じじぃの「育児ネグレクト・孤独のパラドックス?逆説の雑学」

The SHOCKING Secret of the Greatest Jewish HERETIC

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=NE9J85FGOIo


[Old man reading Bible in wicker chair on farmhouse porch]

Library of Congress
https://www.loc.gov/item/2006675689/

地球ドラマチック 「友情ってなに? ~科学でひもとく友人関係~」

2024年4月13日 NHK
“友情”は何のために、どのように生まれるのか。脳の反応から将来の友だちを予測する研究や、ヒトと犬の間の絆を確かめる実験など。そのメカニズムを科学的に解明していく
友情の起源はサルを研究すればわかる?ヒトと犬の間に友情は存在するの?脳の反応を見れば将来の友人が予測できる?誰もが日常生活で恩恵をうけている“友情”について、いまさまざまな研究が行われている。アカゲザルの交友範囲の広さはその個体の生存率と深く関連しイルカのオス同士の深い友情は繁殖の成功率とつながっていた。人や動物が社会の中で生きていくうえで大きなカギを握る友情。その秘密に迫る(カナダ 2023年)。

イルカは情報共有のためにさまざまな合図を使う。優れたコミュニケーション能力は、狩りをする時にも使われ、それぞれが役割を分担し効率よく魚を捕まえるという。
https://www.nhk.jp/p/dramatic/ts/QJ6V6KJ3VZ/episode/te/9W23P25GZR/

『禁断の雑学 - 誰もが口を閉ざす衝撃の雑学250』

黒い雑学研究会 彩図社 2018年発行

人は無関心に耐えられない ネグレクト実験

現代社会で大きな問題になっているのが、静かな虐待といわれている「ネグレクト」。
完全な育児放棄なら、子どもが餓死・病死する場合もあるので、発覚することも少なくない。しかし、最低限の世話はするが小どもの言動に無関心となる「情緒ネグレクト」だと、発覚しにくい。

その程度で子どもに悪影響はないと思われることもあるが、これが子どもに甚大な被害を与えることを実験で証明した人物がいる。12世紀の神聖ローマ帝国を統治した名君、フリードリヒ2世だ。

フリードリヒは「教育されない赤ん坊は何語を話すようになるのか」という疑問を解決するため、家臣に命じて帝国中から赤ん坊を集めさせた。万一の事態があってもいいよう、赤ん坊は全て孤児だったという。

そして養育係には「常に無表情で接すること」「赤ん坊に声をかけてはいけない」の2つを徹底させた。

実験の結果、なんと赤ん坊は言葉を話す前に全員が死亡という最悪の結果が出た。赤ん坊の世話は行き届いていて、身体面では死亡する要素はなかったにもかかわらずだ。

赤ん坊達の死亡原因は長年謎とされてきたが、近年、さまざまな実験が行われ、その原因は過度のストレスによる病気の発症だったと考えられるようになっている。心の傷でも、人間は死に至りうるのである。

                  • -

じじぃの日記。

黒い雑学研究会『禁断の雑学』という本に「人は無関心に耐えられない ネグレクト実験」というのがあった。

「赤ん坊達の死亡原因は長年謎とされてきたが、近年、さまざまな実験が行われ、その原因は過度のストレスによる病気の発症だったと考えられるようになっている。心の傷でも、人間は死に至りうるのである」

4月13日、NHK 地球ドラマチック 「友情ってなに? ~科学でひもとく友人関係~」を観た。

アカゲザルやイルカは、仲間との共感を通して群れで行動する。

彼らは、情報を共感し合うことで繁殖の成功率とつながっていた。

人間の能力や性格は「遺伝」と「環境」が約50%ずつ影響しているらしい。

私の場合は、子どもの頃から1人でいることが多かった。誰かと共感するということがほとんどなかった。

先日、図書館で本巡りをしていたら、印象に残る本があった。

本の口絵に籐の椅子に老人が座って本を読んでいる写真が載っていた。

写真の人物は、本を書いた著者本人だ。

見た目は孤独な老人に見える。

孤独のパラドックス

しかし、私は1人でいても、本が傍にあればそれで幸せであった。

世間では、1人でいるのは寂しい人生を送っていると思われているらしい。

そうかもしれない。

じじぃの「カオス・地球_309_白人がマイノリティになる日・第11章・坩堝のなかの白人」

【世界の豆知識】人種のサラダボウル?!ニューヨーク(#367)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=iET1mE7rCi8

アメリカは坩堝か、サラダボウルか?


