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2016-06-23

神奈川県が「県立図書館の再整備に向けた基本的な考え方(素案)」を公表、パブリックコメントを開始、意見交換会を開催

神奈川県が「県立図書館の再整備に向けた基本的な考え方(素案)」を公表し、これに関する意見の募集を開始した。

「県立図書館の再整備に向けた基本的な考え方(素案)」に関する意見の募集について 意見募集(パブコメ)- 神奈川県ホームページ

http://www.pref.kanagawa.jp/pub/p1042102.html

「県立図書館の再整備に向けた基本的な考え方(素案)」(概要版) [PDFファイル/22KB]

http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/830382.pdf

「県立図書館の再整備に向けた基本的な考え方(素案)」(本文) [PDFファイル/1.18MB]

http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/829825.pdf

意見の提出は7月23日までです。

また、7月14日に横浜で、16日に藤沢で「県立図書館の再整備に関する意見交換会」が開催されます。

「県立図書館の再整備に関する意見交換会」の開催 - 神奈川県ホームページ

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f534863/

2012年の11月に県が、神奈川県図書館と県立川図書館の機能集約・再編の方針を打ち出してから、方向性は二転三転したが、横浜の県立図書館については、やっとその再整備に向けた基本的な考え方の素案が提示された。

この素案をベースにこれから議論や意見交換を行っていくことができる。

一方で、神奈川県立川図書館については、KSPへの移転の方針が2013年12月に出されてから2年半が経つが、具体的な方針は未だ提示されていない。

県立図書館単体の整備計画では、今の2館体制がどのように変わるのかが見えてこない。

一日も早く、県立川図書館についても、再整備の基本的な考え方の素案を提示してもらいたい。

2016-04-05

「夢の図書館」の著作権への対応

八王子に科学技術雑誌集めた「夢の図書館」 6月のグランドオープンに向け準備着々 - 八王子経済新聞

http://hachioji.keizai.biz/headline/2062/

この記事をブクマしたところ、twitterで次のような反応をいただいた。

自分も少し気になってはいたので、ちょっとだけ調べるために、この「夢の図書館」のサイトを見てみた。

夢の図書館 公式サイト 100 年分の技術雑誌を未来に伝える

http://www.gijyutu-shounen.co.jp/Library/index.html

このサイトの「利用方法」の所を見てみると、どのようなサービスを行って、どのように対応しているのかが分かった。

夢の図書館 利用方法

http://www.gijyutu-shounen.co.jp/Library/usage/index.html

著作権に関連しそうな所をピックアップすると、次の箇所がそれにあたる。

  • 雑誌の蔵書は貴重品ですので基本的に館内閲覧のみです。
  • 書籍に関しては1985年以降に出版された技術書籍で貸出可の書籍のみ貸出を行います。(往復送料が必要)
  • コピーサービスに関しては出版社が加盟する複写権管理団体から許可をいただいた雑誌を対象に行います。(有料・準備中)
  • 発行から50年以上経過した法人著作物著作権時効消滅している蔵書のコピーサービスを行います。(有料・準備中)
  • 会員の方にはコピー指示をオンラインで受付して宅配便でお送りする宅配コピーサービスを提供します。(有料・準備中)
夢の図書館 利用方法

「夢の図書館」の行うサービスと著作権の関係

「夢の図書館」が行うサービスで、著作権に関わりそうなものは、閲覧と貸出とコピー。

それについて、検討してみる。

閲覧サービス

まず、閲覧については、著作権は全く及ばないサービスなので、問題は無い。

展示権という支分権はあるけど、それが及ぶのは美術の著作物と未発行の写真の著作物の原作品に限られているので、雑誌や書籍には及ばない。

だから、閲覧させるサービスを行う上で著作権者の許諾は不要だ。

コピーサービス

一つ飛ばして、コピーについては、許可を得たものと著作権が消滅しているものに限定しているので、これも全く問題は無い。

貸出サービス

最後に貸出。

これには貸与権という支分権が及んでくる。

ただし、貸与権には権利制限規定があり、非営利かつ無料の貸与には、貸与権は及ばない。

公共図書館の貸出サービスも、図書館が行う貸出だから許諾無しで行えるのでは無く、非営利かつ無料の貸与だから許諾無しで行えるのだ。

貸出サービスを行う上で、「図書館」であるか否かは考慮する必要は無い。

では、この「夢の図書館」が行う貸出サービスが、非営利かつ無料の貸与に該当するのだろうか。

私は、このサイトの記述を読む限りにおいては該当すると判断する。

その判断基準政府の見解に基づくものである。

その政府の見解とは次のもの。

衆議院議員川内博史君外一名提出今国会提出の著作権法の一部を改正する法律案に於ける暫定措置廃止後の法律の運用に関する質問に対する答弁書

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b159096.htm

この答弁書では「無料」の判断となる「料金」ついて次のように述べている。

当該対価が、書籍又は雑誌の貸与に対する対価という性格を有するものではなく、これらの施設の一般的な運営費や維持費に充てるための利用料であると認められる場合には、著作権法(昭和四十五年法律第四十八号。以下「法」という。)第三十八条第四項に規定する「料金」に該当しないものと解される。

