将来不安と供給過剰がもたらす、中学募集への打撃

こんにちは。コアネット奥田です。


今日は、首都圏中学入試の現状を、
2つの切り口から見てみたいと思います。


すでにご存知の方も多いかとは思いますが、2011首都圏
中学入試は、昨年に引き続き受験者が減ってしまいました。


出願者ベースで見ても、昨年比で2割以上減らした学校が、
東京だけで30校以上。中には、6割以上減らしてしまった
学校もある、という非常に厳しい状況です。


特に、偏差値が低い学校の多くは、大打撃を受けました。


また、中堅校でも、進学実績や進学への取り組みが、
同偏差値帯の他校に比べ見劣りする(もしくは、そういった
イメージを持たれてしまっている)学校の多くは、出願者・
受験者を減らしています。


こうした状況の背景には、大きく2つの要素があると
考えられます。


1つは不況に伴う将来不安の影響です。


倒産、リストラ、そこまでは行かずとも給与の減少や
頭打ちなど、金銭面に対する将来不安が、中学受験という
「大型投資」から保護者を遠ざける主因でしょう。


また、中学受験をする保護者の中にも、当然上記のような
将来不安はあります。


だから、確かそうなもの、すなわち偏差値や
進学実績といった比較可能な尺度をこれまで以上に
重視するようになっているのだと思われます。


2つ目は、構造的な要因です。


振り返ってみると、ここ数年、多くの私学が中学開設や
完全中高一貫化、高校からの定員シフトなどをしてきました。


一方、公立中高一貫校も次々とできていきます。


つまり、首都圏中学受験における「定員」は、急速に
拡大してきたのです。


どんな市場でもそうですが、競争相手が増え、
しかもそれぞれが生産する「商品」を増やせば、
競争が厳しくなることは自明です。


それでも、中学受験者数が右肩上がりだったときは
よかったのですが、今回のようにいったん減少局面に
なると、競争は一気に厳しさを増してしまいます。


以上、首都圏中学入試の現状分析でした。


このような厳しい状況においても、納得いく生徒募集
をするためにはどうすべきか。その答えは、
各校の置かれた状況や目標により千差万別です。


苦しいときだからこそ、改めて自校の教育や募集方法
などを見直してみていただければと思います。


私たちも、生徒募集や学校経営の専門家集団として、
ひとつでも多くの学校が「ベストアンサー」にたどり
つけるよう、全力でご支援していきたいと思います。


ご相談も随時受け付けておりますので、どうぞ
お気軽にご連絡ください。


お問い合わせフォームはこちら
http://www.core-net.net/reference.html