アメリカが「人種のるつぼ」から「サラダボウル」に変わった理由

2023-06-12 ビジネス英語習得の本質

アメリカは多くの民族から成り立っています。
白人が60%強を占めるマジョリティですが、ヒスパニック、黒人、アジア系など多くの移民がアメリカで暮らしています。
このように、アメリカが多くの民族から成り立つ様子が、「人種のるつぼ(メルティングポット)」、「人種のサラダボウル」と、たとえられます。

以下で、「人種のるつぼ」、「人種のサラダボウル」が意味する違いについて説明します。
https://ushikubou.com/culture-america-meltingpot

ゲシュタルト法則

コトバンク より
心理現象は要素の総和からは説明しえない全体性をもつと同時に構造化されているとして,このような性質を〈ゲシュタルトGestalt〉と呼んだ。
そして構造化される法則〈ゲシュタルト法則〉を見出した。各要素はその全体性の中で説明されるのであって(部分の全体依存性),その逆ではない。

                    • -

WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争
第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換
第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム
第4章………英国― 英国保護区の崩壊
第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭
第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム
■第2部・抑圧
第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで
第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い
■第3部・逃亡
第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却
■第4部・参加
第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚

第11章……白人マジョリティの未来

第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

                    • -

『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第11章……白人マジョリティの未来 より

坩堝のなかの白人

西洋では白人が主流を定義しているため、白人のアイデンティティは独特なものではない。異国趣味と独自性が重んじられるなら、これは白人の拡大にとってマイナスに働くはずだ。しかし、異国のアイデンティティを求める人はごく一部だけである。たとえば、アメリカでは、白人は複数の欧州の血筋を引いていることも多い。なかにはイタリア人、アイルランド人、あるいはその他の欧州の血統の1つに帰属意識をもつ人もいるが、多くの人は自らを単に「白人」または「アメリカ人」と称している。白人やアメリカ人を自称する人は、アメリカ、特に田園地帯や南部に長い家族の歴史のある人であることが多い。英国系やアイルランド系という自己意識をのある人と比べ、彼らの政治的な考え方はかなりトランプよりである。その事実は両者のアメリカ居住期間の長さが同じでも変わらない。たとえば、リベラルなニューイングランドには、英国系やアイルランドという自己意識をもつ人が多く、その一方で、軟部に住む人は、彼らと同じ血統であっても自分を「アメリカ人」と呼ぶ傾向がある。

将来、これらの混血人種の人々は、同じように政治的な考えかたによって態度を変える可能性がある。たとえば、保守主義者や権威主義者は自分を白人とみなし。リベラルは自分の非欧州人あるいは先住民の伝統を誇示するようになるかもしれない。実際、マサチューセッツ州上院議員エリザベス・ウォーレンは、ドナルド・トランプに「ポカホンタス」と呼ばれた。ビル・クリントンは、証明書はないものの、自分のアイルランドの血統について盛んに述べていた。歴史的に、英国系のリベラルと南北戦争以前のアメリカ北部の「ヤンキー」は、アングロサクソン人のアイデンティティをもち、また、英国系の保守主義者や南部のアメリカ人はノルマン騎士のアイデンティティをもっていた。
フランスでは、リベラルがガリア人の、保守主義者はフランク人の血を引くと語ってきた。ロシアやハンガリーでは、戦争によって、自らの「東洋の」非欧州系の大草原地帯の起源を好む伝統主義者と、「西洋の」欧州の血統を重視する現代現代主義者が戦った。国際的な背景もまた重要となる。権力、富、数の上で非西洋諸国は次第に有利となり、西洋の白人は、まさに今日のイスラム世界に住むエリートのように、追い詰められ、不安を感じるようになるかもしれない。それは、一部欧州人の血を引く人々に、他の血統の選択を促すことにもなる。

