できたかを証明するものとなった。トランプが繰り返し吐く暴言や、議論に対する横柄な態度は、社会的制裁の力を鈍らせたように見えた。たとえば、この社会的制裁の力があるからこそ、かつてFAIRは移民に対する文化的不安をあえて口にしなかったのである。FOXニュースの司会者メーガン・ケリーから、女性を「動物」や「クズ」と呼び、性的対象とする侮蔑的な言動について質問されると、トランプは「この国の大きな問題はPCであることだ」と答えた。同様に、メキシコ人に関する意見が原因でNBCに関係を絶たれたあと、トランプは「NBCは弱腰で、他の誰もがそうであるように、PCであろうとしている」とやり返した。

英国でもそうだが、右派左派どちらの評論家も、白人労働者階級の有権者は「取り残された」という思いを抱え、不平等で実質賃金の低迷するこの時代に、私利私欲を追求すろ経済エリートや政治エリートに抗議するためにポピュリズムに投票したのだという説明をする。
    ・

新たな移民制限主義者のエリートたち

組織的なレベルで見ると、トランプの上級顧問スティーヴ・バノンは、ホワイトハウスブライトバート・ニュースの両方から解雇されたが、新たな文化ナショナリズムの下地作りを促した。バノン、はフランスの第三世界の移民による侵略を描いた黙示録なジャン・ラスパイユの小説『聖人のキャンプ』に影響を受け、欧州思想における「反ジハード」の潮流に精通していた。ナショナリズム運動の成功には文化的エリートが欠かせない。新たなオンライン右翼は、ヘンリー・カボット・ロッジの時代の上流階級の移民制限連盟ほどには階級や公的機関に支えられてはいないものの、一貫したネットワークを構築している。

移民排斥というバノンのアプローチは、トランプが大ばくちのような大統領選を戦う上で重要な戦略だった。結局、それはあらゆる困難を乗り越えて、オルタナ右翼と原保守主義を大統領執務室の中心にもたらした。ムスリムやメキシコ人に関するトランプの非常識な発言は、それまで公の場での議論の限界を定義していたタブーを踏みにじるものだった。民族伝統主義的で人種差別的な「発言」は、共和党内や、移民を政治的に扱うことは逸脱だとみなす広い政治の舞台におけるエリートの規範を踏みつけた。トランプがその暴言にもかかわらず当選したという事実は、多くの保守派に、自分以外の人たちもPCに反感を抱いており、マイノリティに恐怖を感じている人もいるという合図を送るものだった。これは「オーバートンの窓」をさらに広げて、反人種差別の心の痛みを麻痺させ、他の保守派の有権者を力づけ、自己成就的なダイナミクスを推し進めた。これについて第8章では、欧米の多文化主義移民問題を中心に、反人種差別の規範の崩壊を図表化していきたい。また、広義の人種差別、つまり白人のグループの利益の表現を人種差別とする定義によって、白人の反発的行動(バックラッシュ)が悪化するのかどうかについて問いかけていく。これは重要なことだが、トランプでさえも、規制の民族文化的論拠を直接呼び覚まして移民排斥主義反対のタブーに違反することはせず、その代わり、移民によるテロや犯罪、福祉への依存などの実際的な懸念を引き合いに出していた。けれども、欧州は、アメリカの白人保守層が自らの民族文化の衰退を嘆く気持ちを投影できる、安全で中立的な画面として働く可能性がある。形を変えたこれらの民族伝統主義的不安は、2018年7月、トランプの英国訪問の際に表面に現れた。「移民を欧州に根づかせるのは恥だ」とトランプは英国のタブロイド紙ザ・サン」に語った。「私は、それが欧州の骨組みを変えたと思う。素早く行動しない限り、昔のようには戻らない。あなた方は文化を失いつつあるのだと思う」
アメリカの人種的人口動態の変化によって、今後民主党は大統領は大統領選でえ連続して勝利するようになり、次に国会議員選挙で勝利するようになるだろう。あるいは、共和党の体制派が移民支持派の予備選挙候補者を立てられるようになる可能性もある。
    ・
アメリカの内陸部の田舎が白人によるテロを支持するとは考えにくいが、「自分たちとは相容れない」アメリカ政府や都市に対して公然と敵対的な態度をとるようになる可能性はある。次章以降で論じていくが、もし人種を超えた「白人」や「アメリカ人」のマジョリティが創られて、田舎と都会のかけ橋となったら、それよりずっと素晴らしいことになるのではないだろうか? それと同じことは実際に起こっている。それは、ほとんど田舎の住民であるプロテスタントが、主に都会に住むカトリック人と融合し、新たな白人マジョリティを生み出した1960年代から1980年代の間に起こったことである。そうなったとしたら、どんなに素晴らしいことだろう。