衆議院議員川内博史君外一名提出今国会提出の著作権法の一部を改正する法律案に於ける暫定措置廃止後の法律の運用に関する質問に対する答弁書

「夢の図書館」は会費制で、年会費の支払いが必要で、さらに閲覧には「1日利用券」が必要とのこと。

しかし、貸出サービスの利用には「往復送料が必要」と書かれているが、貸出サービスのための料金については記載されていない。

このことから考えると、「夢の図書館」の会費は「これらの施設の一般的な運営費や維持費に充てるための利用料」と認められる可能性が高いと私は考えます。

また「営利」についての政府見解は以下の通り。

法第三十八条第四項に規定する「営利」とは、業としてその貸与行為自体から直接的に利益を得る場合又はその貸与行為が間接的に何らかの形で貸与を行う者の利益に具体的に寄与するものと認められる場合をいうものと解される。

衆議院議員川内博史君外一名提出今国会提出の著作権法の一部を改正する法律案に於ける暫定措置廃止後の法律の運用に関する質問に対する答弁書

一番問題になるのはこの「営利」の解釈だろう。

「夢の図書館」の運営主体株式会社技術少年出版。

夢の図書館 運営会社案内

http://www.gijyutu-shounen.co.jp/Library/company/index.html

この株式会社技術少年出版が、貸出サービス自体から直接的に利益を得ているとは見なされないとは思うが、間接的に何らかの形で、株式会社技術少年出版の利益に具体的に寄与すると認められるか否かは、慎重に検討する必要があると思う。

上記の頁に記載されている事業内容は、「夢の図書館」の運営に加え次のものが挙げられている。

夢の図書館 運営会社案内

「夢の図書館」が貸出サービスを行うことが、上記事業からの利益に「具体的に寄与」するのだろうか。

「具体的に寄与」すると判断されれば、「営利」目的と判断され、貸与権が及んでしまうが、「具体的に寄与」していないと判断されれば「営利」を目的としているとは判断されず、貸与権は及ばない。

この判断は相当むずかしいので、断定的なことは言えない。

でも、貸出対象が「1985年以降に出版された技術書籍」に限定されていることを考慮すると、私は、利益に「具体的に寄与」しているとまでは言えないのではないかと思います。

そして、そう判断されることを望んでいます。

2015-09-08

神奈川県立川崎図書館の「タモリ倶楽部」登場のアピール

先日書いたこのエントリ。

タモリ倶楽部」に神奈川県立川図書館の社史室が登場するらしい! - Copy & Copyright Diary

http://d.hatena.ne.jp/copyright/20150826/p1

神奈川県図書館が「タモリ倶楽部」に登場する件、神奈川県図書館・県立川図書館Twitterでもアナウンスがされています。

本日、所用で県立川図書館に行ったのですが、外見でびっくりしました。

窓を使ってタモリ倶楽部登場のアピールをしていたのです。

f:id:copyright:20150908231546j:image

f:id:copyright:20150908231547j:image

さらに、館内ではビラとポスターでアピールしていました。

これはビラの画像。

f:id:copyright:20150908223858j:image

ビラはともかく、窓を使ってのアピールには驚きました。

タモリ倶楽部を通じて、神奈川県立川図書館の魅力を1人でも多くの人に伝えられればと思います。

神奈川県立川図書館ホームページ

http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/kawasaki/index.html

2015-08-27

県立図書館の重要な役割

司書の出番 » 県民公開講座図書館ネットワークの舞台裏」を開催しました

http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/recommend/?p=3422

県立図書館というのは、県民に対する直接サービスに加えて、県内の市町村図書館に対するサービス(間接サービス)というのも、同じように重要なものだと思います。

神奈川県はその先駆け的存在で、KL-NETと言う仕組みを構築している。

図書館ネットワーク神奈川県立の図書館

http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/common/network.htm

そして

現在では年間13万冊もの本がこのシステムを用いて県内図書館同士で貸出され、県民の皆様へと提供されています。

司書の出番 » 県民公開講座「図書館ネットワークの舞台裏」を開催しました

とのことです。

県立図書館の存在意義というのは、特に市町村立の図書館サービスが充実している地域においては、なかなか理解されにくいのかもしれませんが、このような間接サービスを行っていることは、もっともっとアピールする必要があるのかもしれません。

ただ、県立図書館は間接サービスだけを行っていれば良いというのは、それはそれで違うのでは無いかと思います。

直接サービスと間接サービスの両方が充実しているの県立図書館を、私は望みたいと思います。

2015-08-26

「タモリ倶楽部」に神奈川県立川崎図書館の社史室が登場するらしい!

神奈川県立川図書館の社史室情報誌「社楽」の45号に記載されていました。

【速報】「タモリ倶楽部」で当館の社史を紹介!

テレビ番組「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系列)で、社史が取り上げられます。

立川図書館に来館したタモリさんら一同に、特色ある社史を紹介しました。

テレビ朝日での放送は9月中旬の予定です。お楽しみに!

社楽45号(PDFファイル:284KB)

タモリが社史にどのように反応するのか、放送がすごい楽しみです。

なお、県立川図書館社史室の高田さんが東洋経済オンラインで「社史の図書館から」という連載をされています。

興味のある方は、こちらもご一読ください。

社史の図書館から | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

http://toyokeizai.net/category/288


神奈川県立川図書館ホームページ

http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/kawasaki/index.html

新たに社史を刊行された皆様にご寄贈のお願い(神奈川県立川図書館

http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/kawasaki/information/osirase08008.htm