またもやケーブル、Belden88761

 アレ?というわけで、ヘッドフォンケーブルをまた仕上げてみた。

 ゴッサム、ゾンマーケーブルが期待はずれだったので、またネットで検索してよさそうな切り売りケーブルを探してしまった。Belden88761。これより太い88760のほうが機器間ケーブルとしては有名なんだけど、なにせ太くて硬い。88761はウソかホントかヘッドフォンケーブル仕様らしく、細い作り。

 購入は共立エレショップ。というかネットで検索しても切り売りはこゝしかヒットしない。@330円で、手頃。送料がもったいないからケーブルストリッパーの安いのを購入。まぁこれこそが無駄使いではあるんだけどね。あと映ってるのは他店購入のアンフェノールのミニプラグと半田。半田はそろそろ切れそうなので補充ということで。

 ケーブルは二芯シールドなんだけど、シールドが網線ではなくアルミフォイルなのがこの88760/88761のミソ。奥にぼんやり映ってるのが剥いたシールドフォイルで、芯線を二重三重するぐらいの余裕で巻かれている。そりゃノイズは減りそうではある。このフォイルは半田づけが出来ないらしく、フォイルに接触する形でドレインケーブルなるものが別途通されている。これをGNDとする。早速ストリッパーを使って芯線の外皮を剥く。今までカッターナイフでぐるりと切断して剥いていたのだが、これは本当に楽。もっと早くに導入しとくんだった。

 購入したミニプラグ、Amphenol KS3PB-AUは、LRの端子は穴が開いているが、GNDは端子の穴が無いのでどこに半田づけするのか迷った。まぁ外皮を噛ませるときに接触するので、圧着と同じ原理で、半田づけはしないのかもしれないが、いちおう横の適当な部分で半田づけを行った。まぁミニプラグは大抵GNDの端子が今一不親切なのが多い。
 ケーブルは細いといえども硬いので、取り回しがちょっと不便といえば不便なのだが、自分はそれほど気にならないので問題ない。が、ヘンな癖が付くのはちょっと耐久性に難が出てくるかも。
 気になる音質だが、作りたて(約二週間前)はちょっとわかんなかったが、3日目ぐらいから良くなった。やっぱエージングが必要らしい。スピーカー(ヘッドフォン)なんかはもともと力学的に運動する部分があるので、しばらく動作させると稼動部分がこなれて自然な動きになり、それが音質に効いてくるというのは理屈で考えてもよくわかるんだが、ケーブルのように電気が流れてどこに変化が起こるのかさっぱりわからないものは、なんでエージングで効果が出るのかわからん。それが半導体だとか真空管なら熱を発生して、その高熱で内部の構造が少しながら変化でもする能動素子ならまだ電気だけ流すものだとしても変化があることに納得はいくんだが。
 で、オヤイデケーブルと比較すると、まぁ自分でも優位な差として違いはわかった。88761のほうが音が際立つ感じ。聞き比べるとオヤイデはぼんやりした感じ。良くいえば88761のほうが音が生々しく感じる。が、しかし手放しで絶賛というわけでもなく、88761は鮮度の高い音ではあるが、全体から音が聞こえてくるような感じ。音場は広いような気がするのだが、その音がどこから聞こえてくるのかはわからないといったところ。定位が悪いというのかな?。なんかちょっと違うような気もするが。オヤイデは音場が狭くてぼんやりしているが、前から音が聞こえてくるというのが自然と感じる。が、今常用しているのは88761のほうであり、自分的にはオヤイデよりは88761に軍配を上げる。
 しかしエージングがケーブルにも必要だとすると、もしかするとゴッサムやゾンマーも音質が良くなるんだろうか?。