じじぃの「宇宙の地平線・オルバースのパラドックス!逆説の雑学」

【ゆっくり解説】夜空はなぜ暗いのか?-オルバースのパラドックス

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=fXdzfrGWJDY

星はたくさんあるのに、なぜ宇宙は暗いの?


星はたくさんあるのに、なぜ宇宙は暗いの?【オルバースのパラドックス

2019年03月26日 ねとらぼアンサー
●オルバースのパラドックスとは
パラドックスの内容は、
・宇宙が無限に広がっていて
・恒星が均等に散らばっている
・ならば、宇宙は明るいはず
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/26/news084.html

『絵解きパラドックス

高橋昌一郎/監修 Newton別冊 2014年発行

宇宙のパラドックス オルバースのパラドックス② より

観測できる宇宙は有限の範囲にかぎられている
オルバース自身は、夜空が明るくならない理由を、「星と地球の間に、星からの光をさまたげるちりやガスが存在するため」と考えていたようである。しかし、これは正しくない。もし仮にそのような物質があったとしても、それらの物質は無限の星から発せられた光を吸収して加熱され、やがては光を放つようになると考えられるからだ。

オルバースのパラドックスを解決する正しい答えは、星から地球に届く光は、有限の範囲から届いたものだけであるということだ。宇宙は約138億年前に誕生したと考えられている。光の進む速度は秒速約30万キロメートルと一定なので、光が138億年かけて進める距離よりも近いところにある星だけが、地球から観測できるというわけだ。

つまり、有限な範囲にある有限な個数の星だけでは、夜空をすべて星の光で満たすには、まったく足りないのである。オルバースのパラドックスは、地球に無限の星からの光が届くと考えたところにあやまりがあったわけだ。

なお、宇宙は約138億年前に誕生したので、観測可能な宇宙の大きさ(半径)も138億光年かというと、そうではない。光が届く間にも宇宙は膨脹をつづけているので、その効果を考えると、観測可能な宇宙の大きさは138億光年に3をかけた410億光年程度だといわれている。ただし、この値は宇宙の膨脹のしかた(減速膨脹か、加速膨脹かなど)しだいで変動する。この観測可能な宇宙の”果て”は「宇宙の地平線」とよばれている。

宇宙が誕生直後に旧膨脹したとするインフレーション宇宙論によると、私たちが観測可能な宇宙は、宇宙全体のごくごく一部でしかなく、宇宙の地平線の向こうには、さらに広大な宇宙が広がっていると考えられている。

                  • -

じじぃの日記。

Newton別冊『絵解きパラドックス』という本に、「オルバースのパラドックス」があった。

星はたくさんあるのに、なぜ宇宙は暗いの?

宇宙は約138億年前に誕生し、宇宙の膨張が減速から加速に転じたのはおよそ50億年前ということがわかってきた。そこからどんどん加速している。

つまり、宇宙の膨張が加速に転ずる前までは、宇宙はキラキラと輝いていた。
だが、宇宙はおよそ50億年前から加速膨脹を始めた。

星々が遠くに離れていって、見える星も少なくなっていった。

まあ、もともと夜空がそれほど明るくないのは、星同士の距離が離れすぎているからだ、ということがある。

じじぃの「カオス・地球_300_白人がマイノリティになる日・第2章・WASPエリート集団」

The Origin of Race in the USA

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=CVxAlmAPHec

The US will become ‘minority white’ in 2045, Census projects


US whites keep losing ground in historic demographic shift, Census figures showJune 13, 2013 MPR News

The government also projects that in five years, minorities will make up more than half of children under 18. Not long after, the total U.S. white population will begin an inexorable decline in absolute numbers, due to aging baby boomers.
https://www.mprnews.org/story/2013/06/13/us-whites-keep-losing-ground-in-historic-demographic-shift-census-figures-show

