エビシー

地点『汝、気にすることなかれ』@アンダースロー
シューベルトの歌曲にちなむ死の小三部作、ということで、舞台上の蓄音機からはシューベルトの歌曲が流れ、ては途切れ流れては途切れ(何らかのきまりがある?)、俳優の発するテキストと絡み合い、徐々に離れていく、否、剥がれていく。ぶつ切りにされた音楽は、文字通り、ぶつぶつと現れ、ぶつぶつと消える。LP盤の動きを見つめていると、当たり前だけれど、盤が動けば音が鳴り、止まれば止む、のだよなあ、なんて。|と―の照明が十字架のようなものを形作ったあと|の方が素早い動きを見せるのだけれど、あの速さは丁度映写機のそれと同じぐらい?ていうかあれ何?ほか、さまざまなものを連想させる衣装や舞台美術がよい。どこでもなくどこでもあるような場所で、奇妙な動きをする俳優たち。なんというか、とても気持ち悪いものを見た、という感じ。鳥の名前がいくつか出てきたけれど、アフラックは違うわよね。戯曲読んでからもいちど見に行くシー!