総会

数日前、雪の天気予報で、えっ!!と思いましたが、結局雪は降らず、冷たい雨でした。

今日は日中、秋田県産婦人科集談会・総会があって、出席してきました。今時期はどこの団体も総会シーズンではないでしょうか。

集談会は学術講演会で、今回は子宮頸がんの話が主でした。島根県出雲市では子宮頸がん検診にHPV検査も併用され、早期に発見でき、進行がんが減っていると話には驚きました。今後は各地で広まっていくと思われました。
HPVワクチン接種率の向上に向けて、という講演もありましたが、接種率向上のための具体的な話はなく、ややがっかりでした。現在、中学1年生にワクチンの公費補助があります。昨年度は、中学1年生で当院にワクチン接種に来た生徒はわずか2名でした。製薬会社のMRの人は「多くは小児科で接種しているようです。ほとんど小学生と同じですから、、」暗に『産婦人科に来ませんよ』とのことでした。それもそうです。
当院の場所柄、ワクチン接種は医学部女子学生が多い印象でしたが、公費補助の年代が入学するようになれば、それも減っていくと思われます。
いずれにせよ、科学的に効果のあるワクチンだと思いますので、どこで接種しても構わないと思います。
最近、NHKニュースでもHPVワクチンの副作用の事例が報道されました。どのワクチンにも副反応があるわけで、なぜHPVワクチンだけが報道されたのか?
一方、妊娠中に風疹に罹り、子供に障害が生じた人もTVに出て、ワクチンを接種しておけば、、と自責されています。風疹のワクチンにも副反応はあるわけで、そのような報道はありません
風疹について、診察のついでに聞かれることも多く、抗体価を測定することも多くなりました。全国的にそうなっているためか、ワクチンが入手困難になっています。いつ入るかわからない状態です。そのため、厚労省は麻疹+風疹ワクチンを使うように通達を出しています。