無彩限のファントム・ワールド 第6話

 姫になるのだったら玉の輿だから、よろこんで妃になったらよいのに。
 今回はライナスの毛布の話。この作品は妖怪主体の話かと思っていたんだけど、心理学的要素のほうが濃くなってる感じ。今回の話は整ってはいるんだけど、小四の女の子の心の中とか言っている段階で、問題の解決は彼女の心の問題って結論が最初にわかっていることなので淡々と話が進むだけというのはわかってはいた。しかし、なんというか、ぬいぐるみが自分が安心していられるための依り代でしかなくって、別に他者との新しい関係を築くために決心して手放すようなものではなくって、むしろ他者との関係性が構築されていく段階で無意識に手放してしまっているようなものであるはずで、そのへん違和感は拭えない。どうせぬいぐるみはファントム退治のための道具として別に次から手放しているとも思えないし。だから言うなれば別に今回は上記述べたようなライナスの毛布の話でもなんでもなくって、最初っから妖怪退治クラブに入るかどうかを一日考えて悩んで決心したというだけの話。
 せっかく小四という設定なんだったら、その頃はむしろ女の子の成長段階としては精神的に変化が激しい時期でもあるし、こういう作品で取り上げる必要もないが早い娘は初潮も起こって性差がはっきりする段階でもあるんだから、そういう変化を主体に描いても良さそうなのにとは思った。大体にしてぬいぐるみだとか絵本の世界だとか小学校入学時ぐらいまでに卒業していそうなもんだが。