欧州で、将来、人種ではなく名前や文化が白人を定義する識別指標となるならば、西洋の白人マジョリティがⅣ利益を得るのは同化だけからになるだろう。白人あるいは一部白人の外見は十分な識別指標である一方で、多くの潜在的な構成韻には身体的にはっきりした違いはなくなるだろう。現在も高い地位を保つ建国集団として、セネガルではウォロフ人のような中核となるエスニック集団に向かって同化するように、同化は「白人」に近づく方向でおこなわれるはずである。一方、カリブ諸国、南アフリカモーリシャス諸島の白人の間で慣習となっているように、異人種間結婚に対して集団の境界が閉鎖され、混血人種の子孫が除外される場合は、それはうまくは働かない。西洋の白人は、異人種間結婚に対する開放性という点で、解放的クレオール西インド諸島中南米などで生まれ育ったヨーロッパ人。 特にスペイン人、フランス人をいう)やアフリカ人と、閉鎖的なアジア人との中間に位置している。そうだとしても、伝統的ば白人の外見が依然として集団の一員であるための必須条件である場合には、色の認識が白人の吸収力の可能性に制約を課している。その一方で、もし「白人」の民族性(エスニシティ)が、たとえ白人に見えなくても、欧州人の血統に帰属意識をもつ混血の人々に開かれているとしたら、「白人」は明らかなマジョリティでありつづけるはずだ。

坩堝かモザイクか?

西洋が坩堝の方向に向かうとしたら、その世界に同化する人々は、確立されたエスニック集団の周りに自分を位置づけるのだろうか、それとも新たなハイブリッドを形成するのだろうか?
    ・
将来、北米やオーストラリア、ニュージーランドの混血の白人が、自分たちの出目について考える時、彼らは、祖先の神話としてアングロ・ヨーロッパやアフリカや先住民の血統が組み合わさっていることを重視する、メティ(カナダ・インディアンとヨーロッパ人の混血子孫)、メスティーソインディオとスペイン系白人との混血住民)、クレオールのグループに変化するかもしれない。この過程は、ゲシュタルトの法則のように、微々たる新しい要素や特色のない要素は排除するものである。植民者社会の未来の潜在的マジョリティのプロトタイプは、カナダのメティ、ニュージーランドマオリと英国系の混血集団、または欧州人とネイティヴ・インディアンとアフリカ人の血統の結合したアメリカのメランジョンのなかに見出すことができる。

ハイブリッドのグループの誕生は、新世界ではありうるが、欧州ではありそうにない。未来の様々な色合いの「白人」欧州人は自分の祖先をフランスのガリア人やガロ・ローマ人のような欧州人の祖先のなかから選ぶ可能性がある一方、非欧州人の血統はあまりにも新しいために、意味やルーツの意識を求める人々に象徴的な資産を与えることができないからである。「白人」の実際の祖先は、もっぱら欧州の血統を重視するはずである。というのも、これらの白人は身体的には次第に独自性を失っていくが、それでも依然として自らを他の人種から区別する方法は必要だからである。そのためには、他の人々と比べて若干白色人種らしく見えるだけで十分だ。

じじぃの「世界一幸せな国の幸福度・ランキング・GNHパラドックス!逆説の雑学」

Gross National Happiness (GNH) | Domains and Indicators of GNH

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=E-gP7AkzWtM

世界幸福度ランキング2020-2022


2023年世界幸福度ランキング 1位は6年連続フィンランド、日本は47位。信頼の重要性増す

2023.03.30 やまとごころ.jp

グラフの各色は以下を表している。
青=国民一人当たりのGDP
緑=社会支援(「困った時に助けてくれるものや信頼できる人がいるか」という問いへの回答)
黄緑=健康寿命
黄=人生選択の自由(「人生で何をするか選択の自由があるか」への回答)
赤(深紅)=寛容さ(「過去1ヵ国にいくら慈善団体に寄付したか」への回答のGDPに対する度合い)
ピンク=汚職や腐敗の認知(「あなたの国やビジネスに汚職・腐敗が蔓延しているか」への回答)
紫=人生評価/主観満足度。世界最低の国の平均値と3年間の調査で出た各国の残余値を合計したもので、点数が大きいほどランキングが高くなっている。
https://yamatogokoro.jp/inbound_data/49773/

池上彰のニュースそうだったのか!!

2024年4月20日 テレビ朝日
【司会】池上彰宇賀なつみ 【ゲスト】カズレーザー松嶋尚美松村沙友理、その他

池上流ニューストリビア・大連発!! 日本ではあまり報道されないこと

「インターネットの普及で幸せじゃなくなった国がある!?
その国はブータン
中国とインドに挟まれた南アジアの国ブータンは、2011年に国王夫妻が来日して話題となり、かつて国民の97%が「幸せ」と答え、世界一幸福な国として有名になった。