WASP

ウィキペディアWikipedia) より
WASP(ワスプ、WASPs)とは、ホワイト・アングロ・サクソンプロテスタントの略称(アクロニム)で、白人のアメリカ人プロテスタント、かつイギリス系の上流階級を指す。
WASPエリート集団は、アメリカ合衆国の歴史の大部分において米国の社会・文化および政治を支配し、婚姻・相続及び縁故主義を通じて諸分野を寡占した。富裕層としてのWASPの社会的影響力は1940年代以降減少したが、この集団は以後も一部の金融および慈善分野と政治を支配している。

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WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争

第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換

第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム
第4章………英国― 英国保護区の崩壊
第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭
第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム
■第2部・抑圧
第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで
第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い
■第3部・逃亡
第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却
■第4部・参加
第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚
第11章……白人マジョリティの未来
第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

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『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換 より

人種差別、反人種差別と移民

1910年代と1920年代の移民に関する議論の新たな特徴は、人種差別である。アメリカの知識人は、カトリックに対する敵対心を反動的な感情だと考えていた。だが一方では、優生学を現代的で科学的なものとして高く評価していた。優生学は個人の遺伝的特徴を目指す科学であり、エスニック集団に優劣をつける科学的差別と結びついていた。カトリックアイルランド人とドイツ人は、当時、一部の人種主義科学者からアングロ・プロテスタントと同等の「北欧人(ノルディック)」とされており、旧移民の多くの議員がこの解釈を支持していた。だが、人種主義科学者のなかには、これに異議を唱え、アイルランド人を下位にランク付けする者もいた。

優生学は科学的な風格こそあったが、実際にはずさんな方法論に基づいたもので、既存の民俗的ステレオタイプを裏づけただけのものだった。たとえば、受刑者のなかにアフリカ系アメリカ人が少ないことが判明した時には、優生学者はその理由として、黒人はプランテーションで働いていたためにトラブルに巻き込まれなかっただけだというその場しのぎの話をでっちあげた。人類学者のフランツ・ボアズが科学的方法で頭の大きさを測定し、移民グループの脳の火うが小さいという優生学者の主張を否定すると、その研究結果は無視された。
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白人(ホワイトネス)であることが力ではなくアイデンティティが問題である理由

アメリカのナショナル・アイデンティティは、アングロ・プロテスタントの伝統を守ろうとするものから、白人を包摂するものへと変化した。批判的人種理論家は、これを権力の見地から考える。つまり、アフリカ系アメリカ人やその他の非白人に身の程をわきまえさせておくことに共通の政治的、経済的、地位的利益があるというのである。一方、極右の人々は異なる説明をするふだろう。それは白人には共通の遺伝子があり、その遺伝子が原初的な力で彼らを互いに協力させているというものだ。共通の物質的利益はもちろん重要だ。だが、アメリカの白人が、包摂的なリベラルと排他主義的な保守派に分離しているという事実は、民族境界の位置を決める際には、利益はせいぜい不完全な指針でしかないことを示唆している。遺伝的類似性も同様に人間の行動を促す遠因にすぎない。主に黒人のアメリカ人から成る「ドリームチーム」と、白人のセルビアのバスケットボールチームとの試合で、アメリカの白人がセルビアチームを応援することがどれほど不自然か考えてみてほしい。それよりも、文化的観点から説明したい。白色人種の外見は、プロテスタントの信仰や英語のように、アメリア独立以来、アメリカのエスニック・マジョリティである「我々」のシンボルでありつづけてきた。さらに、アメリカはいつの時代にも人種的多用性に富み、有名なマイノリティもいるが、ヒーローの敵と人口で勝ってきたのは白人である。白人であることとアメリカ人であることのミーム[生物学者ドーキンスが提唱した概念。習慣や物語など文化的・社会的な情報で脳から脳へとコピーされていくとした]は、現在は分離しはじめてはいるが、長らく密接に結びついてきたのである。

