海賊よばれた男

近所の田んぼでは稲刈りも終わり
スタッドレスタイヤのCMも始まっています。朝だけ暖房も入れ始め、そろそろ冬支度のことを考えなければと思っています

最近、「海賊と呼ばれた男」百田尚樹著 を読みました。出光興産の創業者 出光佐三氏の生涯が描かれています。
戦前、石油の小売業から事業を起こし、戦争ですべてを失っても、戦後、大企業に成長するサクセスストリーです。その時代ごとで、ライバル会社、国、外国企業などと敵対・対立しながらも、成功していくので、勧善懲悪のようなに感じ痛快感がありました。

秋田のことも、出てきます。八橋油田のことです。今でも外旭川周辺で産出しています。

秋田産の石油から、機関車で使われるエンジンオイル(?)を作り、その秋田産のオイルの凍結温度が低かったため、厳寒の満州での鉄道会社で、外国企業のオイルが凍結してしまう条件でも、凍結せず、より優れていることが認められ、鉄道会社に採用されて、会社が大きく要因の一つとして出てきます。

この本では太平洋戦争の原因は、石油を求めたためだ、と読めます。
戦後、出光氏が石油タンクを日本中どこを探してもなく、使い物にならないタンクを社員一同でタンクの中に入り、油まみれで、修繕して使えるようになるくだりがあります。
土崎空襲が8月14日から15日かけて行われたことは以前から知っていて、なんて不幸なことだと思っていましたが、戦後の復興を遅らせるために、あえて石油精製工場を破壊したのだろうと、戦争の原因が「石油」だとすると、そうではないかと思えました。

もう1点、気になったこと、主人公の出光氏は、一度離婚しています。原因は子供ができなかったから、奥さんから離婚を申し出たとなっています。夫で29歳、妻19歳で結婚し、12年間子供ができず、夫41歳、妻31歳で離婚してます。出光氏はその後、25歳の人と結婚し1男4女をもうけることになる。大正時代から昭和初期のことですが、原因はなんだったのかなと、私はずっとひっかかって読んでいました。