だが最近、外の世界の影響が徐々にブータン80万の人々に根付き始めている。

ブータンは2019年度版で156ヵ国中95位にとどまって以来、このランキングには登場していない。

10代の若者たちはジーンズにイギリスのサッカーチームのユニフォームを着て、携帯電話をいじったり、インターネットカフェでゲームをして多くの時間を過ごす。
大人たちはカラオケ・バーやビリヤード場で夜を過ごしている。
一方で、工場や建設現場が町のあちこちに現れ、伝統文化を守ってきた人々に現代社会の問題が持ち込まれようとしている。

GNHパラドックス

池上彰、「2000年代、ブータンはGNH(国民総幸福量)で世界一になった。その頃ブータンでは電気も普及していない国だった。その後インターネットが普及し、よその国と比較ようになった。あまりよその国と比較するというのも良くないかもしれない」
https://www.tv-asahi.co.jp/ikegami-news/

『養老先生と遊ぶ』

養老孟司/監修 新潮ムック 2005年発行
あるがままのブータン 
養老先生の旅は、虫と森が2大テーマである。ブータンは両方を兼ね備えた「楽園」。北はヒマラヤ、南は亜熱帯属する豊かな植生と自然を誇る。

「単調な生物の分布には、貧しさを感じませんか? 子どものときから、私は整理されたものが好きじゃないんです。ブータンは手を加えようとしていない。ブータンへ行かないのはバカみたいなもんですよ。

ヒマラヤ山脈もある山国だから、シワを伸ばして平らにしたら、そうとうな面積になると思う。ブラック・マウンテンという連峰があります。ここまで大きな範囲で、原生林を一望した経験はありませんでした。壮大、荘厳・・・どう言ったらいいか。これほど言葉の限界を感じることはそうありません」

                    • -

今日(日本時間 4月24日)、ドジャース大谷選手のHR177 ロケット弾が出ました!

米国首都ワシントンDCでの試合で、ネット上で話題となったのが相手ナショナルズのユニホーム。
グレー基調に桜の刺しゅうがほどこされている“桜ユニホーム”に多くの声が寄せられた。

【海外の反応】大谷翔平、2戦連発となる第6号は時速190km越えのドジャース史上最速弾!!「ロケットだ!」と実況も絶叫、全米を驚嘆させた脅威のパワーにドジャースファンも仰天。

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=FDubJNTbkDE

じじぃの「カオス・地球_308_白人がマイノリティになる日・第10章・異人種間結婚」

Loving Official Trailer 1 (2016) - Joel Edgerton Movie

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=zRXuCY7tRgk

異人種間結婚


6月12日は 『Loving Day』 アメリカで異人種間結婚が合法化された歴史的な日

junglecity.com
6月12日は『Loving Day』。1967年に米国最高裁判所が異人種間の結婚を禁じる州法を違憲とする判断を示し、全米で異人種間結婚が合法化されたことを記念する日です。

そのきっかけとなったのは、白人のリチャード・ラヴィングさんと黒人のミルドレッド・ジェターさんという、バージニア州に住んでいた夫婦による訴えでした。
https://www.junglecity.com/news/loving-day-interracial-marriage-became-legal-2/#google_vignette

WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争
第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換
第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム
第4章………英国― 英国保護区の崩壊
第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭
第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム
■第2部・抑圧
第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで
第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い
■第3部・逃亡
第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却
■第4部・参加

第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚

第11章……白人マジョリティの未来
第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

                    • -

『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚 より

異人種間結婚

白人の異人種間結婚率はほぼ確実に上昇している。この多くは数学の方式に則ったものである。つまり人口に占めるマイノリティの割合が増大するにつれ、白人の個人的な交際範囲に占めるマイノリティの割合も増大するということだ。こうして、彼らは異なる人種的背景をもつ友人や仲間を作るようになる。たとえば、非白人が99%を占め、白人が1%であるジャマイカのような国を想像してほしい。無作為に伴侶を見つけるとすれば、白人は99%の確率で異なる人種の相手と結婚することになる。これを裏返すと、黒人が大部分を占めるジャマイカでは、黒人が異なる人種の相手と結婚する確率はわずか1%だということである。小集団は、外部の人との結婚を禁じる規則を定めなければ、集団の解体を受け入れるしかないというジレンマに直面している。パーシ人は外部の人とは結婚しないとされているが、ごくわずかだが外部の人と結婚する人がいる。彼らにはそうするより他ないからだ。