多くのWASPにとって、民族意識エス二シティ)とナショナル・アイデンティティは、完全に重なっていると言えるほど近い関係にある。
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さらに、人種の融合が進行しているにもかかわらず、白人のアメリカ人の間でも、WASPアメリカ人の原型でありつづけている。1982年にアメリカ人にエスニック集団の貢献度の評価を求めた調査では、最も貢献度が高いのは英国人で、次にアイルランド人、ユダヤ人、ドイツ人と続く、非欧州系グループが下位を占める結果になった。私は2017年3月19日から4月1日もかけて、MTurkで便宜的標本抽出法を用いて3つの調査を実施した。そのなかで、467人のアメリカ人に「どの姓もみな等しくアメリカ的なものだが、特徴的なアメリカ人の姓は何かと外国人から尋ねられたら、ブラウニング、グラツィアーノ、ヘルナンデス、シュルツ、ウォンのうちどれを選ぶか」と尋ねた。回答者の81%は英国人の姓であるブラウニングを選んだが、そう答えたのはクリントン支持者で86%、トランプ支持者では78%、アフリカ系アメリカ人では86%、ヒスパニックでは85%、白人では80%である。
宗教に関する同様の質問では、525人の回答者のうちの72%、また、カトリックの回答者では70%が、アメリカの特徴的な宗教としてカトリックユダヤ教ではなくプロテスタントを選んだ。英語とプロテスタント会衆派教会の宗教組織をとるか、もしくはプロテスタントに切り替えるかにかかわらず、アメリカ社会の文化的傾向は依然として英国文化順応主義なのである。

白人であるという自己意識の強い人は、当然ながら、アメリカの白人とキリスト教のシンボルと伝統に価値を置く民族伝統主義的なナショナリストの傾向をもつ。たとえば、デューク大学政治学者アンシュリー・ジャーディナの研究によると、白人であるという自己意識が強い人のうち、57%は「(真の)アメリカ人である」ためには白人であることが少なくともいくらか重要であると言い、23%はこれを非常に重要だと言うという。また、全体の80%が「真のアメリカ人である」であるためには「アメリカ人の祖先」をもつことが少なくともいくらか重要であると言い、62%がキリスト教徒であることがいくらか重要であると言うとのことだ。このあとで見ていくが、保守的なヒスパニックのアメリカ人とアジア系アメリカ人も、同様に白人キリスト教徒の伝統を重視する。実際のところ、イデオロギーは人種よりも民族伝統主義的ナショナリズムと密接に関連しているのである。

本章では、現代でも意味のあるアメリカ民族史のいくつかの側面を浮き彫りにしてきた。
第一に、ほとんどの欧州諸国と同様に、アメリカにも独立以来、エスニック・マジョリティが存在してきたということである。第二に、アングロ・プロテスタント・マジョリティは、2-世紀半ばに、かつてよそ者とみなしたカトリックユダヤ人を吸収するという1つの「ホワイトシフト」を経験してきたことである。そして最後に、特定のエスニック集団(特にアングロ・プロテスタントアフリカ系アメリカ人)が、アメリカという国と象徴的に絡み合っているということである。アメリカ人の3分の2はこれらのグループの構成員ではないが、それでも多くの人々は彼らを民族伝統的なもの、つまりアメリカをアメリカたらしめているものの一部として認識している。右派においては、現在、アングロサクソン系白人の伝統の保護に焦点を当てた民族伝統主義的ナショナリズムアメリカの政治における重要な力として浮上している。

じじぃの「量子からみ合い・光速度・EPRパラドックス!逆説の雑学」

量子もつれパラドックス...量子はテレポートできるのか?【日本科学情報】【宇宙】

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=2iaPVGquTBM

量子もつれの最も有名な例の 1 つはEPR パラドックス

2023.01.07 Technology Prediction
instein-Podolsky-Rosen (EPR) パラドックスは、1935 年に Albert Einstein、Boris Podolsky、および Nathan Rosen によって提案された思考実験です。2 つ以上の粒子が強くなる現象である量子もつれの最も有名な例の 1 つです。距離が離れていても相関します。
https://techprediction.com/qt-2/

『絵解きパラドックス

高橋昌一郎/監修 Newton別冊 2014年発行

物理のパラドックス EPRパラドックス より

量子論は「光速度不変の原理」に矛盾する!?
アインシュタインは、「量子論は不完全であり、”完全な理論”の登場によって、コペンハーゲン解釈は否定されることになるはず」と考えていた。そして、1935年、ボリス・ポドルスキーとネーザン・ローゼンという共同研究者とともに量子論の矛盾点を突くための論文を発表した。その論文で指摘された主題は、アインシュタインポドルスキー、ローゼンの頭文字をとって「EPRパラドックス」とよばれている。