他のすべての条件が同じなら、白人の異人種間結婚率は高くなり、白人の少ない環境ではマイノリティの隣人や友人をもつ機会が多くなっていくはずである。しかし、事情によっては異なる集団の間での結婚はタブーであるため、状況が常に同じとは限らない。カーストや人種のように、宗教は異集団間結婚の障壁となることがある。
インドでは、実際にヒンドゥー教徒ムスリムの間で宗教を超えた結婚はおこなわれないし、異なるカースト間の結婚には制限がある。北アイルランドでは、カトリックの相手と結婚するプロ手スタントはコミュニティから激しい非難を受ける。カリブ海地域やモーリシャス南アフリカでは、白人は人口に占める割合が小さいにもかかわらず、異なる人種の相手と結婚することはほとんどなく、緊密に結びついたマイノリティとなっている。ラテンアメリカサブサハラアフリカなどの世界の他の国々では、異民族との結婚や同化はより一般的であり、民族境界は比較的緩い。集団の境界の厳密さの決定には、祖先の規則が大きな役割を果たしている。
    ・

民族混交の地理学

当然のことながら、混血人種の人々は、多様性に富む都市の、そのなかでも人種的に統合された地域に住む傾向がある。混血人種の人と恋愛もしくは家族関係にある白人だけとそのような関係にある白人と比べ、多様性に富む地域や、「マジョリティ・マイノリティ・エリア」にとどまる傾向が非常に強い。
2001年から2011年の期間で比較すると、2001年に異人種間結婚をしていたり、混血民族の家庭に住んでいた白人の英国人は、他の白人の英国人と比べて多様性に富む行政区から転出することが非常に少なく、それらの区に転入することが多かった。2011年のONS LSによると、ロンドンに住む白人の英国人の17%と、ロンドン以外のイングランドウェールズの「マジョリティ・マイノリティ・エリア」である区に住む白人の12%が混血民族の毛帝に住んでいた。そのほとんどは、自分とは違う民族(欧州のグループを含む)の人とパートナーになっていた。2991年から2011年の間に転居した混血民族の家庭の白人の英国人と比べ、白人の英国人の多い地域を選ぶ割合が著しく小さかったことは大きな意味をもつ。様々な地域と個人の影響を統制すると、その力の強さは、白人の英国人であることによる相殺する力(これによって個人がより白人の多い地域に引き寄せられる)の3分の1あるいは半分となっていた。このことは、混血人種の家庭が強力な統合力を及ぼして、白人が超多様な地域を離れたり避けたりするのを妨いでいることを示している。

今後、大都市圏の多様性の増大に伴い、超多様な地域にとどまっている白人の大きな割合が、人種の混交した恋愛もしくは家族関係をもつようになるだろう。アメリカの都市の非常に多様性の高い地域では、白人の人口の半分が、異人種から成る家庭に住んでいる。白人は白人の多い白人の多い地域に引き寄せられるが、多くの人は、仕事のために都市部に住む必要がある。また、民族変化の速さのために、白人の住み分けによるマイノリティの割合の低下よりもはるかに速い速度で、白人の生活環境に暮らすマイノリティの割合が増大している。アメリカでは、都市部の白人は、10年前と比べてマイノリティとの接触がはるかに多くなっている。ということは、異人種間で友情が育ったり、結婚したりしやすいということだ。もちろん、居住地域の多様性が高まれば高まるほど、白人の友情のネットワークは、予想される無作為な友情を基礎としたものからは大きく外れていく。
同じことが伴侶の選択にも言える。2011年のONS LSによると、英国では、白人の英国人が住民のわずか3分の1という最も多様性の高い統計区でも、白人の英国人の88%が単一民族の家庭で暮らしている。つまり、彼らの伴侶の選択は、主に白人居住地域に住む白人と比べても、自分の居住地域の特徴を示すとは言えないものとなっている。それでもなお、多様性に富む環境にも、ある程度、白人住民が伴侶を見つける可能性が存在する。そのため、マイノリティとの異人種間結婚率は、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、アムステルダムのような移民の玄関口となる都市で最も高くなると予測される。

じじぃの「スマートマウス・認知症・記憶のパラドックス!逆説の雑学」

『八重子のハミング』映画オリジナル予告編(100秒ver.)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=YO_m9bwdXFo

八重子のハミング


『八重子のハミング』 - 映画.com

https://eiga.com/movie/85043/

人生の幸福度は「82歳以上」が最も高い?高齢者ほど幸せな「エイジングパラドックス」が起きるワケ(和田 秀樹)

マネー現代 | 講談社
●世界で研究が進む「エイジングパラドックス
このように、年をとればとるほど幸福感が高まることを、心理学の世界では「エイジングパラドックス」(加齢の逆説)と呼んでいます。
https://gendai.media/articles/-/108460?page=3

『フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する』

ミチオ・カク/著、 斉藤隆央/訳 NHK出版 2015年発行

第5章 記憶や思考のオーダーメード より

スマートマウス

1999年、プリンストン大学とMITとワシントン大学の研究者からなるジョー・チェン博士のチームが、1個の遺伝子を新たに加えるだけで、マウスの記憶と能力が高められることを発見した。この「スマートマウス」は、迷路を速く抜けられ、出来事をよく覚えられ、多種多様なテストでほかのマウスより良い成績を残した。チームはこれを「ドギー・ハウザー」というてれびドラマに登場する神道の主人公にちなんだ名前だ。

チェンはまず、NR2B遺伝子を調べた。この遺伝子は、出来事同士を結びつける脳の能力をコントロールするスイッチの役目を果たす(これがわかっているのは、この遺伝子を働かなくするとマウスがその能力を失うためだ)。あらゆる学習は、NR2Bを利用している。この遺伝子が、記憶にかかわる海馬の細胞間のやりとりをコントロールするからである。最初にチェンが、NR2Bを欠いたマウスの系統を作ると、そのマウスは記憶障害や学習障害を示した。次に彼は、NR2Bを通常より多く持つマウスの系統を作り、この新しいマウスがほかより優れた心的能力を持つことを見出した。底の浅い容器に水をため、そこにマウスを入れて無理に泳がせると、無理に泳がせると、通常のマウスはランダムに泳ぎまわった。実は水面下に台が隠れているのは数日前には知っていたのだが、それを忘れてしまっていたのだ。ところがスマートマウスは、一度で隠れた台のところへ直行した。

それ以来、ほかの研究室でもこうした結果が確かめられ、さらにスマートな(賢い)系統のマウスが作られている。2009年、チェンはさらに別の系統のスマートマウスができたことを告げる論文を公表した。このスマートマウスの名を「ホビー・J」という(中国の漫画のキャラクターにちなむ)。
ホビー・Jは、新しい事実(おもちゃの場所など)を、それまで一番スマートと考えられていた遺伝子組み換えマウスの系統より3倍も長く覚えていられた。「これは、NR2Bが記憶形成の普遍的なスイッチだという考えを補強するものです」とチェンは述べている。また大学院生のワン・デヘンは、「まるで、マイケル・ジョーダンをスーパー・マイケル・ジョーダンにするようなものですよ」と言った。
    ・
一部の系統のスマートマウスが、通常のマウスに比べて臆病であることも指摘しておかなければなるまい。記憶力がありすぎると、失敗や苦痛もすべて忘れられないので、もしかすると及び腰になってしまうのではないか、と言う人もいる。そうならば、記憶力がありうるのは不利になりうるのだ。

                  • -

じじぃの日記。

ミチオ・カク著『フューチャー・オブ・マインド』という本に、「スマートマウス」があった。

スマートマウスとは、マウスに遺伝子操作を施すことによって記憶能力が著しく高められたマウスのことだ。

陽信孝著『八重子のハミング』という本にこんなことが書かれていた。

若年性アルツハイマー病になった妻を、夫が12年間介護する闘病生活を書いた本だ。
奥さんは20歳で教職に就き、約30年間務めた。
そんな知的な仕事をしてきた人が、アルツハイマー病になるというのも不思議な感じがする。
排泄なんかで、粗相するようになっても、昔聴いた音楽のメロディーを口ずさむのだそうだ。

「記憶力がありすぎると、失敗や苦痛もすべて忘れられないので、もしかすると及び腰になってしまうのではないか、と言う人もいる。そうならば、記憶力がありうるのは不利になりうるのだ」

老人力」という言葉がある。

年取ってボケても、老人力(エイジングパラドックス)でカバーできればいいなあ。

じじぃの「カオス・地球_307_白人がマイノリティになる日・第9章・住み分け」

London - population characteristics

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=E59yUaQnEPI

London Minority growth in ward 2001-11


White Flight in England? White attraction rather than repulsion seems to be the story

December 17th, 2013 British Politics and Policy at LSE
https://blogs.lse.ac.uk/politicsandpolicy/white-flight-in-england/

WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争
第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換
第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム
第4章………英国― 英国保護区の崩壊
第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭
第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム
■第2部・抑圧
第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで
第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い
■第3部・逃亡

第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却

■第4部・参加
第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚
第11章……白人マジョリティの未来
第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