アインシュタインらは、この論文で「量子論が正しいとするとみちびかれる合理的ではない結論(パラドックス)」という内容の思考実験を考案し、この思考実験を例にして量子論が完全な理論ではないことを主張しようとした。

量子論によると、電子は自転しており(厳密には「スピン」という量子論にもとづく物理量)、観測するまでは右まわりと左まわりの状態を同時に取ることができる。この共存した状態を「量子重ね合わせ状態」とよぶ。さらに「量子重ね合わせ(エンタングルメント)」という量子論的な状態にある2つの電子は、観測前にはそれぞれ右まわりと左まわりの自転の重ね合わせにあったものが、観測によって片方の電子の自転(スピン)の向きが確定すると、もう片方の電子の自転の向きが逆向きに確定する。これは、ある種の保存則がなりたつために、2つの電子の向きを合わせるとゼロにならなければいけないからだ。

ここで、量子からみ合いの状態にある2つの電子(電子1と電子2)が同じ場所から別々の方向に向かって飛びだしていくような反応を例に、アインシュタインの思考実験を考えてみよう。

電子1と電子2は同じ場所から正反対の方向に向かって飛んでいくとする。すると観測しない段階では、電子1と電子2は、ともに右まわりと左まわりの自転が共存した状態にある。

その後、観測によって、電子2が右まわりに自転していることが確定すると、どんなに2つの電子の距離がはなれていようが、その瞬間、電子1の自転は左まわりに確定する。逆に、観測によって電子2が左まわりに自転していることが確定したとすると、その瞬間、電子1の自転は右まわりに確定する。

アインシュタインらは、この思考実験において、十分にはなれたものに時間差なしで「瞬時」に影響が伝わるなどありえないと考えたわけだ。「光速度不変の原理」によれば、自然界の最高速度は光速のはずである。よって、光速をこえて電子に影響が伝わることはないと主張したのである。

アインシュタインたちは、もし「瞬時」に影響が伝わらないとすれば、2つの電子が分かれた最初の時点で、電子の自転方向は決まっていたことになり、たんに現在の量子論ではそれがわからないだけだと主張した。こうして「量子力学は不安全だ」と批判したわけである。

しかし、アインシュタインらがいうように最初から決まっていたとすると、量子論とは矛盾する結論が出ることが、ジョン・ベル(1928~1990)によって発見された。そしてベルは、どちらが正しい正しいのかを判別するための実験を提案した。ベルの提案に基づく最初の信頼できる実験は1981年に出され、量子論のほうが正しいことが確認されたのである。

量子論によれば、2つの電子に瞬時に影響が伝わることはないが、量子からみ合いという現象があるので、観測される2つの電子の自転方向はつねに反対方向になる。量子論では、いかにはなれていても”かたみ合っている”2つの電子の状態はセットとして考えなければならず、電子の性質は個別には論じられないのである。

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じじぃの日記。

Newton別冊『絵解きパラドックス』という本に、「EPRパラドックス」があった。

量子からみ合いとは

右回転している電子と左回転している電子をからませることが可能なのである。たとえば2つの電子を引き離すとしよう。100メートル引き離そうが、宇宙の果てまで引き離そうが、2つの電子は相関関係にあって、つながっているように見える。
   
このことは、片方の電子を測定した瞬間に、もう片方の電子が状態が決まる、ということも考えられる。これは、言うなれば瞬間的に情報が伝わったことになる。

アインシュタインは言った。
「いちばん自然なのは最初に電子がくっついている状態のとき、すでにどちらかは右回りで、どちらかは左回りだということが決まっていた」

「しかし、アインシュタインらがいうように最初から決まっていたとすると、量子論とは矛盾する結論が出ることが、ジョン・ベル(1928~1990)によって発見された。そしてベルは、どちらが正しい正しいのかを判別するための実験を提案した。ベルの提案に基づく最初の信頼できる実験は1981年に出され、量子論のほうが正しいことが確認されたのである」

この量子からみ合いを「宝くじ」に例えてみると、

宝くじの抽選が、ちょうどわれわれが観測することに当たる。

もし、抽選の前に宝くじの当選番号が決まっていたとしたら、それは八百長である。

観測がなされてはじめて、宝くじの抽選会が行なわれてはじめて、状態が決まる。

のだとか。

アインシュタインは言った。
「神様はサイコロ遊びはしない」