                    • -

『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却 より

これまで、民族変化に対する白人の抵抗について論じてきたが、同時に、彼らはリベラルの規範の遵守のために不安を抑圧するという、正反対の反応も強いられてきた。しかし、白人マジョリティには他の選択肢もある。「闘争か逃走か」とは、脅威に対する動物の反応を述べるときに言われることだが、人間もこれに変わりはない。つまり、私たちもしばしば困難から逃げたりこれを避けたりしているのである。本章では、逃亡という反応、つまり、白人が、自分たちが優勢な地域や、あるいは白人の非常に多い社会的ネットワークのなかに逃げることについて考察していきたい。

人々は、社会的特徴に基づいて群れる傾向があり、そのため、選択肢が多くなればなるほど、住み分けは進んでいく。英国のある研究によると、公営住宅の居住者が住む場所の選択を許されると、民族的な住み分けが強まる傾向がある。対照的に、シンガポールでは住民の大部分は公営住宅に住み、住む場所は公的機関によって割り当てられている。エスニック集団がかたまって住まないよう政府が策を講じ、住み分けが起こらないように設計しているのである。これをよいことだと考える人もいるが、選択の自由がないおkとは別としても、マイノリティの健康と幸福は、自分と同じ民族が密集して暮らす地域で同胞による支援ネットワークに頼れる時に向上することが多いため、その利点が得られないという欠点もある。人の住む場所の構成には経済的要因も重要である。マイノリティ集団の多くは白人より貧しく、そのため、住む場所も貧困地域であることが多い。したがって、欧州やアメリカの大部分のように民族(エスニシティ)と所得がかなり重なり合っている場合、所得層の混合する混合住宅団地化によって統合が促進される可能性がある。混合住宅団地化とともに公営住宅の質のよさを維持しているドイツなどの欧州本土の国々では、ある程度住み分けを緩和することができている。

一方、特に欧州などの欧米の都市部には、多くの白人貧困層が暮らしている。白人貧困層とマイノリティは同じように経済の影響を受ける存在かもしれないが、どの貧困地域に住むかについてはまだ選択の余地がある。社会階層の対極にある裕福なマイノリティが、よりよい家に引っ越す場合には、もはや白人のみが居住する地域を選択する必要はなく、多様性に富む通流階級の住宅地を選択することができる。カナダの都市部には大勢のマイノリティの中流階級を暮らし、またアメリカや英国でも著しく増えている。さらに、バンクーバーの都市リッチモンドやロンドンのハーロウ地区、カリフォルニア州の都市クパチーノのような裕福な「他民族居住郊外都市(エスバーブ)」が増加傾向にあり、上昇志向の強いマイノリティたちが移り住んできているが、一方で、白人中流階級家庭は次第にこのような地域から離れていく。これは、マイノリティの経済的向上が必ずしも統合につながるものではないことを意味している。混合住宅団地の規模によっては、結局、その地域に住む同じ民俗的背景をもつ富裕層と貧困層が混合するだけになる可能性もある。

じじぃの「ムーアの法則・半導体チップ・線幅のパラドックス!逆説の雑学」

【ゆっくりIT】ムーアの法則とは? ~CPU解説~ ゆっくり解説コンピュータ知識 No.024

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=grKYPyPmGs8


【図解】コレ1枚でわかるムーアの法則

2019/09/13 オルタナティブ・ブログ
1965年の春、フェアチャイルドセミコンダクタ社の創立メンバーのひとりでありインテルの創業者であるゴードン・ムーアは、「エレクトロニクス・マガジン」誌から同誌の35周年を記念して、コンピュータの未来についての記事を依頼されました。当時、集積回路の最先端の試作品でも1つのコンピュータ・チップに詰め込めるトランジスタ数は30個が限界でした。

そんな時代にムーアは記事を書くためにデータを集めていて驚くべきことを発見したのです。なんと1枚のチップに集積されるトランジスタ数は1959年から毎年倍増していたのです。この傾向がこの先も続くと仮定すると、1975年には6万5千個という途方もない数のトランジスタが集積されることになります。
https://blogs.itmedia.co.jp/itsolutionjuku/2019/09/1_48.html

『フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する』

ミチオ・カク/著、 斉藤隆央/訳 NHK出版 2015年発行

第10章 人工知能 より

進歩の障害
では、ロボットがついに知能で人間に並び、人間を追い越すのはいつになるだろう? それはだれにもわからないが、すでに多くの予想がある。大半は、ムーアの法則が何十年も先まで成り立つと当てこんでの予想だ。しかしムーアの法則はそもそも法則ではないし、それどころか、その存続は結局のところ基本的な物理法則である量子論に反している。

そんなわけで、ムーアの法則が永久に成り立つことはない。事実、すでに法則のペースは落ちはじめている。10年後か20年後には頭打ちになるかもしれず、その影響は、とくにシリコンバレーには深刻なものとなりかねない。

問題は単純だ。現在、爪の先ほどのチップに何億ものシリコントランジスタをのせられるが、そうして詰め込める数には限界がある。現時点で、ペンティアム・チップも最も薄いシリコンの層は原子20個ぶんほどの厚みであり、2020年までには原子5個ぶんほどになる可能性がある。だがそこでハイゼンベルグ不確定性原理が働き出す。電子の居場所を厳密に決定できなくなり、電子が配線から「漏れ出る」おそれが生じるのだ。そうなればチップはショートしてしまう。おまけに、目玉焼きができるほどの熱を発する。したがって、こうした漏洩と熱によっていずれムーアの法則は破綻し、それに代わる何かが必要となるだろう。

平たいチップにトランジスタを詰め込んでコンピュータの性能を上げるのが限界に近づいているのなら、チップを三次元にしようと、現在インテル社は数十億ドルの賭けに出ている。このギャンブルがうまくいくかどうかは、時が経てばわかる(3Dチップの大きな問題は、チップの厚みが増すにつれ、生じる熱が急激に増す点にある)。

マイクロソフト社は、並列処理で二次元に広げるなど、別の手段を探っている。ひとつの可能性は、チップを水平にいくつも並べるというものだ。そしてソフトウェアが取り込む問題を細かく分解し、それぞれを小さなチップに振り分けて解き、結果を最後に組み合わせる。しかしこれはややこしいプロセスだろうし、ソフトウェアは、ムーアの法則でわれわれにはおなじみのとてつもない指数関数的なペースよりも、はるかにゆっくり進歩している。

こうした一時しのぎの策は、ムーアの法則を何年か延命させるかもしれない。しかし、やがてそれも終わる。量子論に必ず支配されるのだ。

                  • -

じじぃの日記。

ミチオ・カク著『フューチャー・オブ・マインド』という本に、「進歩の障害」があった。

2020年6月、理化学研究所富士通が共同開発したスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」がスーパーコンピューターの性能を競う世界ランキング「TOP500」で1位を獲得した。

日本が1位を取るのは2011年11月の「京(けい)」以来、8年半ぶり。
2位にランクされたスパコンは米オークリッジ国立研究所で、富岳は速度で約2.8倍の差をつけての断トツ1位にランクされた。

世界一となった富岳の正体

富士通が開発したプロセッサー「A64FX」により高性能化を達成した。
・台湾の半導体企業TSMCが持つ最先端技術を用いて生産した。
 CPUの製造はTSMC社が担ったが、回路の配線の間隔は7nmと世界最高密度であった。

2023年11月14日、スパコンの世界ランキングは4位に転落したが、2部門(HPCG、Graph500)で6期連続世界1位を獲得している。
   

「だがそこでハイゼンベルグ不確定性原理が働き出す。電子の居場所を厳密に決定できなくなり、電子が配線から「漏れ出る」おそれが生じるのだ。そうなればチップはショートしてしまう。おまけに、目玉焼きができるほどの熱を発する。したがって、こうした漏洩と熱によっていずれムーアの法則は破綻し、それに代わる何かが必要となるだろう」

スパコン富岳の回路の配線の間隔は7nmだったが、TSMCは米国内で2nm世代以降も生産を計画している。

回路線幅を細くし回路を小さくすると高性能になるが、これ以上線幅を細くすると、ムーアの法則の壁(パラドックス)にぶつかる。

半導体工程におけるフッ化水素の役割

フッ化水素半導体の生産工程でシリコンウエハーへの回路形成や洗浄などに使われる。

回路の配線の間隔を小さくすればするほど、高純度のフッ化水素が必要とされる。

フッ化水素最高純度は現在「99.9999999999%」(トゥエルブ・ナイン)といわれている。
不純物の濃度が、1兆分の1で、現在、ステラケミファ、森田化学工業ダイキン工業といった日本企業しか製造できていないとされる。
   

今日(日本時間 4月22日)、ドジャース大谷選手のメジャー通算HR176号が出ました!